月別アーカイブ:2008年11月

資格証明書の交付に際しての留意点について

 先月30日、国は、「資格証明書の発行に関する調査」の結果を発表しました。この調査では、はじめて、資格証明書発行世帯のうち中学生以下の子どもが何人いるのかも明らかにされました。

 国は、この調査と一緒に、「被保険者資格証明書の交付に際しての留意点について」とする課長通知を都道府県の担当者に送付しました。この文書の中で、特に、「子どものいる滞納世帯に対する資格証明書の交付に際しての留意点」を明らかにしています。この点では、「緊急的な対応としての短期被保険者証の発行」として、「子どもが医療を受ける必要が生じ」た場合、「速やかな短期被保険者証の交付に努めること。」と述べています。

 今回の厚生労働省課長通達を活用して、子どもいる世帯に保険証が交付されることを強く望みます。

 しかし、市町の国保事業者が子どものいる世帯に保険証を渡すうえで、財政上のネックがあることが、岡本宇部市議と一緒に県担当者から説明を聞き分かりました。

 それは、市町村の国保財政の中に、「資格証明書の交付を適正に実施しているか」で加減される交付金があるからです。市町村国保の歳入の50%が保険料です。国庫負担金が34%。県の調整交付金が7%。国の調整交付金が9%となっています。この調整交付金に、普通調整交付金と、特別調整交付金があります。この特別調整交付金には、交付要件が10あります。主には、災害などが発生した場合ですが、10項目目に、「その他特別な事情がある場合」があります。この特別な事情がある場合の交付基準の中に、「経営姿勢が良好」である場合があります。この経営姿勢が良好かどうかを評価する項目の一つに「資格証明書の交付を適正に実施しているか」があります。山口県は、県内の保険者の内、おむむね3分の1の団体をこれら項目で評価し、国に推薦し、国が県からの推薦を元に、調整交付金を決定します。

 市町の国保事業者が、国の通知を生かし子どものいる世帯に保険証を発行しようと思っても、国保歳入の一つである国の調整交付金の算定根拠の一つとして、「資格証明書は発行しなさい」という項目が残されたままだと、この項目が保険証発行を抑制させる要因になっているのです。

 現在の調整交付金に関する基準は、平成19年度分として国が示したものです。平成20年度の基準は、来月早々に出される見通しです。市町の国保事業者が、すっきりと子どものいる世帯に保険証を交付できる環境を整備する必要があります。このための「国の基準の見直し」を県が市町とともに国に意見をあげることが求められています。

鍋の季節ですね。

 昨晩から少し喉がイガイガしてきました。今朝起きて症状が更に悪くなっていましたが、熱がなかったので、早朝宣伝から今日の一日が始まりました。

 風邪が流行っているようです。皆さんの体調はいかがですか。

 夕方は、私は、長男の剣道の当番に行く予定でしたが、体調を考えて妻に代わってもらい、私が、次男・三男・長女と食事をしました。メニューは、鍋です。

 長男と二男が昨日は、冒険学校で佐合島に行きまして、水菜を貰ってきました。水菜をメインに後は我が家にあるもので、うどんも入れて水炊きにしました。

 あっと言う間に鍋は二度も空になり、妻と長男のために、3回目の仕込みを行っているところです。

 今、妻と長男が帰ってきましたので、3回目の鍋が始まります。

 佐合島産の水菜の水炊きとデューク体操で、体調を整えたいと思います。

 08.11.17 001.JPG

 長女には不評でしたが、私には最高の水菜でした。

 そうそう、先日読んだ、笹本稜平の「時の渚」はとっても面白かったです。最後までハラハラドキドキ。どんでん返しの繰り返し。涙の滲むところもあり、読書の醍醐味を満喫する作品でした。

 今は、彼の第二作「天空の回廊」を読んでいます。舞台は一転してエベレスト。この物語も最初から引き込まれます。

 今日は、早めに床に入り「天空の回廊」を読みながら休みたいと思います。

 

 

財政再建法は自治体を再建するか

 今日は、フル稼働でした。午前中は、山口県商工団体連合会婦人部協議会第34回定期総会に来賓として参加しあいさつをしました。アメリカ発金融危機による深刻な不況は、県内の中小企業を直撃しています。民主商工会の会員さんの中でも遂に自殺者が生まれたことが、大村会長から報告されました。厳しい状況ですが、潰されてたまるかというおかみさんたちのエネルギーに満ちた集いでした。私は、子どもたちに国民保険証を取り戻す運動の先頭に、民商婦人部があると激励しました。そして、県内で、690人の子どもたちに保険証が届いていない状況を改善するために頑張りましょうと訴えました。

