議員日誌

台風通過

 台風8号通過のため、小中高の全て我が家の子どもたちの学校は休校となりました。

 私は、今日、日中は、PTA研修視察で広島市に行く予定でした。夜は高校の同窓会の予定でした。

 台風襲来のために全てキャンセル。

 子どもたちと自宅でゆっくり過ごしました。

 その中でも午前中は、日本共産党が宇部市で行っている市民アンケートを自宅回りに配布しました。

 和田竜著「村上海賊の娘」を読んでいます。

 夕方、桃が届き、子どもたちと美味しくいただきました。

 宇部市周辺では台風の影響は軽微のようです。

 県内や全国では様々な被害が出ているようです。被災された皆さまにお見舞いを申し上げます。

 

アベノミクス「成長戦略」「大企業優遇」でいいの?

 昨日の毎日新聞夕刊に「アベノミクス『成長戦略』『大企業優遇』でいいの?」との特集記事が掲載されていました。

 特集の最初に「安倍政権はアベノミクスの第三の矢『成長戦略』の中で法人実効税率引き下げや雇用の規制緩和策などを打ち出し、『大企業優遇』色を強めている。『大企業を元気にすれば経済が活性化する』との考えだが、本当にそうか。中小企業や一人一人の国民への目配りが欠けていないだろうか。」と書かれています。

 太田工業連合会会長の舟久保利明さんは「全ての中小企業を救ってくれとは言わない。でも政府は同じ町工場を何度も視察するのではなく、実情をもっと把握し、これからも頑張っている中小企業を支援する政策を打ってほしい」と述べています。

 早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問の野口悠紀雄さんは「減税効果で賃金が上がるとの考えは誤りだ」「売上高-人件費を含む費用=税引き前利益」「この計算の結果、利益が出た企業は、そこから法人税を支払い、残りの税引き後利益を役員報酬や株主への配当、内部留保に回す。つまり法人税を軽くしても、これらの項目が増えるだけで、従業員のボーナスや賃金は上がらない。賃上げするかどうかは別の経営判断だ」と述べています。

 法政大学大原社会問題研究所の五十嵐仁名誉研究員は「成果に応じた賃金制度になれば社員同士がライバルになり、技能やノウハウを伝承していく日本企業の良さが薄れてしまう。残業監視も緩くなり、過労死の問題がより深刻になる」「重要なのは大企業を強くするのではなく、長時間労働や低賃金をなくし、非正規という不安定な働き方を改善するよう再規制することだ。安倍政権の政策は『民栄えて企業栄える』ではなく『企業栄えて民滅ぶ』ではないのか」と述べています。

 政治アナリストの伊藤惇夫さんは「政権の原動力である株価を支えるために、強い企業をより強くし、淘汰された弱者は強者がすくえばいいというのが安倍政権。一人一人の国民への視野を欠いているだけに、景気回復への期待が裏切られれば意外にもろいだろう」と述べています。

 最後に特集記事は「『民』あってこその企業であり国ではないのか」と結ばれています。

 私は、昨日まで行われた県議会総務企画委員会で、県の産業再生戦略推進計画は瀬戸内産業再生戦略が中心で、瀬戸内産業再生戦略の中心は大企業向けの大型公共事業を進めることだと指摘しました。

 その上で、産業再生戦略には大企業がもうかりさえすれば県民の暮らしや経済がよくなるという「トリクルダウン」の考えがあるのではないかと指摘しました。

 しかし、90年代から経済対策の名での公共事業をばらまいてきたけれど国民の所得は上がってこなかったむしろ下がってきました。

 私は、「大企業のもうけと内部留保を使って賃金と下請け単価を引き上げるなどの大企業の社会的責任を発揮させないと県民の暮らしや経済はよくならない」と指摘しました。

 この発言を行った直後だったので、この記事が私の中にスイスイと入ってきました。

 アベノミクスの「成長戦略」と山口県の産業再生戦略。

 「企業栄えて民滅ぶ」方向ではないのか再検討が必要だとこの特集記事を読んで痛感しました。

 皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 

県議会総務企画委員会の二日目の審議終わる

 本日、県議会総務企画委員会の二日目の審議が終わりました。

 今日も様々な問題で審議に参加しました。

 冒頭、弘田防災危機管理課長から昨日来からの大雨被害の状況が報告されました。

 弘田課長は「全県でがけ崩れ等が発生しているが、床下浸水などの人家被害の報告はない」と報告しました。

 私は、「地域防災計画で定められている災害対策本部設置基準によると、台風の上陸が明らかであるときや特別警報が発表された時とある。台風8号の進路に山口県が含まれていることから、設置基準に基づき、迅速な対応を取るべきだ」と質しました。

