議員日誌

宗教界の変化

 昨日行われた2018年党旗びらきで志位委員長が挨拶を行いました。

 この中で、宗教界の大きな変化がいくつか語られました。

 一つ目は、安倍政権が米国に同調して背を向ける核兵器禁止条例に対するバチカン・ローマ法王庁の対応です。

 「昨年11月には、ローマ法王庁の主催で、『核なき世界』への道筋を議論する国際シンポジウムが開かれ、長崎の被爆者・和田征子さんが招待され、その発言には全員総立ちの熱烈な拍手がおくられました。フランシスコ法王は、核兵器禁止条約を高く評価し、バチカンは率先して条約に署名・批准しました。世界には12億人にのぼるカトリック信者がいると言われていますが、バチカンと世界の『市民運動』が核兵器禁止条約で連携することは、国際政治に大きな影響を与えることになるでしょう。」

 二つ目は、安倍政権が進める9条改憲に対する国内の宗教界の対応です。

 「『生長の家』は、『自民党の9条改憲案の(自衛隊の明記)は、・・・日本国憲法の平和主義や基本的人権の保障を脅かす危険性がある』として、それに強く反対する文書を発表しています。真宗大谷派(東本願寺)は、9条改憲に対して『(不戦決議)(非戦決議)を採択した宗門として断固反対していきたい』と表明しました。日本カトリック司教協議会、プロテスタント最大の日本基督教団も、そろって安倍首相の9条改憲案に強く反対しています。」

 安倍首相は、4日の年頭会見で、「新しい時代への希望をうみだすような憲法のあるべき姿を国民にしっかり提示」すると表明しました。

 9条をめぐる激突の年明けとなりました。

 浄土真宗本願寺派(西本願寺)の僧侶や門徒が中心になって組織している「念仏者9条の会」は、1月31日に本願寺山口別院で、全国大会IN山口を開催します。

 テーマは「『憲法9条改憲阻止』のために」で、講師は、9条の会事務局員・一橋大学名誉教授の渡辺治さんです。

 私も会員の一人として参加する予定です。

 宗教・所属関係なくどなたでも参加できます。参加希望の方は私にご連絡下さい。

 安倍首相の改憲提案が安倍首相の言う「新しい時代への希望を生み出す憲法」でないことは明らかです。

 安倍首相は、これら宗教界の声に耳を傾け、9条改憲の国会発議は断念すべきです。

 更に、バチカン・ローマ法王庁の対応に学び、唯一の被爆国の首相として、核兵器禁止条約に日本は署名・批准すべきです。

 世界と日本の宗教界が核兵器廃絶条約への署名・批准を求め、安倍首相による9条改憲に反対の態度を鮮明にしています。

 皆さんはこの動きをどのように感じておられますか。ご意見をお聞かせ下さい。

 

「21世紀の戦争と平和」読書ノート①

 矢部宏治さんの「知ってはいけない-隠された日本支配の構造」を正月休みで一気に読了しました。

 砂川判決の歴史的意味など、示唆に富んだ本でした。

 今、孫崎亨さんの「21世紀の戦争と平和」を読んでいます。

 孫崎さんは、元外交官。深い洞察に感銘を受けながら読んでいます。

 この本の中に、安倍首相が敬愛する祖父の岸信介さんの発言の引用がいくつか出てきます。

 「岸信介証言録」にこのような言葉がある孫崎さんは書いています。

 「国土も国民も守らなければならないでしょう。しかし、結局煎じ詰めていけば、守るべきは、人々の自由ということになるんじゃないかと思うね。(中略)われわれの自由を擁護することが究極の目的ではないだろうか。ただ生きていくだけでは意味をなさないんで、自由が行われてこそ生きる価値があるんだ。自由を脅かすあらゆるものを排撃して、自由を防衛していくことが結局は政治の基礎だと思うんだよ。」

 孫﨑さんは、「安倍首相は祖父岸信介を尊敬していると言いながら、どこまで岸信介を理解しているのでしょうか。安倍政権になってさまざまな言論弾圧が行われています。」と語り、NHK「クローズアップ現代」の国谷裕子さんと女優の木内みどりさんの発言を引用しています。

 孫崎さんは、もう一つ岸信介の発言を引用しています。

 「他国の軍隊を国内に駐屯せしめて其の力に依って独立を維持するというが如きは真の独立国の姿ではない」

 孫﨑さんは、「今日の保守政治家の中に、岸信介のような発言をする者はいません。」と語っています。

 孫崎さんは、岸信介元首相が「現憲法下でも自衛のために核兵器保持は許される」と発言したこともこの本で触れています。

 安倍首相は、祖父岸信介元首相から何を学び何を学んでいないのか、この本を読みよく分かりました。

 日本が真の独立国と言えないような、ただただアメリカとの従属的関係を強化することに従う姿勢が安倍首相には顕著にあることがよくわかりました。

 引き続き、孫崎亨さんの「21世紀の戦争と平和」からしっかり学んでいきたいと思います。

 

