藤本かずのりサポーターズ はじめました

新着情報

無認可保育園への県の補助金拡充を求め要望書提出

 昨日、こぐま保育園とこぐま会運営委員会は、無認可保育園に対する県の補助金拡充を求める要望書を二井知事に提出しました。署名を集めたは、わずか2週間でしたが、1391筆集まりました。

 署名を受け取った重政こども未来課長は、①認可外であっても認可に移行する努力をおこなっていtだきたい。②県としても多子世帯に対する支援など様々な対策を講じていることを理解していただきたい。と答えましたが、要望については、「要望は知事に伝える」としながらも、「財政が厳しい」ことを繰り返していました。

 署名活動は、引き続き取り組み来年1月末に再度提出することにしています。皆さんのご協力をお願いいたします。

 新しい資料として、山口県が無認可保育園に助成をしている58万円は、平成19年度の当初予算の金額であり、決算額は、30万2080円であることが明らかになりました。懇談の中で、重政課長は、「山口県もがんばっている」ことを強調しましたが、これらの数字を見ると、課長の話に説得力を感じなかったことも事実です。

 無認可保育園は、県下で約150施設存在します。子どもの数は、約3500人です。山口県の子育てに十二分な役割を果たしていることは明白です。これらの施設に、山口県全体で昨年度30万円の予算しか執行されていないという事実は認可園と無認可園に格差があることを示すものです。

 県の担当者は、「認可園も無認可園も県内の子どもが健やかに成長する場に変わりない」と言います。また、県庁には、今、入口に、「住み良さ日本一の県づくり」のパンフレットが置いてあります。その中に分野Ⅳ子育て・人づくりとして「安心して育てられ、個性豊かな人材を育む地域社会の実現」と書かれています。ならば、知事は、この状況を放置していていいはずがありません。

08.12.1 008.JPG

 重政課長に署名を提出する中村園長(左が私)

NECの派遣労働者解雇中止を求める要望書を提出

 本日、日本共産党県委員会は、宇部市にあるNECセミコンダクターズ九州・山口(株)山口工場の派遣労働者解雇を中止させるよう求める要望書を山口労働局と山口県に提出しました。要望書提出には、吉田貞好党県国会議員団事務所長、五島博党北南地区委員長、時田市議と私が参加しました。

 NECは、10月30日に景気悪化の影響で今年度の営業収益の予想の下方修正を発表しましたが、それでも1200億円の営業利益を見込んでいます。要請書は、「こうした事実は、人員削減の必要性もなければ、解雇回避の努力もされていないことを示している。」として、「同工でおこなわれている派遣労働者の解雇は明らかに無効」と指摘しています。

 私たちは、具体的に、式会社アウトソーシング山口営業所からNECに派遣されている30代の労働者が、来年3月31日まで契約期間がありながら、来年の1月末で雇い止めされようとしている事実などを提示して、これは、労働契約法第17条1項の「使用者は、期間の定めのある労働契約について、やむをえない事由がある場合でなければ、その契約期間が満了するまでの間において、労働者を解雇することができない」という規定に違反しているではないかと指摘しました。

 その上で、山口労働局には、同工場の非正規労働者解雇の実態、すなわち①非正規雇用労働者数②そのうち解雇対象数③解雇者のうちの契約期間満了の更新拒否数と契約期間中の契約解除数、④雇用対策法第27条で定める「大量の雇用変動の届出」はいつだされたのか、を調査し明らかにすることなどを求めました。

 対応した西方職業安定部長らは、私たちの申し入れに「派遣を受けている事業所や派遣会社に対して、国の指針が順守されるよう、指導している」「NECの派遣労働者の実態については、詳細をつかんでおらず、これから調査することになる。調査した情報は、企業が発表するかどうかは分からない。労働局として出せる情報に関しても守秘義務があるものがある」と答えました。

 私は、国が11月25日時点の情報として発表した山口県で派遣の非正規労働者のが4か所の事業所で合計833名、雇止めされているという内容について質しました。これに担当者は、守秘義務を理由に、具体的な会社名などを明らかにしませんでした。

 山口県は、工藤労働政策課長らが対応しました。「山口労働局に対し、同工場の非正規労働者の解雇をやめさせるための行政指導をおこなうよう求めること」などの要望に、工藤課長は、「これまで、マツダ・MCSには県としても企業に働きけを行ってきた。今後とも労働局と連携して適切な対応をしていきたい」「NECについては、企業が県への報告義務もないことなどから、現時点で県は状況をつかんでいない。必要な場合は、適切に対応したい」と答えました。

