浅田次郎原作「蒼穹の昴」が来年からNHKのドラマになります。
「蒼穹の昴」も以前買ったまま読んでいなかったのですが、数日前から読み始めると止まりません。
「万人の魂をうつ」との宣伝文がうなずける内容です。
小説は、清朝末期を描いています。私がこの秋に瀋陽を訪れたことが、この小説に共感できた所以かも知れません。
瀋陽故宮は、清朝を開いたヌルハチが建設したものです。小説を読みながら、故宮を弁髪の人々が闊歩する姿が目に浮かびます。
小説には、科拳や宦官の内情が赤裸々に描き出されています。浅田次郎作品は、目の前で映像が生々しく浮かび上がってきます。
営々と続いた封建制度が崩壊に向かう時代に、天下の財宝を手中に収めると占い師に予言された春児がどんな道を辿るか、ページをめくる手がワクワクします。
今年も様々な本に触れてきましたが、ワクワク度は、屈指の作品と言えます。蒼穹の昴にワクワクしながら、11月議会を乗り切ります。
来年から始まるNHKドラマも注目です。西太后を田中裕子が演じるようです。何かぴったりのような感じがします。録画もしながら来年はこのドラマをしっかりチェックしていきたいです。
新聞広告で「マラソン」と書かれると弱くて、たかぎなおこ著「マラソン1年生」を読みました。
イラストレーターのたかぎさんが、マラソンを始めてホノルルマラソンを完走するまでの物語です。
全編漫画なのであっという間に読めてしまいます。しかし、走り方や走るためのグッズの紹介など大変ためになる1冊でした。
中でも参考になったのは、金哲彦先生のコーチングでした。実際に、作者がコーチを受けた様子が描かれています。
金先生の「体幹ランニング」という走る理論が分かりやすく書いてありました。
「お腹の前にあるたいこをたたくような感じで走る」は大変参考になりました。このことを知ってからは姿勢も手の振りもよくなったような感じがします。
しかし、「羽根が生えたようにラクに走れるようになる」という境地には未だ到達しておりません。
それにしても、海外の大会は楽しそうですね。遠い将来でも行けたらいいなと思いました。
たいこをたたくような感じで今日もランニングを続けることにします。
昨日のNHKラジオ「ラジオビタミン」で歌手の奥華子さんを知りました。
私は、ガツンと来るような歌が好きだったのですが、彼女の声は、柔よく剛を制すのことわざのようです。
彼女は、街頭ライブで認められて台頭してきた歌手です。
最初は全く反応がなかったけれど、段々と足を留めて聞いてくれる人が増えていったといいます。
私は、24歳で市議会議員の候補に決まり、来る日も来る日も辻舌鋒の毎日だった時期が1年以上続きました。
最初は、誰も私の話などに足を留める人などいませんでしたが、少しづつ反応が出てくるのようになりました。
私も聴衆の方々に鍛えていただいた思いが強くあります。彼女も聴衆の方々に育てられたと語っていました。
ラジオを聞きながら「わかるわかる」とうなづいていました。
早速、「恋手紙」というアルバムを買いました。私は、「太陽の下で」という歌が一番気に入りました。私のテーマソングになりそうな歌詞です。
「未来へと続いていく道があるから 何度も何度も行けるんだ 同じ星 同じ時 同じ力で 僕等は繋がってゆける 太陽の下で」
彼女の詩はとても平易でありながら、深い内容を含んでいるものばかりです。私も川柳をしますので、彼女の詩に学ぶところが多くあります。
彼女は今でも路上ライブをやるそうです。いつか近い将来、彼女の歌が直接聴けたら最高です。
11月議会は、彼女の歌を聴きながら乗り切っていきたいと思います。全国の奥ファンの皆さん、彼女のどの歌が好きですか。
サヘル・ローザさんの講演会が終わり、サヘルさんが「東京島」という映画に出演するとのことで、原作を読もうと思い、はじめて桐野夏生さんの本を読みました。
「東京島」は、私にとって衝撃の一言です。感想はこの一言に留めておきます。この本は、谷崎潤一郎賞を受賞しています。
彼女が最近出版する本は、ほとんどいずれかの文学賞を受賞している状況です。文学に対して「挑戦」し続ける桐野夏生さんの姿勢を感じる作品でした。皆さんはいかがでしたか。
このような作品を書く彼女は普段何を考えているのだろうと思い、彼女のエッセー「白蛇教異端審問」を読んでいます。
彼女が文学や日常といかに格闘しているのかがよく分かるエッセーでした。彼女は成人して喘息を発病し、真夜中に救急車で運ばれた経験も書かれています。
体調不良で生死をさまようと言えば、浅田次郎さんのエッセーにもこのような下りがあったことを思いだします。
