4日、県議会文教警察委員会二日目が行われ、警察本部所管の審議が行われました。私が、行った質疑の内容について報告します。
文教警察委員会二日目 警察関係の審査に参加する私
第一は、災害対策についてです。
私は「土砂災害特別警戒区域にある警察施設の個所と対策は」と質しました。
樋口会計課長は「区域が含まれているのは、19警察施設。その内5施設は閉鎖した」と答えました。
私は、「浸水想定区域内にある警察施設の個所と対策は」と質しました。
樋口会計課長は「浸水する可能性があるのは12警察署。その内、6警察署は、受電設備や自家用発電機を上層階や屋上に設置し、その他の警察署については、止水板の設置などハード対策を実施している。」と答えました。
私は、「災害に強い、信号機電源付加装置の整備状況について」質しました。
芳野交通規制課長は「軽油による発動発電機を97カ所、リチウム電池式発動発電機を41カ所で整備している。」と答えました。
第二は、全国都道府県警本部長会議についてです。
7月3日、全国都道府県警本部長会議が開かれ、闇バイトを巡って、都道府県の組織犯罪対策部門に専従班を設けることが指示されたと報じられました。
私は、「県警は、この方針をどのように具体化するのか」と質しました。
藤井組織犯罪対策課長は「方針を受け止め、対応したい」と答えました。
第三は、懲戒処分についてです。
6月20日、NHKは「県内の警察署に勤務する50代男性の巡査長が、知人の女性にセクハラ行為を行ったとして、5月に減給及び懲戒処分を受けていたことが分かった」と報じました。
私は「NHKの情報公開で明らかになったということだが、報道公開基準外だったのか」と質しました。
石田首席監察官は「報道公開基準に基づいて対処した」と答えました。
私は、「過去5年の懲戒処分の状況」について質しました。
石田首席監察官は「令和1年、2年、3年が各4名。令和4年が2名、今年は、5月末までに3名」と答えました。
私は、「県警におけるハラスメント防止研修」について質しました。
末永警務課長は「各級幹部を対象とした研修、各警察署に対する巡回教養研修、新任職員を対象としたハラスメント防止教養研修、各種専科におけるハラスメント防止教養研修などを行っている」と答えました。
第四は、自衛隊の銃乱射事件を受けた対応についてです。
6月14日、陸上自衛隊の射撃訓練場で銃乱射事件が起こり、3名が亡くなる事件が発生しました。
私は、「この事件を受けて、射撃場で防弾チョッキの着用など対応の見直しは行われたのか」と質しました。
吉武教養課長は「警察庁から指示はなく、防弾チョッキの着用などは行っていない」と答えました。
私は、「県警の射撃場にAEDはあるのか」と質しました。
吉武教養課長は「射撃訓練場のある警察学校内にAEDはある」と答えました。
第五は、米兵犯罪についてです。
私は、「今年1月から5月まで①県警が検挙した米軍関係者の刑法犯に係る検挙件数②特別法犯に係る検挙件数③交通事故発生件数④道路交通法違反事件の検挙件数(うち酒気帯び運転)⑤交通事故(人の死傷に伴うものに限る)の発生状況」について質しました。
山根刑事企画課長は「①刑法犯の件数4件、②特別法犯の件数0件、坂野交通指導課長は③交通事故発生件数54件、④道路交通法違反事件の検挙件数3件(うち酒気帯び2件)、⑤交通事故(人の死傷)件数3件」と答えました。
私は、「2022年の交通事故発生件数」を質しました。
坂野交通指導課長は「129件」と答えました。
第六は、三輪自動車トゥクトゥクによる事故についてです。
私は、県内での事故の発生状況について質しました。
大浴交通企画課長は、「レンタルとして活用されているトゥクトゥクの事故件数は10件(物損9件、人身1件、その他が1件(物損1件)」と答えました。
昨日、宇部市吉部・万倉地区の被災地を視察しました。
今日、午後、宇部市に改善を要望する予定です。
第一は、吉部・黒五郎から、今富ダム方面へ向かう市道横の法面が崩壊し、道路が通行止めになっています。谷側が大きく崩れています。
吉部・黒五郎から今富ダム方面に向かう市道が通行止めになっています
第二は、吉部・黒五郎から、吉部・藤ケ瀬に向かう市道の谷側が崩れ、市道のガードレールが宙づりになっています。
吉部・黒五郎から藤ケ瀬に向かう市道の谷側が崩れ、ガードレールが宙づりになっています
第三は、藤ケ瀬に向かう市道、谷側が崩れ、道路がえぐれています。
黒五郎から藤ケ瀬に向かう市道。谷側が大きくえぐれています。
第四は、藤ケ瀬に入った市道、山側が崩れ、通行止めになっていましたが、工事が始まっています。
藤ケ瀬に入った市道。土砂撤去の工事が行われています。
