スティーブン・スピルバーグ監督の最新作「レディ・プレイヤー1」を観ました。
前作の「ペンタゴン・ペーパーズ」は先月観たばかりです。
前作の感動が冷めやらぬままの「レディ・プレーヤー1」の視聴となりました。
映画のパンフレットから、映画の舞台を見ていきましょう。
「現在から27年後、輝ける未来が訪れると思いきや、多くの人々は荒廃した街に暮らし、夢のない日々が現実だった。しかし、若者たちには希望があった。それはVR(バーチャルリアリティ)の世界<オアシス>。専用のキットを身に着けてオアシスにログインすれば、もうひとりの自分になり、まったく別の人生を楽しむことができる。ある日、そのオアシスの創設者、ジェームス・ハリデーが亡くなり、彼の遺言が全世界に配信された。『オアシスに隠された3つの謎を解いた者に、全財産56兆円を与え、オアシスの後継者とする』。突然の宣告に世界中が沸き立ち、莫大な遺産を懸けた壮大な争奪戦が始まった。現実でパパッとしない日常を送り、オアシスに自分の世界を求めていた17歳のウェイドもまた、謎を解明するガンターのひとりとして参加する。オアシスで出会った仲間たち、そしてウェイドが心惹かれる謎めいた女性ガンター・アルテミスと協力し、争奪戦を勝ち残ろうとするウェイド。しかし、そこに世界支配を企む企業『IOI』社も出現。IOI社のチームを率いるソレントがウェイドたちに襲いかかる」
私の子どもは、上が大学2年生、下が中学2年生。みんなゲームが大好きです。
私たちの世代は、ゲーム機が喫茶店に出始めた頃が10代でした。
妻も私も全くゲームに関心がないので、子どもたちゲームに夢中になる気持ちが理解できません。
24日のしんぶん赤旗日刊紙に映画ライターの平沢清一さんが「レディ・プレイヤー1」についてこう書いていました。
「現実逃避、営利主義の害悪、人間関係の希薄化など、VRの危険性に鋭く迫るとともに、人を成長させる可能性も示唆する。魔術的映像で絶大な影響を与え、『ペンタゴン・ペーパーズ』など社会派も同時に手掛ける監督ならではの卓越したVR観だ。」
私は、先日、ローラ・ボイトラス監督のドキュメンタリー映画「シチズンフォー スノーデンの暴露」を観ました。
映画の中で、スノーデンが、インターネットの功罪について語っている姿とこの映画「レディ・プレイヤー1」のテーマがクロスしました。
「レディ・プレイヤー1」の中では、キングコングやガンダムなど特撮やアニメの人気キャラが惜しみなく出てきます。
人間が生み出したインターネットやVRには、人間そのものに害を及ぼす罪がある一方、人間を成長させる要素も含まれているのでしょう。
電子技術の罪を抑え、功を生かすことが、人類の未来にとって極めて重大な問題となっていると思います。
「ペンタゴン・ペーパーズ」と全くテーマは違いますが、「レディ・プレイヤー1」は、人類の未来を考えることのできる映画でした。
一つだけ強く思ったのは、この映画で描かれている、格差と貧困の拡大した未来が、スピルバーグ監督の予測通りとならないことでした。
「レディ・プレイヤー1」子どもたちを取り巻く文化を理解する上でも勉強になる映画でした。
今後ともスピルバーグ監督の作品に注目していきたいと思います。
皆さんのお勧めのスピルバーグ作品をお教え下さい。
昨日、毎日新聞は「政府が新たに導入する陸上配備型の弾道ミサイル防衛システム「イージス・アショア」について、防衛省は山口県萩市の陸上自衛隊むつみ演習場を配備候補地の一つにすることを5月にも公表し、今夏以降に現地調査に着手する方針を固めた。既に県側とも調整を始めており、電磁波など周辺住民への影響評価などを実施したうえで正式決定する見通し。」と報じました。
18日から行われた日米首脳会談の冒頭、トランプ大統領が「いま北朝鮮と韓国が首脳会談をやろうとしている。そこで朝鮮戦争の終結について議論しようとしている。自分はそれい賛成だ。大いに支持する。」と発言しました。
朝鮮半島の非核化と戦争終結=平和体制をセットで進めようとする動きが顕著になってきています。
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は、20日、平壌で開かれた中央委員会総会で、21日から核実験と大陸弾道ミサイル(ICBM)の試験発射を中止すると表明しました。