作品を出し続けている作家さんは、文学に命をかけているんですね。そのような苦闘からいい作品が生まれるのかも知れませんね。
桐野さんファンの皆さんは、どの作品がお勧めですか、教えてください。桐野さんの「パワー」に今後も触れてみたいような気になりました。
本日、給与関係条例の採択が行われました。私は、日本共産党を代表して反対討論を行いました。
反対理由は、27日のブログを参照していただければと思います。一言で言うと地域経済に与える影響が甚大だということです。
採択の結果、給与条例はすべて可決しましたが、なんと反対したのは、日本共産党会派だけでした。
さて、本日は、決算特別委員会が開かれ、平成20年度山口県歳入歳出諸決算の採択が行われました。
決算の採択の結果は、日本共産党と社会民主党が反対しました。
本日の決算特別委員会では、不正経理問題の集中審議が行われました。先日の委員会で私が指摘し開催されたものです。
会計検査院が行った調査で県内で「差し替え」などの不適正な経理が判明しました。その内容と主な問題点については、24日のブログを参照してください。
今日、私が行った質疑で、山口県会計規則167条の規定に反する会計処理が行われていたことが明らかになりました。
山口県会計規則には、5万円以上の物品を購入する場合、2社以上の見積書を提出させることが明記されています。
今回、会計検査院が「差し替え」事案と指摘をしたケースが、16ありましたが、その内、10ケースは、5万円以上の物品購入でした。
私の調査で、この10ケースすべてで2社以上の見積書が提出されていないことが判明しました。
それは当然と言えば当然の帰結です。本来買うものと違い内容の請求書を県が作成する行為が「差し替え」として指摘された訳です。
ですから、当然、本当に買った商品の見積書は取れない訳です。
私は、「差し替えは、会計規則違反につながっている」ことを解明し指摘しました。
私は、県会計規則違反もはっきりした中で、今回の会計検査院等の指摘を受けて職員の処分をどうするのか質しました。
村田人事課長は、時期などは明確にしませんでしたが、処分については、「他県の状況もみながら適切に対応したい」と答えました。
見積もりが取られていなかったケースが分かったのは全て農林部関係でしたので、私は、他の物品購入についても違反がなのか「農林部として独自に調査すべき」と指摘しました。
松永農林部長は、「部内のチェック体制を強化したい」と答えました。
来年の3月14日に行われるくすのきカントリーマラソンに出場するとブログに書いて、1週間が経過しました。
ランナーの方から「いきなりフルは大変ですよ」とか「私も参加しようかな」など声をかけていただきます。
妻からは、「その日は、保育園の卒園式だった」と言われました。娘は再来年卒園ですが、生活発表をするのです。
妻と娘と三男は卒園式に参加し、私と長男、次男は、大会に参加することにしました。
さて、フルマラソン完走に向けて、「金哲彦のランニングダイアリー」を買いました。「15週間でフルマラソンを完走」とサブタイトルが付けられています。
15週間と言えば、3月14日が大会ですので、明日が15週間のスタートとなります。このダイアリーを励みに練習を重ねていきたいと思います。
ランナーズという雑誌も読み始めました。12月号には、君原健二さんの特集記事が掲載されていました。
「当時はたとえ合宿でもしてはいけないというアマチュア規定ではあったのですが、勝つためには手段を選ばないというような日本の方針がありましてですね、合宿はいけないという規定にもかかわらず、半年間ではありますけれども、毎月1週間から10日ぐらいの合宿が続きました。」「私は、同じ試合に行って勝ったところでどれほどの価値があるのだろうかと思ったんです。競技者の実力は競技大会以前の訓練によって養われるものです。その訓練に平等性がないのであれば、いくら競技会だけ厳粛に公平に行われたとしても、果たしてそれでいいのだろうか、そう思いました。」
君原さんは、東京オリンピック前の状況を振り返りこう語っています。
私は、君原さんのアスリートとしての真摯な姿に頭が下がりました。私は、スポーツにはこのような姿勢が求められていると思います。
現在では「ドーピング問題」などが典型ですが、「勝ちさえすればいいのだ」ではいけないと思います。
私は、国体においても同じことを思います。君原さんの「競技者の実力は競技大会以前の訓練によって養われる」との言葉を噛みしめる必要があると思います。
天皇杯至上主義で、手段を選ばないやり方は、スポーツの厳粛さを阻害してしまうと思います。
スポーツを愛する者の一人として、君原さんの言葉を噛みしめました。