 弘田課長は「本日、15時から、気象庁職員も参加した連絡会議を開く。その中で出される最新情報を精査し、設置基準に基づいて災害対策本部設置の必要性を検証する」と答えました。

 今日から空中給油機が岩国に移転する予定だった問題では、磯村岩国基地対策室次長が「昨日、3時頃、岩国基地への空中給油機の飛来がないことが確認された。今後の予定は未定とのことだ。」と報告しました。

 私はこの問題に関連して、「山口県は、これまで、普天間基地の移設の見通しがたつ前の空中給油機の先行移駐は認められないと述べてきた。台風で移転が延期されるとはいえ、現時点で普天間基地の移設の見通しは全く立っていない。空中給油機は、岩国に先行移駐されることは明らかではないか」と質しました。

 これに、大谷総務部理事は「先行移駐かどうかと言われれば、確かに(先行移駐に)あたるかも知れない」と答えました。

 情報公開制度に関連して私は、「この間の情報公開審査会で審査された案件の中で、不服申立人の主張を容認した件数は何件あったか」質しました。

 木村学事文書課長は「この3年間14件が審査され、不服申し立て人の主張が容認されたのは4件である」と答えました。

 県知事の公舎入居問題に関連して私は「知事に対して720万円かけて水の上公舎を改修中であるという情報は知事に伝わっていたのか」質しました。

 山根秘書課長は「情報は伝えていなかった。」と答えました。

 地域防災計画の震災対策編が見直しされたことに関連して、民間事業者が「対策計画」を策定することに関して私は取り組み状況について質問しました。

 弘田課長は「事業者は9月29日までに計画を提出することになる。県内10ケ所で説明会を行うなどの対応を取っている」と答えました。

 最後に、自民党や公明党会派が提出した「憲法改正の実現に向けた議論を求める意見書」の採択が行われました。

 私は、意見書案にある「家庭、教育、環境などの諸問題などへの対応は現行憲法で可能だ。意見書案の中心点は『我が国をめぐる内外の諸情勢は劇的な変化』に対応するために憲法改正が必要だというものだと思う。これは、集団的自衛権行使容認の閣議決定に続き、憲法9条改悪し海外で戦争できる国につくりかえるねらいが明確にみえる。県民は憲法改定、ましてや9条改定を望んでいない。よって意見書案には賛成できない」と発言しました。

 民主党の加藤議員も反対との発言を行いましたが、残る自民党、公明党の議員が賛成し、賛成多数で意見書案が可決されました。

 又集団的自衛権行使容認に反対する請願2件については、私と民主党は採択すべきとしましたが、反対多数で、不採択とされました。

 議会は金曜日が閉会です。引き続き皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

県議会総務・企画委員会一日目の審議終わる

 本日、県議会総務・企画常任委員会の審議が行われました。

 私は、本会議で、中期財政見通し等の策定をすべきとただしました。

 委員会で私は、「産業再生戦略推進計画の中の瀬戸内産業再生戦略に関連する事業を行えば、いくらの起債が必要で、県債残高がどれだけ増高するのか検討する必要がある。」「瀬戸内産業再生戦略を推進すると県財政がどうなるのか県民にきちんと説明するためにも、未来開拓チャレンジプランの作成と合わせて中期財政見通しを示すべきだ」と質問しました。

 渡辺総務部長は「未来開拓チャレンジプランを策定する中で、中期財政見通し等を作成すべきかどうか検討したい」と答えました。

 私は中国5県の臨時職員の賃金(時給)の状況について質問しました。

 市原人事課長は「鳥取871円、島根県774円、岡山県865円、広島県890円、山口県815円」と答えました。

 私は、「山口県の臨時職員の賃金は、中国地方でワースト2。引き上げを行うべき」と指摘しました。

 県庁内に設置された女性の活躍促進プロジェクトチームの資料に、県職員の管理職に占める女性の割合が山口県は2.15%、全国6.8%との数字があり、「全国に比較して県職員の管理職が少ない」と指摘されています。

