議員日誌

愛宕山用地売却について

 本日、新日本婦人の会宇部支部の総会であいさつを行いました。

 愛宕山用地売却問題に関するあいさつの要旨を掲載します。

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 今年の2月に、沖縄海兵隊を岩国にという話しが浮上しました。話しの経緯はこうです。まず、沖縄には海兵隊が1万8000人もの部隊を有しています。これまでは、海兵隊を8000人グアムに移転させる計画でした。これを今回の日米再編の見直しで、グアムに移転する部隊を4700人に縮小した訳です。そうなると、80000-4700=3300人をどこにやるのかが問題になります。この3300人の約半分の1500人を岩国基地に移そうではないかという話しが報道されました。これには二井知事も怒り心頭で、愛宕山を国に売ることを留保するとの立場を取りました。この知事の立場は私たちは評価していました。
 しかし、3月15日に、外務・防衛の両政務官が県庁にやってきて、国は、「米側は、沖縄海兵隊の岩国移転は考えていない」と説明しました。
 知事は、この面談で即座に、愛宕山の国への売却の留保を解除せず、翌日、外務大臣と防衛大臣に米軍再編に係る見解を照会しました。
そして、3月22日に事態は大きく動きます。外務省と防衛省から回答があり、この回答に、納得したので、愛宕山用地を国に売ることの留保を解除し、防衛省に売却することを表明しました。
 更に、同日、住宅供給公社の臨時の理事会が行われ、愛宕山の国への売却が決定され、防衛省との売買契約も成立したのです。
 以上が経緯ですが、日本共産党県議団は、県は、愛宕山の留保を解除しそうだと感じていましたので、県が売却を決める前日に、留保を解除するなという申し入れを行っていました。この時対応した小松担当理事は、翌日に、知事が東京に行き、愛宕山の売却を決めるという事は一言もいいませんでしたが、留保の解除は透けて見えました。
 翌日の23日は、県庁が騒然となるような抗議行動が行われたようですが、これは、当然です。県が、愛宕山を国へ売却したことは、後世に残る愚策だと言えます。
 理由は、二つ。一つは、在沖縄海兵隊の岩国移転について、政府は否定していますが、アメリカ議会で全くないことが未だに承認されていないということです。
 二つ目は、米軍再編はパッケージだと言われていますが、普天間移設の見通しは全く立っていないということです。二井知事がいう、空母艦載機部隊の先行移駐が益々濃厚になっている情勢の中で、愛宕山の国への売却を決めたことは県政の大きな汚点と言えます。
 今後とも、地元岩国市の皆さんや県民と共同を広げ、際限のない岩国基地の機能強化を許さない論戦を県議会でも強めていきたいと思います。

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 愛宕山用地が国に売却された問題に関して皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

