月別アーカイブ:2017年4月

聖書と歎異抄

 作家の五木寛之さんとキリスト教司祭の本田哲郎さんの対談集「聖書と歎異抄」を読んでいます。

 この中で、五木寛之さんが、「隠れ念仏」の事を語っておられます。

 「隠れ念仏というのは、薩摩藩とか人吉藩が、浄土真宗、阿弥陀信仰を禁じて、徹底的に弾圧するのですね。拷問したり、晒し首にしたり。鹿児島県の西本願寺鹿児島別院に行きますと、『涙石』というものが境内にあります。それは、念仏系の人たちを捕らえて、仲間を密告しろと言われても、告白しない。するとその人たちを座らせて膝の上に大きな石を一枚ずつ重ねていき、「肉は裂け、骨は砕け』と記録にはありますが、そういう石抱きの拷問をして自白を迫られた、信者たちの苦しみの涙が注がれた石と伝えられています。」

 「隠れ念仏」の事は、五木寛之さんが2001年に上梓された「日本人のこころ」シリーズ、とりわけ「日本人のこころ2」で詳しく述べられています。この本を読んだ当時は、浄土真宗を深く理解していなかったので、知識を得た程度でした。

 遠藤周作著「沈黙」を読み、映画「沈黙」を観て、隠れキリシタンの物語を深く知りました。

 2年前から浄土真宗本願寺派の総代を務めてからは、様々な場で浄土真宗の事を学ぶ機会を得ました。

 これらの体験を経た今、「隠れ念仏」の歴史に再度振れ、今までにはない感動を覚えました。

 浄土真宗の様々な行事が行われた最後に「恩徳讃」をみんなで歌います。

 「如来大悲の恩徳は身を粉にしても報ずべし 師主知識の恩徳もおねをくだきても謝すべし」

 これまで私は、「身を粉にしても」「ほねをくだきても」とは大げさ表現だと感じていました。

 「隠れ念仏」の歴史を学んだ今、「恩徳讃」の歌詞が今までよりは少し深く理解できるようになった気持ちになりました。

 念仏者が歩いた道は平坦ではなかったのですね。これらの歴史を少しづつ学んでいこうと思いました。

 これからも少しづつ親鸞の教えを学んでいきたいと思いました。

 そして、本田さんは、釜ヶ崎で様々な活動をされておられます。

 本田哲郎さんの著作も少しづつ学んでいこうと思いました。

 私が門徒総代を務める常光寺では、5月4日が親鸞聖人の生誕を祝う「降誕会」です。

 今日は、今から、お寺の清掃作業に行ってきます。

 

ナチス酷似旗使用無期限入場禁止に

 28日付朝日新聞は、「サッカーのJ1・ガ大阪のサポーターがスタジアムでナチス・ドイツのマークと酷似した応援旗を掲げた問題で、ガ大阪は27日、旗を使用したサポーターグループから解散届を受理し、グループに所属したサポーター全員に無期限の入場禁止処分を科したと発表した。」と報じました。

 25日付しんぶん赤旗日刊紙「潮流」は、ナチス時代のサッカーについて以下のように報じました。

 「1943年3月、アウシュビッツの強制収容所に送られた元サッカー選手がいました。ユリウス・ヒルシュ。ドイツ代表に上りつめたその人は、ユダヤ人でした。当時、命を奪われたのはユダヤ人だけではありません。ナチス政権下で『すべてのトップ選手が戦場に駆り出されました。」「独裁者として虐殺の限りを尽くし、世界を戦争の惨禍に巻き込んだヒトラー。この歴史的事実をどう認識するのか。「過去に目を閉ざすものは現在にも盲目となる」。西ドイツ・ワイツゼッカー大統領(当時)の記念演説の一節がよみがえります。ドイツサッカー連盟は戦後60年余を経て、ナチスに協力していた負の歴史を初めて認めました。そしてヒルッシュの名誉を回復し、その名を冠した賞を創設。人間の尊厳、寛容の精神を育み、差別や排外主義に反対するクラブや選手らを表彰しています。」

 朝日新聞は、「ソウル郊外の水原であったサッカーのアジア・チャンピオンリーグ(ACL)の試合中に川崎のサポーターが旭日旗を掲げた騒ぎで、アジアサッカー連盟(AFC)は27日、差別の禁止などを定めた倫理規定に違反する疑いがあると発表した。」と報じました。

