議員日誌

企業会計決算特別委員会で企業局関係を審議

 私が委員長を務める企業会計決算特別委員会は二日目。

 今日は、電気事業会計、工業用水道会計を審議しました。

 佐々木委員は、電気事業会計に関係して、「電気事業地域振興助成金」について質問しました。

 この助成金は、山口国体に対して寄付するものです。

 平成20年度に500万円、21年度に1500万円、22年度に1500万円。合計3500万円が電気事業会計から「山口国体募金推進委員会に寄付されていたことが明らかになりました。

 私は、電気事業会計では、平瀬発電所の建設問題を取り上げました。

 企業局では、平瀬ダムで電気事業を行う計画を持っています。

 現在平瀬ダムは、川づくり検討委員会、公共事業再評価委員会で検討が行われ、近く県の方針が出されようとしています。

 宇野電気工水課長は、「平成19年に行った詳細設計の段階で建設費を約9億7千万と積算した」「現在、平瀬ダムについては、検討中なので、詳細の計算が出来ない」「今後、仮に平瀬ダムが、本体工事に入る段階ならば、建設費の詳細や中国電力の売電価格などを明らかにしたい」「最終的に、事業着手するかどうかは、採算性を十分踏まえて、総合的に検討する」と答えました。

 私は、慎重な対応を重ねて要望しました。

 工業用水道会計では、リストラ計画が出されている日本製紙岩国工場の影響について質問しました。

 和田総務課長は、「日本製紙へは、生見川工業用水から日量32500トンを提供している」「11月からリストラ計画の影響で、日量1300トン供給量を減少させ、日量31200トン提供している」と答えました。

 私は、昨日明らかになった出光興産徳山製油所の精油部門の閉鎖問題を取り上げました。

 出光興産徳山製油所へは、富田・夜市川工業用水道、向道・川上工業用水道、周南工業用水道から合計日量21600トンを供給しています。

 今後の影響をどう考えるかとの質問に、和田総務課長は「精油部門の閉鎖の一方、化学事業などは強化されるとの報道もある」「今後十分情報収集に努めたい」と答えました。

 私は、最後に、小瀬川第二工業用水道事業の未事業化問題を取り上げました。

 小瀬川第二工業用水道の計画給水量は、日量37600トンです。契約水は、日量3600トンと1割弱しか生かされていません。

 32000トンは、未事業化のまま放置されています。

 私は、現在約150億円となっている一般会計からの長期借入金の将来推移を質しました。

 和田総務課長は、「平成30年度末は、約162億と試算している」「その後も年間約3000万円のダム負担金は一般会計からの長期借入金に頼らざるを得ない」と答えました。

 私は、「平成40年に165億円、平成50年に168億円と一般会計からの長期借入金は増え続ける」と指摘しました。

 更に、「岩国地区には、生見川工業用水の未稼働分が日量86300トンあり、弥栄ダムにある未事業化分日量32000トンは将来に渡って工業用水として必要ない」と指摘しました。

 その上で、私は、「全国には先行水源を廃止した例がある」「この例に学ぶべきではないか」と指摘しました。

 和田総務課長は、「宮城県の七が宿ダムの工業用水道の使用権は環境用水として国に無償譲渡されている」「詳細を調査して生かせる点があるか精査したい」と答えました。

 最後に、藤部公営企業管理者は、小瀬川第二工業用水道で未事業化が残されている問題について「先行水源は、県民の財産という面はある」としながら「一般会計借入金が150億円を上回っていることは重大」「今後は緊張感を持って、改善に努めていきたい」と答えました。

 小瀬川第二工業用水道の未事業化分の一般会計借入金が近い将来160億円を越え、増え続けることが予想されるという問題は、山口県の財政にとって極めて重大なものです。

 県を挙げて解決に向けて手立てを尽くすことが求められます。

 国の抜本的な財政支援も急がれています。

 私としても必要な要請を関係機関に行うことを決意した企業会計決算特別委員会となりました。

 この問題に関して皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

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 奥で審議を運営しているのが私です。(今日)

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