テルマエ・ロマエ

 先日、映画館で「テルマエ・マルエ」の予告が流れていました。

 古代ローマ人が現代にタイムスリップする奇想天外さに圧倒され、気になっていました。

 今日、原作であるヤマザキマリさんのコミック「エルマエ・ロマエ」を買って読んでいます。

 読み始めるやいなや虜になり、一巻をほぼ読み終わりました。

 このコミックは、シリーズ累計500万部を突破したそうです。

 このコミックは、「マンガ大賞2010」「第14回手塚治虫文化賞短編賞」をダブル受賞しました。

 原作者のヤマザキマリさんは、17才でイタリアに渡り、絵の勉強をし、現在、イタリア人の夫と子どもと暮らしている方です。

 ローマを知り尽くした人だからこそ、この物語が生まれたのでしょう。

 日本もイタリアも火山の国で、温泉文化が共通しています。

 日本にもイタリアにも大衆浴場がある点でも共通しています。

 裸で身分もなく大衆浴場に浸かる姿は平和の象徴です。

 これからどのような物語が展開するか今から楽しみです。

 冒頭書いたように、この原作が映画化されたのです。

 主人公の浴場設計技師ルシウスに阿部寛。ぴったりではないでしょうか。

 その他、古代ローマ人役に、市村正親、北村一輝、宍戸開と日本人離れした濃い顔の役者が名を連ねています。

 彼らが古代ローマで違和感なく演技が出来ているのか興味津津です。

 映画「テルマエ・ロマエ」は、4月28日からロードショーです。

 原作のコミックを読んで、上映を待つことにいたしましょう。

 それしても阿部寛は、日本を代表する男優になってきましたね。

 今上映中の「麒麟の翼」に続き、「テルマエ・ロマエ」。シリアスもコミカルもこなせる面白い俳優さんになってきました。応援しています。

震災ガレキ受け入れに関する要望及び質問書提出

 昨日、日本キリスト教団西中国教区核問題特別委員会(橋本直行委員長)他12団体が、二井知事に対して、「東日本大震災で発生したがれき受け入れに関する要望及び質問書」を提出しました。

 私と佐々木・戸倉県議が同席しました。

 要望では、「原発事故前には1キロ当たり100ベクレル以下という規制だったのが、今回8000ベクレルに引き上げられました。政府は各自治体に受け入れさせるためにそのような『基準値』を設けましたが、その数値も私たちの安全が保障されるものではありません」としています。

 質問書では、「県民の健康を守る立場にある知事は、原発事故後に国が一般廃棄物(焼却灰等)に対して80倍に引き上げた「処理基準」で県民のいのちと暮らしを守ることができるとお考えですか」など13項目について県の回答を求めています。

 対応した才本廃棄物リサイクル対策課長は、「震災がれきは一般廃棄物であり、市町がしっかり状況を踏まえて判断すべき問題。県として基準を設けるなどの対応を取る考えはない」と答えました。

 その上で、才本課長は、26日に行う国による震災がれき説明会の場で「風評被害の問題などは国に指摘したい」と答えました。

 また、才本課長は、山口県で構築されている焼却灰をセメント材料としてリサイクルするシステムに関し「焼却灰の基準は、100ベクレル以下となっている」と答え、震災がれきを受け入れれば、セメントリサイクルシステムの維持に支障をきたす場合があることを示唆しました。