 午後は、山口県地方自治研究所主催の自治体セミナーに参加しました。「財政健全化法は自治体を再建するか」と題して立命館大学の平岡和久教授の講演を聴きました。

 平岡教授は、冒頭、「自治体財政は、目的ではなく手段だ。」と話されました。平岡教授は、「地方財政の目的はあくまでも住民の命を守るものである。」「財政再建化法は、地方財政を『再建』することが目的となり、そこに、住民福祉の視点は少ない」と批判しました。そして、財政再建法の根本問題は、「各自治体の財政状況の背景にある社会経済的な歴史構造やこれまでの中央集権的な意思決定による影響を軽視し、画一的に横並び的な指標により財政を統制するもの」と語りました。

 県内では健全化判断比率は、全市町村が早期健全化基準を下回っているものの、公営企業の資金不足比率は、4特別会計が、経営健全化基準以上となっています。これら数字も健全化を自己目的とせず、住民にとってその数字がどうなのかの視点で分析していく必要を感じました。

 山口県は来年度の財源不足額を400億円と発表しました。山口県は、財政再建を優先させて、県民福祉を切り捨ててはならないと思います。

 平岡教授は、地方自治の危機を打開するためには、交付税を復元し、地方自治拡充が必要だと訴えました。最後に、「小さすぎる福祉国家」と「小さすぎる租税国家」から転換し、「持続可能な地域」の構築の必要性を訴えました。

 今日は、地方自治を大きな視点から捉えることが出来て有意義でした。

 08.11.16 003.JPG

  「財政再建法」について講演をする平岡教授 

しょうがの収穫

 先週は、金土日走り回っていましたので、今週の週末は、少しのんびりしようと思います。明日は、一日フル稼働ですが、今日は少しゆっくりしました。今日は、我が家の冬支度を少々しました。まず、玄関前にある樹齢10年ほどになるカネノナルキと樹齢う5年ほどになるゴムの木を家の中に入れました。カネノナルキは、木の繁った幅が、50センチほどにもなりました。ゴムの木も高さが、1メートルを超えました。これ以上大きくなると冬に入れるところがなくなるほどです。詳しい方は、これ以上大きくしない方法を教え下さい。次男の協力を得て何とか玄関先から玄関の中に収めることが出来ました。

 それと、今日は、しょうがほりを行いました。少しづつ取って食べればよかったのですが、このような季節になり、植えたしょうがをぜんぶ収穫することにしました。これもかなりな量になります。擦って薬味にして食べますが、残りは、妻がしょうが漬けにすると言っていました。

 しょうがは滋養強壮にいい食品だそうです。とてもよく出来たので来年も作ってみようと思います。

08.11.15 001.JPG

我が家で今朝収穫したしょうがです。大漁でした。

笹本稜平

 NHKラジオで、俳優の児玉清さんが、本の紹介をしていました。その中で、笹本稜平の「還るべき場所」が紹介されました。笹本さんの作品は全く読んだことがありません。書店に行って紹介された作品はありませんでしたので、文庫化されている作品の中から「時の渚」を選び、読み始めました。警察小説と呼ばれる作品ですが、人物描写が丁寧で、グイグイ引き込まれます。

  それにしても、児玉清さんは、どの位のスピードで本を読んでおられるのでしょうか。内容について的確に把握され、その面白さを紹介される力にいつも感服します。

 人生の中で、出会える作家は限られていますが、少しでも多くの作家に出会い、多くの感動を得たいと思います。その意味では、児玉清さんの番組を聴くことが出来たことを喜びたいと思います。

 具体的には、児玉清さんから笹本稜平という作家を教えてもらったことを喜び、この秋、彼の作品を大いに楽しみたいと思います。笹本稜平さんの作品の中からお勧めがありましたらお教え下さい。

デュークズウォーク

 先週の土曜日、デューク更家の講演を聞いて、はまってしまいました。

 ついにDVDを買って、昨日から寝る前に家族でストレッチをしています。

 本ではよく分からないところが、DVDでは一目瞭然ですね。このDVDで、子どもたちとストレッチを続けたいと思います。

 彼の本も数冊買って読みましたが、彼の言葉に元気をいただきました。彼が心がけている一つは、「常住歩臥」だそうです。「常住坐臥」をアレンジした更家さんの造語です。「死ぬまで自分の足で歩こう」という意味だそうです。それと、「平常心のハイテンション」。この二つは矛盾していますが、高いレベルのテンションで平常心を保つという意味だそうです。この言葉は、私の仕事にも生きる言葉だと思いました。

 それに、「いい加減」に生きよう!だそうです。キツキツセカセカではなく、いい加減にやるという意味です。これも、私にとって励まされる言葉でした。

 「健全な精神は健全な肉体に宿る」。「心・技・体」ではなく「体・技・心」だと彼は説きます。健全な体を作るには歩くのが一番。むやみに歩くのではなく、きちんと意識して歩く。その方法を更家さんは、デュークズウォークとして確立してこられました。

 難しく考えず、彼のDVDで、楽しく、いい加減に続けていきたいと思います。