議員日誌

中国四国防衛局交渉

 昨日、日本共産党国会議員団中国ブロックは、中国四国防衛局において、稲田防衛大臣に、米軍基地問題など5点にわたる要請書を渡し、担当者と交渉しました。

 交渉には、村上中国ブロック責任者、垣内中国ブロック比例候補者、及び中国地方から衆院小選挙区予定候補者が参加しました。

 私も、山口3区予定候補者として参加しました。

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 岩国基地問題などを要請(二列目左端が私)

 要望項目の第一は、「オスプレイの岩国基地への配備と中国地方の上空での飛行中止」です。

 担当者は、「オスプレイの岩国基地へ配備するとの情報はない。今後とも影響が最小限になるよう配慮を米側に要請したい」と答えました。

 要請項目の第二は、岩国基地に関する諸問題です。

 主に、空母艦載機移駐の中止を求めました。

 担当者は、空母艦載機部隊の岩国移駐について「重要な施策と考える。地元に丁寧に説明したい。」と答えました。

 松田一志山口2区予定候補は、「国は、市民に向けて直接交渉すべき」と質しました。

 担当者は、「岩国市議会に出向いての説明やホームページでの説明を行っている」と答えましたが、市民への説明会の開催については言及を避けました。

 第三は、航空自衛隊美保基地への空中給油輸送機の配備についてです。

 担当者は、「国の防衛大綱や中期防衛力整備計画に基づいて、美保基地に空中給油機3機の配備を進めている」と説明しました。

 参加者からの「米軍機へ自衛隊の空中給油機が給油することはないのか」との質問に、担当者は「米軍の活動を自衛隊が支援することはあり得る」と自衛隊機が米軍機へ給油する可能性があることを認めました。

 第四は、米軍機の低空飛行訓練を中止することです。

 担当者は、「低空飛行について地元住民に妥当な考慮が払われるよう米軍に要請している」と答えました。

 参加者から、広島県や島根県で100デジベルを超える騒音が米軍機の低空飛行で起きていることが報告されました。

 参加者からの「100デジベルを超える騒音が出ている事実は、『妥当な考慮がなされた』結果と言えるのか」との質問に担当者は、個人的な意見との前提をつけながら「地元の配慮している状況とはいえないと思う」と答えました。その上で、担当者は「今後も機会あるごとに、米軍に妥当な考慮が払われるよう要請したい。」と答えました。

 最後に、日本原演習場における米軍岩国基地部隊の訓練に関してです。

 担当者は、「米軍岩国基地部隊が、東富士演習場で行っている訓練の一部を日本原演習場で行えるよう関係する地元関係者に説明している。」と答えました。

 参加者からの「オスプレイの訓練参加はあるのか」との質問に、担当者は「現時点でオスプレイの訓練はない。今後、訓練の内容に変更があれば、地元のご理解得ながら進めていく。」と答え、将来的にオスプレイが日本原演習場で訓練を行う可能性がゼロではないことを認めました。

 交渉を通じて、地元住民の生活に配慮するといいながら、最終的には米軍の運用を最優先する防衛省の姿勢が鮮明になる交渉でした。

 今後とも粘り強く交渉を行っていく必要があることを感じました。

 

 

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