議員日誌

笠井質問

 本日、衆議院の予算委員会の質疑で、日本共産党の笠井議員が質問を行いました。

 質問の大半は、普天間問題でした。

 笠井議員は、フィリピンのように国内の米軍基地を拒否するよう政府に求めました。

 岡田外相、鳩山首相の答弁は極めて「危うい」ものであったことは、テレビで国会質問を見られ皆さんの共通の感想だと思います。

 沖縄で購入した屋良朝博著「砂上の同盟」に「沖縄問題」の深刻さが示されています。

 米軍の海外駐留は、23万人。太平洋地域に約10万人。この内、日本が4万人、韓国が3万8000人となっているそうです。

 韓国の米陸軍は、約2万5000人削減される計画で、日本はアジアでダントツの米軍駐留国になる見込みだと書かれてあります。

 その半数以上が沖縄駐留です。

 また、米軍の海外駐留兵力は、ドイツの約6万6000人がダントツですが、ドイツの兵力も半減される予定です。日本の4万人は世界第一受入国になろうとしています。

 日本の在日米軍基地の約75%が、国土面積0.6%の沖縄に集中している。この言葉を沖縄の視察ではあちこちでお聞きしました。

 「普天間の県内移設では、沖縄問題は解決しない」この原点に立った政府の毅然とした対応が必要です。

 そして、国内移設でもなく国外移設となるよう新政権が毅然としてアメリカに求めることを切に願う、笠井質問でした。

 私は、明日から決算委員会です。県民の付託に答えて力を尽くします。

マグネット同好会

 先日、日本テレビの「世界の果てまで行ってQ」という番組で、イタリアの観光地でマグネットを集める企画を行っていました。

 私は、ちょうど中国に行く直前でしたので、子どもたちへのおみやげは「マグネット」にしようと提案して、子どもたちも「それがいい」となりました。

 中国の観光地にはそれほど「マグネット」は普及しておらず、困りましたが、大連のホテルのテナントの中で売っている店を発見しました。

 「京劇」のお面をマグネットにしたものがあり購入しました。

 長男は、修学旅行で広島に行きました。そのおみやげも「マグネット」。宮島や原爆ドームのマグネットです。

 私は、引き続き、沖縄への視察で、密かにマグネットを探して回りました。基地対策事業で出来ている動物園を視察した時に、ハリネズミのマグネットをゲット。

 指定管理者制度の視察で訪ねた博物館でブタのマグネットをゲットしました。

 その他、先日、萩のシーマートで萩焼のマグネットをゲットしました。

 我が家の「マグネット同好会」は発足して1ヶ月足らずですが、これまでに集まったものは、写真の通りです。

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 我が家で集まった各地のマグネット(現在13個)

 今は、冷蔵庫に張っていますが、狭くなってきたので、専用のホワイトボードを買おうかと思っています。

 昔から収集癖がある私です。家族の話題づくりにいいようです。

インフルエンザ流行拡大

 国立感染症研究所の調査で、最新の1週間(10月19日~25日)のインフルエンザの推定患者数が114万人と初めて100万人を突破したことが明らかになりました。

 山口県でも急速にインフルエンザが拡大しています。10月30日現在、累計で、保育園・幼稚園・小中・高校その他の292学校でインフルエンザの発生が確認されました。

 患者数は、県内でも3055人となりました。ついに、本日、私がPTAを務める西宇部小学校でも学級閉鎖が発生しました。今後の学校行事などにも影響が出そうで心配です。

 実は、私も10日前辺りに、高熱が出ました。簡易検査の結果、新型インフルエンザが疑われるとの診断は出ませんでしたが、私の身の周りでも患者さんが多数、生まれています。

