22日、二井知事と福田市長が一川防衛大臣に、「米軍再編等に係る防衛省の見解について(照会)」を行いました。
項目は、①岩国基地に係る米軍再編問題については、「これ以上の負担増は認められない。普天間基地移設の見通しが立たないうちに、厚木基地の空母艦載機の移駐のみを切り離して進めることは認められない。」という県・市の一致した基本スタンスを尊重した対応を行うこと。②具体的に空母艦載機部隊の移設等を実施する際には、国の責任において、あらかじめ地元の理解を得て進めること。③安心・安全対策、地域振興策等の地元要望については、最大限配慮すること。なお、海上自衛隊の残留については、早期に決定を行うこと。です。
県・市の照会に対する回答が本日、防衛省地方協力局長からされました。
①について「防衛省としては、貴県及び貴市のお考えについて、重く受け止めている。また、地元の置かれた状況は十分に理解しており、これ以上の負担増をお願いする考えはない。いずれにせよ、防衛省としては、普天間飛行場の移設についても、また、空母艦載機の岩国移駐のみを進めるという考えはなく、貴県及び貴市のご懸念されるような事態にならないよう全力で取り組む考えである。」と答えました。
②について「防衛省としては、空母艦載機の移駐等について、今後とも、貴県及び貴市の御理解をいただきながら進めてまいりたい。」と答えました。
③について「防衛省としては、貴県及び貴市からの安心・安全対策、地域振興策等に係るご要望について最大限努力してまいるとともに、海上自衛隊航空部隊の岩国残留については、。ご要望も踏まえ検討してまいりたい。」と答えました。
この回答書を受けて、本日、午後、二井知事と福田市長は、一川防衛大臣と面談しました。
この面談について県が作成した報告書によると、二井知事と福田市長は、「この回答文書により、県・市のおかれている状況は、国においても十分理解され、今後、誠意ある対応をしていただけるものと判断し、県・市の基本スタンスを守っていただくことを前提に、愛宕山開発用地の4分の3の区分を国に売却する旨を伝えた。」とあり、「国からは、知事と市長の御理解と御協力に感謝するとともに、知事と市長の思いを受け止め、今後とも誠意をもって責任ある対応をする旨の発言があった。」とされています。
この面談で、二井知事と福田市長は、愛宕山開発用地を防衛省に売る事を了承しました。
しかし、知事が11月県議会で繰り返していた「空母艦載機部隊の先行移駐は認められない」とする国からの担保が取れたのでしょうか。
防衛省は、「普天間飛行場の移設についても、また、空母艦載機の岩国移駐のみを進めるという考えはなく」と述べています。
これは、防衛省の主体的な思いではないでしょうか。
防衛省は、今日、普天間飛行場移設のための環境評価書を沖縄に郵送したと報道されています。
しかし、これで、普天間飛行場の移設が決まった訳ではなく、「オール沖縄」の怒りは増幅する一方だと思います。
防衛省の新年度予算が発表されましたが、普天間飛行場の移設費は計上されていませんが、空母艦載機移駐のための事業として新年度岩国飛行場関係で、契約ベースで375億円計上されています。375億円の中には、愛宕山用地の家族住宅等の設計経費約6億円が含まれています。
防衛省は、普天間移設の努力は約束したが、実現しない。空母艦載機部隊の岩国移駐だけが実際に進められることになることが防衛省の新年度予算で顕著です。
私は、11月本会議で主張しましたが、空母艦載機部隊の先行移駐は認められないというスタンスの担保は、防衛省の主体性に任せるのではなく、県・市の主体で歯止めをかけるべきです。
そうでなければ、「防衛省としては、普天間移設も努力したが、沖縄県が納得しなかった。」で空母艦載機部隊の先行移駐が強行されてしまう事態になってしまいます。
今からでも、山口県や岩国市が保有する都市計画法の権限等を空母艦載機部隊を先行移駐させる場合は、留保することもありうることなどを国との確認文書に明記すべきです。
そうでなければ、県や市は、米軍再編を進めたいという防衛省に協力し、沖縄を追い詰める材料を与えたことだけが歴史に残る結果になるのではないでしょうか。
岩国市の住民投票では、有権者の過半数が空母艦載機移駐に反対したのです。
この事実に立って、客観的状況から、二井知事と福田市長は、今、愛宕山開発用地を国に売却する判断を行うべきではなかったと思います。
この問題について、皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
樋口有介著「ピース」を読みました。
バラバラ殺人事件を追う老刑事。
犯人の犯罪動機の背景に御巣鷹山に墜落した航空機事故がありました。
これ以上書くと、ミステリーの種明かしになりますので、結末は、本書を手に取ってお確かめ下さい。
この小説を読んで、私が、大学1年の時に遭遇した「犀川スキーバス転落事故」の事を思い出しました。
私が大学1年の冬、体育の野外授業がり、3台のバスで、長野県のスキー場を目指していました。
私は、2台目のバス。3台目のバスが極寒の川に転落し、25名の教員や生徒が亡くなりました。
事故の当日、残った私たちは、自宅に生存の電話をし、転落したバスからの生存者のための衣服を提供するなどしていました。
その日の夜は、事故が起こった近くの山寺で、仮通夜が営まれました。
大きな事故でしたので、山寺への参道は、報道機関によのフラッシュの嵐でまるで昼間のようでした。
お堂の中では、私たち生存者や駆けつけた遺族などが肩を落としていました。
その中で、僧侶の読経が続きます。
