月別アーカイブ:2011年11月

TPP問題で県医師会と県森林組合連合会で懇談

 野田首相は、12日から始まるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議までに、TPP(環太平洋経済連携協定)への参加表明を行おうとしてしています。

 この情勢を受けて、日本共産党山口県委員会は、TPP参加に反対する全県いっせい行動を今日と明日行います。

 この行動の一環として、本日、私と佐藤県委員長は、TPP参加に抗議している県医師会と県森林組合の幹部と懇談しました。

 県医師会では木村事務局長らと懇談しました。

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 県医師会幹部と懇談する県委員長と私(左手前)

 木村事務局長は、「TPP参加によって、医療に市場原理主義が導入され、へき地の多い県内医療に打撃を与えるのではないか危惧しています」と語りました。

 同時に木村局長は、「『社会保障と税の一体改革成案』で示されている『受診時定額負担』の導入は、受診回数の多い高齢者や乳幼児の受診抑制につながるものと危惧しています」と語りました。

 私は、「TPP参加や受診時定額負担導入で、県民の健康が損なわれることがないように、今後とも懇談を重ねていきましょう」と話しました。

 県森林組合連合会では、垣村代表理事専務と懇談しました。

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   垣村県森連代表理事専務と懇談する私(左上)

 垣村専務は、「木材の関税はほとんど撤退している。その結果、国内の林業の衰退に大きな影響を与えた。今日では、木材輸出国の山が荒廃し、輸出を制限する動きがある程です」「関税撤廃は、国内のみならず、輸出国の国土を荒廃させる結果になることが、木材を取り巻く今日の国際情勢が語っています」「今回、TPP参加が強行されれば、中山間地域が荒廃することは必至です。そうなれば、益々、地域の林業の衰退につながると考え、県森林組合連合会としてもJAなどとも連携してTPP参加に抗議する取り組みをすすめています」と語りました。

 私は、先日、軽油引取税免税恒久化を求める集会に参加したことを紹介し、「TPP参加を許さず、軽油引取税免税恒久化実現で、中山間地域を維持していくことが必要。今後も懇談を重ねていきましょう」と話しました。

 アメリカいいなりで、一部の企業だけを守り、一次産業や医療や中小企業の現状を悪化させるTPPには日本は参加すべきではないことを痛感する懇談となりました。

 TPP問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 

 

愛宕山跡地購入の防衛省案について

 昨日、山田岩国市議に、岩国市が作製した愛宕山跡地の防衛省の施設配置案を示した愛宕山地域全体図(案)を見せていただきました。

 東エリアには、野球場、ソフトボール場、テニスコート、コミュニティセンター、バレーボールコート、400mトラックサッカー場、バスケットボールコートが配置されている一方で、東エリアには、しっかり米軍家族住宅(270戸程度、全1060戸程度の内4分の1、残り790戸程度は岩国飛行場内に整備)が整備される計画です。

 一部報道では、「福田市長は、防衛省の示した跡地利用案について『市の要望が満たされた』として了承する方針を固めた」とありますが、とんでもありません。

 福田市長は、仮に(地域振興策などに)区切りがついた場合でも「普天間飛行場の移設のメドが立たないうちに、艦載機の移駐のみを切り離して進めることは認められないのは当然。」と9月岩国市議会で、我が党の大西議員の質問に答えています。

 中井真沖縄知事らは、先月27日、首相官邸で野田首相らと会談しましたが、辺野古への新基地建設は「事実上、(実行)不可能というのは変わらない」と日米合意の見直しを要請しました。

 普天間飛行場移設の見通しが全く立たない状況は明白です。

 私は常々発言していますが、愛宕山への米軍住宅建設は、厚木基地から空母艦載機部隊の岩国基地移設を進めるスイッチです。

 米軍家族住宅だけ建設して、空母艦載機部隊が岩国基地に来ないことあり得ないのです。

 福田市長が9月議会の発言に真摯ならば、今、普天間飛行場移設のメドが立っていない訳ですから、米軍家族住宅を建設する案が含まれた防衛省案を岩国市が了承することは出来ません。