 しんぶん赤旗日刊紙「潮流」はこう結んでいます。

「『若い人はお互いに敵対するのではなく、手を取り合って生きていくことを学んでほしい」。同大統領(西ドイツ・ワイツゼッカー大統領)は演説をこう結んでいます。スタジアムでみたいのは、まさにこんな光景です。」

 私は、高校時代サッカー部に所属していました。高校1年生になった三男は、中学そして、高校で、サッカー部に所属しています。

 三男と一緒にサンフレッチェの応援にスタジアムを訪れたこともあります。

 今回の出来事を受けて、サッカーを愛する一人として、西ドイツのワイツゼッカー大統領の言葉を胸に刻みたいと思います。

 「過去に目を閉ざすものは現在にも盲目となる。」

 歴史を学びながら、サッカーを愛しつづけたいと思います。

 ナチス酷似旗使用無期限入場禁止の措置をどうお考えですか、ご意見をお聞かせ下さい。

萩・見島の基地機能強化

 24日付中国新聞は、「朝鮮半島情勢を巡る緊張が高まる中で、萩市沖の日本海に浮かぶ見島の軍事的な機能が強化されている。新たに弾道ミサイルに対応する能力のあるレーダー施設が、同島の航空自衛隊分屯基地で建設中だ。今月、領海などを守る拠点機能を保つため、国の特定地域に指定された。」と報じました。

 特定地域について、中国新聞は「今月1日には、中国地方では隠岐諸島とともに特定有人国境離島地域に国が指定。支援策として島民の運賃補助(半額程度)が導入され、地元の農産物品の輸送費補助も拡充された。」と報じました。

 見島分屯基地の機能強化について、中国新聞は「航空自衛隊の西部航空警戒管制団第17警戒隊が配置されている見島分屯基地は、弾道ミサイルを探知するレーダー施設への更新が進む。中国四国防衛局のホームページによると鉄筋4階立てと同平屋の局舎が本年度中の完成を予定。航空機の探知能力も高まるという。鉄筋地上3階地下1階の隊庁舎も耐震化で建て替えている。」と報じました。

 中国四国防衛局のホームページを見ると、見島分屯基地関係で、昨年9月3日からの工期の工事が3件あります。

 予定価格約14億8千万円の「見島局舎等新設建設追加工事」。

 予定価格約3億9千万円の「見島局舎新設電気その他追加工事」。

 予定価格約1億4千万円の「見島局舎等新設機械追加工事」。

 隊庁舎新設(鉄筋コンクリート造地上3階建て地下1階建て 延べ床面積約5.170㎡×1棟)に関わる入札です。

 工期は、来年の3月31日までとなっています。

 中国新聞の取材に同隊は、「北朝鮮情勢にかかわらず、警戒監視業務を24時間365日、常続不断の態勢で実施する」と答えています。

 以前から、自衛隊の分屯基地があるとはいえ、弾道ミサイルを察知するレーダー施設(鉄筋4階建ての庁舎)が建設されることに対して、萩市見島に暮らす458世帯、829人の住民に説明は行われているのでしょうか。

 朝鮮情勢が緊迫すると、この基地が標的になることも予想をされます。

 基地機能強化にあたって、地元住民の声が反映されているのか心配です。

 萩市見島の自衛隊分屯基地が機能強化されようとしています。

 この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

中国四国防衛局交渉

 昨日、日本共産党国会議員団中国ブロックは、中国四国防衛局において、稲田防衛大臣に、米軍基地問題など5点にわたる要請書を渡し、担当者と交渉しました。

 交渉には、村上中国ブロック責任者、垣内中国ブロック比例候補者、及び中国地方から衆院小選挙区予定候補者が参加しました。

 私も、山口3区予定候補者として参加しました。

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 岩国基地問題などを要請(二列目左端が私)

 要望項目の第一は、「オスプレイの岩国基地への配備と中国地方の上空での飛行中止」です。

 担当者は、「オスプレイの岩国基地へ配備するとの情報はない。今後とも影響が最小限になるよう配慮を米側に要請したい」と答えました。

 要請項目の第二は、岩国基地に関する諸問題です。

 主に、空母艦載機移駐の中止を求めました。

 担当者は、空母艦載機部隊の岩国移駐について「重要な施策と考える。地元に丁寧に説明したい。」と答えました。

 松田一志山口2区予定候補は、「国は、市民に向けて直接交渉すべき」と質しました。

 担当者は、「岩国市議会に出向いての説明やホームページでの説明を行っている」と答えましたが、市民への説明会の開催については言及を避けました。

 第三は、航空自衛隊美保基地への空中給油輸送機の配備についてです。

 担当者は、「国の防衛大綱や中期防衛力整備計画に基づいて、美保基地に空中給油機3機の配備を進めている」と説明しました。

 参加者からの「米軍機へ自衛隊の空中給油機が給油することはないのか」との質問に、担当者は「米軍の活動を自衛隊が支援することはあり得る」と自衛隊機が米軍機へ給油する可能性があることを認めました。