北朝鮮のこの動きは、対話による平和解決を促進する動きとして評価できます。
日本政府は、北朝鮮外交について「圧力一辺倒」の姿勢を変更しきれていません。
日本政府は、対話による朝鮮半島の和平促進へイニシアチブを取るべきです。
東アジアが和平に大きく進展しようとする最中、2023年度の配備を目指して、平壌にも届くミサイルを装填できる弾道ミサイル基地を萩市と秋田市に配備すべきかどうか再検討すべきです。
安倍内閣は昨年末の閣議決定を撤回すべきです。
折しも萩市議会議員選挙が行われ、「イージス・アショア」配備反対を掲げる日本共産党の候補二人が勝利しました。
「イージス・アショア」配備地の近くの萩市むつみ地域の住民から、配備を懸念する声が日本共産党の候補に数多く寄せられました。
繰り返し、本ブログで指摘をしていますが、「イージス・アショア」は、敵地攻撃能力を持つ巡航ミサイルの配備も想定されています。この機能は、明確に憲法に違反する軍事力です。
毎日新聞の記事に示された防衛範囲は、迎撃ミサイルの防衛範囲ですが、私は、宮本議員の質問などから、この基地に敵地攻撃能力を有した巡航ミサイルが合わせて配備される可能性は否定できないと考えています。
洋上のイージス艦は、弾を撃った後、移動できますが、陸上のイージスは、弾を撃った後、一ミリも動くことができません。
陸上イージスは格好の標的になる可能性を否定できません。
配備が計画されている地域の周辺には、多くの民家があり、農業施設や児童・生徒が通う、保育園や幼稚園や小学校や中学校もあります。
「イージス・アショア」については、電磁波の影響と同時に、様々な観点での検討が必要だと思います。
「イージス・アショア」について、防衛省は、萩市むつみの陸上自衛隊むつみ演習場を候補地とすることを5月にも公表する方針を固めたとの報道について皆さんはどうお考えですか。
昨日の朝日新聞の「文化・文芸」欄に「自己責任論『予言』した高畑監督」という記事が掲載されていました。
「5日に亡くなったアニメ監督の高畑勲さんの代表作『火垂るの墓』。戦争の翻弄され、悲しい最期を迎える兄妹を描いた作品だが、主人公の行動に対して『自己責任』論のような見方が生まれている。」
「死亡を受けて13日、日本テレビ系で『火垂るの墓』が放映された。ネット上には戦争のむごさを改めてかみしめる感想が並ぶ一方で、悲劇を招いたのは『自業自得』というような言葉も目立った。」
「『我慢しろ、現実を見ろ、と冷淡な意見が多くて驚いた』と映画ライターの佐野亨さん(35)。戦争で理不尽な状況に追い込まれた。弱者であるはずの清太の問題点を強調する風潮が気になった。」
高畑監督は、こうした批判を見越していたかのように1988年「アニメージュ」誌でのインタビューで次のように語っています。朝日新聞の記事を引用します。
「監督は『心情的に清太をわかりやすいのは時代の方が逆転したせい』と語る。清太の行動は現代的で、戦争時の抑圧的な集団主義の社会から『反時代的な行為』で自らを解き放とうとしたと、観客が共感できると考えていたとうかがえる。一方で、こう続ける。『もし再び時代が逆転したとしたら、果たして私たちは、いま清太に持てるような心情を保ち続けられるでしょうか。全体主義に押し流されないで済むでしょうか。清太になるどころか。(親戚のおばさんである)未亡人以上に清太を指弾することにはならないでしょうか、ぼくはおそろしい気がします』」
先に登場した映画ライターの佐野さんは、「戦時下の混乱のなか、自分が清太だったらどんな判断ができるのか。そういう想像力の欠如が弱者へのバッシングにつながり、全体主義をよみがえらせかねない。高畑監督はそこまで予見していたのでしょう。」とこの記事で語っています。
原作を書いた野坂昭如さんは、中学校3年生のとき神戸で空襲に会い、親戚のところに身を寄せます。
野坂さんの妹は栄養失調で亡くなります。
野坂さんは当時をこう振り返っています。
