長かった議会が閉幕しました。私は、県議会に送っていただいて10年。一番印象に残った議会となりました。
それは、ひとえに、「福祉医療費助成制度の一部負担金導入」問題があったからです。一般質問、委員会、そして、閉会日の討論と全ての場で私は、一部負担金導入反対の論戦を行いました。
昨日のテレビや今朝の朝刊などでも大きく取り上げられていましたので、今日お会いした方や電話などで、「一部負担金を無くすために引き続き頑張ってほしい。」と激励を受けました。
私は、昨日、一般会計予算に反対する討論の中で、地方自治法に、地方自治体の役割が「福祉の増進」とあることを取り上げ、福祉医療費の一部負担金導入は、この地方自治体の役割を放棄するものと明確に批判しました。社民党は、一般会計への反対討論で、福祉医療費助成制度に一部負担金を導入することは「財政破綻のつけを弱者にしわ寄せさせるもの」と述べました。
自民党は、一般会計に賛成し、福祉医療費助成制度の問題は、「知事の苦渋の選択で、一部負担金は導入されたが、当初の計画より改善されたことを評価する」と討論しました。
公明党は、一般会計に賛成し、福祉医療費助成制度の問題は、「一部負担金の導入に対する県民の悲鳴をしっかり受け止める」としながら「ただただ議案に反対するだけではなく更なる改善を求めていく」と討論しました。
民主党は、ついに一般会計に賛成しました。福祉医療費助成制度については、討論の中でも批判的な発言を繰り返しましたが、「議案に反対して知事と決裂する訳にはいかない。」と発言しました。
私は、民主党が福祉医療費助成制度の継続を求める障害者団体の方々の議会請願に対して紹介議員になっていることを知っています。この請願には、「一部負担金導入はやめてほしい。」との項目が含まれています。しかし、一般会計予算には、福祉医療費助成制度に一部負担金を導入するとの中身が含まれています。民主党の議案への態度は、障害者の方々を裏切りことになるのではないでしょうか。
議会は閉会しましたが、新しいたたかいが始まります。私たちは、福祉医療費助成制度から一部負担金を無くすために、引き続き、がんばってまいります。
県民の皆さんのこの問題でのご意見をお聞かせください。
中国地方の議員(国会・県議会・市議会)・首長及び候補者などのブログのアクセス数をカウントしているブログがあります。この2月22日から3月6日までで、私のアクセス数の一日平均が392.9で山口県で第2位でした。
この間は、ちょうど議会中と重なり、多くの方にアクセスいただきました。この場をお借りして感謝申し上げます。
今議会は、中々息が抜けません。今週は、月・火・水と厚生委員会で、福祉医療費問題の審議を行いました。いよいよ明日は、最終本会議ですが、私は討論の当番なので、今日、午後県庁に行ってほぼ完成させてきました。当然ですが、特に今議会は、議会開会日から閉会日まで、休会日も含めてよく働きました。明日は、いよいよ福祉医療費の改悪案を含めた一般会計予算が可決されるかどうかがかかっています。最後まで気を抜かずしっかり務めてまいりたいと思います。
さて、今日、午前中は、厚南中学校の卒業式に参加しました。市議会議員時代からご案内をいただきながら、参加できなかったのですが、今日は、日程的にも可能であり、なおかつ小学校のPTA会長としての案内もいただいていましたので参加しました。
答辞の女子生徒の発言に涙しました。「止まない雨はないのです。」と言う言葉で、今の子どもたちを取り巻く困難さを表現しました。子どもたちは今、親の経済的な理由で、学習権を侵害される状況が広がっています。就職は超氷河期です。私たちの時代よりも、彼らを待っている困難は深刻さを増していることは確かです。
私は、政治に携わるものの一人として、子どもたちの未来に立ちこめる暗雲を少しでも除去するために力を尽くそうと誓いを新たにしました。
県内の私立高校で、学費滞納のために、卒業証書が回収された子どもが生まれました。県立高校でも学費未納者に「卒業延期措置等の措置」もあり得るとの文書が配られました。
日本共産党県議団は、まず、県立高校で発生したケースを取り上げ、教育委員会に明日議会終了後「子どもの教育を受ける権利を守ることを求める申し入れ」を行います。
