月別アーカイブ:2008年11月

看護師の労働実態と無認可保育園の県助成

 今日は、朝7時30分に、山口宇部医療センター(旧山陽病院)に出向き、看護師さんの時間外労働の実態を視察しました。全医労山陽支部から宇部市選出の議員に実態視察の要請が来まして、参加しました。

 山口宇部医療センターの看護師の勤務形態は、基本的には、3交代制です。朝8:30~17:15までが、日勤。16:15~1:00までが、准夜。0:30~9:15までが、深夜。となっています。独立行政法人へ移行した辺りから、日勤の時間帯が細分化されたそうです。早出が、7:30~。遅出が、9:45~。大遅出は、10:30~。それとは別に、11:45~の勤務もあるそうです。このような変則勤務は、看護師の健康の維持のために導入されたとの説明でしたが、現実は逆だったと話されます。特に、最後に紹介した勤務だと、昼食をいつ取ればいいのか。また、終わりが20:30頃となり、子どもたちや家族や地域との交流が全く出来ないなど弊害が生まれているそうです。元の3交代に戻してほしいというのが第一の要望でした。

 第二は、それぞれの勤務に対して正確に残業手当が支給されていない。つまりサービス残業があるという実態が明らかにされました。実際に、私も本日、8:30~の日勤に向かう看護師さんが、7時台50分に職場に向かう姿を目撃しました。当然、早めに職場に出て勤務を始めても全く残業手当はつかない実態にあることが告発されました。また、就業時間が過ぎても残業手当が一部の人にしか付かなかったり、実態との乖離があることが告発されました。

 私が、「タイムカードを導入したらどうですか」と質問したら、組合幹部の方が、「組合としては、いつでも導入して下さいと言っているのですが、一向に導入されません。」とのことでした。

 私が、9月県議会で、県庁の実態を暴露しましたが、山口宇部医療センターでも全く同じ状況です。結局、予算が先にありきで残業時間通りに手当が支給されていない実態があるようです。

 ここでお聞きした事実は、わが党の国会議員団に伝え、改善を求めていきたいと思います。

 また、私は、県立病院の看護職場に同様の実態がないか、口頭で調査を依頼しました。

 その後、山口宇部医療センターの事務局の方に病院内の説明をしていただきました。山口宇部医療センターは、がんを専門にする病院であると同時に、結核治療や緩和ケアや重度障害者医療で重要な役割を果たしていることがよく分かりました。

 山口県にはなくてはならない拠点病院の一つである山口宇部医療センターで働く医療従事者の方々の権利が守られるよう、病院側の早急な対応を求めたいと思います。

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 病院の事務局から概要の説明を受けました。

 午後からは、こぐま保育園が二井知事に対して行った「無認可保育園の保育環境整備に対する要望書」提出に同席しました。今回の要望書提出には、議員として同席したというよりも、私は、こぐま会運営委員長として、要望書提出者を代表して参加しました。

 要望の最大のものは、「県が無認可保育園に対して実施している『民間保育サービス施設入所児童処遇向上事業』を抜本的に拡充していただきたい」というものです。山口県は、無認可保育所に対して、研修代替職員雇用事業と入所児童健康診断事業として助成を行っています。その額は、20年度予算で、わずか58万円です。中四国九州でみると、最高は、沖縄県の1億389万円です。あまりにも助成に格差があり過ぎます。山口県の無認可保育園の助成実態は、この地域では、最低クラスでありることは明らかです。山口県が行っている入所児童健康診断事業の単価は、一人500円です。おまけに年1回だけの助成です。大分県では、一人4200円の単価を同様に事業で支出しています。検診事業だけ取ってみても、山口県の助成水準は、この地域で最低クラスであることは明らかです。

 参加したあるお母さんの一人は、「知事は、住み良さ日本一の県づくりと言うが、無認可保育園の助成という点では、全く実態が伴っていないことが分かった。」と訴えました。ある男性保育士は、「自分の手取りは、月12万。自分は、草を食べてでも、子どもたちのために歯をくいしばってでも頑張る。しかし、限度もある。認可・無認可に関係なく子どもに違いがないので、無認可保育園にも行政の光を当ててほしい。」と訴えました。

 私は、対応した子ども未来課の職員に、「新年度に向けて、課として、助成を拡充する努力したいとの回答は当然。」と迫りましたが、明確な答弁が得られなかったので、緊急に、こぐま保育園で、この問題での署名に取り組むことにしました。第一次の署名提出を来月最初に行う予定です。