「1年4ヶ月の妹の、母となり父のくわりつとめることは、ぼくにできず、それはたしかに、蚊帳の中に蛍をはなち、他に何も心まぎらわせるもののない妹に、せめてもの思いやりだったし、泣けば、深夜におぶって表を歩き、夜風に当て、汗疹と、虱で妹の肌はまだらに色どられ、膿で、水浴させたこともある」「ぼくはせめて、小説『火垂るの墓』にでてくる兄ほどに、妹をかわいがってやればよかったと、今になって、その無残な骨と皮の死にざまを、くやむ気持ちが強く、小説中の清太に、その想いを託したのだ、ぼくはあんなにやさしくはなかった」
ポプラ社の野坂昭如著「火垂るの墓」のあとがきで野坂さんは次のように語っています。
「戦争中、そして戦後、飢えて死ぬ人を何人も見た。戦争は嫌だ。戦争は決してしてはいけない。君たちに同じ思いをさせたくない。君たちが大人になる頃、戦争を経験したぼくたちはもういないだろう。この本を読んで、戦争を考えて下さい。戦争について、喋り合って下さい。喋り合うことが大事です。そして、ここで書かれなかった戦争の真実を、君たちの力で自分のものにしてください。」
「火垂るの墓」の原作者である野坂昭如も亡くなり、アニメ監督の高畑勲さんも亡くなりました。
戦争を経験した人たちから直接、戦争の話を聞く機会が少なくなってきます。
「戦争の真実を君たちの力で自分のものにしてください」との野坂昭如さんのメッセージが胸に落ちました。
高畑監督が述べた「未亡人以上に清太を指弾する」人たちと、戦争について「喋り合う」ことが必要だと思いました。
「二度と戦争を繰り返さない」ために「喋り合う」ことが必要だと思います。
映画「火垂るの墓」の清太に対する自己責任論が高まっています。
皆さんはどうお考えですか。
先日、人権学習会の講師を務めたある医師が、趣味は「アンチエイジングの情報を集めること」のおしゃっていました。
私も全く同様です。
先日、コンビニに並べられていた「くねくね体操」の本がどうしても忘れられなくて、とある書店で購入して数日前から実践しています。
著者は徳島大学名誉教授の荒木秀夫さん。
本書の趣旨は、脳た筋肉、脳と内臓、脳と手足をつないでいる「神経」を刺激し、「思ったように体を動かす」ための体操を行うものです。
2012年にNHKの番組で、子どもの運動オンチを克服するために「くねくね体操」を紹介したら、パーキンソン病の方から電話で問い合わせがあったそうです。
この方が「くねくね体操」を実践したら歩行器に頼らず自力で前に進むことが出来たそうです。
荒木先生は、それから、全年齢に向けて「くねくね体操」を普及しているそうです。
私たちの少し下の年齢だったら、子どもの運動会で久しぶりに走ったら、カーブで転んでケガをすることがあります。
私たちの少し上の年齢だったら、健康な人でも段差の変化に対応できずに、転んでケガをすることがあります。
このような体のバランスを保つには、全身の神経に刺激を与えることが必要だということです。
体操は、①くの字体操②Sの字体操③キラキラ体操④寝返り立ち⑦クロール体操です。
丸5年、毎朝、スロージョギングを続けています。ここ数日、くねくね体操を実践して走ると、少しづつ体が軽くなってきたことを実感します。
くねくね体操をこれから実践していきたいと思います。
気候が暖かくなりました。皆さんのアンチエイジング法・健康法をお教え下さい。
19日の山口新聞は、「在日米軍再編による米海兵軍空母艦載機部隊の厚木基地(神奈川県)から岩国基地への移駐完了を受け、防衛省中国史国防衛局は18日、九州沖・太平洋上の空母で実施される空母艦載機資格取得訓練(CQ)のが概要を岩国市に伝えた。」「岩国市役所で福田市長と会談した赤瀬正洋・同防衛局長はCQについて、艦載機のパイロットが洋上の空母に実際に着艦することで着艦資格を取得する試験、硫黄島での陸上着艦訓練(FCLP)後10日以内に開始する決まりになっていると説明。岩国移駐後は、厚木基地を拠点に4日程度、房総沖の空母で実施していた。『空母に格納されるものを除き、岩国基地に帰投する』とし、岩国基地への最終着陸時刻は『午前11時ごろまでを計画しているが、越えて帰投する場合もあり、滑走路の時間外運用の可能性がある』と述べた。」「岩国日米協議会の確認事項では滑走路運用時間は午前6時半~午後11時とする。」「激しいジェット戦闘機騒音が予想されるFCLPの事前集中訓練に関し、市長は『岩国で実施しないよう要望しているがが行われるのか』と聞いたのに対し、防衛局長は『厚木基地ではFCLP前、通常訓練の一環として行われた。岩国基地でも引き続き、行われると承知している』と近く、実施される見込みとした。」などと報じました。