第五は、藤ケ瀬から枇杷の木に向かう、市道、山側が崩れ木が倒れて通行止めになっていましたが、木が切られ、通行は可能になりましたが、道路周辺に木が残っています。
藤ケ瀬から枇杷の木に向かう市道。木が倒れ、通行止めでしたが、木が伐採されています
第六は、吉部・黒五郎の伊藤さん宅です。裏山が大きく崩れています。
吉部・黒五郎の伊藤さん宅の裏山が崩れています
以上は、宇部市に関するものです。早急に改善されるよう宇部市に本日要望します。
今日も雨模様で、災害の発生が心配されます。
皆さんのお声を引き続き、藤本にお寄せください。
3日、県議会文教警察委員会の審議が行われ、私は、教育委員会の様々な問題で質疑を行いました。
文教警察委員会一日目(教育委員会)で審議に参加する私
まず、6月30日からの大雨に関する被害状況等についてです。
県教委は、3日の被害状況について、県立高校では、人的・物的被害はないとし、市町立学校では、周南市立桜田中学校グラウンド防球ネット柱が倒壊する被害があったと報告しました。
また、県教委は、本日25校が電車の不通や遅れなどの関係で休校したと報告しました。
私は、「美祢線と山陰線は、復旧までの目途が立たない状況である。両路線に関係する学校は、どこか。その学校は明日以降は開校できる見込みか」と質しました。
秋本学校運営・施設整備室次長は「美祢線関係では、美祢青嶺高校。山陰線関係では、下関北高校と大津緑洋高校の日置校舎が該当する。3校とも明日から開校できる見込み」と答えました。
私は「本日、知事がJR西日本広島支社長に面会し、①美祢線と山陰線の早期復旧②運行再開までの間の代替バスの早期確保・運行を要望する予定だ。学校が再開することは安心したが、早急に代替バスが運行されなければ、保護者や生徒の多大な負担が続く。県教委としても、代替バスの早期運行を知事部局と一緒にJRに求めてほしい」と質しました。
秋本室次長は「知事部局と連携して、代替バスの早期運行を求めていきたい」と答えました。
文科省が今年5月「水害リスクを踏まえた学校施設の水害対策の手引き」を策定しました。
私は「手引きの各県立学校や市町教委に周知したか」と質しました。
秋本室次長は「県立学校と市町教委に手引きを周知した」と答えました。
私は、「浸水想定区域に立地し、要配慮者利用施設として位置づけられた学校が何校か。土砂災害警戒区域に立地し、要配慮者利用施設として位置付けられた学校は何校か。いずれも該当する学校は何校か。」質しました。
県教委の担当課長は「浸水想定区域に立地し、要配慮者利用施設として位置づけられた県立学校が7校、土砂災害警戒区域に立地し、要配慮者利用施設として位置付けられた県立学校が34校。いずれも該当する県立学校が2校。」と答えました。
私は「浸水想定区域に立地し、要配慮者利用施設として位置付けられた県立学校の内、避難確保計画の策定状況と学校施設へのハード対策を行った状況は」と質しました。
県教委の担当課長は「避難確保計画の策定は完了している。ハード対策は順次必要な整備を進めている」と答えました。
次に不登校対策についてです。
本会議で、「不登校特例校の設置の可能性について検討している」と答えました。
私は、「不登校特例校の設置の可能性の検討を今年度で終わり、次年度以降設置に踏み出すべきだ」と質しました。
大下学校安全・体育課長は「不登校児童生徒支援協議会を開催し、不登校特例校の設置の可能性を検討していきたい」と答えました。
本会議で「ステップアップルームを22校の中学校に設置した」と答えました。
私は「ステップアップルームに何人の生徒が通学しているか。成果をどう考えているか。」と質しました。
大下課長は「4月から6月までに、219人の生徒が利用した。34人が、不登校から教室へ復帰できるようになった」と答えました。
次に特別支援教育についてです。
県は、「総合支援学校の教室不足の解消に向けた集中取組計画」に基づいて、教室不足を解消してきました。
私は、「今年度の取組状況は」と質しました。
秋本室次長は「今年度は、山口南総合支援学校と岩国総合支援学校での施設整備が完了する予定」と答えました。
宇部総合支援学校の厨房が今年度改築されています。
私は「教員にも給食が支給される見通しか」と質しました。
担当課長は「必要な教員にも給食が支給されるようにしたい」と答えました。
次に、山口総合支援学校みほり分校についてです。
私の本会議質問で、木村副教育長が「みほり学園の建替えの検討の中で、みほり学園も建替えの検討に入る」と答弁しました。
私は「みほり分校の小学部棟と職員室について、現在は、みほり学園の施設を借用しているが、建替えの検討の中で、小学部と職員室は、県教委所有の施設とすべきだ」と質しました。
担当課長は「知事部局との検討作業の中で考えていく」と答えました。
