議員日誌

お日さん、雨さん

ほこりのついた

芝草を

雨さん洗って

くれました。

 

洗ってぬれた

芝草を

お日さんほして

くれました。

 

こうして私が

ねころんで

空をみるのに

よいように。

〔金子みすず〕

 この詩を書いたポストガードが、我が家のピアノの上に立て掛けでありました。昨日朝みつけて、読んで、一日中爽快でした。

 今年の6月20日で、童謡詩人金子みすずが蘇って25年になるそうです。25年前、詩人の矢崎節夫さんが、みすずの弟、上山雅輔さんから、みすず自筆の手帳3冊を預かったのです。

 矢崎さんは、19歳の時、みすずの「大漁」という詩に出会って視点が変わったといいます。「私といわし」から「いわしと私」へ。「私は自分ひとりで生きてきたのではなく、この世のすべてによって生かされてきたのだ。これは地球という大いなる母の最後の子どもである、私たち人類の原始的まなざしだ。」と矢崎氏は、赤旗日曜版(6月17日号)の記事で述べています。

 この視点で見ると、冒頭の詩も、雨さんと、お日さんのおかげで、私がねころんで空を見ることができる。みすずが、芝草にも空にも感謝している気持ちが伝わってきます。

 我が家の3歳になったばかりの娘がいいそうな、平易な短い表現で、みすずは、人と地球を語ります。

 郷土の作家の一人として大いに誇りに感じながら、みすずの気持ちで暮らしたいものです。時々、ピアノの上

の詩を眺めながら。

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