議員日誌

お日さん、雨さん

ほこりのついた

芝草を

雨さん洗って

くれました。

 

洗ってぬれた

芝草を

お日さんほして

くれました。

 

こうして私が

ねころんで

空をみるのに

よいように。

〔金子みすず〕

 この詩を書いたポストガードが、我が家のピアノの上に立て掛けでありました。昨日朝みつけて、読んで、一日中爽快でした。

 今年の6月20日で、童謡詩人金子みすずが蘇って25年になるそうです。25年前、詩人の矢崎節夫さんが、みすずの弟、上山雅輔さんから、みすず自筆の手帳3冊を預かったのです。

 矢崎さんは、19歳の時、みすずの「大漁」という詩に出会って視点が変わったといいます。「私といわし」から「いわしと私」へ。「私は自分ひとりで生きてきたのではなく、この世のすべてによって生かされてきたのだ。これは地球という大いなる母の最後の子どもである、私たち人類の原始的まなざしだ。」と矢崎氏は、赤旗日曜版(6月17日号)の記事で述べています。

 この視点で見ると、冒頭の詩も、雨さんと、お日さんのおかげで、私がねころんで空を見ることができる。みすずが、芝草にも空にも感謝している気持ちが伝わってきます。

 我が家の3歳になったばかりの娘がいいそうな、平易な短い表現で、みすずは、人と地球を語ります。

 郷土の作家の一人として大いに誇りに感じながら、みすずの気持ちで暮らしたいものです。時々、ピアノの上

の詩を眺めながら。

得意淡然 失意泰然

 先週の金曜日、人権教育の講演会が西宇部小学校で行われ、元南陽工業の校長先生だった坂本さんのお話をお聞きしました。数日たった今でも、実にすがすがしい想いで、蘇ってきます。

 主には、津田恒美投手との出合いから別れまでの話しでした。津田投手は、実に謙虚な選手だったそうです。甲子園でNO1投手になり、彼が、高校を卒業する時には、様々な球団からオファーが来たそうです。しかし、彼は、入団を断ります。理由は、実家で農業を手伝いたいということです。そして、彼は、就職する訳ですが、実家から一番近い所を希望します。理由は、家の手伝いのためです。その理由から彼は、協和発酵防府に入社します。そこでも活躍し、津田選手は、プロ野球に進みますが、その時でも、実家から一番近い「広島カープ」しか行かないと表明し、広島に入団します。そして、プロ野球でも活躍しますが、彼は、脳に出来たガンがにより、32歳の若さで他界します。

 坂本先生は、津田投手から謙虚さの大切さを学んだと言われ、タイトルに書いた言葉で講演を締めくくられました。

 得意淡然 失意泰然 

 得意になっている時こそ、冷静に自分をみつめ、失意の時こそ、おおらかに構える

 大変いい言葉です。私は名前が「いっき」だからか、一喜一憂をよくします。

 今週から本格的に議会準備に入ります。今日もこうやって早起きしています。この言葉を座右に置いて、謙虚に、今議会も乗り切っていこうと思っています。

クワタを聴いています。

 桑田佳祐の五年ぶりのソロシングル「明日晴れるかな」を、移動の車の中で聴いています。

 「在りし日の己を愛するために想い出は美しくあるのさ 遠い過去よりまだ見ぬ人生は 夢ひとつ叶えるためにある」

 「奇跡のドアを開けるのは誰?微笑みよ もう一度だけ 君は気付くでしょうか?その鍵はもう 君の手のひらの上に」

 歌とは未来を歌うものなのでしょうか。この詩は、少し、哲学的ではありますが、未来を歌う、歌おうとするものです。

 このCD以来、少し、クワタを聴いています。私は、サザンオールスターズよりも、桑田佳祐としてのソロアルバムの中のクワタが好きです。「孤独の太陽」の「僕のお父さん」や「ROCK AND ROLL HERO」の「どん底ブルース」などのアコースティックな詩と曲が特に好きです。

 また、「孤独の太陽」の「月」のクワタに叩かれ、「ROCK AND ROLL HERO」の「ROCK AND ROLL HERO」のクワタの詩とメロディーに心酔します。

 クワタの戦争と貧困を憂う詩とメロディーに共感するところ大です。

 そして、「紙プロレス」ならぬ「紙クワタ」本が出ました。集英社新書 中山康樹著「クワタを聴け!」です。デビューから今年の一月までクワタが発表した350曲を1ページづつ山中氏が忌憚なく論評しています。私は、中山氏の論評に、納得したり、がっかりしたりしながら読んでいます。クワタが二度楽しめて面白い本です。