知ってはいけない読書ノート①

 新年早々、とても興味深い本に出会いました。

 矢部宏治さんの「知ってはいけない 隠された日本支配の構造」です。

 この本の冒頭に、日本支配の構造の基本が書かれています。

 この事は、1983年「日米地位協定の考え方増補版」にこう書かれています。

 〇アメリカは日本国内のどんな場所でも基地にしたいと要求することができる。

 〇日本は合理的な理由なしにその要求を拒否することはできず、現実に提供が困難な場合以外、アメリカの要求に同意しないケースは想定されていない。

 矢部さんは、「日本政府の独自の政策判断で、アメリカ側の基地提供要求に『NO』ということはできない。」構造があると語っています。

 矢部さんは、「日本の『法治国家崩壊状態』は、いま沖縄から本土へ、そして行政の末端から政権の中枢へと、猛烈な勢いで広がりはじめています。今後、その被害にあう人の数が次第に増え、国民の間に大きな不安が蓄積された結果、『戦後日本』というこれまで長く続いた国のかたちを、否応なく変えざるをえない日が必ずやってきます。そのとき、自分と家族を守るため、また混乱のなか、それでも価値ある人生を生きるため、さらには無用な争いを避け、多くの人と協力して新しくフェアな社会をいちからつくっていくために、ぜひこの本を読んでみてください。」と語っています。

 矢部さんは、この国の「ウラの掟」を9つ取り上げ、解説しています。

 最初の「ウラの掟」は、「日本の空は、すべて米軍に支配されている」です。

 首都圏に広がる横田空域、沖縄全土に広がる嘉手納空域、そして、中四国に広がる岩国空域について書かれています。

 岩国空域については、日本共産党県議団が繰り返し県議会で指摘をしてきました。

 県議会の議事録検索で「岩国空域」とワードを入れると2001年2月県議会で久米県議(当時)がこの問題を初めて取り上げています。

 久米県議は、全運輸省労働組合が出版している「航空フォーラム」に「松山空港への進入管制を米軍が行っていること、広島西飛行場も米軍との調整が必要なこと、そして、この空域を通過しないように民間機が大変な制約を受けている」ことが書かれてあると指摘し、県に岩国空域の返還を求めるよう質しました。

 吉富理事(当時)は「国から『日米合同委員会の下部組織である民間航空分科委員会において、継続して、管制業務の返還を求めている』との説明を受けておりますので、県としては、当面、国の動きを見守ってまいりたいと考えています。」と答えました。

 2001年6月の久米議員の質問に、二井知事(当時)は「『岩国空域』及び『横田空域』における管制業務を日本側に移管することを、渉外知事会の要望項目として追加するように、提案いたしたところでございます。現在、関係都道府県との事務的な調整が終了し、今後開催される総会に、本年度の要望案として提案されることになっております」と答えました。

 私は2004年6月県議会で岩国空域の返還を県に求める質問を行っています。

 村武理事(当時)は、「岩国空域における管制業務の日本側への返還については、民間航空機の円滑な定期運航と安全性の確保のために必要であると考えていますので、引き続き渉外知事会等を通じ、粘り強く国に要望していきたいと考えています。」と私の質問に答えました。

 2017年8月に行われた渉外知事会が政府に行った「基地対策に関する要望書」(別冊)に「航空交通管制業務の日本側への返還」があり、「一都9県にわたる『横田空域』への管制業務について、同空域の活用により首都圏空域の効率的な運用を図るため、日本側に早期に全面返還すること。また、『岩国空域』における管制業務については、民間機の円滑な定期運航や安全性を確保するため、日本側に早期に全面返還すること。」とあります。

 2001年から17年間「横田空域」「岩国空域」の返還を渉外知事会は日本政府に求め続けているのに、未だに実現していないことが分かりました。

 矢部さんは、横田空域や岩国空域の返還がなされない背景に1975年に交わされた日米合同委員会での密約「日本政府は、軍事演習を行う米軍機について、優先的に関政権をあたえる」があると指摘しています。

 矢部さんの指摘する「9つの掟」を国民は知る必要があると感じました。

 そして、様々な密約を明らかにし解除し、対等平等な日米関係を再構築する必要があると感じました。

 その上で、横田空域、岩国空域の返還を議会で質問した一人として強く望みます。

 横田空域、岩国空域について皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 引き続き、矢部さんの「知ってはいけない」から学んだこうと報告していきたいと思います。