 皆さんのご協力をお願いいたします。署名を取ってやろうという方は、私にご連絡下さい。至急お送りします。

厚東川通信No241(2008年11月15日)

日本共産党山口県委員会が、山口労働局に申し入れ

 

マツダは、派遣社員削減するな

 

吉田所長・藤本県議らが申し入れ

 

 十日、日本共産党山口県委員会は、「マツダに社会的責任を果たさせるよう求める要望書」を山口労働局に提出しました。申し入れには、党山口県国会議員団吉田貞好事務所長、藤本県議らが参加しました。
 マツダは、下半期の生産台数を七万三千台引き下げることを明らかにしました。この減産に伴い、広島県の宇品工場の派遣社員が約八百人削減され、今後、防府工場でも派遣社員の削減が進む可能性があると報道されました。
 申し入れ書は、「マツダの内部留保は三千七百億円(従業員一人当たり約一千万円)に達している。」とし、山口労働局に、「マツダ防府工場に対し、派遣社員など労働者の削減を行わず、雇用の社会的責任を果たすよう指導・助言を行うよう」求めました。
 対応した山口労働局西方職業安定部長は、「マツダが、防府工場の人員削減計画について山口労働局に説明に来ることになっている。」と説明し、その結果を明らかにすること約束しました。


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山口労働局に申し入れを行う吉田所長ら 

 

志位委員長が下関駅前で訴える 

 

 三日、下関駅前で、志位委員長を迎えて街頭演説会が行われました。約一三〇〇人の聴衆が志位さんの演説に耳を傾けました。
 志位委員長は、「自民党は、解散を先延ばししても展望は開けない。」と厳しく批判しました。

 

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下関駅前の街頭から訴える志位和夫委員長

 

9月県議会報告シリーズ③

 

阿武の貴重な地層を保存せよ

 

 藤本議員は、広域農道阿武北二期地区の工事現場で発見された三十万年前の火山活動の痕跡を残す貴重な地層を保存し、天然記念物に指定し、ユネスコの地質遺産「ジオパーク」に指定するよう求めました。
 松永農林水産部長は、今後の工事については、ブロック積みの可否や希少な法面の保存方法など「イラオ火山灰層法面保護工検討協議会」で引き続き検討していただき、その結果を踏まえて、工事を進めたいと答えました。
 藤井教育長は、天然記念物指定について、地元市町と連携し研究会への参画、文化財保護審議会委員の意見を聞きながら、必要に応じて支援していきたいと答えました。
 また、地質学的に価値の高いものを地域の活性化・観光に活用するためのジオパーク構想についても、必要に応じて支援すると答えました。

 

一気

 

日本中国友好協会山口県連合会の中国旅行が延期されましたが、今度は、「平頂山殉難同胞遺骨館」に行こうと計画しています▼一九三一年平頂山の住民三千人が関東軍の手によって虐殺されました。平頂山事件の生存者の一人である王さんはインタビューで「やがて静かになって起きだしたら、あたりは血の海、火の海だった。」と語っています▼田母神自衛隊航空幕僚長が、かつての日本の侵略戦争を美化する論文を執筆し、更迭されました。田母神氏は、論文で、旧日本軍の中国侵略を「日本政府と日本軍の努力によって、現地の人々はそれまでの圧政から解放され、また生活水準も格段に向上したのである。」と書いています。田母神氏は、平頂山事件などを受けても、日本軍が、満州を開放したと言い続けるのでしょうか。首相の責任は重大です。

医療生協の「8つの生活習慣と2つの健康指標」

 日本生活協同組合連合会医療部会(医療生協)は、8つの生活習慣と2つの健康指標を提唱しています。この指標に基づき自己チェックしてみましょう。

 まず、8つの生活習慣の第一は、ぐっすり快眠。1ヶ月前から、総選挙に向けて平日の早朝宣伝に参加しています。夜10時を過ぎると眠たくてしかたありません。7時間はしっかり寝ています。

