NHK土曜時代劇「一路」がスタートしました。
気になる作品でしたが、観る機会がありませんでした。
尚、一回目(5月7日)の放送を見逃しましたが、次回からはしっかり観ていきたいと思っています。
昨日から、浅田次郎さんの原作「一路」を読み始めました。
浅田次郎さんの作品のいくつかは、30代の頃から読んでいますが、この作品は、時代小説ですが、すっつとその世界に入ることが出来ます。
文庫本の裏表紙からストーリーを紹介します。
「失火により父が不慮の死を遂げたため、江戸から西美濃・田名部郡に帰参した小野寺一路。齢十九にして初めて訪れた故郷は、小野寺家代々の御役目・参勤道中御供頭を仰せつかる。失火は大罪にして、家禄相続は仮の沙汰。差配に不手際があれば、ただちに家名断絶と追い詰められる一路だったが、家伝の『行軍録』を唯一の頼りに、いざ江戸見参の道中へ!」
150年前まで続けられていた参勤交代。
私が住む地域には、山陽道があります。
江戸時代には、山陽道でも参勤交代で行き来する列を観ることができたことでしょう。
一路は、無事に参勤交代の御供頭の任を完遂することが出来るのか。
小説を読みながら、週末のドラマ第二回を楽しみにしています。
一路ファンの皆さん。感想をお聞かせ下さい。
今朝のしんぶん赤旗「日刊紙」は、「政治資金オンブズマンは、安倍首相の実弟である岸信夫衆議院議員(山口2区)、安倍首相の選挙区である山口県下関市の市長だった江島潔参議院議員(山口選挙区)の二人を山口地検に告発しています。」と報じました。
しんぶん赤旗は、「告発状によると、江島氏が代表の『自民党山口県参議院選挙区第一支部』は『清和政策研究会』(自民党細田派)から、13年に計100万円の寄付を受けつけていながら、収支報告書に記載していませんでした。告発状は、江島氏あ総額243万円について、岸氏については総計410万円余の不記載や虚偽記載などの政治資金規正法違反の疑いがあるとしています。本紙の取材にたいし、江島氏の事務所は『現在調査しております』とのべ、一部は告発を受け、4月に収支報告書を修正したと回答しました。岸氏に取材を申し込みましたが、8二血までに回答は得られていません。」と報じました。
江島参議院議員と岸衆議院議員は、地元有権者である山口県民に対して、告発に対する釈明を行うべきです。
皆さんは、この問題をどのように受け止めますかお教え下さい。
昨日、うべ憲法共同センター主催でアメリカ出身のリラン・バクレー監督のドキュメンタリー映画「ザ・思いやり」の上映会を行い、約60名の参加がありました。
この映画は、表題の通り、在日米軍基地の維持のために、巨額の日本の税金が使われている実態を赤裸々に示したものです。
沖縄国際大学の前泊博盛教授が調査した結果、日本の思いやり予算は、年間8911億円。この額は、一日にしたら244億円、一時間にしたら101億円、1分にしたら169万円、1秒にしたら28257円になります。
思いやり予算の使われ方が異常です。基地内の住宅や学校は言うまでもありませんが、米兵が日本人に対しておこなった暴行事件の賠償金も思いやり予算が使われていることを私は、この映画で初めて知りました。
更に、神奈川県の横須賀基地の原子力空母の停泊場や辺野古の新基地、そしてグアム移転の費用にも思いやり予算が使われています。
グアムに対する日本政府の税金支出額は、1兆800億円にものぼります。
グアムでは、現地の民族が大切にするサンゴ礁を30ヘクタール破壊する計画があります。
現在は、移設予算が凍結され、工事は中断されています。
それでも、日本政府は、グアムに税金を支出し続けているそうです。
岩手県石巻市の被災地に建設されている仮設住宅の住民の方々が映画の後半に登場します。
米兵が思いやり予算んいよって建てられた160平米の住宅に暮らす中、東日本大震災の被災者は未だに30平米の仮設住宅での生活を強いられています。
日本の矛盾が鋭く描かれたすばらしいドキュメンタリー映画です。
映画の中盤、バクレー監督は、アメリカに渡って、日本の思いやり予算についてインタビューします。
ハリウッドでのインタビューにあるアメリカ人は、「日本では、こんなでたらめをやめさせるような反戦の法律を作るべきだ」と答えます。
日本国憲法には戦争放棄の第9条という反戦の条項があります。
