議員日誌

厚狭高統廃合見直し求め、山陽小野田市議会に意見書が提出される

 5日、「県立厚狭高校、南校舎の北校舎への統廃合の見直しを求める意見書」が山陽小野田市議会に提出されました。

 意見書は、「計画は、事前に同窓会役員会、PTA等には協議がされ、県のパブリックコメントへの意見・要望を踏まえて実施に移されたとのことでありますが、しかしこれは、厚狭南高の学校設立の歴史と文化・伝統を無視した拙速ともいえる県教育委員会の対応としか云えないものです。」「地域とともに発展し、学校の歴史と伝統を育んできた厚狭南高の『統廃合』計画は、少なくとも地域住民の意向を踏まえて行うこととし、拙速とも思えるような北校舎への移設・建設計画は、当面、見直しを行われるよう強く要望する。」と述べています。

 そして、昨日の宇部日報の「無辺」というコラムで「厚狭高統廃合」問題が取り上げられていました。この中で、厚狭南高の前身である「船木女児小学」は、「女子教育のための学校として、東京、京都に次いで全国三番目に開校。」と書かれています。そしてコラムは「伝統を引き継ぐ南校舎は、旧厚狭郡内の近代教育の出発点であり、県内の女子教育の嚆矢として貴重な存在といえるものだ。それをなくすことは、地元の誇りばかりでなく歴史を軽視することにもつながりかねず、およそ教育的行為とはいえまい。」と括っています。

 藤井教育長は、私の一般質問での答弁で「『意見を聴く会』の開催や校舎整備工事の中止については考えていない。」と答えましたが、意見書が提出されたらどうするのかとの問いに、「これまでの校舎統合の経過や取組状況等をしっかり説明していきたい。」とも答えました。

 いよいよ、市議会で意見書が提出されました。県教委は、議会に対してまず、厚狭高統廃合問題でしっかり説明責任を果たすべきです。

 その上で、県教委は、宇部日報のコラムの指摘にあるように「教育行為」に立ち返り、厚狭南高の歴史を学び、歴史を残す立場に立つべきです。

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