山口県も岩国市も空母艦載機移駐に対して基本姿勢として「今以上の機能強化は容認できない」としてきました。具体的には、今以上の住民の生活環境の悪化は認められないという意味だと行政は説明してきました。
実際に、空母艦載機部隊移駐に伴い戦闘機が倍増すると騒音も増大しています。その上、岩国日米合協議会で確認されてきた午後11時過ぎにも戦闘機が飛行することもあると防衛局は岩国市に説明しました。
山口県も岩国市も空母艦載機部隊移駐に対して基本姿勢として「NLPの実施は容認できない」としてきました。
しかし、FCLPの事前集中訓練は、岩国基地で行うと防衛局は岩国市に説明しました。
これらが、「今以上の機能強化」にあたり、住民の生活環境を悪化させるものであることは明らかです。
実際に空母艦載機部隊が移駐してくると、県と市が住民に約束してきたことは守られないということが明らかになりました。
福田岩国市長は、防衛局の説明に対し「情報提供があったことは、住民の不安軽減の一助になる」と応えたと山口新聞が報じていますが、情報提供の中身は、「今以上の機能強化」を行うものであり、「断じて認められない」と応じるべきだったと私は感じます。
9日の参院決算委員会で、仁比参議院議員が、米海兵隊が作成した岩国基地の「航空運用マニュアル」に米空母艦載機部隊が同基地の滑走路を利用して空母着艦訓練(FCLP)を具体化する詳細な記載があることを明らかにしました。
国は、県や市に対して、「岩国市でFCLPは行わない」と説明してきました。
安倍首相は、仁比議員の質問に、岩国でFCLPを「基本的に実施することはないと考えている」と述べましたが、政府の見解に反するマニュアルは撤回させ、岩国基地でFCLPの訓練は行わないことを日米で明確に確認すべきです。
空母艦載機部隊の岩国基地移駐に伴い、「基地機能が強化」され住民の生活環境が悪化しており、今後、更に悪化することが懸念されます。
この問題を皆さんはどうお考えですか。ご意見をお聞かせ下さい。
13日のしんぶん赤旗日刊紙「おはようニュース問答」は「介護軽度者向け事業 事業所撤退続く」問題を取り上げていました。
介護保険から切り離された軽度者向けサービスの総合事業で、1708市町村のうち約4割の676市町村で事業所が撤退する意向を示しています。
総合事業は、安倍政権が介護保険改悪で、要支援1、2の人を介護保険の対象から外すため導入した事業です。要介護1、2の人の訪問介護と通所介護を保険給付から切り離して、自治体が運営する事業に2015年4月から移行しました。
総合事業を請け負ってきた事業所は、今年4月以降も総合事業のサービス提供を続けるためには再指定を受けることが必要です。しかし、事業所は収入が減って経営が苦しくなってきて、再指定を申請せず、総合事業を廃止した事業所が出てきました。
厚生労働省は、事業所が撤退したので、他の事業所でサービスが受けられるように調整した利用者が610人いたことを明らかにしました。
宇部市で要支援者への総合事業を行うサービス事業所が、昨年9月現在で、訪問型サービス73か所、通所型サービス139か所あります。昨年4月から利用者は増加する中で、訪問型サービスが11か所減り、通所型サービスが17か所減少しました。
多くの事業者は、主な収入源の介護報酬の引き下げが続いて厳しい経営を強いられていて、事業所の経営努力にも限界がきて、総合事業から撤退せざるをえない状況です。
人材確保が困難なため、事業所の継続が困難になったところもあるようですが、これも、介護報酬が低いことが原因だと考えられます。
軽度者が安心して介護サービスを利用できるようにしてこそ、要介護状態になることを予防するうえで大切なことです。
政府が軽度者の介護保険を外し、利用者と事業者に重い負担を負わせたことは重大です。
介護保険から軽度者を外す政策は見直すべきです。また、介護報酬の増額など介護政策の大転換が必要です。
介護保険制度に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。