この日本が、年間8911億円もの思いやり予算をアメリカが支払い続けている異常を思い知らされました。
安倍首相は、憲法の反戦の条項をなくす明文改憲に踏み出そうとしています。
そうなると、法的根拠のない「思いやり」予算ではなく、法的根拠のある米軍支援予算が堂々と支出される日本になってしまいます。
そのことの恐ろしさを知ることが出来る映画でした。
安倍首相の強行した戦争法という明文改憲の遺物をなくし、安倍首相に憲法9条をなくす明文改憲を進めさせないために、夏の参議院選挙、山口選挙区では野党統一予定候補であるこうけつさんを国会に送りたいと、この映画を観て、心から思いました。
そして、比例代表選挙では日本共産党を大きく伸ばしていただきたいと思います。
バークレー監督は、現在、「ザ・思いやり」第二弾~希望と行動編~を制作中です。
是非、第二弾の上映会も行っていきたいと思っています。
昨日の上映会にご参加いただいた皆さんありがとうございました。
うべ憲法共同センターの今後の企画にも多くの皆さんのご参加をお待ちしています。
江戸時代に全国各地に仏像を遺した木喰上人の事跡を研究する全国木喰研究会が発行する「微笑仏」第23号(2016年4月30日発行)に私が書いた「制作順に山口県内の木喰作品を追う(第1回)」が掲載されました。
昨年9月に、島根県立石見美術館で行われた「祈りの仏像」展で、木喰仏に出会い、10月から美祢市内の木喰仏を訪ねて回ったものをまとめたものです。
全国に現存している木喰仏は600体を越えます。
その内の52体から53体の木喰仏が山口県内に現存しているものと思われます。
山口県は、新潟県、静岡県に次いで木喰仏の多い地域です。
その内、私は、美祢市内の木喰仏11体と一幅の書軸と対面しました。
木喰の足跡は、詳細に残されており、仏像の多くに、制作した時期を直筆で残しています。
そのため、ほぼ仏像の制作時期を推測することができます。
多くの先人の書物なども参考にしながら、「制作順に山口県内の木喰仏」をまとめた第一弾が完成しました。
木食は、下関から赤間関街道を通り、現在の美祢市に逗留し仏像を制作しました。
その後は、現在の萩市や長門市で仏像を制作しています。
今年の秋頃から萩市や長門市で木喰仏を訪ねることができたらと思っています。
木食が仏像を彫って約200年が経過していますが、地域の人たちが木喰仏を大切に守ってきたことが分かり暖かい気持ちになります。
山口県内の木喰の足跡を後世に遺すための一助となればと思い、「制作順に山口県内の木喰仏を追う」旅を私なりに完結したいと思っています。
美祢市内の木喰仏を守っておられる方々にはこの度は大変お世話になりました。
まとまった文章をお届けに回りたいと思います。
美祢市や長門市、そして、山口市、宇部市、防府市で木喰仏を守っておられる皆さん近くおじゃましたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
私の文章を読んでみたいと思われる方は本ブログのトップページの問い合せのバナーからご連絡下さい。
また、県内の木喰仏に関する情報をお持ちの皆さんご教示をお願いいたします。
木喰仏研究を私のライフワークの一つとしてこれからもじっくりゆっくり歩いていきたと思います。
三浦綾子さんの「国を愛する心」に感動し、三浦作品を読み直しています。
まず、手に取ったのは、三浦さんの代表作である「氷点」。
この作品は、私が30代前後の時に一度読んだことがありますが、今、読み返してもぐんぐんと物語に引っ張られ、一気に上巻を読み終えました。
「氷点」のテーマは「汝の敵を愛せよ」です。
3歳になって亡くなった娘ルリ子。ルリ子殺しの犯人の娘を養女に迎える辻口夫妻。
私は、この物語を読んで、山崎豊子さんの「大地の子」のことを想いました。
多くの同胞を殺した日本の子どもを育てる中国の人たちは、まさに「汝の敵を愛せよ」だったことでしょう。
三浦綾子さんは、「国を愛する心」の中で、「汝の敵を愛せよ」という言葉を使って、こんなメッセージを書いています。
