藤本かずのりサポーターズ はじめました

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半壊や床上浸水にも被災者生活再建支援制度を適用せよと主張

 私は、9月26日、一般質問で登壇しました。
 今日は、被災者生活再建支援制度について報告します。
 私は、補正予算に計上された、災害見舞金支給の世帯数と金額、県対応の被災者生活再建支援制度支給の世帯数と金額を尋ねました。
 國吉健康福祉部長は、「このたびの補正予算については、災害見舞金として500世帯、5020万円、被災者生活再建支援金として52世帯、3525万円を計上している」と答えました。
 内閣府が公表した「都道府県独自の被災者生活再建支援制度」によると、17都道府県は半壊に、10府県は床上浸水にそれぞれ支援金等を支給しています。
 私は、「山口県も拡充すべき」と質しました。
 國吉健康福祉部長は、「国の被災者生活再建支援制度は、被害世帯数が一定の基準に達した市町において、全壊、大規模半壊、中規模半壊及び住宅を解体した世帯等に適用することとされている。県制度では、同一の災害にもかかわらず、居住する市町によって被災者間に不均衡が生じないよう、単独事業として、国制度が適用にならない市町まで範囲を拡大し、国と同様の基準で支援金を支給しているところであり、半壊や床上浸水世帯を対象とすることは考えていない。」と答えました。

藤本かずのり県議会報告(かえる通信)No103 2023年11月1日

中間貯蔵施設に反対求める請願5件は、自公など40名の議員の反対で不採択となる

  昨日、県議会は閉会しました。

 昨日の本会議で、中間貯蔵施設に反対を求める5件の請願の採択が行われました。

 この請願に不採択とした産業観光委員長報告に反対し、採択すべきとしたのは、共産党の3名、社民党・市民連合の中嶋議員、草の根の井原議員、新政クラブの合志議員の計6名でした。

 自民党(26人)、公明(5人)、やまぐち県政会(4人)、政友会(2人)、自民党新生会(1人)、県民の誇りを育む会(1人)、光風会(1人)、すずらんの会(1人)の内、採択に参加しなかった議長を除く40名が不採択の態度を表明し、請願は不採択となりました。