 私は、「NECは、山口県が誘致した企業として県税が多く投入されてきた。このことからもNECの社会的責任の発揮を県は求める根拠はある」「マツダなどで、派遣労働の雇い止めをされた労働者がホームレスになるケースが生まれている。今後、市町や県がどのような対応をするか検討していく上でも、派遣労働者の雇い止めの数の把握は必要。労働局は守秘義務をかざして公表しない場合もあると言っているが、NECをはじめ雇い止めの実態を明らかにするよう労働局に働きけるべきだ」と指摘しました。

 会社が数字を発表している派遣労働者の雇い止めの数は氷山の一角で、NECをはじめ県内の多く会社で派遣労働者の雇い止めが横行しているのではないかと危惧を抱く交渉となりました。

 今回も申し入れは、マスコミ各社が取材に訪れ、雇用悪化の関心の高さを私自身痛感しました。

08.12.1 002.JPG

労働局への要望書を読み上げる吉田所長(左が私)

08.12.1 005.JPG

  県知事への要望書を読み上げる吉田所長

星野哲郎さんに学ぶ

 先日、東京に出張した新幹線の中で、佐藤健著「演歌・艶歌・援歌 わたしの生き方 星野哲郎」を一気に読みました。PTAの日帰り旅行で周防大島の星野哲郎記念館に行って買ってきたものです。北島三郎・水前寺清子の楽曲の中に、星野さんの詩がいかに多いのかも感動しましたが、「黄色いさくらんぼ」も「男はつらいよ」も星野さんの作詞だとは知りませんでした。郷土が生んだ偉人の一人として誇らしく思います。

 星野演歌の決定的なキーワードは、「20代の星野哲郎を苦しめた結核である」と佐藤さんは記しておられます。結核がなかったたら星野さんは、船乗り人生を全うされたでしょう。大作詞家星野哲郎は生まれなかった。また、星野演歌の限りない優しさを作ったのが、この病気の経験だと佐藤さんはこの本で書いておられます。

 星野さんは、今でも1日1曲書くことを目標にされているということもこの本には書かれてありました。この本を読むと私も表現したくなりました。私には、ささやかながら続けてきた川柳があります。しかし、最近、忙しさにかまけて、作品を作ることが極端に減ってきました。星野さんのように1日一句なら私にもやれそうな気がします。私も表現者のはしくれとして、言葉を磨く努力を続けていこうと決意しました。

 明日から、12月。明日から新しい手帳にチェンジします。この手帳には、広々かける日記帳が付いています。この日記帳に一日一句を目標に記していこうと思います。それを「川柳援歌」というコーナーとして、ブログに載せていこうと思います。いつまで続きますやらこうご期待。

池上永一

 10日位前だったでしょうか。NHKラジオのニュース番組に作家の池上永一さんがゲストとして話をしていました。話題は、彼の最新作「テンペスト」でした。彼は、この作品を2年かかって作りあげたそうです。その間は、電話にも出ず、テレビも観ず、物語を紡ぎ出すことに集中したそうです。今どきこんな作家がいるのかと思い書店で、「テンペスト」を手にしました。今、上巻のちょうど真ん中あたりを読んでいます。琉球王国の末期が生き生きと描きだされつつ、だたの歴史小説に留まらず、物語がとてもスリリングでグイグイ読者を引っ張っていきます。これら議会に突中しますが、今年の内に読み上げたいと思います。

 同時に、彼のエッセイ「やどかりとペットボトル」を買って一気に半分読みました。彼は、1970年生まれ、那覇で生まれ石垣島で育ち、早稲田大学在学中に、「バガージマヌバナス」が第6回日本ファンタジーノベル大賞を受賞して作家活動を続けています。

 この本には、彼の子どもの頃の話や島での暮らしがほのぼのと書かれています。彼は、子どもの頃から本が大好きで空想癖があり、変わり者扱いされていたようです。周りから押し付けられる子ども像との狭間で、悩まされたようですが、この時代の経験が今の彼が描く物語の根底となっていると思うと、親として子どもを育てる視点が広くなくてはならないと痛感しました。