 第二は、しっかり自分休み。これは、中々守れません。週1回はしっかり休むようにしたいと思います。第三は、きっぱり禁煙。基本的には禁煙を守っています。第四は、ほどほど飲酒。実は、妻からの勧めで、ここ数ヶ月、月・火・水を休肝日にしています。第五は、いきいき快汗。火曜日の太極拳はほぼ続けています。最近、空手教室をサボり気味ですが、がんばります。第6は、バランスよく快食。妻の料理はバランスがいいものです。しかし、遅く帰り、料理が残っていない時が問題です。第7は、きちんと3食。朝は、人参林檎ジュースですが、3食は食べています。昼の外食が少々問題です。第8は、1日1回はしっかり歯みがき。朝は毎日磨いています。しかし、短時間。私は、ここ数年、3ヶ月に1回程度、定期的に歯科でメンテナンスを受けています。歯科衛生士の方から毎回、「歯みがきを丁寧に」と言われ続けています。しかし、メンテナンスのお陰で、ここ数年、虫歯もなく、健康な歯が維持されています。衛生士の皆さんに感謝・感謝です。

 次に、二つの健康指標。第一は、適正体重。BMIは少し高めですが、ぎりぎり標準の範囲内です。しかし、もう5キロ体重を下げたいところです。第二は、適正血圧。今のところは、適正の範囲です。

 自己チェックの結果は、もう少し定期的な休みがほしいところですが、まあまあ健康というところでしょうか。これからもしっかり休んで、しっかり働いていきたいと思います。

 皆さんの自己チェックの結果はいかがでしたか。

マツダに社会的責任を果たさせるよう求める要望書を山口労働局に提出

 本日、日本共産党山口県委員会は、「マツダに社会的責任を果たさせるよう求める要望書」を山口労働局に提出しました。申し入れには、党山口県国会議員団吉田貞好事務所長、私、党防府市議団の木村さん、山本さんが参加しました。

 大手自動車メーカーのマツダは、10月末、下半期の生産台数を当初計画より73000台引き下げることを明らかにしました。この減産に伴い、広島県の宇品工場の派遣社員が約800人削減され、今後、防府工場でも派遣社員の削減が進む可能性があると報道されました。

 申し入れ書は、「マツダは収益見通しを下方しましたが、それでも来年3月末までに500億円の当期利益を見込んでいます。内部留保も3700億円(従業員一人当たり約1000万円)に達しています。」「マツダなど大企業は正社員を減らし、非正規の労働者を増やすことで生産コストを切り詰め、輸出を増やして、大儲けを続けてきました。輸出が減りそうだからと、一転、非正規労働者をねらい撃ちして人減らしを始めるのは、非正規の雇用を安全弁として使い捨てるもので、絶対に許されることではありません。」とし、山口労働局に、「マツダ防府工場に対し、派遣社員など労働者の削減を行わず、雇用の社会的責任を果たすよう指導・助言を行うよう」求めました。

 対応した山口労働局西方職業安定部長は、「現在、マツダ防府工場の人員削減の情報を収集しているところだ。近々、マツダが、防府工場の人員削減計画について山口労働局に説明に来ることになっている。」「県内の雇用状況は悪化しているので、局内に、プロジェクトチームを作り、マツダをはじめ、県内企業の人員削減計画の情報を収集しているところだ。」と説明しました。

 私は、「マツダをはじめ県内企業の人員削減状況について状況が分かり次第、報告していただきたい。」と西方部長に求めました。西方部長は、「対応する」と答えました。

 交渉参加者は、「中関港や道路整備など、県や市は、マツダに対して、獏大な税金を投入している。このことからもマツダには、労働者の雇用を守り、地域経済を守る社会的責任がある。」と訴えました。

 日本共産党は、本日午前中に、仁比・山下参議院議員らが、マツダ本社を訪れ、「雇い止めとリストラ計画の撤回を求める申し入れ」を同時に行いました。

 私は、県に対して、口頭で、県内企業の人員削減計画の把握と、マツダなど大企業へ雇用を守るための申し入れを行うべきだと求めました。

 マツダをはじめ、県内企業での人員削減計画についてその実情を私にお伝えいただけないでしょうか。

 私はその状況を集約し、その内容を12月県議会で取り上げたいと思っています。皆さんの情報をお待ちしています。

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  山口労働局に申し入れを行う吉田所長

 

PTA尽くしの3日間

 この3日間、PTA尽くしでした。

 金曜日の昼に、宇部市PTA連合会の貸切バスは、岡山県笠岡市で翌日行われる日本PTA中国ブロック研究大会に参加するために、宇部市を出発しました。研究大会の参加者の一人でした。