 請願を採択すべきと討論したのは、私と社民党・市民連合の中嶋議員、と新政クラブの合志議員でした。

 昨日、中間貯蔵施設に反対する請願の採択を求めて討論を行った私です。

 不採択とすべきと討論したのは、自民党の岡議員、やまぐち県政会の酒本議員でした。

 私が、行った討論は以下の通りです。

・・・

 日本共産党を代表して討論を行います。
 本議会に付託された10議案のうち、議案第2号を除く、9議案には賛成します。
 反対する議案第2号は、「令和5年度の建設事業に要する経費に関し市町が負担すべき金額を定めることについて」です。
 今議会に提案された市町から徴収する負担金は、39事業で約29億3200万円にのぼります。
 国は、2010年度から直轄事業負担金について、維持管理に係る負担金制度を廃止し、人件費等の事務費を地元負担の対象外としました。
 これに対し、全国知事会は、2017年度まで「国の施策並びに予算に関する提案・要望」の中に「直轄事業負担金制度改革の確実な推進について」との項目を立て直轄事業負担金について、廃止を含む抜本的見直しを求めてきました。
 全国市長会もこの間、国に対し、都道府県事業に係る都市負担金の抜本的な見直しを要請し、都道府県負担金は「最終的には廃止」するよう求めています。
 少なくとも新潟・和歌山・福岡・佐賀・三重の5県は、県事業負担金の原則廃止に踏み切っています。
 県は、市町負担金について、国に倣い2010年度から事務費を市町負担金の対象から除外するなどの見直しを行っていますが、県として市町負担金を廃止する決断を行うべきであり、本議案には反対します。
 次に請願についてです。
 請願第1号から5号はいずれも、「使用済み核燃料『中間貯蔵施設』に上関町への誘致に反対すること」を求めるものです。
 この請願5本を不採択とする産業観光委員長報告に反対いたします。
 産業観光委員会の採決では、請願に反対する会派から「本請願は、具体的な根拠を示すこともなく、中間貯蔵施設は危険である、最終貯蔵施設となる可能性が高いなどと一方的に決めつけ、いたずらに不安を煽り、あたかも冷静な判断を妨げるかのような主張に終始しており、このような主張は、到底賛同できるものではない」との意見が出されました。
 まず、使用済み核燃料の「中間貯蔵施設」の危険性に根拠がないとの指摘についてです。
各請願者は、中間貯蔵施設の危険性を次のように指摘しています。
 「上関町に運び込まれる使用済み核燃料を5000㌧規模と過程すると、広島型原爆17万発分の『死の灰』である。使用済み核燃料から出る放射能は10万年もの管理を要するとされ、『中間貯蔵施設』に置くだけで安全に保管できる保障はない」と指摘しています。
 伊方原発広島裁判原告団の事務局を務めている哲野イサク氏は論文で、「200種以上に上る核分裂生成物(死の灰)中から、日本政府は長期的にもっとも影響の大きいとされるセシウム137に着目して、福島原発事故では広島原爆で発生したセシウム137の168発分が発生した、とIAEA(国際原子力機関)に報告した。ところが、1号機から3号機が抱えていたセシウム137のうち外部放出したのは、2%に過ぎない。1号機から3号機が抱えていたウラン燃料は新燃料換算で600㌧である。別な言い方をすれば、1号から3号炉内には、広島原爆8400発分のセシウム137を抱えていた」と述べています。
 政府がIAEAに報告したデータを基に算出した数字を基に計算した結果が、中間貯蔵施設に運びこまれる「使用済み核燃料を5000トン規模と仮定すると、広島型原爆17万発分の『死の灰』(核分裂生成物)」という表現となっているのです。
 そのうえ、本会議でも指摘されたように、使用済み核燃料を貯蔵する乾式キャスクの耐用年数は40~60年とも言われており、破損すれば放射能が漏れだすリスクもあります。
 このように、「中間貯蔵施設」に危険性があることは明白です。
 次に、使用済み核燃料の「中間貯蔵施設」が、最終処分場になる可能性が高いことに根拠がないとの指摘についてです。
 各請願者は、中間貯蔵施設が最終処分場になる可能性が高いことについて次のように指摘しています。
 「『中間貯蔵施設』は、使用済核燃料の再処理、核燃料サイクル計画を前提としている。現在、最終処分場のめども立たず、核燃料サイクル計画は事実上破綻しており、一旦使用済み核燃料の貯蔵を受け入れれば、『中間』とは名ばかりの恒久的な『貯蔵施設』となる可能性が高いと言える」
最終処分場の建設が困難を極めているのは、長崎県対馬市長の判断で明白です。
 比田勝対馬市長は9月27日、市議会本会議で高レベル放射性廃棄物の最終処分場の誘致に向けた文献調査について「市民の合意形成が不十分と判断した。観光業、水産業などへの風評被害が少なからず発生すると考えられる」と指摘。「想定外の要因による危険性が排除できない」と処分場の安全性にも疑問を投げかけました。
 「中間貯蔵施設」は、青森県六ケ所村の再処理施設が稼働しなければ、使用済み核燃料は施設に滞留したままになります。
 私が一般質問で指摘した通り、六ケ所村再処理施設に係る原子力規制委員会の議事録には、「年明けくらいというのが、ある種、そこから技術的に始まると思っている」とあり、中国電力が住民向けチラシで、六ケ所再処理施設が「24年度上期に竣工」する見通しは全く立っていません。
 以上から請願にある「『中間』とは名ばかりの恒久的な『貯蔵施設』となる可能性が高い」ことには「具体的な根拠ある」ことは明白です。
 請願の紹介議員の一人として、これら請願を不採択にするという委員長報告に多くの議員が反対されることを訴えて討論とします。