 第四は、米軍機の低空飛行訓練を中止することです。

 担当者は、「低空飛行について地元住民に妥当な考慮が払われるよう米軍に要請している」と答えました。

 参加者から、広島県や島根県で100デジベルを超える騒音が米軍機の低空飛行で起きていることが報告されました。

 参加者からの「100デジベルを超える騒音が出ている事実は、『妥当な考慮がなされた』結果と言えるのか」との質問に担当者は、個人的な意見との前提をつけながら「地元の配慮している状況とはいえないと思う」と答えました。その上で、担当者は「今後も機会あるごとに、米軍に妥当な考慮が払われるよう要請したい。」と答えました。

 最後に、日本原演習場における米軍岩国基地部隊の訓練に関してです。

 担当者は、「米軍岩国基地部隊が、東富士演習場で行っている訓練の一部を日本原演習場で行えるよう関係する地元関係者に説明している。」と答えました。

 参加者からの「オスプレイの訓練参加はあるのか」との質問に、担当者は「現時点でオスプレイの訓練はない。今後、訓練の内容に変更があれば、地元のご理解得ながら進めていく。」と答え、将来的にオスプレイが日本原演習場で訓練を行う可能性がゼロではないことを認めました。

 交渉を通じて、地元住民の生活に配慮するといいながら、最終的には米軍の運用を最優先する防衛省の姿勢が鮮明になる交渉でした。

 今後とも粘り強く交渉を行っていく必要があることを感じました。

 

 

今村復興相 再びの暴言で辞任へ

 今村雅弘復興相は25日、東京都内のホテルで開かれた自民党二階派のパーティーで講演し、東日本大震災について「(社会資本の毀損も)25兆円という数字もある。これは、まだ東北で、あっちのほうだったからよかった。これがもっと首都圏に近かったりすると、莫大な額になったと思う」などと暴言を述べました。今村氏は、同日夜、辞任の意向を固めました。

 今村氏は4日の閣議後の記者会見で、東京電力福島第一原発事故の自主避難者の帰還について「どうするかは本人の責任」「(不服なら)裁判でもなんでもやればいい」などと発言し、非難を受けていました。

 22日、作家の柳田邦夫さんは、毎日新聞の自らのコラム「深呼吸」で、今村復興相の4日の記者会見での発言の問題点を指摘しました。

 今村大臣の発言の内、「(自主避難者に関する国の姿勢についての質問に対し)「一応の線引きをして臨んだできたわけだから、そこの経緯は分かってもらわないといけない」について、柳田さんは次のように指摘しています。

 「住んでいた家の近くだけでなく、周辺の道路沿いや森林や山や川辺などの汚染状況はどうか、幼い子供が毎日のびのびと遊んでも心配ないのか、医療・保健・保育・教育などの地域の事情に不安はないのかといった、さまざまな個別事情に対する実情の把握も対応もなく、自主避難者に対し「一応の線引きをして臨んできた」のだから「あとは自己責任で」というのは、まさに「線引き主義の無慈悲」だと言わざるを得ない。」

 今村大臣の発言の内「(不服があれば)裁判でも何でもやればいいじゃないか」について、柳田さんは次のように指摘しています。

 「『裁判でも何でもやればいい』というのは、権力者の高慢、居直り以外の何ものでもない。裁判で決着がつきまでには、10年、15年という歳月を待たなくてはならない。その間に大臣の役人も相当が代わり、どんどん出世していくが、一方の被害者は何年も耐え忍び、判決を聞けずにあの世に旅立つ人たちが続出する。それが、これまでの公害、労災などの判決でみられた現状だ。」

 柳田さんは、最後にこう書いています。

 「『裁判でも何でも』という言葉が、被害者支援にあたるべき国の責任者、しかも東京大学法学部卒業のエリートから出てくる。そればかりか、最高責任者の首相が、その大臣に引き続き被災者支援の責任者をさせる。これがこの国の知性と政治的モラルの現実なのだ。」