総合支援学校の通学バスについて、岡崎特別支援教育推進室長は「60分以上の路線があるのが新年度8校ある」と答えました。
担当課長は「今年度の中学校での通級に通っている生徒が662人。昨年度、県立学校で通級を利用している生徒が7人」と答えました。
次は、少人数指導についてです。
私は、「昨年度と比較して、加配教員が何人減少しているのか」質しました。
山本義務教育課長は「251人」と答えました。
私は、「2月県議会での私の質問に、木村副教育長は、中学校の38人学級は、今年度のみにしたいと答えた。現時点で、来年度から35人学級に戻せる見通しか」と質しました。
山本課長は「今回の措置が1年限りになるように努力したい」と答えました。
最後に、県立大学将来構想についてです。
私は、「県立大学が、付属高校の設置を決めたのはいつか」と質しました。
水野学事文書課長は「3月28日の県立大学の理事会においてである」と答えました。
私は、「3月6日に、内海総務部長が『付属高校設置は有効な取組の一つ』と答えた。県立大学と県は、いつの時点で、県立大学付属高校設置の方針を確定させたのか」と質しました。
水野課長は、「県と県立大学で、高大連携の有効な取組の一つとして付属高校の設置について協議をしてきた」と答えました。
私は、6月29日に一般質問で登壇しました。
今日は、生物多様性やまぐち戦略の改定について報告します。
国は、3月に生物多様性国家戦略を改訂しました。
私は、「県は、国家戦略の改定を受けて『生物多様性やまぐち戦略』をいつまでに、どのように改定しようとしているのか」質しました。
藤田環境生活部長は「当該戦略については、市町や関係団体、専門家などの意見を聴取しながら改定作業を進めることとしており、スケジュールについても、その中で検討していく」と答えました。
私は、改定作業について「いつからその作業に入るのか」質しました。
藤田部長は「生物多様性やまぐち戦略をいつから検討するのかということだが、現在、検討を進めている」と答えました。
私は、「国家戦略は『30by30目標」に対する都道府県の役割について『都道府県レベルでの目標を設定し、都道府県立自然公園や条例に基づく保護地域等を地域住民等と一体となって保全することが期待される』としている。県は、県立自然公園や条例に基づく保護地域をどのように増やす計画なのか。特に、県希少野生動植物保護条例に基づく保護区は皆無である。保護区を設けるべきだ」と質しました。
藤田部長は「保護地域や保護区をどのようにするのかについては、戦略を改訂する中で検討することとしており、現時点で、答えることはできない」と答えました。
いずれにしても、生物多様性国家戦略の改定を受けて、生物多様性やまぐち戦略の改定について検討が開始されているとの答弁を評価したいと思います。
山口県が積極的に「30by30目標」を設定するなど、先進的な生物多様性やまぐち戦略が作成されるよう、策定状況を注視していきたいと思います。
生物多様性やまぐち戦略の改定に対する皆さんのご意見をお聞かせください。
県内では、6月30日から7月1日にかけ、記録的な大雨に見舞われて各地で被害が相次ぎました。
私は、1日夕方、故郷、宇部市吉部地域の被災地を視察しました。
北から、被災状況を報告します。
県道小野田美東線と今小野川が合流する地点。今小野川が流木で堰き止められ、近隣のTさん宅が床上浸水被害を受けています。
今小野川が流木で堰き止められ、周辺の住宅が床上浸水しました
今小野川の改修について宇部市に今週の早い時期に要望する予定です。
県道小野田美東線沿の荒滝地域、7月1日未明から厚東川の水が道路に溢れ冠水。
県道小野田美東線沿いの荒滝地区 隣接して流れる厚東川が堤防を越えて道路が冠水し、近隣の家が床上、床下浸水被害発生
Kさん宅が床上浸水。Sさん宅が床下浸水。
Sさんご夫婦から、災害廃棄物の撤去と家の消毒を要請されました。
私から、罹災証明を取り、見舞金の申請についても市に問い合わせてほしいとSさんにアドバイスしました。
厚東川の水が今後溢れることがないような対策の強化を県に求めていきたと思います。
県道美祢小郡線が道路横の土砂が崩れ通行止めになっています。
県道美祢小郡線が土砂崩れで通行止めになっています
電話で、Cさんに連絡を取ると、美祢市側への道路被害がなく、犬ケ迫集落の孤立化は避けられたということで安心しました。
県道美祢小郡線の早期開通を県に求めていきたいと思います。
道路下の水田に土砂が流れていました。犬ケ迫川の崩壊は確認できませんでしたが、所有農家への対応が求められます。
水尻と伊佐地から流れる市河川が合流し、藤ケ瀬川に合流する手前の個所が氾濫し、Kさん宅が床上浸水しています。