 アジアの中心に近い沖縄。亜熱帯の沖縄。地上戦を経験した沖縄。軍事基地に占領されている沖縄。沖縄には様々な魅力や学ぶべき点が多いと思います。沖縄の作家も多いですが、独自の視点で、独創的に沖縄の歴史と今と未来を紐解く彼の作品にも今後大いに注目していきたいと思います。

 

滋賀県のダム行政を視察

 昨日、日本共産党県議団は、滋賀県のダム行政を視察しました。滋賀県では、計画中の芹谷ダムの事業中止を決定しました。芹谷ダムは、昭和38年から調査が開始されたもので、紆余曲折がありながら、現在398億円の事業費で工事がすすめられ、現在、33億円が執行されましたが、この程、中止が決まりました。

 滋賀県では、中長期整備実施河川の検討をこの間行いました。その中で、河川ごとの現況安全度を試算しました。その結果、現況安全度が、10年未満の河川が数多く残されていることが明らかになりました。このような中、安全度100年を目指すダムに多大な投資をするよりも、戦後最大洪水規模相当の安全度30年を全県で確保する道を滋賀県は選択したことが今度の視察で分かりました。

 今回の中止が決まった芹谷ダムが計画されている芹川は、現況安全度20年あります。これを30年にするには、ダムよりも、堆積土を除去した方が、費用が少額で済むとして滋賀県は結論づけた訳です。

 滋賀県では、県営ダムとしては、北川第一ダムがあります。このダムは、イヌワシの営巣が確認されて工事中断しています。その問題もありますが、現況安全度30年を全県にの視点で捉えると、ダムよりも、「総合治水」「流域治水」の考えで中止となる可能性大とは、日本共産党滋賀県議団長の森議員の談です。

 山口県は、平瀬ダムの建設に多大な投資をしようとしています。安全度を一か所で高くするよりも、全県で安全度30年以上を目指すという滋賀県の考え方を学ぶ必要があるのではないでしょうか。

 新年度財源不足400億円というなら、余計に山口県は、ダム優先の河川行政から流域治水を優先する河川行政に転換する必要があるのでないでしょうか。

 2008.11.28 001.JPG

   日本共産党山口県議団の滋賀県での視察

本田宏医師の講演に圧倒

 24日、山口県保険医協会主催の県民公開講座「医療崩壊阻止のため」に参加しました。講師の埼玉県済生会栗橋病院副院長本田宏さんの話に魂が揺さぶられました。厚生労働省は、この間、国民に、「日本の医療費は高い」ことを国民に植え付けてきましたが、それは誤りで、日本の医療費が世界でいかに安いか、そして、自己負担がいかに高いかを様々なデータを元に語られました。数年前に日本の医療従事者の実態を見てヒラリー・クリントンが、「聖職者さながらの自己犠牲」だと語ったという話は印象的でした。

 そして、本田先生は、日本の医師数が世界でいかに少ないかを語られました。そして、それが、医療事故に結びつき、それを刑罰強化だけで乗り切るのは惨いと話されました。また、日本にベットが余っているという宣伝の間違いも指摘されました。日本の敬老は軽老になっていると話されます。そして、話は、日本の国の方向に及びます。憲法25条を生かして、富国強経から、豊国幸民の政治を実現することが大切と話されました。

 本田先生は、自らを「闘う医療界のスポークスマン」と述べておられますが、まさに職と命を賭して医療崩壊と闘っているという迫力に満ちた講演でした。私の生き方も大いに励まされました。

 講演の後の宇部市内のある病院の外科医の話が印象的でした。「日々、サムライや兵士の気持ちを感じる。兵士は、突然、命を襲われることがあるが、医師は、いつ手術あるかあらかじめわかる分いいかと自らを納得させている。手術に向かうときは、今日でこの仕事も終わりかといつも頭をよぎる」「私は40代だが、私の下の医師がいない。この病院もあと数年と感じる。」「医師会・学会は、腐りはじめている。大胆に変革しなければいけない。」という趣旨の発言をされました。

 この先生もまさに命を賭して医療と向き合っておられる迫力を感じました。身近の病院の同世代の先生の発言だけに、このまま医療崩壊を放置できない気持ちでいっぱいになりました。

 一人の県議として、一人の県議会厚生委員会の委員として、12月議会から医療崩壊を阻止していくために闘います。

08.11.25 001.JPG

     圧巻だった本田宏先生の講演