 私は、「女性管理職を増やす取り組みを強化すべき」と質しました。

 市原人事課長は、「今年度から本庁で女性課長が二人生まれ、出先で女性所長が生まれた。引き続き女性管理職の登用に努めていきたい」と答えました。

 次世代育成支援対策法に基づき山口県は、特定事業主行動計画を策定しています。

 私は、「行動計画の中で、男性の育児休業の取得率を平成26年度までに10%にする目標があるが到達状況はどうか」と質しました。

 市原人事課長は「昨年度、一人の職員が育児休業を取得し、割合は1.1%だ」と答えました。

 私は、「男性の育児休業の取得率を抜本的に高める努力を進めるべきだ」と質しました。

 市原課長は「アンケート調査を実施したり、ハンドブックを作成したり、取得者の体験談を周知したりしている。今後とも取得率を増やす努力を行う」と答えました。

 私は、「今年度で期限を迎える行動計画を延長すべき」と質しました。

 市原課長は「行動計画を策定する方向で取り組んでいく」と答えました。

 その他、冒頭で磯村岩国基地対策室次長が「中国四国防衛局から明日から岩国基地へ2機の空中給油機部隊が移駐を開始するとの連絡が一旦入ったが、明日の予定は延期するとの連絡が今朝入った。台風の影響と思われるが、今後の予定は未定とのことである」と報告しました。

 その他、様々な問題で今日は、質疑を行いました。

 明日は、基地問題や情報公開問題や知事の公舎入居問題などで質疑を行う予定です。

 県政に関する様々な要望を引き続き藤本へお寄せ下さい。

 

日本共産党演説会

 本日、山口市で日本共産党演説会が行われました。

 記念講演は、市田忠義副委員長・参議院議員が行いました。

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 記念講演を行う市田忠義副委員長・参議院議員

 市田副委員長は、「憲法違反の集団的自衛権行使容認の閣議決定は許さないたたかいを広げよう」と訴えました。

 来春までに行われる地方選挙の候補者が紹介され、県議候補4名が決意表明を行いました。

 私の決意表明の要旨は以下の通りです。

・・・

 日本共産党の第26回大会決議は、「アメリカいいなり政治の異常」と「極端な大企業中心主義の異常」の「二つの異常」があると述べていますが、このことは、山口県政でも鮮明です。

 アメリカいいなり政治の異常は、米軍岩国基地問題で鮮明です。村岡知事は、「普天間基地の移設の目途がたつ前の先行移駐は認められない」と言いながら、空中給油機受け入れを認め、いよいよ明後日、岩国基地に空中給油機部隊がやってきます。また、空母艦載機部隊のための家族住宅建設のため愛宕山で開発が進められていますが、その過程で環境アセスや開発許可という県の許認可を免除するなどアメリカいいなり県政が鮮明です。
 極端な大企業中心主義の異常は、県の産業再生戦略計画で鮮明です。この計画の中心は、瀬戸内産業再生戦略であり、中身は、大企業向け大型公共事業を進めるものです。中国電力の原発のための埋立に、2年7ケ月も知事が判断を引き延ばしていることにも、極端な大企業中心主義県政の異常が鮮明です。
 二つの異常が進む県政に、県民の立場で真正面から論戦を行っているのが日本共産党県議団です。
  来春の県議選は、自共対決の選挙です。山口県で二つ異常を拡大させる自民党に対決できる日本共産党を伸ばして下さい。
 改選後の議員定数は47です。定数の12分の1あれば議案提案権が獲得できます。日本共産党の4議席は、代表質問権と同時に議案提案権を獲得できる数です。日本共産党県議団は新しい議会で、「ブラック企業規制条例」など提案してまいります。

・・・

 さあ、明日から総務・企画常任委員会の審議が行われます。

 しっかり準備をして臨みたいと思います。引き続き、皆さんの要望を藤本までお寄せ下さい。

白蓮れんれん

 議会まっただ中で、楽しみにしている「花子とアン」をゆっくり観ることが出来ませんが、世間では、アンを翻訳した村岡花子と同時に、花子の腹心の友、柳原白蓮が話題になっています。

 ドラマでは、仲間由紀恵さんが演じる蓮子のモデルが白蓮だと言われています。

 ということで、今、林真理子著第8回柴田錬三郎賞受賞作「白蓮れんれん」を読んでいます。

 この本は、柳原白蓮を描いた自伝的小説です。白蓮は、大正天皇の従妹。筑豊の炭鉱王・伊藤伝右衛門の元に嫁ぎます。

 その後、白蓮は、若い恋人・宮崎龍介のもとに走ります。大正の世を騒然とさせた「白蓮事件」です。

 「白蓮事件」に至る前までしか読んでいませんが、伊藤家で白蓮がどう惑うのか、二人の確執がどう深まるのか、林さんの筆で赤裸々に描かれています。

 小説の帯にはドラマの脚本家中園ミホさんのメッセージ「朝ドラでは描けない白蓮の真実がここに書いてあります。」があります。

 ドラマを契機にこの本を通じて大正時代を生きた白蓮の事を知りたいと思います。