今日は、西宇部小学校の卒業式に参加しました。
PTA会長として、卒業生の親としての参加です。
会長としてのあいさつの後半で涙が押さえきれなくなり、見苦しい所を参加者にお見せしてしまいました。
卒業する次男の事が頭をめぐってしまいました。お恥ずかしい限りです。
私は、昨日お聞きした小出先生の講演の中から、宮沢賢治の下りを引用しました。
今日の私のあいさつの内、宮沢賢治に触れた辺りの趣旨は次の通りです。
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小出さんは、東北の童話作家「宮沢賢治」の言葉を引用されました。宮沢賢治は、1896年8月に岩手県花巻町で生まれました。この年6月に三陸海岸を大津波が襲い、1万8千人以上の命を奪いました。大津波の被害のどん底で生まれた賢治の言葉に耳を傾けたと思います。
小出さんが引用されたのは、宮沢賢治の「農民芸術概論綱要」です。
一つ目は、「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」という言葉です。人類が誕生して使ったエネルギーを100とすると、20世紀だけで、57%のエネルギーを使い、この20世紀だけで50万を超える種が絶滅しているそうです。これからは、益々地球的な視点を持って生きて行って下さい。
二つ目は、賢治は、世界全体の幸福のために「個性のすぐれる方面において、各々の止むなき表現をなせ」とも言っています。「止むなき」とは、「必要に迫られて」というような意味だと解釈します。世界全体のしあわせのために、必要に迫られて、個性あふれる表現をしなさいという言葉です。
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子どもたちにどれだけ伝わったか不安ですが、昨日の小出講演で私がとても感動した内容です。
インターネットで宮沢賢治の「農民芸術概論綱要」をプリントアウトして読みました。とても力の湧く内容です。
岩手県宮古市に災害ボランティアに行っていた時、泊まったホテルに、宮沢賢治のTシャツがありました。
「雨ニモマケズ」の有名な詩が書かれてあり、今も時々着ています。長男にも買って帰り彼も来ています。
宮沢賢治に少しづつ触れていきたいと思う今日この頃です。
西宇部小学校を卒業した82名の卒業生の皆さんと山口県で小学校を卒業した皆さんに幸多かれと願う今日です。
卒業生の皆さん卒業おめでとう。
子どもたちと保護者の皆さんと記念撮影しました
本日、宇部市渡辺翁記念会館で、小出裕章さん講演会が行われ、会場いっぱいの1550名の参加がありました。
小出さんは講演の中で、「福島第一原発4号炉には、広島原爆4000発分の使用済み核燃料が放置してある。このプールが壊れ、燃料がむき出しになれば甚大な被害が広がる。とても事故が収束している状況ではない」と語りました。
また、福島原発事故で死んだ人がいないという報道があるが、「大隈町の病院で、90人が置き去りにされ、45名の患者が死亡した例がある。また、将来を悲観して自ら命を絶った酪農家もいる。多くの家畜が亡くなっている事実を重く受け止めることが大切」との語りました。
小出さんは、「私の願い」として、①子どもを被ばくさせない②一次産業を守ることを強調しました。
子どもは、放射線感受性が高いので、「子どもには放射能汚染の低いものを食べさせることが大切」と語りました。
質疑応答の中で、小出さんは、放射能がれき問題について語りました。
小出さんは、「放射能が含まれているものを扱う上での原則は、『コンパクトに管理する』ことだ。全国に放射能の含まれたがれきをばらまくことはこの原則に反する」と指摘しました。
その上で、万が一、放射能がれきを受け入れる場合は、「放射能を除去する対策を焼却施設などで施すこと。焼却灰は、責任の主体である東京電力に返却する。この二つの対策が講じられない限り、全国にばらまくことをするべきではない」と語りました。
私は今日、会場係のスタッフとして午前中から準備に参加しました。
会場いっぱいの聴衆の熱気を実感しました。参加した皆さんと小出さんに感謝いたします。
講演後自らの書籍にサインをする小出裕章さん(左)
今日は、小学校を卒業する次男とその友人を少し早い卒業祝いに映画と食事に招待しました。
息子たちは小学校での通常の授業は昨日まででした。月曜日はいよいよ卒業式です。
私は、親としてPTA会長として卒業式に臨みます。
さて、先日、卒業する息子たちに保健室の田村先生から心温まるプレゼントが届けられました。
そのプレゼントとは、卒業生一人一人の身長が1年生から何センチ伸びているのか、体重が何キロ増えたのかかかれた色紙です。
色紙は三つ折りにされて中央がリボンで括られています。
何とそのリボンの長さが、6年間の身長の伸びと同じになっているのです。
「これからも、笑顔を忘れず、たくましく健やかに前進してください」とメッセージが添えられています。
我が家の次男は、119センチだった身長が156センチと37センチ伸びました。
25キロだった体重は48キロになり、23キロ増えました。
我が息子の成長を実感させてくれるプレゼントに親も大満足です。
私も月曜日は、しっかり卒業生に言葉でのプレゼントを送りたいと思います。
このプレゼントは子どもの将来のためにしっかり保管したいと思いました。
田村先生本当にありがとうございました。
県内では、昨日卒業式を迎えた小学校も多かったようです。ご卒業おめでとうございます。
2月県議会が今日、閉幕しました。最終本会議で、「在沖縄海兵隊の岩国基地への移転等に反対する意見書」が全会一致で採択されました。
本意見書は、2月8日、日米両政府により「在日米軍再編に関する日米共同報道発表」に関連して、グアムに移転するとされていた在沖縄海兵隊の一部、約1500人が岩国基地に移転することについて米側から打診があったとの報道を受けて県議会の意思を表すものです。