 岩国市議会は、この問題で、8日に全員協議会が行われます。また、12日、13日には住民説明会が開かれる予定です。

 スポーツ施設建設のアメの一方で、米軍住宅建設というムチがある防衛省案であることは明らかです。

 岩国市で賢明な判断が行われることを期待します。

 二井知事は、「市と協議した上で12月の県議会定例会までに最終判断する方針」と報道されています。

 知事の判断に重大な影響を与えるのが岩国市の判断です。この点からも来週からの岩国市の動きが大いに注目されます。

 知事は、「普天間基地の移設のメドが立たないうちに、空母艦載機部隊の移駐のみを切り離して進めることは出来ない」と議会で繰り返し答弁しています。

 知事は、この立場から主体的な判断を行うことが求められることは当然です。 

 この問題での皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

軽油引取税等の免税措置恒久化実現に向けての山口県漁業者決起大会に参加

 本日、山口県漁業政策推進協議会主催の「軽油引取税等の免税措置恒久化実現に向けての山口県漁業者決起大会」が山口県漁協萩地方卸売市場で行われました。

 1000名を超える漁業者が集い、熱気に満ちた大会となりました。

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 1000名を超える漁業者の熱気に満ちた大会

 県から岡田副知事ら幹部が出席し、議会からは、新谷副議長をはじめ、ほとんどの会派代表が出席しました。

 私は、共産党県議団を代表して参加しました。

 農林・船舶用軽油の軽油引取税は、1リットル当り32.1円課税されますが、現在免税されています。

 農林漁業用に供するA重油の石油石炭税は、1リットル当り2.04円課税されますが、現在免税されています。

 これまで、これら免税の財源は、道路特定財源で補填されていましたが、平成21年から一般財源化されました。

 現在3ヶ年の臨時措置として免税が継続されています。

 この免税措置が、来年3月末に期限切れを迎えます。

 主催者を代表して田中県漁業政策推進協議会会長は、「漁業の経費の内、軽油が占める割合は約3割。これ以上負担が増えると漁業は続けていけない。免税の恒久化は死活問題」と訴えました。

 青年や女性の代表などが意見発表を行い、農業団体代表が「TPP反対とともに要求を実現しようと訴えました。

 大会では、大会決議を採択し、最後に、参加者全員でシュフレヒコールを唱和しました。

 県議会では、8月県議会で、免税の恒久化を国に求める意見書を全会一致で採択しています。

 引き続き、県議会を挙げてこの問題が実現できるよう力を尽くしたいと思います。

 今日は団結の力を実感する大会となりました。

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 前から2列名、右から3人目が私です。

とんび

 重松清さんの「とんび」を読みました。

 重松さんは、私より一つ上。主人公のアキラは、私たち世代。

 不幸な出来事で母の美佐子さんは亡くなりますが、お父さんのヤスさんがアキラを大切に育てる物語です。

 居酒屋「夕なぎ」のたえ子ねえさんは、ヤスさんの幼なじみ。もう一人の幼なじみは、住職の照雲さん。

 たけ子さんや照雲さんと奥さんが、ヤスさんを支え、アキラを一緒に育てます。

 涙なしには読めない良い作品でした。

 文庫版のためのあとがきに重松さんは、「僕は確かに、ヤスさんにとてもよく似たひとを知っている。そのひとに肩車され、そのひととキャッチボールをして、そのひとにビンタを張られ、そのひとに反抗し、そのひとに悪態をつき、そのひとに愛され、愛され、愛され、一歩ずつおとなになっていったのだと思う。」と書いています。

 ヤスさんのモデルは、重松さんのお父さんだったのかも知れません。

 不器用だけれど、息子を愛してくれる父親。私の父もそうでした。

 よく酒を飲んで帰ってきました。父は、子どもたちの出迎えを期待します。

 小学生低学年の頃までは、それなりに出迎えていたように思いますが、小学校の高学年頃から、父が帰ってくる足音がすると、姉たちと奥に引っ込むようになりました。

 高校生以降は、父によく反発もしていました。

 市会議員に立候補する時、父は、ある小学校の校長でした。

 父は、大反対しましたが、私は、自分の意志を押し通しました。

 この頃は、特に衝突を繰り返していましたが、今になれば、父の置かれた状況も理解できるようになりました。

 父が亡くなる数年前に、楠町が宇部市と合併して、県議選挙で、私の実家も選挙区となりました。

 父は、友人・知人に数多く声をかけてくれました。

 父が亡くなった後になって遠縁の方から「善昭(父)から『息子を頼む』と電話があったんよ。」と聞かされたことがあります。

 父は、地元で様々な役職に就いていたので、今でも、地元を回る時には、「父の七光」に感謝することが度々あります。

 この本を読んで、「父とじっくり話したかった」「父にお礼がいいたい」と素直に思いました。

 実は、この小説は、来年早々ドラマとして放映されます。

 ヤスさんに堤真一さん。「オールウエイズ」の父親役で有名ですが、昭和の人を演じさせたら日本一です。期待しています。

 幼なじみのたえ子ねえさんに、小泉今日子さん。すっかり大女優としての風格が出た小泉さん。この役もぴったりではないでしょうか。

 小説で涙し、ドラマで涙したいと思います。

 重松さんは、私にとってナンバーワンの同時代作家です。これからも重松さんの作品に注目していきたいと思います。

 重松ファンの皆さん。「とんび」やその他の作品の感想をお聞かせ下さい。

 

