藤本かずのりサポーターズ はじめました

新着情報

酷暑の学校 命の危険

 今朝のしんぶん赤旗日刊紙に、新日本婦人の会が昨日、文部科学省に対して、学校施設へ冷房の空調設備を設置するために補助金増額を求める要請を行ったことが報じれれていました。

 愛知県では、小学校一年生の児童が熱中症で亡くなりました。酷暑の夏、子どもの命と健康を守るために冷房設置が急がれます。

 今日、終業式を冷房設備のある教室で行った学校があることをNHKラジオで報じていました。

 新日本婦人の会の要請に対し、文科省の担当者は「今年度の補助金配分は終わり、すべての自治体要望に応えられない」と答えたとしんぶん赤旗は報じています。

 昨年4月1日時点の小中学校の冷房設置率の全国平均は、41.7%です。

 山口県は、全国38位でワースト10の18.2%です。中国地方最下位です。

 同じく、高校は、全国平均が49.6%です。

 山口県は、全国38位でワースト10の34.2%です。西日本で最下位です。

 幼稚園は、全国平均が58.3%です。

 山口県は、全国43位でワースト5位です。西日本で最下位となっています。

 国の抜本的な補助金の増額が必要であると同時に山口県行政としても財政支援を行うべきです。

 日本共産党県議団のホームページに県内公立小中学校の冷房設置率が掲載されています。

 設置率が一桁の行政が6自治体あります。

 下関市(4.8%)、宇部市(7.2%)、光市(7.8%)、長門市(9.2%)、周南市(6.8%)、山陽小野田市(5.5%)です。

 私は、長年、こどもが通う学校のPTA活動に役員として参加してきました。

 宇部市では、パソコンルームと図書館に冷房の設置が行われたところですが、その他の特別教室や一般教室はこれからです。

 また、岩国基地の交付金が交付されている自治体は、交付金を財源に学校に冷房が設置されているケースがあることを確認しています。

 県内のある高校では、PTA会費で、教室の冷房の設置・維持管理が行われています。

 山口県内の県立高校で冷房の設置されている内の多くがPTAが設置し管理している例があるのではないかと思います。

 PTAで設置している冷房については、順次、学校が設置する冷房にすべきだと思います。

 私は、子どもたちの命と健康を守るために、県内の幼稚園、小中学校、高校の全ての教室に冷房が設置されるべきだと思います。

 そのために、今後とも関係機関に学校への冷房の設置を要望していきたいと思います。

 学校への冷房の設置について皆さんはどうお考えですか。

学べば朽ちず

 16日の毎日新聞に同紙特別編集委員・山田孝男さんの「風知草」を興味深く読みました。

 表題の「学べば朽ちず」は、13日の「毎日21世紀フォーラム」に小泉純一郎元首相が登場して使った言葉だとあります。

 「『学べば朽ちず』は西郷隆盛が終生、愛読したという佐藤一斎(江戸時代後期の儒者。1772~1859年)の処世訓『言志四録』の一節である(『言志晩録』第六十条)。全文を示すと-『少なくして真鍋は、壮にして為すあり』『壮にして学べば、老ゆとも衰えず』『老いて学べば、死すとも朽ちず』」

 山田さんは、15日の「小沢塾」で小泉氏が講師を務めたことも引き、安倍政権について次のように書いています。

 「だが、発信を通じて政権に『学び』を迫る意味はある。西日本豪雨の際の、自民党国会議員たちの酒盛りが、参加者による無邪気なツイッター写真投稿で猛烈な批判を招いた。安倍3選と見透かした主流派に油断がある。学ばざれば朽ちる。」

 参議院選の合区選挙区で立候補できなう自民党候補を救済するための究極の党利党略の自民党の参議院選挙制度改定案についてマスコミの世論調査では半数以上が「反対」でした。

 しかし、この法案を安倍政権は強行採決しました。

 カジノ実施法案について、今国会での成立に「必要ない」「反対」は各種世論調査で6割から7割です。

 この法案も安倍政権は今日にも採決を強行しようとしています。

 安倍政権は、国民の声に「学ばざれば朽ちる」状況にあると思います。

 民意を無視して暴走する安倍政権に、国民の声を届ける時です。

 国会で今、行うべきは、豪雨災害被災者支援です。カジノ法案は廃案にいたしましょう。

 私は壮年の年代です。「老ゆとも衰え」ないよう、日々、国民・県民の声を学び続けようと思います。

 「学べば朽ちず」。皆さんの感想をお聞かせ下さい。

児童虐待から考える

 13日のしんぶん赤旗日刊紙に「虐待死をなくして~結愛ちゃん事件を考える~」という特集記事が掲載されていました。

 この中で、ルポライターの杉山春さんがインタビューに応じています。

 「結愛ちゃんは朝4時に起きて字の練習をするように両親から強要されていました。子供の能力を超えるさまざまな課題。『教育虐待』のひとつといっていいと思います。」

 「立派な家族や立派な親子の幻想にとらわれたとき『こうあるべき』と考える子ども像とかけ離れたわが子にたいして、否定的な見方や暴力につながってしまう。子どもの未熟さが自分の劣等感を刺激するのです。子育てがうまくできない親を批判する視線だけ強まると、家族は息苦しいことでしょう。とはいえ、子どもの安全は何より重要です。子どもも親も育てていくネットワークづくりが必要だと感じます。安易ではないかもしれませんが、国が予算をとってやっていくことが大切なのではないかと思います。」

