昨日、三上智恵監督の映画「標的の村」を妻と娘と一緒に観ました。
映画の前半は、沖縄県東村高江地区のオスプレイ配備に向けたヘリパッド建設に反対する住民のたたかいが描かれていました。
SLAPP訴訟で住民が防衛省から訴えられ、住民の会代表の伊佐さんだけに通行妨害禁止命令が出されました。
現在、高裁で争われています。
日本共産党県議団は、オスプレイが岩国に陸揚げされ、普天間基地への配備が完了した、一昨年秋に沖縄県を視察し、高江のヘリパッド建設に反対する住民の方々とも懇談をしました。
その時に、伊佐さんともお話をしました。伊佐さんの落ち着いた物腰を今も忘れることが出来ません。
この映画では、防衛省が住民を訴える元となった抗議行動の様子が映し出されています。
高江の方々の怒りがリアルに映し出されていました。
この映画で、高江の戦いの意義がよくわかりました。
映画の後半は、2012年秋にオスプレイが普天間基地に配備が強行される前夜、基地の全てのゲートが住民によって封鎖された様子が映し出されていました。
その直後に、沖縄を訪ねたにも関わらず、ゲート封鎖の住民の戦いと警察などが排除した事実を知りませんでした。
様々な住民が、沖縄がこれまでどれだけ苦しめられてきたかを語ります。
その言葉の一言一言が私の胸に突き刺さりました。
沖縄の苦しみを拡大する場面に、いつも岩国が出てきます。
沖縄に配備される前、オスプレイは岩国に陸揚げされました。
山口県は空中給油機の先行移駐を認めましたが、このことは、辺野古への新基地建設を促進する材料となっています。
私は、ブログで繰り返し、昨年12月10日、中国新聞に掲載された沖縄国際大学の前泊教授のコメントを引用しています。
この映画を観て、前泊教授のコメントを想起しました。
「岩国は、沖縄の負担増大の踏み台にされようとしている」
この映画で映し出された沖縄の負担増大の背景に岩国があり、まさに岩国は、沖縄の負担増大の踏み台になっていることを痛感しました。
この映画を観て、山口県は今、沖縄と連帯する時だと痛感しました。
そのために、岩国への空中給油機の先行移駐受け入れを見直すことが重要だと思いました。
そして、辺野古への新基地建設を食い止めていくことが大切だと思いました。
岩国は、オスプレイの本土で唯一の先進基地となっています。
沖縄と連帯して、危険なオスプレイは本土に帰れの声を山口から上げていくことの重要性を感じました。
この映画は、沖縄の苦しみを知る好材料であると同時に山口県の戦いの方向に大きな示唆を与えてくれる映画だと感じました。
三上監督ありがとうございました。次回作を大いに期待しています。
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