 安倍首相は、再びの暴言で、ついに今村復興相を更迭したようです。

 「この国の知性と政治的モラルの現実」が問われる大臣の失言は、今村氏だけではありません。

 安倍首相は、他の失言大臣は続投させるのでしょうか。首相の任命責任は引き続き問われています。

 今村復興相が再びの暴言で辞任するようです。この問題を皆さんはどう丘’替えですか。お教え下さい。

 

かえる通信No25(2017年5月1日)

「共謀罪」も「森友」も許さぬ

 

日本共産党山口県委員会が全県一斉宣伝

 

 日本共産党山口県委員会は、3日、衆院山口1区~4区予定候補者を先頭に全県一斉宣伝行動に取り組み「盗聴や密告でモノ言えぬ監視社会をつくり、戦争への道を開く『共謀罪』を断固阻止しようと」と強調。「国民無視の安倍自公政権打倒へ野党と市民の共同を」と訴えました。

 藤本一規3区予定候補は党支部や後援会員ら13人とともに宇部市のフジグラン前で街頭宣伝。「市民が監視の対象に!共謀罪阻止を」「自衛隊は南スーダンからただちに撤退を」「森友学園疑惑の徹底糾明」などのステッカーを掲げた宣伝行動は買物客の関心を集めました。

 藤本氏は、森友学園への国有地格安売却問題について、「総理大臣夫人付の介在で、学園の籠池氏側の要求は『満額回答』を得ている。首相夫人らの証人喚問が不可欠」とのべるとともに、「共謀罪」は市民・野党の共同で絶対に阻止したいと市民の協力を得ました。

 松田一志2区予定候補は党岩国市議団と一緒に「艦載機来るな」と岩国市で訴えました。五島博1区予定候補は党大内支部とペアで山口市をまわりました。また西岡広伸4区予定候補は党支部とハンドマイク宣伝。「今の政治はデタラメ」と怒りをあらわにし、「共産党に頑張ってほしい」と期待する反響があいつぎました。

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 「共謀罪」などの政策を訴える藤本3区候補

 

高江・辺野古報告会行う

 

 4日、うべ憲法共同センター主催は「沖縄を知る!辺野古・高江報告会」を行い、「全日本民医連第39次 辺野古支援・連帯行動」に参加した山口民医連の職員・理事の報告を聞きました。

 全日本民医連副会長・医療生協健文会理事長の野田浩夫医師は、「全日本民医連は、2004年から辺野古支援・連帯行動を継続しており、参加者合計は、2268名になった」と報告しました。

 医療生協健文会の岡本正和理事は、「一日あたり米軍へ電気水道代など4000万円の支出を日本が行っていること」などを報告しました。

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沖縄の現状をリアルに報告する岡本正和理事

 

第6回うべ憲法共同センター市民公開講座

 

テーマ 自衛隊南スーダン日報隠蔽問題が問いかけるもの

 

日時 6月25日(日)

    14:00開会 16:00閉会

場所 宇部市総合福祉会館4階大ホール

    宇部市琴芝町2丁目4-20

    ℡ 0836-33-3136

会費 500円

講師 布施祐仁 平和新聞編集長

布施祐仁さん写真

自衛隊日報を情報公開請求した布施氏

主催 うべ憲法共同センター

    山口民医連内 ℡ 0836-35-9355

     事務局 藤本 090-3747-2855

 

一気 

 

青木理著「安倍三代」に安倍晋三首相の祖父・安倍寛氏が描かれています。安倍寛氏は、1937年の衆議院選挙に立候補します。寛氏の「立候補のご挨拶」に「若し政治というものが国民生活の安定、大衆の幸福増進と云う事を意味するものならば、現在の政治は決して良い政治と云うことは出来ないのであります。」とあります▼安倍政権は、利用料3割負担を導入する介護保険の改悪を強行しようとしてます。介護保険の改悪は、国民生活の安定と大衆の幸福増進を侵害するもので「良い政治」とは言えません▼寛氏は、1942年、二度目の衆議院選挙に立候補しますが、大政翼賛会非推薦で当選します。大政翼賛会非推薦での立候補は、戦争に命がけで反対する寛氏の意思の表れです▼「武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」との憲法の原則は寛氏の遺志です。安倍首相は、寛氏の遺志と憲法に順じて政治にあたる時です。