 杉山春さんから更に学ぼうと思い、杉山さんの近著「児童虐待から考える~社会は家族に何を強いてきたか~」を読みました。

 最近、新書も年間何冊か読んでいますが、この本は、私が今年、最も刺激を受けた新書と言っていいと思ます。

 杉山さんは、長年、児童虐待の事案を取材してきました。

 取り分け、虐待死させた保護者に対する報道を耳にして、私も、「極悪人」などと思う場面もありました。

 杉山さんは、子どもを虐待死させた保護者に共通する問題をこう書いています。

 「彼らは、社会の規範を動かしてもいいという認識は持てなかった。つまり、規範を守らない人たちではなく、既存の規範から抜け出せないのだ。自分たちを大切にすることを誰からも教わらなかった。グローバル経済が生み出す格差社会の中で、労働と子育ての両立を家族単位で求められてきた。当初は夫婦の役割分担として。その後、一人ひとりの自助努力として。生きる力のある人たちは、そんなことは無理だと言い、知恵を絞る。周囲の力を借り、経済力を使い、公的支援を使い、自分の願いを実現する。だが、力の乏しい人たちは、周囲を動かすことができず、唯一思い通りになるわが子を痛めつけ、自滅する。」

 杉山さんは、満州で生きた女性が終戦の混乱で性暴力に会い、自らの子を殺した場面をについても取材してきました。

 現在の児童虐待との共通点についてこう書いています。

 「社会のルールが消え、暴力だけが充満する時、性がむき出しになる。性の先にある、子どもの命が効きにさらされる。子捨て、子殺しが起きる、現代の、わが子を虐待死をさせてしまう親たちは、戦時の難民のようだ。精一杯子育てを頑張っている時期があり、それができなくなることで、ネグレクトが起きる。言い換えれば、社会の規範の中で子どもを育てつつ、生きることができなくなったと思ってしまった時に子殺しが起きるのだ。子育てには家族という器がいる。だが、家族の凝集力が失われたしまった現代では、産業社会の変化により、力の乏しい者たちが粒のように漂流していく。」「社会が押し付けてくる神話を、力の弱い者たちは信じ込む。そして、そのように生きようとする。だが、足場を外された時は無残だ。」

 杉山さんは、その上、政治の役割を次のように書いています。

 「政治を担当する者たちは、現実に何が起こっているのかをよく見て、社会をどのようにデザインするのか。その力量が問われている。」

 更に、杉山さんは、「新しい子育てを社会で作る」意味を次のように書いています。

 「かつて家族には、財産と家業を次代に送る役割があった。だが、財産や家業を持たない者にとって、家族とはカップルが出会って別れる一代限りのものだ。子どもが生まれ、育ち、巣立ち、それぞれ命を生き、家族は閉じる。ただし、支えをもたない家族は、一代さえももちこたえられない。経済のグローバル化の中で、家族は流動化して、人は砂つぶのようだ。その砂つぶの周辺に子どもが生まれる」「虐待死させる親たちは、詳しく目を凝らせば、『極悪人』というよりも、社会の様々な支援から遠ざかった不遇の人たちだ。むしろ、古典的な家族の形しか知らず、新しい家族に関する価値観にアクセスできず、それでも家族にこだわり、閉じこもった人だ。そして、実は、誰もが子どもを育てたいと願っていた時期があるのだ。」

 杉山さんは、家族規範を強める傾向を次のように諫めます。

 「自民党が成立を目指す『家庭教育支援法案』は、まさしく古典的な家族規範を実践することを家族に求めている。」「家族がそうした子育てをしなければ法律違反ということになる。だが『良い家族』『正しい家族』を求め、評価したことろで、『良い家族』『正しい家族』は生まれるだろうか。」