ピアノの発表会と新車と1級

 今日も激動の一日でした。

 午後からは、子どもたちが習っているピアノの先生の教え子たちのピアノ発表会が宇部市シルバーふれあいセンターで行われました。

 小学1年の長女は「インディアンのおどり」を演奏しました。

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 長女は少し間違えましたが最後まで演奏しました

 小学4年の三男は「ラッパ吹きのセレナーデ」を演奏しました。

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 三男は練習不足でしたが上手に弾きました

 中学2年の長男は「パッヘルベルのカノン」を演奏しました。

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   長男は、難しい曲を最後まで弾きました

 我が子たちは、少し間違えながらも普段よりは上手に演奏出来ました。

 中学生や高校生の演奏は、どれもプロ級で、聴き惚れてしまいました。

 連弾の部で、我が家の子どもたち3人が「さんぽ」を演奏しました。

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 兄弟三人の連弾です。練習より息が合ってました

 最後に、先生方がピアノとマリンバを演奏しました。

 心に沁み入る演奏に大満足でした。

 その後、妻の新車を取りに行きました。

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   我が家にやってきた車です

 今の車は、次男が生まれてすぐに買いましたので、10年以上が経過しました。

 今度の車も同じ車種ですが、色々な所が使い易くなっており、とても快適です。

 夜は、久しぶりに空手教室に長女と一緒に行きました。

 師範から1級の帯を渡されました。

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 練習不足で実力不十分ですが1級になりました

 実力はまだまだな私ですが、帯の色に力が追いつけるよう精進したいと思います。

 今日は、激動の一日でしたが、楽しい一日でした。

 

企業会計決算特別委員会で企業局関係を審議

 私が委員長を務める企業会計決算特別委員会は二日目。

 今日は、電気事業会計、工業用水道会計を審議しました。

 佐々木委員は、電気事業会計に関係して、「電気事業地域振興助成金」について質問しました。

 この助成金は、山口国体に対して寄付するものです。

 平成20年度に500万円、21年度に1500万円、22年度に1500万円。合計3500万円が電気事業会計から「山口国体募金推進委員会に寄付されていたことが明らかになりました。

 私は、電気事業会計では、平瀬発電所の建設問題を取り上げました。

 企業局では、平瀬ダムで電気事業を行う計画を持っています。

 現在平瀬ダムは、川づくり検討委員会、公共事業再評価委員会で検討が行われ、近く県の方針が出されようとしています。

 宇野電気工水課長は、「平成19年に行った詳細設計の段階で建設費を約9億7千万と積算した」「現在、平瀬ダムについては、検討中なので、詳細の計算が出来ない」「今後、仮に平瀬ダムが、本体工事に入る段階ならば、建設費の詳細や中国電力の売電価格などを明らかにしたい」「最終的に、事業着手するかどうかは、採算性を十分踏まえて、総合的に検討する」と答えました。

 私は、慎重な対応を重ねて要望しました。

 工業用水道会計では、リストラ計画が出されている日本製紙岩国工場の影響について質問しました。

 和田総務課長は、「日本製紙へは、生見川工業用水から日量32500トンを提供している」「11月からリストラ計画の影響で、日量1300トン供給量を減少させ、日量31200トン提供している」と答えました。

 私は、昨日明らかになった出光興産徳山製油所の精油部門の閉鎖問題を取り上げました。

 出光興産徳山製油所へは、富田・夜市川工業用水道、向道・川上工業用水道、周南工業用水道から合計日量21600トンを供給しています。

 今後の影響をどう考えるかとの質問に、和田総務課長は「精油部門の閉鎖の一方、化学事業などは強化されるとの報道もある」「今後十分情報収集に努めたい」と答えました。

 私は、最後に、小瀬川第二工業用水道事業の未事業化問題を取り上げました。

 小瀬川第二工業用水道の計画給水量は、日量37600トンです。契約水は、日量3600トンと1割弱しか生かされていません。

 32000トンは、未事業化のまま放置されています。

 私は、現在約150億円となっている一般会計からの長期借入金の将来推移を質しました。

 和田総務課長は、「平成30年度末は、約162億と試算している」「その後も年間約3000万円のダム負担金は一般会計からの長期借入金に頼らざるを得ない」と答えました。

 私は、「平成40年に165億円、平成50年に168億円と一般会計からの長期借入金は増え続ける」と指摘しました。

 更に、「岩国地区には、生見川工業用水の未稼働分が日量86300トンあり、弥栄ダムにある未事業化分日量32000トンは将来に渡って工業用水として必要ない」と指摘しました。

 その上で、私は、「全国には先行水源を廃止した例がある」「この例に学ぶべきではないか」と指摘しました。

 和田総務課長は、「宮城県の七が宿ダムの工業用水道の使用権は環境用水として国に無償譲渡されている」「詳細を調査して生かせる点があるか精査したい」と答えました。

 最後に、藤部公営企業管理者は、小瀬川第二工業用水道で未事業化が残されている問題について「先行水源は、県民の財産という面はある」としながら「一般会計借入金が150億円を上回っていることは重大」「今後は緊張感を持って、改善に努めていきたい」と答えました。

 小瀬川第二工業用水道の未事業化分の一般会計借入金が近い将来160億円を越え、増え続けることが予想されるという問題は、山口県の財政にとって極めて重大なものです。

 県を挙げて解決に向けて手立てを尽くすことが求められます。

 国の抜本的な財政支援も急がれています。

 私としても必要な要請を関係機関に行うことを決意した企業会計決算特別委員会となりました。

 この問題に関して皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

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 奥で審議を運営しているのが私です。(今日)