その時、一台のカメラのレンズが、お堂の障子を破って、差し込まれました。
遺族の誰かが、そのカメラの方に向って「お前らそれでも人間か」と叫びました。
その時の光景が、昨日のように思い出されます。
御巣鷹山の事故について扱った作品では、横山秀夫著「クライマーズ・ハイ」が有名です。
事故は、関係者の心に様々な影を落とします。私もその一人だということをこの小説を読んで思い知らされました。
樋口有介さんの作品は、「ピース」が初めてでしたが、他の作品も読んでみたくて、今、文庫最新刊の「楽園」を読んでいます。
この作品の舞台は、南太平洋の島国。どんなドラマが待っているのでしょうか。楽しみです。
樋口ファンの皆さん。お薦めの作品をご紹介下さい。
日本体育協会の国体活性化プロジェクトは、21日、国体得点制度を改革する案をまとめ、来年3月の国体委員会に提出するとの報道がありました。
報道によると、開催都道府県が総合優勝を獲得する慣例を排除するため、各種目の優勝だけをカウントする新たな順位決定方法が検討されているようです。
山口国体の直前に、日本体育協会から、千葉国体に出場していた山口県選手35人に参加資格が満たないことが指摘されたました。
国体に関わる山口県選手団の参加資格問題を審議した第三者委員会の答申書の「毎年、国体開催都道府県が総合優勝し続けているという慣行の問題点と是正に関する提言」は 「この問題の背景には、国体が都道府県対抗形式で実施され、開催都道府県の総合優勝が当然視される中で、総合優勝に向けての開催地の地方自治体及び体協関係者に対する有形無形の強い圧力の存在があることは明らか」としています。
この第三者委員会が「開催地絶対優勝主義」の是正を求めていたことが、今度の改革案の背景にあることは明白です。
私は、11月県議会で「都道府県対抗方式を変更するよう日本体育協会などに求めるべきだ」との質問に、二井知事は、「全国持ち回りの都道府県対抗方式はスポーツ振興など一定の役割を果たしてきたが、総合優勝の可能性が三大都市圏や全種目に参加できる開催都道府県に限られるのが現実」と述べ、今年四月に日本体協に対し、「都道府県対抗方式の表彰制度は競技別表彰のみにしては」と意見具申したことを明らかにしました。
この知事の発言も今度の改革案の背景にあることも明らかだと思います。
国体改革として、都道府県対抗方式が見直されることは大歓迎です。しかし、別の形で、結局、都道府県対抗方式が残り、更に競争が激化する事態は避けるべきだと思います。
知事が答弁したように、競技別の表彰のみでいいのではないでしょうか。
山口国体を契機に、国体の得点制度が見直されようとしていますが、新たな矛盾を引き起こすことのないスッキリとした改革を望みます。
国体の得点制度についての皆さんのご意見をお待ちしています。
昨日、下関市の㈱エム・シー・エスが、2013年3月末までにすべての生産を終了して事業撤退すると発表しました。
従業員468人のうち正社員211人は三井金属グループ内で配置転換を図るが、非正規社員257人は契約を更新しないということです。
光市のシルトロニック・ジャパン光工場閉鎖で513人を解雇することが発表されたばかりで、県内の雇用状況の深刻さが顕著です。
山口県は、昨日、「景気・雇用対策本部」の対策検討チーム会議を開き、下関県民局、地元商工会議所などと連携して従業員や取引先の中小企業向けの相談体制を充実させることなをを確認したようです。
私は、県議会地域商工委員の一人として、労働者の雇用が確保されるよう関係機関への働きかけを強めていきたと思います。
シリトロニック・ジャパン・エム・シー・エスの関係者の方々、ご意見をお聞かせください。
また、その他の事業所で働いておられる皆さん、状況をお聞かせ下さい。
実は、日曜日に実家でトラクターに乗っている時から悪寒がしてきまして、布団を何枚かぶっても背中がゾクゾクする状況でした。
月曜日に病院に行き、薬を飲んで昼間は休んでいました。その日の夕方からのPTA会議は、私が主催する会議でしたので出席。
火曜日・水曜日も最低限の用事はこなしながら、夜は、早めに就寝し、ようやく体調が戻ってきましたので、今朝から、早朝ランニングを再開しました。
今年の7月末から続けていますので、休むとムズムズするようですが、今日は、久々のランニングで爽快です。
5本指シューズも快調です。
体調を崩すと、健康のありがたさが分かりますね。
年末年始、元気に過ごしたいものです。
健康第一ですね。皆さん体調はいかがですか。
荒木源著「オケ老人!」を読んでいます。
高校教師の中島がアマ・オーケストラ「梅が岡交響楽団」に入団します。
団員の平均年齢は、おそらく世界最高齢。彼は戦意喪失し、本来入りたかった「梅が岡フィルハーモニー」にも入団。
二重生活の中で、「梅が岡交響楽団」の良さも分かりはじめます。
音楽は門外漢の私ですが、音楽の本来の楽しさとは何かを考えさせてくれます。
謎のロシアの人気指揮者ゴルゴンスキーの存在が二つの楽団と中島にどうリンクしていくのか、後半が楽しみです。
荒木源さんの作品は、映画化された「ちょんまげぷりん」その1、その2を読み、別の作品を読もうと思いながらよいやくこの冬読んでいます。
「オケ老人!」を読んで「骨ん中」を読めば、現在、発刊されている彼の作品は読破したことになります。
この冬、荒木源さんの作品を読破し、次回作を楽しみに待つことにします。
荒木さんの作品は、設定が、奇想天外ですが、人を見る目がヒューマンで、心洗われます。
この作品でも、高齢者を見る目の暖かさが伝わって来ます。
年末は、荒木源作品で決まりです。
皆さんは、どのような作品と年末を過ごしますかお教え下さい。