 自らの経験からまず言えるのは、新型インフルエンザが疑われると診断された患者さんが身近で発生した場合、その方の人権を尊重した周りの対応が何よりも大切です。

 ワクチン接種がはじまりましたが、必要な方が一日でも早く接種できるようにしなければなりません。また、接種に対する財政的な負担の解消も必要です。

 更に、新型インフルエンザに対する不安に応える十分な情報の提供が求められます。重症化する事案も発生しています。人命第一に、インフルエンザ対策の強化が求められます。

 インフルエンザ問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。

映画「風が強く吹いている」

 映画「沈まぬ太陽」を観に行った時、映画の「予告」で「風が強く吹いている」をやっていました。

 それを観ただけで、涙が出てきました。少々視察疲れは残っていましたが、思い切って映画「風が強く吹いている」を今日観てきました。

 10月8日のブログに書いた通りですが、私は、中学・高校と駅伝選手でした。襷を繋ぐ、緊張と喜びのようなものが蘇り、最後までワクワクしながら映画を観ました。

 同じ下宿に暮らす「寛政大学」に通う10人が、「箱根駅伝」を目指します。ほとんど無理だと思えた「箱根」が段々近づいてきます。

 若い俳優が全力で、「箱根」に挑む息使いが新鮮でした。小出恵介は、はいじの包容力をよく出していました。

 林遣都もカケルのストイックさをよく演じていました。

 「寛政大学」はシード権を得て、来年はどうするのでしょうか。

 もう彼らのようにはとても走れないけれど、もう一度、「走ってみよう」と、おじさんの私も思ってしまうような映画です。

 本物の箱根駅伝も来年から応援したくなりました。

 今より少し「強く」なれた気持ちになる作品です。是非、ご覧下さい。

 

 

 

 

政治と基地

 沖縄から昨日、帰ってきて、たまった新聞を整理していて驚きました。29日付、山口新聞の報道です。

 二井知事が、防衛副大臣に「厚木の艦載機を喜んで受け入れているわけでは全くない。原点に立ち返って白紙から見直すという方向が出れば、当然ながらわれわれは喜んで受け入れたわけではないので、反対の立場で対応しなければならない」と発言したと報道されています。

 知事の発言の本気度に些かの不安も残りますが、知事は、これからもこの姿勢でどんどん国に発言していくべきです。

 沖縄の書店で、沖縄タイムズの屋良朝博記者の「砂上の同盟―米軍再編が明かすウソ―」という本を買って読んでいます。

 彼の本を読んでいると、「そこにその軍隊が配備される必然性は本当はないのだ」ということが切々と書かれてあります。

 彼は、沖縄の住む一人の記者として米軍関係者に「なぜ沖縄なのか」と問い続けていますが、未だに明確な答えはないと言います。

 戦後、海兵隊は、岐阜と山梨にあったそうです。1955年にそれが沖縄に、そして、2006年グアム移転が合意されました。

 彼に共通点があると書きます。

 ①第二次世界大戦そして冷戦という世界規模の紛争が終結し、米軍再編(リストラ)が実施された。陸軍を米本国に戻し、機動展開力を増強する戦略方針を設定。

 ②「反基地」に政治が反応した。

 ③兵力移転の決定が「長官の独断だ」と軍部が困惑。ウィルソンもラムズフェルドも短気で知られ、即断即決するタイプ。

 ④背広組と制服組の意思疎通の欠如。沖縄基地についての交渉担当者が正確なビジョンを持たないまま結局、沖縄内の日米同盟の不合理をパック詰め。

 ⑤戦略の中で位置づけがあいまいな海兵隊は、50年前もそしていまも「海兵隊移転の理由は国防長官しか説明できません」という謎だけが残った。

 まさに、基地は政治で動くということが詳しく書かれてあります。

 少女暴行事件など沖縄でのかつてない反基地闘争が影響して、海兵隊8000名のグアム移転が合意される。

 そして普天間返還も合意される。そして、沖縄は、県外移設を強く主張してきた。

 この中で、二井知事が、基地機能強化ノーの声を強く国に使えるのは当然です。

 岩国でも爆音訴訟や愛宕山での闘いなどかつてない反基地闘争が繰り広げられています。

 その声を今こそ二井知事は代弁して国にもの申すときです。

 政治で基地が動く時に、岩国が犠牲になるという結果を決して生まないために、今が大きな結節点です。

 民主党のマニュフエストには、「米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で臨む」とあります。

 この政権公約にも期待をして在日米軍基地の在り方について大いに議論すべきです。

  

