昨日、毎日新聞は「政府が新たに導入する陸上配備型の弾道ミサイル防衛システム「イージス・アショア」について、防衛省は山口県萩市の陸上自衛隊むつみ演習場を配備候補地の一つにすることを5月にも公表し、今夏以降に現地調査に着手する方針を固めた。既に県側とも調整を始めており、電磁波など周辺住民への影響評価などを実施したうえで正式決定する見通し。」と報じました。
18日から行われた日米首脳会談の冒頭、トランプ大統領が「いま北朝鮮と韓国が首脳会談をやろうとしている。そこで朝鮮戦争の終結について議論しようとしている。自分はそれい賛成だ。大いに支持する。」と発言しました。
朝鮮半島の非核化と戦争終結=平和体制をセットで進めようとする動きが顕著になってきています。
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は、20日、平壌で開かれた中央委員会総会で、21日から核実験と大陸弾道ミサイル(ICBM)の試験発射を中止すると表明しました。
北朝鮮のこの動きは、対話による平和解決を促進する動きとして評価できます。
日本政府は、北朝鮮外交について「圧力一辺倒」の姿勢を変更しきれていません。
日本政府は、対話による朝鮮半島の和平促進へイニシアチブを取るべきです。
東アジアが和平に大きく進展しようとする最中、2023年度の配備を目指して、平壌にも届くミサイルを装填できる弾道ミサイル基地を萩市と秋田市に配備すべきかどうか再検討すべきです。
安倍内閣は昨年末の閣議決定を撤回すべきです。
折しも萩市議会議員選挙が行われ、「イージス・アショア」配備反対を掲げる日本共産党の候補二人が勝利しました。
「イージス・アショア」配備地の近くの萩市むつみ地域の住民から、配備を懸念する声が日本共産党の候補に数多く寄せられました。
繰り返し、本ブログで指摘をしていますが、「イージス・アショア」は、敵地攻撃能力を持つ巡航ミサイルの配備も想定されています。この機能は、明確に憲法に違反する軍事力です。
毎日新聞の記事に示された防衛範囲は、迎撃ミサイルの防衛範囲ですが、私は、宮本議員の質問などから、この基地に敵地攻撃能力を有した巡航ミサイルが合わせて配備される可能性は否定できないと考えています。
洋上のイージス艦は、弾を撃った後、移動できますが、陸上のイージスは、弾を撃った後、一ミリも動くことができません。
陸上イージスは格好の標的になる可能性を否定できません。
配備が計画されている地域の周辺には、多くの民家があり、農業施設や児童・生徒が通う、保育園や幼稚園や小学校や中学校もあります。
「イージス・アショア」については、電磁波の影響と同時に、様々な観点での検討が必要だと思います。
「イージス・アショア」について、防衛省は、萩市むつみの陸上自衛隊むつみ演習場を候補地とすることを5月にも公表する方針を固めたとの報道について皆さんはどうお考えですか。
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