議員日誌

ドキュメンタリー映画「ザ・思いやり」上映会

 昨日、うべ憲法共同センター主催でアメリカ出身のリラン・バクレー監督のドキュメンタリー映画「ザ・思いやり」の上映会を行い、約60名の参加がありました。

 この映画は、表題の通り、在日米軍基地の維持のために、巨額の日本の税金が使われている実態を赤裸々に示したものです。

 沖縄国際大学の前泊博盛教授が調査した結果、日本の思いやり予算は、年間8911億円。この額は、一日にしたら244億円、一時間にしたら101億円、1分にしたら169万円、1秒にしたら28257円になります。

 思いやり予算の使われ方が異常です。基地内の住宅や学校は言うまでもありませんが、米兵が日本人に対しておこなった暴行事件の賠償金も思いやり予算が使われていることを私は、この映画で初めて知りました。

 更に、神奈川県の横須賀基地の原子力空母の停泊場や辺野古の新基地、そしてグアム移転の費用にも思いやり予算が使われています。

 グアムに対する日本政府の税金支出額は、1兆800億円にものぼります。

 グアムでは、現地の民族が大切にするサンゴ礁を30ヘクタール破壊する計画があります。

 現在は、移設予算が凍結され、工事は中断されています。

 それでも、日本政府は、グアムに税金を支出し続けているそうです。

 岩手県石巻市の被災地に建設されている仮設住宅の住民の方々が映画の後半に登場します。

 米兵が思いやり予算んいよって建てられた160平米の住宅に暮らす中、東日本大震災の被災者は未だに30平米の仮設住宅での生活を強いられています。

 日本の矛盾が鋭く描かれたすばらしいドキュメンタリー映画です。

 映画の中盤、バクレー監督は、アメリカに渡って、日本の思いやり予算についてインタビューします。

 ハリウッドでのインタビューにあるアメリカ人は、「日本では、こんなでたらめをやめさせるような反戦の法律を作るべきだ」と答えます。

 日本国憲法には戦争放棄の第9条という反戦の条項があります。

 この日本が、年間8911億円もの思いやり予算をアメリカが支払い続けている異常を思い知らされました。

 安倍首相は、憲法の反戦の条項をなくす明文改憲に踏み出そうとしています。

 そうなると、法的根拠のない「思いやり」予算ではなく、法的根拠のある米軍支援予算が堂々と支出される日本になってしまいます。

 そのことの恐ろしさを知ることが出来る映画でした。

 安倍首相の強行した戦争法という明文改憲の遺物をなくし、安倍首相に憲法9条をなくす明文改憲を進めさせないために、夏の参議院選挙、山口選挙区では野党統一予定候補であるこうけつさんを国会に送りたいと、この映画を観て、心から思いました。

 そして、比例代表選挙では日本共産党を大きく伸ばしていただきたいと思います。

 バークレー監督は、現在、「ザ・思いやり」第二弾~希望と行動編~を制作中です。

 是非、第二弾の上映会も行っていきたいと思っています。

 昨日の上映会にご参加いただいた皆さんありがとうございました。

 うべ憲法共同センターの今後の企画にも多くの皆さんのご参加をお待ちしています。

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