 参加者からは、「徳島県のように県が明確な見解を示すべきだ」「東日本から山口県が受け入れるべきは、がれきではなく、被災者だ」などの意見が相次いで出されました。

 震災がれきの「広域処理」の最大の障害は、政府が放射性物質への対策を真剣に行っていないことにあります。

 現在の8000ベクレルという基準は、昨年6月の段階で原子力安全委員会が「当面の考え方」として示したものに準拠して審議されただけのものです。

 住民の健康と安全を守る立場で、放射性物質で汚染された廃棄物の基準と、放射性防護対策を抜本的に見直し、強化する必要があります。

 山口県は、国いいなりではなく、国に震災がれきの広域処理についての問題点をはっきり指摘すべきです。

 この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

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 県内12団体の関係者ががれき問題で申し入れ

ゴボウ茶

 南雲吉則先生の本を読んでいます。

 南雲先生は、「腹六分目の食事」「早寝早起き」「通勤時のウォーキング」に加えゴボウ茶を飲んでおられるそうです。

 ゴボウ茶には①ダイエット効果②美肌効果③冷え性の改善④免疫力アップ⑤ガンの予防効果⑥脳卒中や心臓病の予防効果があるそです。

 コーヒーやお茶のような体に負荷をかける要素がゴボウ茶にはなく「ポリフェノール」などの栄養素が吸収できるそうです。

 早速、数日前から我が家では、「ゴボウ茶」を実践しています。

 簡単に作り方を紹介しますと、①ゴボウを洗い②ゴボウをささがきにして③天日で半日乾かし④フライパンで煎り⑤お茶とし飲む、です。

 ゴボウの香りがほのかにして、癖になる味です。今日、3回目のお茶づくりをしようと思っています。

 もう10年近くにんじんジュースを朝飲み続けています。このジュースのお陰で、今程度の体重を維持出来ているのだと思います。

 これからは、朝のにんじんジュースは続けながら、朝昼晩と空いた時にゴボウ茶を飲みながら、今度は、昼食の量を減らすことに挑戦したいと思います。

 南雲先生の最新刊「『空腹』が人を健康にする」の後半には、先日、本ブログでも紹介した宮沢賢治の言葉に通じる教訓的な記述がありました。

 「人間も地球の生き物の一員であり、すべての動植物と共生するという気持ちをもって、すべての食べ物に対して感謝しながらいただくという生き方をしていくことで、おのずと健康も得られるようになるでしょう」

 「現代のような奢った考えを続けていれば、このまま人類がこの地球上に生き延びていくことは、むつかしいのではないでしょうか」

 南雲先生は、先進国が飽食をやめなければ人類の未来は来ないと警鐘を鳴らします。

 賢治の「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」に通じる南雲先生の言葉です。

 南雲先生のこの考え方に同感し、先生の健康法を日々の生活に少しでも取り入れていこうと思います。

 南雲ファンの皆さん、皆さんの経験をお教え下さい。 

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  数日前からゴボウ茶を朝夕と飲んでいます

明日、知事と市長が上京して愛宕山用地問題で外務大臣・防衛大臣と面談

 先程、小松総務部理事から、「外務・防衛両大臣と知事・岩国市長の面談について」という報告文書がFAXで届きました。

 明日の夕方、二井知事と福田市長が、玄場外務大臣と田中防衛大臣と面談するそうです。

 内容は、「照会文書の確認と愛宕山開発用地の国への売却について」とあります。

 日本共産党県委員会と同県議団は、本日、10時に、二井知事に対して「『米軍再編』見直しの正式決定まで、愛宕山売却は留保するとともに、オスプレイの配備及び一時駐機は容認しないことを求める申し入れ」を行いました。私たちの要請には、小松総務部理事が対応しました。

 要請項目は、以下の通りです。

 ①「在日米軍再編計画」見直し案が米議会で承認され、「在沖縄海兵隊の岩国移転」がないことが正式に確認されるまで、愛宕山開発用地の国への売却は留保すること

 ②沖縄の負担軽減を求める立場から第一海兵航空司令部は日本国外に移転させるよう日米両政府に要請し、キャンプ瑞慶覧の早期返還を後押しすること

 ③周辺住民の安全を脅かす岩国基地へのMV22オスプレイの配備及び一時駐機は、絶対に容認しないこと

 ④現状でも騒音被害が増大している事態も踏まえ、周辺住民の生活環境を今以上、悪化させる空母艦載機部隊の岩国移転は容認しないこと

 ①について、小松総務部理事は、「3月15日に、外務・防衛両大臣政務官が来庁し、『米側と交渉した結果、海兵隊を岩国に追加的に移転させることにはならないことが確認された』との報告を受けた。3月16日に、『米軍再編等に係る外務省の見解について(照会)』の文書を知事と福田市長名で玄場大臣に発出した。この照会に満足できる回答が得られれば、愛宕山の国への売却留保を解除することになる」と答えました。

 ②について、小松総務部理事は、「国の専管事項に関わる問題である」と答えました。

 ③について、小松総務部理事は、「現時点で容認できないという姿勢に変わりない」と答えました。

 ④について、小松総務部理事は、「地元岩国市の意向を尊重して対応していく」と答えました。

 申し入れに参加した私たちは、「岩国への海兵隊の追加移駐の可能性が無くなった訳ではない。アメリカの意思を更に確認すべきだ」「普天間基地移転の見通しは益々立たない状況。このままでは、厚木基地の空母艦載機の先行移駐が在り得る状況だ」と述べ、現時点で、愛宕山売却の留保を解除すべきではないと強く訴えました。