意見書では「政府におかれては、今後の日米協議において、岩国基地のこれ以上の負担増は認められないことを米側に伝え、岩国基地に、在沖縄海兵隊の移転や、オスプレイの一時駐機などが行われることはないことを一日も早く明確にし、混乱を収拾するとともに、再編計画全体についても、統一的なパッケージで進めるとされた再編の基本の変更は地元自治体に対する十二分な説明とその理解を得た上でなければ進めないという姿勢を明確にするよう、強く求める」と述べています。
また、本日の最終本会議で「山口県民の歯・口腔の健康づくり推進条例」が可決しました。この条例は、議員発議で行われ、条例を立案するメンバーとして私も参加しました。
条例づくりに向け、県民から意見募集、キャッチフレーズを募集し、歯科医療関係者、教育・保育関係者から意見聴取しました。条例に基づき、知事は、「歯・口腔の健康づくりに関する推進計画」を策定し、県民の歯科疾患の状況等を調査及び分析し、その結果を公表することになります。
岩国基地をめぐる状況など県政は日々動いています。引き続き、国や県に必要な働きかけも行ってまいります。
県政全般に対して引き続いて皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
私が通っている空手教室の師範の先生から、「藤本さん4月に黒帯の試験を受けましょう」と言われたのが、年末頃だったでしょうか。
年末年始には教室に行けず、インフルエンザで行けず、大雪で行けず、さあ行こうと思ったら、相棒の娘が「私、空手やめる」と言いだし、私も一緒に休み、そうこうしている内に、二月議会が始まり、今日、久しぶりに教室に行きます。相棒を失い一人で行きます。
4月1日に「型のセミナー」に参加し、4月8日に試験です。怪我をしないように、これからは可能な限り練習に参加し、準備したいと思います。
空手教室に通い始めて10年以上が経過しました。最初の相棒は次男、次は三男、次は長女。
これからは、子離れして自立して教室に通うことにします。
技術の点では課題山積ですが、息長く続けていこうと思います。
めでたく黒帯となったら報告します。
嬉しい報告が出来ますよう、今日から練習再開です。
相場英雄さんの「震える牛」を読んでいます。
この小説を分類するとミステリーになるのでしょうが、現在社会の描写は、ルポルタージュ小説のようです。
特に、「商業」や「食品」を取り巻く状況分析には私自身舌を巻きました。
商業の現状認識に感服しました。
鶴田というフリーの経済記者と「アルプス・スポーツ東京支社長」の高森が語り合う場面です。
少し長いですが引用します。
「高森は2000年に大きな出来事があったと告げた。通称・大店法が廃止されたことが地方都市を本格的に破壊し始めたと言った。
従来の大規模店舗法、通称・大店法、500平米以上の店を出す際には地元商工会との協議を経るよう義務づけ、小規模の商店を守ってきた法律だった。しかし、日米通商摩擦の激化、その後に米国大手小売業の日本進出という黒船級の出来事が起こったと高森は言った。また小売業の発言力が強まりつつあった日本の財界主導で規制緩和を要求した。錦の御旗のもとに規制が撤廃されると、堰を切ったように出店が加速したと高森は自嘲気味に言った。」
また、06年にまちづくり三法が改正導入されたことにもふれ、高森は、次のように語ります。
「改正したからといっても、1万平米以下なら出店に縛りはない。それに既存物件なら規制にのらなかったから、新法導入前には掛け込みで開店ラッシュが起こった。」
私は、1999年に県議会議員に初当選し、2期目の前半に商工労働委員会に所属していました。
2003年3月から2005年5月までです。大規模店舗法が廃止され、まちづくり3法が成立する直前です。
委員会の中で、大規模店廃止の影響と、まちづくり3法で中小小売店は救えるのかと大いに議論したことを思い出します。
そして、4期目の前半の昨年5月から再び地域商工委員会に所属しました。
原発問題などもあり、商業問題を委員会で取り上げることはなかったのですが、昨日の委員会で取り上げました。
山口県で大規模店舗法廃止の影響は顕著です。山口県の小売売場面積に占める大規模店舗面積の割合は、1999年47.2%だったものが、2007年58.8%となりました。
私の住む宇部市でも東西に大規模店が出店し、中心商店街の衰退は凄まじいものでした。
宇部市の商店街のシャッター通りは有名でしたが、今は、そのシャッターも少なくなり、空き地が目立ってきました。
まちの形成が変わり、中小小売業の廃業が相次ぎ、「買い物難民」という課題が行政に突きつけられています。
私は、現行一万平米以上となった出店規制を三千平米以上に厳しくしていくことが中小商業を立て直していく上で、取り組むべき根本の問題だと考えます。
食品の現状描写は圧巻でした。
工業製品と化した成形肉などの食品について、このような食品を製造する会社にいた小松が次のように語ります。
「スーパーでもファストフード店でも、価格競争が激化の一途を辿っています。しかし、企業は利益を出さねばなりません。その皺寄せが、こうした食品に向けられているのです。食品添加物や化学調味料で演出されたクズ肉を使い、利益を生んでいるのが企業の本当の姿です。」
商業における弱肉強食が、中小小売業を衰退させ、国民の健康を後回しにしている状況です。
相場英雄さんは、元新聞記者。現在も経済ジャーナリストとしてもレポートを書いておられる方です。
経済の本当の姿を映す目の確かさに感心しました。
相場さんの他の作品にも注目していきたいと思います。
「震える牛」は、今年読んだ本の中で、衝撃度はNo1でした。
相場さんに関してや、商業や食品に関して、皆さんのご意見をお寄せ下さい。