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山口県は30人学級に踏み出す時(その2)

 昨日、「少人数学級署名を進める宇部の会」が開かれ、私が、国や県の少人数学級化の取り組み状況について報告しました。

 報告した要旨は以下の通りです。資料を多数使いました、資料が必要な方は、本ブログ「問い合わせ」から私にメールをお送りください。お届けします。

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 3月31日、40年ぶりに今年度から小学校全学年を段階的に35人学級化する義務教育標準法改正案が可決成立しました。
 小中学校で35人学級になっている山口県は、新年度の学級編成は35人のままです。私は、3月3日の一般質問で、30人学級化に踏み出す時だと質しました。
 1ページの通り、繁吉副教育長(当時)は「国の財政措置が図られない中、県の独自財源で30人学級化をすすめることは困難です。」と答えました。
 2ページの通り、小学校で、30人学級にするためには、264人×800万で、約21億円必要です。しかし、1学年だけなら、40人×800万円=3億200万円です。
 3ページは教職員の人数の推移です。年々減少しています。4ページは、新年度の小学校職員の人件費です。前年度より約7億7千万円減少しています。人数は48人減となっています。
 冒頭の繁吉副教育長の答弁の通り、国は、従来措置されてきた加配定数を削減して、学級編成基準見直しに伴う教職員定数を増やしています。全国都道府県教育長協議会などは、昨年11月「従来措置されてきた加配定数」の削減は行わないよう文科省に要請を行っています。
 7ページは、山口県で新年度、加配教員が削減されて、基礎定数が増やされた状況を表したもので、県教委は「総量は変わらない」としています。
 8ページは、しんぶん赤旗が調査した少人数学級の状況です。35人より少人数の学級編成をしている都道府県は、少人数加配以上に教員が必要な場合は、独自財源で少人数学級化を進めていることになります。
 9ページは、日本共産党の畑野君枝衆議院議員の中学校の35人学級化を求める質問に対し、菅首相が「中学校も検討」すると答弁した内容です。
 10ページは、川崎市の小学校6年生と中学校1年生の不登校を比較した表です。中学生になったら不登校が増えています。
 11ページは、山口県の不登校の状況です。学年ごとの数は出してもらえませんでしたが、小学校でも中学校でも毎年増えています。2019年度の数は1学年あたりで割ると、小学校が83人、中学校が440人となり、中学校は小学校の5.3倍の不登校生徒数となります。

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 新型コロナウイルス対策のため、三密を避けるために、不登校児童生徒が増加している中、一人一人の子どもたちに行き届いた教育を進めるために、国は、中学校での35人学級化を進めるべきです。

 そして、県教委は、先進県のように県独自の財源を使い、30人学級に踏み出す時です。

 「少人数学級署名を進める宇部の会」は、今後、県に30人学級を求める署名活動に取り組むことにしています。

 山口県における更なる少人数学級化に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

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