 

総務政策委員会で沖縄を視察

 28日から、今日まで、県議会総務政策委員会で沖縄県を視察しました。

 まさに激動の期間の沖縄視察で、大変興味深く感じました。

 29日と30日の「沖縄タイムズ」と「琉球新報」の1面のリードを紹介しましょう。

 「15年期限で嘉手納統合―普天間移設―与党幹部、町に素案」(沖縄タイムズ29日付1面)

 「嘉手納統合案撤回求め意見書―嘉手納町議会―前回一致で可決」(琉球新報29日付1面)

 「普天間『県外』『国外』34人―県内首長アンケート―政権交代受け増加」(沖縄タイムズ30日付1面)

 「普天間飛行場移転先―硫黄島を提案―うるの会、防衛相に」(琉球新報30日付1面)

 まさに、今週の沖縄は、普天間県外移設の世論が劇的に高まった週と言えるのではないでしょうか。

 嘉手納統合案なんてとんでもないという意見は、私たちが乗車したバスのガイドさんもはっきりおしゃっていました。

 そうなると、岩国の基地機能強化は許されないとの姿勢を山口県としては更に強めなければならないこととなります。

 沖縄と一緒になって、普天間国外移設を求めていく時ではないかという感を強める1週間でした。

 具体的に、基地問題のやりとりを報告しましょう。

 29日には、沖縄防衛局を訪ねました。

 沖縄防衛局の平成21年度の予算は、1595億円あります。その内の57.4%は、米軍基地の借料915億円であることに私は驚きました。

 基地周辺対策費135億と比べていかに大きい額か。それもアメリカが当然払うべきものを日本政府がいかに巨額を補い続けているかがよく分かりました。

 そして、私は、山口県平和委員会が明らかにした2010年海兵隊航空計画に、KC130移転を13年4月に完了する、そして機数を将来15機としている問題について「沖縄防衛局として情報はつかんでいないのか」質しました。沖縄防衛局はこの問題は「情報はつかんでいない」との回答でした。

 そして、普天間移設の問題を尋ねましたが、防衛局としては、辺野古沖へのV字滑走路の案を粛々として進めるのみとの姿勢が貫かれていることがよく分かりました。

 今日は、沖縄県の基地担当者と懇談しました。

 私は、沖縄県の担当者にも、普天間移設問題を問いました。担当者は、「県内移設案をやむを得ないものとして検討してきたが、ベストは、県外移設であることに間違いはない」と答えました。

 県担当者がはっきりこう言える状況が、この1週間で築かれたことを実感しました。

 更に私は、ロードマップが仮に進捗した場合、沖縄県に在日米軍専用施設の75%が集中している状況はどれだけ改善されるのか聞いてみました。

 沖縄県の試算では、「75%が74%に1%程度下がる」と見込んでいるようです。私は、ロードマップ後も厳しい沖縄の状況に唖然としました。

 しかしながら、県担当者は、「嘉手納以南の米軍基地の返還は、沖縄県に多大な経済的効果を与えるものと期待している」と元気に答えていました。

 普天間移設にゆれる沖縄に滞在し、基地問題の深刻さと重大性を痛感しました。

 この問題は、岩国にも直結する問題だということを忘れずに、今後もその動向を注視していきたいと思います。

 基地問題に対する皆さんのご意見と情報をお教え下さい。

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正面右の塔沖縄の空域を統括する「嘉手納ラプコン」

 (道の駅嘉手納の屋上から29日に本人撮影)