「もし『汝の敵を愛せよ』といったら、『お前はスパイだ』といわれる世の中になったら困ります。国家機密法は恐ろしい。国家が自分の気に入らない思想の人間をじちゃんじちゃん捕えて、死刑とか無期の重罰を科すことができるわけでしょ。国の中で『あいつはスパイでないか』とお互いに監視しあう恐ろしい世の中になってほしくありません。戦争を体験していない青年たちは、こういうことに関心は低いといいますが、無知もまた罪なのです。戦前、小学校の教師だった私は、かわいい生徒たちに『御国のために死ぬのよ』となんの矛盾も感じずに教えていました。二度とこういう無知を繰り返さず、日本人だけでなく世界中の人たちの命をお互いにいとおしみ合う心持ってほしいと祈って。います」
「世界中の人たちの命おお互いにいとおしみ合う心を持つ」これこそ「汝の敵を愛せよ」の意味なのでしょう。
いい言葉です。私の信条としたい言葉です。
これからも少しづつ、三浦作品を再読していきたいと思います。
三浦綾子ファンの皆さん、あなたの好きな作品をお教え下さい。
三浦綾子さんの「国を愛する心」を読んでいます。
三浦さんは、1999年に逝去されましたが、没後も様々な著作が出版されています。
その一つが本著で、今年の4月6日に発行されたばかりです。
この本の最初に、監修した「三浦綾子記念文学館」からこのような主旨が書かれてありました。
「戦争や平和、人権、教育など社会問題に関するエッセイを、単行本未収録のものを中心に厳選。太平洋戦争での侵略行為を伝える意味を考え、思想・表現の自由を脅かす法律や自衛隊の海外派兵に異を唱える一方で、原子力発電所の危険性を示唆し、差別に憤り真の教育について心を寄せ続ける。取り上げられたテーマの多くが今も解決されていないからこそ、言葉の数々が私たちの胸に突き刺さる。キリスト者の視線で語られる愛ある提言が、生きるヒントを与えてくれる。」
私は、20代のころから三浦綾子作品に魅せられ、多くの作品を読んできました。
没後、15年を越えて、三浦さんから今日的に意義あるテーマで提言をいただくことはとても価値あることだと感じます。
本書を読みながら、線を引いていると、線だらけになるほど、三浦さんの意見に全面的に賛同する私です。
表題である「国を愛する心」の中から引用します。
三浦さんは、戦争を振り返りこう語ります。
「私たち庶民派、戦争がある種の人々の儲ける手段であるなどとは、夢にも思わなかったのです。あの時、戦争はいけないと言った人があれば、その人こそ真の意味で愛国者であったのです。そうした人もほんの僅かながらいました。でもその人たちは、国のすることはいけないと言ったために、獄にとらわれ、拷問され、獄死さえしたのでした。真の愛国者は彼らだったのです。国のすることだから、何でもよしとするのは、国が大事なのではなく、自分が大事な人間のすることです。」
「政治的立場をこえ戦争の道に反対を」と三浦さんは語ります。
「自衛隊の海外派兵は反対です。これはあまりに当然のことですよ。戦争を放棄した日本の憲法はこういうときのためにあるはずです。この機会に憲法を『改正』しようとするなどはもってのほかです。私は、戦争がどうして起こるのか分かりませんけらども、正しい理由なんてないと思いますよ。こういう問題では、たとえ一歩でもしりぞいたら、そこがアリの一穴となり、どっと崩されていきます。それが怖いのです。ですから今、どなたも政治的な立場をこえて、反対の意思を示すべいだと思います。とくに女性は命をうみだし育てるものとして、戦争への道を許すわけにはいかないのですから。」
この文章は、日本共産党中央委員会「女性のひろば1986年12月号に掲載された三浦綾子さんの文章です。
三浦さんがお元気だったら、戦争法廃止の国民的運動の先頭に立っておられたことと思います。
戦争法が施行されて最初であり69回目の憲法記念日を向けた今、三浦さんの30年前の想いを読めたことに心躍らせています。
この本の最初に「剣によって滅ぶ」という文章が掲載されています。
その最後に、某新聞花壇にあったという短歌が「全世界の人に贈りたい」との三浦さんのメッセージとともに紹介されています。
「徴兵は命を賭けても阻むべし 祖母母おみな牢に満つるとも」
三浦さんのキリスト者として研ぎ澄まされた平和観に胸を打たれました。
三浦さん作品を改めて読み返したい、三浦さんの言葉で平和を考えたいと思いました。
三浦綾子さんの作品などに関する感想をお聞かせ下さい。