水尻方面と伊佐地方面の水が合流し、藤ケ瀬川と合流するまでの間で川が氾濫し床上浸水被害。河川の拡幅が必要です。
河川が狭隘になっている個所の拡幅を行うよう要望を受けました。今週の早い時期に宇部市に要望したいと思います。
県道伊佐吉部山口線横の土砂が崩れ通行止めになっています。
県道伊佐吉部山口線で土砂崩れになり通行止めになっています。
早期開通を県に求めていきたいと思います。
美祢市内でも大きな被害が出たということで三好市議から連絡を受け、今週に現地を視察することになりました。
山口県は、1日(土)午前8時に「山口県災害対策本部」を設置しました。
土曜日に入っての被害であり、全容が把握されていませんが、県道横の土砂崩れや河川土手の崩壊など土木建築部関係の災害、水田などの冠水など農林水産部関係の被害、JR美祢線の橋の崩壊などをどう復旧するかという問題、被災した家屋の復旧や被災者への生活支援を行う問題など、が県政で解決すべき課題が山積しています。
私たちも全容を把握しながら、必要な要請を県当局に行っていきたいと思います。
皆さんの周りの被害の実態などをお教えください。
私は、6月29日に一般質問で登壇しました。
きょうは、LGBTQに関する問題について報告します。
6月16日「LGBT理解増進法」が可決・成立し、23日施行されました。
法には「全ての国民が安心して生活することができるよう留意する」旨の規定が盛り込まれており、政府の指針がこれに重きを置いたものになれば、LGBTに関する理解増進等に否定的な影響をもたらす可能性があります。
2021年の超党派議連案の「差別は許されない」から「不当な差別は許されない」に書き換えられた点も重大です。
日本共産党は、LGBT差別解消法の成立を目指す立場であることを表明します。
私は、その上で、①施行されたLGBT理解増進法に基づき、どのような施策を行うのか②この際、パートナーシップ宣誓制度を創設すべきだと質しました。
藤田環境生活部長は①について次のように答えました。
「県では、これまでも、性の多様性への理解促進に向けて、セミナーの開催やリーフレットの作成など、普及啓発に取り組んできたが、法が施行されたことを踏まえ、その取組を加速していきたいと考えている。具体的には、関係課で構成するワーキンググループを設置し、普及啓発の取組を充実させるとともに、職場におけるLGBT等の方々への配慮などをまとめた対応ハンドブックの作成など、新たな取組について検討していく」
藤田部長は、②について次のように答えました。
「パートナーシップ宣誓制度の創設については、創設するかどうかを含め、まずは、ワーキンググループにおいて、検討していきたい」と答えました。
私は、パートナーシップ宣誓制度の受領書を持ったカップルの県営住宅への入居を認めるよう求めました。
片山土木建築部長は「県としては、いわゆる『LGBT理解増進法』の施行を踏まえ、性の多様性の理解促進に向けた取組を加速するため、関係課で構成するワーキンググループを設置することとしている。パートナーシップ宣誓制度の受領証を持ったカップルの県営住宅への入居については、これを認めるかどうかを含め、まずは、ワーキンググループにおいて検討していきたい」と答えました。
私は、過去の議会で繰り返し、パートナーシップ宣誓制度の導入と受領書を持ったカップルの県営住宅への入居を認めるよう求めてきました。
2月県議会までの答弁では、「国の動向を見守る」という内容でしたが、今議会では、「ワーキンググループで、可否を検討する」と前向きの答弁になりました。
この県の姿勢を評価し、今後の動向を注視していきたいと思います。
私は、以下の再質問を行いました。
①ワーキンググループを構成する部局はどこなのか、いつ、設置するのか
②ハンドブックは今年度中に作成するのか
③職員向けの研修、相談窓口の設置の具体的内容は
④職員向けのパンブレットを作成すべきだ
⑤県職員の同性カップルにも福利厚生を行うべきだ
⑥パートナーシップ宣誓制度導入の可否を検討する目途
①について藤田部長は「現在調整中」と答えました。
②③について藤田部長は「詳細な内容や今後のスケジュールは答える段階にない」と答えました。
④⑤について藤田部長は「検討するかどうかを含め、現時点で示せる段階にない」と答えました。
⑥について藤田部長は「6月県議会終了後7月を目途に、このワーキンググループを設置したいと考えているが、このワーキンググループをどのように進めていくかについて、スケジュールも含め、現時点お示しできる段階にない」と答えました。
LGBTの方々の権利と福祉の向上のために、今後とも大いに発言を続けていきたいと思います。
この問題に関する皆さんのご意見をお聞かせください。