 サザンオールスターズは、1978年にデビューしています。来年で、30周年になります。私が、中学生のころデビューしたことになります。私は、「ザ・ベストテン」で初めてサザンの「勝手にシンドバット」を聴いて度肝を抜かれました。私が、高校生から大学生の頃「ふぞろいの林檎たち」というドラマシリーズが大ヒットしました。ドラマは、若者が手に持った林檎を上に投げる映像で始まります。そのバックに流れていた「いとしのエリー」は忘れることができません。このドラマシリーズでは、クワタの曲が随所に流れていました。シリーズ後半で、前述した「月」が、まさにドラマッチックな場面のバックで流れていたのが印象的でした。

 サザンは、私の青春の伴走者です。青春とはいえない年になった今も、サザンは、私の伴走者でした。これって凄いことですよね。その事に気付き、今年は、クワタを少し深めてみようと思っています。

羊のくるみちゃんはよく鳴きます。

 下の子二人が通う「こぐま保育園」に羊の「くるみちゃん」がやって来ました。それに向けて、二日も三日も、お父さん方は、日曜日を返上して、小屋や柵つくり。(残念ながら私は、参加できませんでした。)その結果、私も住みたいようなすばらしい小屋が完成しました。

 昨日、子どもを保育園に送っていくと、「メー。メー。」と大きな鳴き声。この声でくるみの到着を知りました。3歳のくるみは、思ったより大きな体でした。よく鳴くのは、今まで母親と一緒に暮らしていたが、保育園に来て、一人っきりになった寂しさからではないかということです。もはや毛は長く、近く刈ってもらうのでしょう。

 めまぐるしい毎日ですが、子どもたちには癒されます。今日、午後は、小学校の参観日。午前中に定例の街頭宣伝を行ってから参加しようと思います。今日は、学習会も行われます。講師は、元南陽工業高校の校長であった坂本先生です。

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羊のくるみちゃん。後ろは、お父さん方が作った小屋

いよいよ6月議会です。

 昨日、議会運営委員会が行われ、いよいよ来週から議会が始まります。新しい情報なども寄せられて最終的な、質問項目は確定していませんが、しっかり準備して臨みたいと思います。

 昨日は、コムスンの山口県内の影響について担当者からの説明を受けました。コムスンの県内での影響は大きいものがあります。全国のコムスン事業所で不正が発覚しました。介護保険法の改正で連座制が導入されました。その結果、県内事業所のいくつかも、来年から事業が更新出来ない所が生まれます。コムスンは、そのような事業所が全国に広がる中、介護事業の譲渡を具体化させています。コムスンの後を新しい事業所が引き受けた場合は、事業は継続されることになりますが、企業の身勝手で、県民を翻弄させてはいけません。また、介護報酬が低すぎるという問題も、今回の出来事を通じて明らかになりました。この問題への対応も重大です。

 山口県は、現在、コムスンを含めて、複数の都道府県で事業を展開している大手事業所に対して立入り調査を行っています。その結果も見ながら、県民の介護が今後もしっかり確保されるよう、6月議会を通じてしっかり監視したいと思います。

 最近、子どもと朝、体操をしています。6時半に子どもを起こして、柔軟体操をして、腕立て伏せ、腹筋、ジャンピングスクワットそれぞれ10回します。5分程度の体操ですが、体がシャッキとします。

 心技体で6月議会を乗り切ろうと思います。今日は、県庁で、議員団主催の議会に向けての学習会に参加します。

 夕方は、空手教室に子どもと行くことにしています。

消えた年金はどこに?

 昨日、全日本年金者組合宇部地域支部(倉本喬支部長)が、柳沢厚生労働大臣と村瀬社会保険庁長官に対して、「消えた年金」の早急な解決を求める要望書を提出しました。私のその提出に同席しました。

 対応したのは、山本宇部社会保険事務所長でした。山本所長は、「申し入れの主旨は、上に伝える」の答弁に終始しました。参加者から「消えた5000万件は、宇部管内でどの程度あるのか?」「未入力が1000万件以上あるといわれているが、宇部管内ではどうか?」「証拠が不十分なものを第三者機関で審査するとなっているが、今後どうなるのか?」などの質問が出されましたが、山本所長は、「よくわからない。」と答えました。

 「交通弱者への対応については?」という質問に関しては、「電話で対応した上で、必要な場合は、相手方を訪問し、詳しい事情をお聞きすることも考えている。」と答えました。

 情報をなくしたのは、国です。国の責任で、払った形跡のある方にはきちんと年金が支払われるように、しなければなりません。

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宇部社会保険事務所で申し入れをする組合の方々