このことが、今日、答辞を読んだ生徒の不安を取り除く第一歩となればと思います。
県議会厚生委員会が、9日から11日まで、三日間行われました。厚生委員会の論議の中心は、県の福祉医療費助成制度に一部負担金を導入することを認めるかどうかという点でした。
9日には、各委員が、健康福祉部に対して、福祉医療費助成制度改悪問題で意見を述べ合いました。
私は、「福祉団体のいくつかは、団体運営費補助廃止と福祉医療費助成制度への一部負担金導入のダブルパンチだ。今からでも重度障害者への一部負担金導入を断念すべき。」と迫りました。他の会派の委員からも批判的な意見が相次ぎました。
11日の午後からは、二井知事が、厚生委員会に直接出席し、福祉医療費助成制度の一部負担金導入について弁明しました。委員会から低所得者へのセーフティネットについて求める要請に対し、二井知事は、「今後の動向を見て、検討していきたい。」と答えましたが、具体的な対策について言及は避けました。
その後、大西厚生委員長が、「福祉医療制度に関する要請」を提案しました。中身は、執行部の改悪案を容認するものでした。この委員長の要請は、委員長報告に含まれて最終本会議に提案されます。
その後、福祉医療費助成制度の改悪を含む21年度一般会計の採択が行われました。
私は、「知事の弁明も、委員長の要請も、執行部の改悪案を容認するもの。一部負担金は導入すべきではないと考えるので一般会計予算に反対する。」と発言しました。民主党の議員は、採択時に退席し、自民党と公明党議員は一般会計予算に賛成しました。
その後、福祉医療費助成制度の継続を求める請願3件が審議され、継続審査とされることが決定しました。
その後、国民健康保険国庫負担金減額措置の廃止等を求める意見書が提案され、全会一致で可決されました。
私は、委員会後マスコミの取材に答え、「一般質問、委員会審議を通じて、一部負担金導入を許さない論戦を行ってきたが、この点が前進しなかったことは残念。制度が実施される前に、一部負担金導入に反対する県民と連帯し、導入を許さないたたかいを強めていきたい。」と答えした。
下関市で、10月下旬にホームレス女性(以下Aさん)が、市職員によって、北九州市に移動させられたという事案を私は、本会議で指摘しました。今村部長は、「詳細を把握する」ことを約束しました。
今日の厚生委員会で、詳細はどうだったのか質問しました。
私の疑問の第一は、Aさんを公園緑地課職員が、北九州市に連れて行ったということだが、ホームレス担当の福祉政策課の職員とも協議した上でのことだったのかと言うことです。
委員会での県の回答は、「公園緑地課の職員は、福祉政策課の職員と相談をしていなかった」とのことでした。
私の疑問の第二は、Aさんを北九州市に連れて行った後、福祉政策課の職員が、北九州市に引き継ぎをしたのかと言うことです。
この回答は、「引き継ぎはされていない」とのことでした。
3月2日に厚生労働省で行われた会議の資料にこのような部分があります。
①「特に失業等により居住を失った相談者などについては、各種施策の活用や、関係機関との連携が不可欠である」
今回のケースは、下関市役所内での連携及び北九州市との連携が不十分だったと言えるのではないでしょうか。
②「保護の実施機関において、相談者の意に反して他の自治体への移動をすすめる行為は認められないものであり、相談を受けた現在地の実施機関が必要な支援を行うようにお願いする」
今回のケースは、Aさんが北九州市へ行くことを希望したとも言われていますが、その前に、執拗に、公園から移動するようにAさんが働きかけられていたとの指摘もあります。やはり、Aさんの処遇について、北九州市に連れていく前に、どうすることがベストなのか、Aさんを交えて関係する市役所の課や支援団体の方が協議する必要があったと思います。
以上から私は、県として下関市に対して問題点の指摘(技術的助言)を行うべきだと質しました。これに、県の担当者は、「下関市に対して技術的助言を行う」ことを約束しました。
ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために、第二のAさんを生まないために、ホームレスの方にも優しい山口県にしていく必要性を感じました。
今日でようやく健康福祉部の審議は終わりました。いよいよ明日は、委員会最終日です。私の10年の議員生活で、委員会を3日やるのは初めてです。明日は、午前中に環境生活部の審議を行います。午後1時から知事に直接、福祉医療費助成制度の一部負担金の導入についての委員会としての疑問を質す場が設けられることになりました。委員会に知事が出席する場に臨むのは初めてです。
その後、福祉医療制度一部負担金導入問題の今後のあり方についての委員長としての提案が行われる予定です。その後、その中身を審議し、採択が行われる予定です。
今の福祉医療費助成制度が守られるように、明日も引き続き、県民の願いを議会にしっかり届けていこうと思っています。皆さんのご意見をお聞かせください。
今日は、県議会厚生委員会が行われました。今日は、健康福祉部の審議。大半が、福祉医療費助成制度の集中審議となりました。
車いすの障害者の方の傍聴もあり、関心の高さが示されました。
昼休みには、各会派の福祉医療費助成制度に関わる協議が行われました。この協議会は、厚生委員会の審議を見守るとしながらも、必要な場合は協議を行っていくことも確認されました。
午前中は、所管事項の説明。午後から福祉医療費助成制度について各委員が発言を行いました。
若干の温度差はあるものの、各委員が共通していたのは、一部負担金の導入をこのまま認めるわけにはいかないということでした。
この問題で、審議が一回りした段階で、委員のみでの協議を行いました。私は、一部負担金を導入する部分の予算執行を凍結すべきと主張しました。
各委員から意向が出された後、委員長が明日までにあっせん案をまとめることが提案されました。これを各委員が検討していく厚生委員会としての意見をまとめていくことが確認されました。
私は、今日の審議の冒頭に、3万3千を超える県民が、一部負担金の導入に反対する署名にサインした重みを議員も執行部も噛みしめるべきだと発言しました。
福祉医療費助成制度の現状を維持できるかどうか、明日大きな山場を迎えます。
私は、県民の皆さんの世論をしっかり発言していこうと思います。
5日、「県立厚狭高校、南校舎の北校舎への統廃合の見直しを求める意見書」が山陽小野田市議会に提出されました。
意見書は、「計画は、事前に同窓会役員会、PTA等には協議がされ、県のパブリックコメントへの意見・要望を踏まえて実施に移されたとのことでありますが、しかしこれは、厚狭南高の学校設立の歴史と文化・伝統を無視した拙速ともいえる県教育委員会の対応としか云えないものです。」「地域とともに発展し、学校の歴史と伝統を育んできた厚狭南高の『統廃合』計画は、少なくとも地域住民の意向を踏まえて行うこととし、拙速とも思えるような北校舎への移設・建設計画は、当面、見直しを行われるよう強く要望する。」と述べています。
そして、昨日の宇部日報の「無辺」というコラムで「厚狭高統廃合」問題が取り上げられていました。この中で、厚狭南高の前身である「船木女児小学」は、「女子教育のための学校として、東京、京都に次いで全国三番目に開校。」と書かれています。そしてコラムは「伝統を引き継ぐ南校舎は、旧厚狭郡内の近代教育の出発点であり、県内の女子教育の嚆矢として貴重な存在といえるものだ。それをなくすことは、地元の誇りばかりでなく歴史を軽視することにもつながりかねず、およそ教育的行為とはいえまい。」と括っています。
藤井教育長は、私の一般質問での答弁で「『意見を聴く会』の開催や校舎整備工事の中止については考えていない。」と答えましたが、意見書が提出されたらどうするのかとの問いに、「これまでの校舎統合の経過や取組状況等をしっかり説明していきたい。」とも答えました。
いよいよ、市議会で意見書が提出されました。県教委は、議会に対してまず、厚狭高統廃合問題でしっかり説明責任を果たすべきです。
その上で、県教委は、宇部日報のコラムの指摘にあるように「教育行為」に立ち返り、厚狭南高の歴史を学び、歴史を残す立場に立つべきです。