映画「追憶」

 降旗康男監督、木村大作撮影の映画「追憶」をDVDで視聴しました。

 年末にNHKラジオで放送されていた木村大作さんの特集番組を聴いていました。

 黒沢明監督に見出され、日本映画の撮影のトップを走り続けた木村さん。

 近年は、降旗監督・高倉健主演の作品の撮影を担当した木村さん。

 降旗・高倉・木村コンビの作品は、私は大好きで映画館で数多く観て来ました。

 1983年「居酒屋兆治」1999年「鉄道員」2001年「ホタル」

 特に、「ホタル」は、戦争の悲惨さも描かれており、私の大好きな作品です。

 高倉健亡き後、降旗・木村コンビとタッグを組んだのが岡田准一です。

 映画で脚本を務めた青島武さんのノベライズ「追憶」は読みました。

 舞台は富山。アルプスや日本海の風景が木村さんのカメラが見事に切り取って物語に奥行きを与えています。

 子どもの頃の秘密を抱え続けて生きる40前の3人の男性を巡る葛藤劇です。

 それぞれに困難を抱えながら生きている。それでも生き続ける逞しさが見事に描かれています。

 小栗旬演じる啓太が物語に希望を与えています。

 岡田さん、小栗さんの演技も見事でした。彼らを長澤まさみさん、木村文乃さんらの演技が支えます。

 悟の娘が映し出されるラストには涙が止まりませんでした。

 降旗監督は日本映画界を代表する巨匠の一人です。

 次回作を大いに期待しています。

 そして、木村大作監督の映画が今年秋に公開されます。

 原作は、先日亡くなられた葉室麟さんの「散り椿」。

 本格時代劇です。映画の撮影は富山県を中心に行われたようです。

 再び素晴らしい自然が映し出されることでしょう。

 木村さんの監督された「劔岳 点の記」はDVDで、「春を背負って」は映画館で観ました。

 「散り椿」は是非、映画館で観たいと思います。主演は、岡田准一さんです。

 今、葉室麟さんの「散り椿」を読んでいます。

 葉室さんの原作映画は「蜩の記」を映画館で観ました。

 葉室・木村・岡田のコラボレーションに大いに期待しています。

 降旗監督すばらしい作品をありがとうございました。

 皆さんが年末年始に観られた映画の感想をお聞かせ下さい。

 

荒滝山の初日の出

 あけましておめでとうございます。

 今年もよろしくお願いいたします。

 年末年始の恒例行事に参加しました。

 31日は、小中学校の同級生K君宅での忘年会です。

 20代の頃からの恒例ですので、30年を超える年中行事です。

 1月1日の早朝は、荒滝山登山です。

 今年は、三男と登りました。

 早朝6時、荒滝集会所に集まった皆さんと一緒に登山。

 7時20分過ぎに初日の出を拝むことができました。

 晴天で今年は素晴らしい朝日でした。

 2018年初日の出

   荒滝山山頂から望む今年の初日の出

 ここ数年は、私が万歳三唱の音頭を取らせていただいています。

 「災害のない一年でありますように。皆さまにとって幸多い一年でありますように」と挨拶しました。

 下山すれば、荒滝集会所で猪鍋と猪の焼肉を堪能します。

2018年猪汁

    焼いた餅も入った猪汁です。

 三男も猪汁をおいしそうに食べていました。

 今日の夕方は、私の姉弟の家族揃っての新年会を実家で行いました。

 私の妻と長男と次男が妻の実家に帰省しており、下の姉が仕事で遅れて参加するということがありますが、下は姪の子どもの1歳から上は、80歳の母まで総勢13名が鍋を囲みました。

 話題は、先日、沖縄で結婚式を挙げた上の姉の次女を囲んでの想いで話しです。

 家族が集い笑い合えることはいいことですね。

 年末年始と充実した日々でした。

 皆さんはどのような年末年始でしたか。

 お話しください。

浅草キッド

 映画「火花」の主題歌は、ビートたけし作詞作曲の「浅草キッド」でした。

 昨日映画を観終わって、中古CDショップに行くとなんとビートたけしさんのアルバム「浅草キッド」がありました。

 1994年作成ですから、今から23年前。私が30才になったばかりの頃です。

 CDを聴きましたが、やっぱり「浅草キッド」が最高です。

 漫才師をしていたたけしさんの下積み時代がストレートに歌われています。

 「夢を語った チューハイの泡にはじけて約束は」

 「いつかうれると信じてた 客が二人の演芸場で」

 「頭にうかんだ おさなごの むくな心に またほれて」

 一言一言がたけしさんの実体験でしょうし、胸に沁み入ります。

 一番好きな詞は、やはりサビの部分ですね。

 「夢はすてたと言わないで 他に道なみ 二人なのに」

 自分の人生と重ねて、涙と勇気が湧いてくる詞です。

 映画の中では、主役の桐谷さんと菅田さんが歌っていました。

 彼らの音源はネット上にはあるようです。もう一度聞きたいです。

 ビートたけしさんが歌う「浅草キッド」はやっぱりいいですね。

 平坦ばかりが人生ではないけれども、それでも生きろと励ましてくれる「浅草キッド」の歌詞が胸に沁み入ります。

 年末の移動中の車の中で、繰り返し繰り返し、ビートたけしさんの「浅草キッド」を聴いています。

 皆さんは、年末、何を聴きながら過ごしておられますか。