本日、西宇部小学校PTA今年度最後の家庭教育学級が行われ参加しました。
講師は山本教頭先生。テーマは「親子の絆」でした。
PTA会員に親子の絆について語る山本教頭先生
まずは、山本先生のお父さんの話し。
厳格だったお父さんでしたが、山本先生は、お父さんの耳朶に触れて眠ると安心したそです。
また、家には、山本先生が図画で入賞した賞状が大切に飾ってあったそうです。
山本先生は、3人の息子さんの子育ての話しもされました。
子どもたちと一緒に風呂に入り、歯を磨き、読み聞かせを続けたそうです。
最後に、吉田松陰の「親思う心に勝る親心 けふの音ずれ 何と聞くらむ」を引用されました。
山口県民ならこの言葉はどこかで出会っていますが、私は、じっくり向き合ったことがなかったことに気づきました。
向き合った結果、私自身として親にとても感謝する気持ちを強くしました。
そして、親として子どもたちのこれほどの愛情を注いでいるだろうかと考えされました。
今日は、「親心」について考えさせられた講演でした。
山本先生は、大言壮語せず、自らの体験を切々と話されました。
昨日、浅田次郎著「日輪の遺産」を読み終えました。
この小説に野口先生という人物が登場しますが、誠実な野口先生の姿と山本先生の姿がだぶりました。
結果を押し付けるのではなく、一人一人に考えさせるいい講演でした。山本先生ありがとうございました。
山口県の雇用にとって対照的な一日となりました。
中国新聞は、今朝「テルモ、山口に新工場」と報じました。
県企業立地推進室は、今日、「テルモ株式会社の進出について」という記者配布資料を発出しました。
内容は、テルモ株式会社が山口テクノパークに進出することが決まったので、23日に同社と山口市による進出協定の調印式を行うというものです。
具体的な進出計画の概要は、明日、企業側から各報道機関に送付されるようです。
知事が、年頭会見で「近年にはない大型の企業誘致が実現する見通し」と述べていましたが、それは、テルモのことだったのでしょう。
一方で、日本製紙グループ本社は、「日本製紙クレシア岩国工場の生産設備を9月末に停止する」と発表したとの報道が山口新聞などでありました。
新聞報道によると、正規社員は69名、業務委託請負社員は50名で、正規社員は、県外のグループ工場に配置転換する方針だそうです。
今日、県商工労働部に問い合わせましたが、新聞報道通り、詳細を把握していないということでした。
テルモの進出は、喜ばしいことです。一方で、昨年末から工場閉鎖が相次いでいることがとても心配です。
山口県の雇用の安定のために、引き続き私も情報収集に努めたいと思います。
雇用問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
本日、宇部地区選挙区選出県議会議員団と山口宇部空港騒音公害対策協議会役員が懇談を行い、私も参加しました。
平成3年に33ヶ所で調査が行われ、W値70以上の地域で、エアコンの設置や窓のサッシ化などの工事が行われてきました。
当時の運用時間は、午前7時半~午後8時半であり、東京便5往復でした。
現在は、運用時間が、午前7時半~午後9時半に延長され、東京便が9往復となっています。
現在は、八王子ポンプ場と亀浦障害灯の2ヶ所で定期的な騒音測定がされています。
協議会では、平成3年以来の多くの箇所での測定結果に基づく十分な対応を求め、県と交渉を行ってきました。
その結果、今年に入り、10ヶ所で本格的な調査が行われるに至ったようです。
協議会では、迅速な結果の公表と法に基づく適切な対応を要望しています。
利用者は、運用時間が長く、便数の多い空港を望みます。しかし、私たちは、空港付近で暮らす住民の生活があることを忘れてはなりません。
今日は、その事を痛感するととのに、地元の実態がお聞きできて有意義な懇談となりました。
空港騒音問題の県の窓口は、地域振興部交通運輸対策課のようです。
私は、地域振興部を所管する県議会地域商工委員会委員として、今日指摘を受けた課題については、状況を調査し、必要な発言を行っていきたいと思います。
山口宇部空港の騒音に関して、皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
先程、約700ページの大作、増田俊也著「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」を読み終えました。
この本の最終盤にありますが、「木村政彦は鬼の死骸を衆にさらしながら生き抜いた。37歳のあの力道山戦から、75歳までを生き抜いた。その後半生がいかに長かったか。」
同じ時代を柔道家として生きた猪熊功が自刃したことと比較し、筆者は、木村政彦の最期をこう書きつづっています。
この本の中に、次に述べる山下泰裕さんの事も出てきます。木村政彦が大澤慶巳の娘・美恵子に山下泰裕さんの事を聞かれこう述べたと書かれてあります。
「山下君は恐ろしく強いよ。でもね。山下君には4つの弱点がある」と語ったとあります。
「木村は40歳の年下の対山下戦法までずっと頭の中でシュミレートし、もし山下と戦うならばと対策を練り続けていたのだ」と書かれています。
鬼の木村政彦が晩年、大きく評価したのが山下泰裕さんです。私もロス五輪無差別級で優勝した山下選手の姿を思いだします。
山下泰裕さんは、現在、東海大学副学長・同体育学部長です。
その山下さんが、日本共産党の理論政治誌「前衛」2月号に登場しました。
山下さんは、加納治五郎氏の「精力善用」(相手を敬い、信頼しあい、助け合う心を育む)「自他共存」(自分だけでなく他人とともに栄える)の言葉を引用し次のように語っています。