 宿泊したのは、広島県福山市の鞆の浦の欧風亭というホテルでした。夕方着いて、朝早く出発したので、鞆の浦は一瞬でしたが、もう一度行ってみたいと思える場所でした。鞆の浦は、「崖の上のポニョ」のモデルになった地域です。映画を観た方は、その通りの場所だと納得します。最近、海を埋め立てて道路を整備する計画が進行していますが、「崖の上のポニョ」ファンの私としては、大反対です。

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 雨模様でしたが、崖の上にはポニョの家がありそうです。

 土曜日は、前述した研究会に参加しました。研究会は中々有意義でした。一つ、早寝・早起き・朝ごはんの輪をつくるシンポジウムに参加しました。この3つと読書・手伝い・外遊びが大切だと言うことでした。実践していく上では、PTAの役割が重要だと話されました。わがPTAでもしっかり生かしていきたと思います。
 それと、デューク更家さんの講演を聞きました。一つだけ紹介します。肩に手を当てて下さい。 まず、後ろから前に肩を回して下さい。そして、隣の人と強く握手してみて下さい。次に、前から後ろにお肩を回して下さい。そして、再び隣の人と強く握手をしてみて下さい。後の方が、力が強くなったと感じた人は正解です。エネルギーは上から下に流れているので、肩を前から後ろに回す運動は、それを促進するそうです。少しでも心身を整えて日々を暮らしていきたいと思います。

 私も空手や太極拳をやっていますが、その動きと通じるところもあるし、一つ一つ納得するものでした。それに、トークという点でも「さすが」と思わせるものでした。あっという間の2時間で、また聞きたいと思わせるものでした。デューク更家さんの今後もチェックしていきたいと思います。

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デュークさんの講座は、納得しつつ、楽しいものでした。


 そして、今日は、子どもたちが通う西宇部小学校の文化祭「西小まつり」に参加しました。朝、実家に、野菜を取りに行くところから始まり、12時間、行事に関わりました。子どもたちの出し物もそれぞれ凝っていて、とても楽しいものでした。会長あいさつでは、先ほど紹介したデュークさんの体操をみんなに紹介し、実践してみました。実家周辺の野菜も完売して充実した一日でした。

 PTAは親育ちの場とも言われますが、親として鍛えに鍛えられた3日間でした。

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5年生の合唱の練習の様子(長男も参加しました)

宇部湾岸道路

 私の議員としての歴史は、宇部湾岸道路とともにあると言っても過言ではありません。宇部湾岸道路の事業開始が1994年です。私が市議会議員に初当選したのが、1991年ですから、市議1期目に宇部湾岸道路の事業が始まりました。私の地元厚南を通る道路でもあり、これまでも様々な発言を行ってきましたが、これからも大いに発言していきたと思っています。

 宇部湾岸道路は、昨年度末までで、おおむね80%の進捗率となっていますが、様々な問題が指摘されています。一つは、宇部興産道路を買収して計画されている国道190号線に至るロングランプの建設です。測量など全ての準備は終わっていますが、騒音などの不安を抱える地元住民の理解が得られておらず、事業が大きく遅れています。二つ目は、ヒヌマイトトンボの減少ですた。このことは先日の朝日新聞でも大きく報道されていました。宇部湾岸道路が建設された場所に、絶滅危惧種であるヒヌマイトトンボの生息が確認されました。この間、県は、「厚南地区ヒヌマイトトンボ等対策検討委員会」を設置し検討を進め、代替地を整備してきました。この間、代替地で順調に個体が増え、03年には、2972匹まで確認されましが、今年の調査では、466匹にまで減少しています。ヒヌマイトトンボは、代替地以外でも減少しており、対策の強化が求められています。私は、近く日本蜻蛉学会の方から実情をお聞きすることにしてます。三つ目は、供用開始された高架下の道路の対策です。私は、地域住民の方々から様々な要望をお聞きして、県などに対策を求めてきました。一つは、市道との交差点への信号機の設置ですが、この夏に完了しました。また、梅田川東岸の高架下道路と民家とが一番近い地域の方々から道路と民有地の間に、目隠しのためのフェンスを設置してほしいという要望についても、先日設置が完了しました。高さ1.8メートルのフェンスが、116メートルに渡って設置されました。

 今後とも、宇部湾岸道路に関するご意見やご要望は藤本までお寄せ下さい。

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高架下道路と民家の間に目隠しのフェンスが設置