 家族の形態が劇的に変化している中で、新しい形態の家族を支えるシステムの構築が急がれています。

 虐待死の事案からしっかり学び、公的ネットワークを強めることが必要だと思いました。

 杉山さんから今日の家族の置かれた局面を教えられた想いがします。

 今後とも杉山春さんの著作から多くの事を学びたいと思います。

 皆さんも是非、朝日新書「児童虐待から考える」をお読みいただければと思います。

 児童虐待についての皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

話が面白い人 オモロない人

 「笑伝塾塾長」・殿村正明さんの「話が面白い人 オモロない人」を読みました。

 子どもの頃からお笑い番組が大好きで、政治家になって30年近くになってきましたが、最近、いかに話を分かりやすく、面白く伝えるかを考えています。

 一方的にお話するのではなく、相手の反応を見て改良する。いつもベストはありませんが、話をいかに面白くするかの本には関心があり、時々チェックしています。

 そのような中、出会ったのが、「笑伝塾塾長」・殿村正明さんの「話が面白い人 オモロない人」です。

 殿村さんは、吉本総合芸能学院入学。「NSC11期生」。「オール阪神・巨人」に弟子入りし、プロのお笑い芸人を経験した方です。

 「ツカミ」「ボケ&ツッコミ」「アクション」「喩え力」「ネタ作り」「プレゼン力」どれも参考になります。

 殿村さんは、プレゼンの所では「『話をそつなく進めること』にばかり気をとられ、聞き手がどんな表情でいるのか見ていない。だから、自己満足な喩えをして、会場内に『???』が飛び交っていても、気付かないでどんどん話を続けてしまうんです。これでは、笑いも起きないし、多くの人に共感を呼ぶプレゼンはできません。」と書いています。

 私の仕事にもとても活きる言葉です。

 ネタの組み立て方は、「導入フレーズ」「フリ」「オチ」だと「笑い」の秘伝も書かれてありました。

 ネタ帳を持って、常に面白いことを追えという話も参考になります。

 これからは、ネタ帳を持って、「喩え力」「プレゼン力」をスキルアップしたいと思います。

 皆さん、話し方についてお教え下さい。

日本共産党演説会

 昨日、山口市内で日本共産党の田村智子副委員長・参議院議員を迎えて演説会が行われ、700名の市民が参加しました。

田村副委員長

山口市内での演説会で講演を行う田村副委員長

 以下、今朝のしんぶん赤旗日刊紙を引用しながら、内容を紹介します。

 児童文学者作家で県総がかり行動やまぐちの共同代表の那須正幹さんと弁護士で市民連合@やまぐち事務局長の松田弘子さんが、あいさつを行いました。

 那須さんは、「自民党議員が多すぎる。減らさない限り、好き勝手する」と来年の参議院選挙で野党統一候補の実現へ努力すると表明しました。松田さんは、会場の熱気に「安倍首相に見せてやりたい多さだ」「即時原発ゼロを求める共産党に期待している」と述べました。

 田村副委員長は、野党4党で国会に共同提出した「原発ゼロ基本法案」など野党共闘の大きな前進と挙げ、共闘は党綱領の方針だと紹介しました。「連合政権をめざし、新しい政治の主人公になろうと声を広げよう」と呼びかけました。

 来春の県議候補を始め、統一地方選挙や中間地方選挙の候補者が紹介されました。

 私も参加者の皆さんに挨拶しました。

 演説会後、田村副委員長は、県内での豪雨災害の被害状況の聞き取りを行いました。

 日本共産党は引き続き大小の演説会を各地で行う計画です。

 日本共産党の話を聞いてみたい方は、是非お声をかけて下さい。

 様々なご要望をお聞かせ下さい。

 

マルクスは生きている

 昨日、日本共産党山口県委員会の議員・予定候補者研修講座で「科学的社会主義」を学びました。

 講師は、元山口県委員長の加藤碩さんでした。

 マルクスは、はじめて「格差と貧困」の根源をつきとめたと加藤さん。

 不破哲三著「マルクスは生きている」にはこう書かれています。

 「『はたらけど/はたらけど猶わが生活/楽にならざり/じっと手をみる』これは、歌人石川啄木が、明治の末年、自分の貧しい生活の思いを詠んだものですが、長く続く不景気に言論の自由への暗い弾圧が重なって、『時代閉塞』のゆきづまり感が広がっていた当時の日本で、多くの人びとの共感を呼んだことでしょう。いま、日本でも世界でも、おそらく啄木がこの歌を詠んだとき条の深刻さで、貧困と格差が大問題になっています。2008年は『ワーキング・プア』の言葉とともに、人間らしい生活からしめだされた『難民』現象が、社会のあらゆる分野に広がりました。年末以後は、各産業で『派遣切り』や『雇い止め』がこれでもかと続いています。高度な経済を基盤にした文明社会であるはずの現代社会で、なぜ貧困と格差が広がるのか。どこにその原因があるのか。社会のどこを変えたら、そういう不合理をなくせるのか。140年前に、この大問題に明確な回答をあたえたのがマルクスです。」

 不破哲三さんが「マルクスは生きている」を書いたのが2009年。この約10年間で更に「格差と貧困」は拡大しています。

 今日、8人の大富豪の富と世界全人口の下層半分の36憶人の収入が同額になるほど「格差と貧困」が拡大しています。

 格差の根源は、生産過程から生じる「搾取」にあると加藤さん。

 剰余価値を追求する資本主義の搾取欲には際限がないと加藤さん。

 その上で、資本主義的搾取の現場から次の社会の担い手が生まれると加藤さん。

 マルクスの理論は今日でも生きていることを実感する学習会でした。

 これからもマスクスの理論から資本主義の格差と貧困の原因と解決方法について学んでいきたいと思います。

 皆さんはなぜ「格差と貧困」が広がるとお考えですか。