「柔道家というのは、柔道の技がどれだけできるか、あるいはどれだけ強かったか、どれだけの選手を育てたかだけではなくて、日常生活の中で柔道の基本精神である『精力善用』『自他共栄』をどれだけ実践しているか、それこそが問われなければいけないはずです。」
世界を極めた山下さんの言葉なので、大変重いものだと受け止めました。
山下さんは、スポーツには、チャンピオンスポーツと生涯スポーツの二つがあるとして、「この二つがともに発展することは、日本の社会にとっても大きな意味があることです。」とも語っています。
その上で、山下さんは、生涯スポーツの振興の重要性をこう語っています。
「世界のスポーツ担当大臣の会議で、生涯スポーツの振興に1ドル投資することは3.2ドルの医療費削減の効果があると紹介されています。病気をなおすことも大事だし、同時に、病気にならなように、心身を活性化させる、その一つがスポーツです。」
これも、世界の山下さんの発言だけに重く受け止めました。
私も空手やジョギングで生涯スポーツを実践している一人ですが、私自身スポーツの効用を実感しています。
山口県も「スポーツ振興条例」が制定され、新年度予算が編成されようとしていますが、チャンピオンスポーツと生涯スポーツの両輪が生きる条例であり、新年度予算となることを期待します。
木村政彦さんと山下泰裕さんが繋がり、それが、今日の山口県政の課題にも繋がった、嬉しい一日です。
増田俊也著「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」を読んでいます。上下段組の単行本。約700ページの大作。約600ページを読みました。
ブログを長年読んでいただいている方は御承知の通り、私は、「熱しやすく冷めやすい」性格のようです。
読書も興味が湧けば一気に読みますが、中途になっている本も多数です。
これだけの大作となると殆どが途中というのが関の山でしたが、この本は違います。
この一週間、木村政彦を縦糸に、戦前戦後の格闘技史の森の中を彷徨いながら知的好奇心に苛まれる一週間でした。
これも、原作者の増田俊也氏の膨大な知識と筆力に寄る所大だという事でしょう。
この本では、格闘技史だけでなく、戦中戦後史そのものも深い洞察の中で、よく理解できました。
何よりも木村政彦の類まれな力と数奇な人生をみごとに描き出しています。
木村の苦難に満ちた幼少時代。牛島辰熊に見いだされ拓大に入学し、柔道高専大会での活躍。天覧試合での優勝。
そして、木村がプロレスラーに転身し、力道山と戦う表題にある通りの1945年12月22日の日本チャンピオンを決める試合。
彼らの息づかいが伝わるような筆致、そして、膨大な資料を精査しての正確な分析。
確かに、作者の増田氏は、自ら柔道出身で、木村政彦の汚名を質す意味合いが強い面があることは否めませんが、力道山戦の分析にも私は理解できるものでした。
作中に登場する木村政彦も、力道山も、戦争に翻弄された人生であったという共感も伝わってきました。
脇役としてですが、大山倍達の章もあり、詳細な記述があります。
増田氏の長年の資料収集とこの著作の労に感謝し、もう少しでこの本を読み終える寂しさを味わっています。
この勢いで、読み途中で終わっている、単行本約600ページの大作、小島一志・塚本佳子著「大山倍達正伝」を読み進めたいと思っています。
格闘技史ファンの皆さん増田氏のこの大作に対する感想をお聞かせ下さい。
本日、山口市で、「みんなの県政をつくる会2012年総会」が行われました。
総会であいさつする福江代表世話人
この夏知事選挙が行われる関係からマスコミ関係者も多数参加していました。
総会では、「知事選で県政を大きく変えよう!」の総会アピールが採択されました。
アピールは、「できるでけ早い候補者擁立に向けたとりくみを強めていきましょう。」と締めくくりました。
私も県政の諸問題について発言しました。
総会に続いて、「福島原発事故と核エネルギーを考える」と題して山口大学の増山教授が記念講演を行いました。
記念講演を行う山口大学の増山教授
増山教授は、福島原発の警戒区域への一時立ち入りのためのボランティアに参加した経験を語りながら、福島原発周辺での被ばくの状況を語りました。
そして、核エネルギー利用の問題点として①環境浄化・除染②放射性廃棄物保管③事故炉の廃炉作業④使用済み核燃料の保管などがあるととも指摘しました。
その上で、人間が消費している総エネルギー量は太陽からのエネルギーの0.01%だとして、太陽光など自然再生エネルギーの利活用を訴えました。
増山教授は、放射能のない世界はないが、有益性と危険性のバランスを図り、有害なものはつくらず持たず、持ち込ませず、拡散せず、安全に除去、隔離、廃棄する技術とそれを実行する政治・経済・社会的な力が必要だとまとめました。
記念講演の後、上関町在住の田中さんが、上関原発の現状を報告しました。
田中さんは、「町長は未だに原発財源の必要性を説いているが、町民は、原発に頼らない町づくりを求める機運が高まっている」と報告しました。
最後に、高知県梼原町を視察した山口市革新懇の松林さんが報告を行いました。
松林さんは、「環境省のデータによると、山口県内には自然再生エネルギーのポテンシャルが632.5万kwある。これは、山口県の消費エネルギーの2.5倍にあたる。県内での自然再生エネルギーの自給率を高める取組みが必要」と訴えました。
今日は、核エネルギーの問題点や原発を取り巻く状況、そして、自然再生エネルギーの可能性を学ぶいい機会となりました。
今日学んだことを県政に生かすために力を尽くしたいと思いました。