・・・

 9月県議会は閉幕しましたが、引き続き、県政全般に対する皆さんのご意見をお聞かせいただきたいと思います。

 県政へのご意見を藤本までお寄せください。

森達也監督の映画「福田村事件」を観ました。

 しんぶん赤旗に掲載された映画「福田村事件」を製作した監督の森達也さんのインタビュー記事を紹介します。
 「舞台は、千葉県東葛飾群福田村(現・野田市)。関東大震災から5日後の1923年9月6日、香川から行商に来ていた薬売りの一行15人が、日本刀や猟銃を手にした100人以上の村人に襲撃されます。死者は妊婦を含む9人。言葉遣いで朝鮮人と間違われてのことでした。『朝鮮人暴動化』のデマにより、朝鮮人虐殺が広がる中、起きた悲劇です。監督が事件の概要を知ったのは、2002年。ネタ探しで新聞の小さな囲み記事を目にしたことが、きっかけでした。『野田市の慰霊碑建立の計画が始まった、という内容でした。朝鮮人虐殺が関わっている、というニュアンスだったけど、よくわからない記事で・・・。現地に行っても説明してくれる人はいないし資料もほとんどなかった。』犠牲になった行商団は被差別部落出身。事件は野田市でも香川でもタブーでした。なぜ普通の人が、ここまで残虐になれるのか。そのメカニズムを解き明かそうと、監督は野田市に通い続けます。『僕の原点は、オウム真理教のドキュメンタリー映画なんです。オウムの視点から社会を見る映画でしたが、中に入ると信者たちが穏やかだったことにビックリしました。でも彼らも指示されていますから、サリンをまいたと思うんです。つまり普通の人でも、ある条件が整えば、とてつもなく残虐になる。それが人間なのだというのが、僕の大きなテーマになりました』その条件とは何か。キーワードは『集団』だと監督は話します。『人間は弱い。だから群れる。集団化には副作用があって、結束を強めるために、異物を排除しようとする。暴走の燃料となるのは不安と恐怖です。人類の過ちのほとんどは、集団の暴走によって引き起こされています。世界はそんな敵視にあふれている』今回の悲劇は日本の植民地支配が原因でした。ポーランド、パレスチナ、カンボジア・・・世界の虐殺と戦争の跡地を訪ね歩きました。『暴走を抑止する方法は、しっかりした歴史認識を持つことです。だけど、この国は自分たちが過去の過ちを直視しようとしない。加害国こそ検証が必要なんです』映画では『加害側の日常生活や喜怒哀楽をしっかり描く』ことを心がけました。共同体として支え合っていた村人たちは、関東大震災で結束を強めます。『不逞鮮人』から村や家族を守ろうと、自警団を結成。組織を呼びかけたのは、内務省の通達でした。印象的な場面があります。物語の主人公でもある朝鮮半島帰りの元教師・智一(井浦新)が妻・静子(田中麗奈)にこう語ります。『韓国を併合してから日本人は朝鮮人をずっといじめてきた。だから、いつやり返されるか、ずっと恐怖心があったんだ』『野獣の如き鮮人暴動』と新聞も恐怖心をあおります。加熱する村人たちの間で、行商団が日本人か朝鮮人かをめぐる、激しい論議が繰り広げられます。行商団のリーダー・沼部伸介(永山瑛太)が発したひと言に端を発し、虐殺が始まり・・・。映画は若い女性記者(木竜麻生)を登場させ『新聞はなんのために存在しているのか』とメディアの責任について語らせます。『この場面にはメディアの現状を重ねました。今、記者クラブに入っているようなメインストリームのメディアは、政権監視をやっているのか。僕が見る限り、『赤旗』と『週刊文春』だけですよ。僕はメディアと社会と政治は、三位一体だと思っています。メディアが三流ということはその国も三流なんです』『ただ僕は現場で歯を食いしばっている記者をいっぱい知っています。集団にいながらどうやって個を保つか。映画では、一人一人の記者の苦悩、出したい、と思いました」
 私は、昨日、防府市のイオンシネマで森達也監督の映画「福田村事件」を観ました。
 今年観た映画で最高の映画でした。過去見た日本映画の中でも5本の指に入るものでした。
 実は、私が事務局を務めていた団体で、15年くらい前に、森達也さんを宇部市にお呼びして講演会を開いたことがあり、その頃から注目している監督です。
 最近では、「iー新聞記者 ドキュメントー」も監督した森監督ですが、初の劇映画でした。
 劇映画「福田村事件」は、大成功だったと思います。
 映画では、捕らえられた行商団の皆さんが「奇妙無量寿如来」と正信偈を合唱する場面が出てきます。
 映画のパンフレットに東京大学の外村大教授が次のように書いています。
 「私は『歎異抄』の次の一節を思い出す。『わがこころのよくて、ころさぬにはあらず。また害せじとおもうとも、百人千人をころすこともあるべし』。良い心の持ち主であるから自分が他人を殺さないということなのではない、殺すまいと思っていても百人、千人という多数の人びとを殺すこともある、というのである。親鸞聖人のこの言葉は、仏教に特別の関心をもっていない私のような者にも、心に響く。1923年9月、少なくない数の日本人庶民が、朝鮮人、中国人、朝鮮人に間違われた日本人、社会主義者・共産主義者ら何千人を殺害した。」
 私たちは、これらの事実を忘れてはいけません。
 そのためにも一人でも多くの方の森達也監督の映画「福田村事件」を観ていただきたいと思います。