 私は、交渉の中で、照会に対する国の回答の時期と知事と市長が上京する時期について質問しました。小松総務部理事は、「分からない」と答えてましたが、その日の内に、明日、国から回答があり、面談も行われるとは驚きました。

 昨年12月26日には、国への照会に対する回答を知事と福田市長が受けた同じ日に、外務・防衛両大臣と面談し、愛宕山の国への売却が決まりました。

 私は、明日も12月26日のような流れになるのではないか大変心配しています。

 国からの回答を受け、その日の内に、知事と市長が、愛宕山を売却するかどうか判断することは民主的な議論が尽くされたとは言い難いと思います。

 国からの回答を受け、少なくとも、県議会や市議会の意見を聴く場を設けるべきではないでしょうか。

 在沖縄海兵隊の岩国移転について、ないと判断したのはあくまでも国であって、加藤大臣政務官は、アメリカが直接そのことを認めたとは述べていないことが気がかりです。

 また、たとえ、国が米軍再編がパッケージである事は崩れていないと明日回答したとしても、客観的事実として、普天間基地の移転の見通しが立っていない事実は消せません。

 空母艦載機部隊の先行移駐が払拭されない状況の中で、明日、知事と市長は、愛宕山の国への売却にOKをだしてはならないと考えます。

 在沖海兵隊岩国移駐問題で、愛宕山の国への売却が留保されていましたが、明日、解除されるかどうかという情勢です。

 この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

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   小松総務部理事と面談する私(左端)

戦火の馬

 昨日、スピルバーグ監督の最新作「戦火の馬」を観ました。

 第一次世界大戦前後のイギリスを舞台にした少年と馬との絆の物語です。

 主人公の馬「ジョーイ」は、赤い馬。額には真っ白なダイヤのマークがあり、足は白い靴下を履いたようです。

 父親が酔った勢いで買ってきた馬ですが、息子のアルバードが愛情いっぱいに育てます。

 長閑な農村にも軍靴の音が響きます。

 馬の「ジョーイ」は軍馬へ、アルバードは軍人にならされます。

 第一次世界大戦の時代は、馬が動力源です。

 重い大砲を引いたり、負傷兵を運んだり、「ジョーイ」は死の淵を歩かされます。

 しかし、その度に、「ジョーイ」を助ける人間が、心を冷酷にさせる戦場に於いても現れます。

 最大の見せ場は、イギリス軍とドイツ軍の戦闘の中間点で、「ジョーイ」が有刺鉄線に絡まり動けなくなった所を両軍の兵士が暫し休戦をして助ける所です。

 為政者に「ジョーイ」を助けた軍人の気持ちがあれば、戦争は起きないのでしょう。

 アルバードも戦場で死の淵を歩かされ、負傷を負います。

 戦場で、ジョーイとアルバードがどのように道を歩むのか。続きは映画館でお楽しみ下さい。

 第一次世界大戦で、イギリスから100万頭の馬が海外に送られ、帰ってきたのは6万2000頭だったそうです。

 この大戦で88万6000人のイギリス人男性が亡くなったそうです。戦争は、死以外の何を生みだすのでしょうか。

 その事をこの映画は映像でリアルに映し出しています。眼を逸らさず、スピルバーグのメッセージを受け止めました。

 スピルバーグが戦争を扱った作品としては、「シンドラーのリスト」があります。私は、「シンドラーのリスト」を凌ぐ感動を覚えました。

 「ジョーイ」をはじめとして馬の演技が並大抵ではありません。馬が喜怒哀楽を見事に表しています。このような映像は初めてです。

 さすが、巨匠スピルバーグです。

 原作は、モーパーゴという児童文学作家によるものです。今、原作を読みはじめましたが、ジョーイの視点から描かれています。

 子どもたちと一緒に読める作品です。

 きっと、名作として将来に残る反戦と平和を訴える映画の誕生に喜びを感じます。

 ぜひ、皆さんも映画館で「戦火の馬」をご堪能下さい。