厚狭川 寝太郎堰から祖父ケ瀬橋までの進捗率は3% 部長が改修計画検討中と答弁

 私は、9月26日、一般質問で登壇しました。
 今日は、JR美祢線の早期復旧に関して、厚狭川について報告します。
 JR西日本は、9月19日に、厚狭川について「河川管理者において、厚狭川全体の河川計画を検討される必要がある」との報道発表を行いました。
 私は、厚狭川水系の河川整備計画に対する①現在の進捗率②JRとの協議状況③今後の見通しを質しました。
 片山土木建築部長は「厚狭川では、平成22年7月豪雨災害を踏まえ、下流側から、抜本的な河川改修を実施しており、厚狭川水系の河川整備計画に対する進捗率は、約6割となっている。河川の改修計画の策定については、JR等、河川を占用している者との協議を要するものではないが、厚狭川においては、再度災害を防止するための抜本的な河川改修を実施することとしており、今後、改修計画がまとまった時点で、JRに提示することとしている。」と述べました。
 私は、①9月県議会に提出された補正予算に厚狭川の改修に関する予算が計上されていない理由②厚狭川水系河川整備計画の鉄橋が崩落した区間である寝太郎堰から祖父ケ橋までの17.8キロの進捗率は3%だが、その理由は、の二点を質しました。
 片山部長は「厚狭川については、現在、この度の豪雨や平成22年7月の豪雨等を踏まえ、具体的な改修計画を検討中であることから、今回の補正予算では改修予算を計上していない。厚狭川については、下流側から河川改修を実施してきており、改修が進んでいない上流側については、今後、再度災害を防止するため、抜本的な河川改修を実施することとしている。」と答えました。

県議会文教警察委員会(警察本部)の審議で、働きやすい職場づくりの問題を質す

 10月3日、文教警察委員会が行われ、警察本部の審議が行われました。

 まず、ビッグモーターの店舗前で街路樹が相次いで枯れていることを受けた対応についてです。

 9月13日、国土交通省は、宇部店前の街路樹の土壌から除草剤の成分が検出されたと発表しました。

 国土交通省は、地元の警察署に被害届を出したとの報道がありました。

 9月27日、山口県警は、器物破損の疑いで、ビッグモーター宇部店の家宅捜索を行ったとの報道がありました。

 国道190号線沿いのビッグモーター宇部店には、ハクチョウゲという低木が52本植えられていたが、2021年11月から今年3月までの間、いずれも枯れるか伐採されるなどしていた、との報道がありました。

 私は、捜査の内容について質しました。

 松原捜査第一課長は「捜査中であるため答弁は差し控える」と答えました。

 2019年度の警察官の応募者は402人でした。今年度の応募者数は231人と、4割以上減少しています。

 私は、「警察官の応募者が減少していることをどう認識しているか」と質しました。

 末永警務課長は「今年度の応募者数は、大卒程度採用試験の年2回実施を再開した平成20年以降の結果では、警察官(A)(2回目)、警察官(B)ともに最も少ない応募者数となった。」と答えました。

 警察官の応募者増に向けて、警察学校のオープンキャンパスや、若手警察官をリクルーターとして任命する取組が行われています。

 私は、「これら取組の成果について」質しました。

 末永警務課長は「警察学校のオープンキャンパスは7月31日に行われ、約50名が参加した。リクルーターは若手警察官129人に任命し、約70件の問い合わせがあった。それぞれ、成果があったものと考える」と答えました。

 次に男女の賃金格差についてです。

 男女の賃金格差を公表する制度が出来て、この程、第一回目の数値が公表されました。

 県警本部における男性の給与に対する女性の給与の割合は、常勤職員で77.9%、非常勤職員で66.8%、全体75.4%でした。

 知事部局では、常勤職員の差異が91.4%、非常勤職員が76.3%、全体が79.2%でした。

 教育委員会では、常勤職員の差異が90.9%、非常勤職員が109.2%、全体が92.8%でした。

 県警は、男性の給与に占める女性の給与の割合が、常勤、非常勤、全体の全てで、知事部局、教育委員会よりも低いことが明らかになりました。

 私は、「県警において、男性の給与に対する女性の給与の割合が低い理由」を質しました。

 末永警務課長は「制度上男女の給与体系に差異はないが、警察官に占める女性の割合が低く、若い女性の割合が高いことによる差が生じていることが理由と考えられる」と答えました。

 次に、職員に占める女性の割合についてです。

 山口県警の職員における女性の割合は、警察官11.1%、一般職員54.9%、会計年度任用職員29.5%でした。

 鳥取県警は、警察官に占める女性の割合は、19%です。

 山口県警の採用した職員に占める女性の割合は、警察官で、24.4%、一般職員で82.4%、会計年度任用職員は78.6%でした。

 私は、「山口県警察官特定事業主行動計画では、令和8年度に、全警察官の女性比率を12%にするという目標だが、新規採用で女性を増やすべきではないか」と質しました。

 末永警務課長は「目標が達成できるように努力する」と答えました「。

 次に女性の幹部登用についてです。

 山口県警において、幹部に占める女性の割合は以下の通りです。

 警察官の警視で1.8%、警部で2.1%、警部補で4.7%。

 行政職員の主幹で20%、課長補佐で32.7%、係長で43.8%です。

 鳥取県では、警部4.6%、警部補5.6%です。

 私は、「女性幹部を増やすべきだ」と質しました。

 末永警務課長は「昇任試験に合格した能力のある人間を適材適所に登用するよう努めていく」と答えました。