議員日誌

終わっていない森友問題

 16日付しんぶん赤旗日曜版に学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地売却をめぐり、スクープを報じていた元NHK大阪放送局記者の相澤冬樹さんのインタビューが掲載されていました。

 相澤さんは、現在、大阪日日新聞の記者です。相澤さんは、二つの「なぜ」が解明されるまで森友学園の取材を続けると次のように語っています。

 「私はNHK大阪放送局記者時代、森友学園問題で二つのスクープを報じました。一つは国有地売却に関する2017年7月のニュースです。財務省近畿財務局は学園側に国有地を売却する際、事前に『いくらまでなら支払えるか』と聞き、提示額を下回る額で国有地を学園側に売却していた、というものです。もう一つは、ごみの撤去費の名目で鑑定額から8億円以上も値引きされて国有地が売却された問題にかかわる今年4月のニュースです。財務省側が学園に『何千台ものトラックを使って敷地内のゴミを撤去したことにしてほしい』と『口裏合わせ』を求めていた、というものです。いずれも事実だったことを国が認めています。」

 相澤さんは、NHKの記者を外されます。その経過を次のように述べています。

 「5月、大阪放送局最上階にある局長応接室に呼ばれ、『(番組を講評する)考査部に行ってもらう』と言われました。記者職から外すとうのです。『今後は考査に専念してもらう』と言われた時、NHKは二度と私を取材現場に出さないつもりだと確信しました。『記者を辞めるくらいならNHKを辞める』と迷わず決めました。」

 相澤さんは続けます。

 「森友学園問題と加計学園問題は、どちらも首相に近い人物でつくる「安倍ファミリー」が深く関与し、行政がゆがめられたという点で同じ構図です。でも一つ、大きな違いがある。森友学園は小学校が開校できず、籠池泰典前理事長夫妻は逮捕されました。他方、加計学園の獣医学部は新設されました。この違いは、安倍首相との距離の違いだったと思います。首相と極めて親しい加計孝太郎理事長は、『ファミリー』の一員だったので守られました。しかし籠池氏は、ファミリーに近づきつうあったけれど、そこまで近い存在ではなかったのでしょう。」

 相澤さんは、「安倍官邸VSNHK 私が辞めた理由(わけ)」という本を上梓しました。

 今日、本屋で購入し、現在読んでいます。近い、ブログで感想をご紹介したいと思います。

 相澤さんに前川喜平さんに通じる潔さを感じます。

 森友学園問題は終わっていません。皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

「アウトプット大全」読書ノート②

 一番近くの本屋で偶然出会った樺沢紫苑さんの「アウトプット大全」は、私の人生を豊かにする一冊でした。

 先ほど、「アウトプット大全」を読み終わりました。

 アウトプットとは、「話す」「書く」「行動する」ことです。

 それぞれの分野で、樺沢さんの体験や様々な研究成果に基づき、詳細に書かれています。

 今日は、「行動する」から引用していきます。

 「やってみる」という章で、樺沢さんはこう書いています。

 「インタビューでよく『樺沢さんの人生で最大の失敗はなんですか?』と聞かれます。私の答えは決まっています。『私の人生で失敗したことは一度もありません』。『失敗したことがないなんて嘘だ』と思うかもしれませんが、実際に『失敗した』と後悔することはありません。何より、今『生きている』ということが、大きな失敗をしていない証拠です。『ゲームオーバー』ではない。今もゲームは継続中なのです。『エラー』というコインを10個集めると、次のステージに進むのは、実に簡単なことです。たくさんトライして、エラーのコインを稼げばいいだけ。」

 樺沢さんは、精神科医として「アウトプット」の本を書いた理由を次のように書いています。

 「ひとりでも多くの人に、仕事や学業によるストレスや人間関係の悩みから解放されてほしい。その重要な鍵が『アウトプット』だからです。アウトプットが当たり前の習慣になれば、過剰なストレスや悩みは激減するでしょう。結果として、メンタル疾患や身体疾患、病気になる人も間違いなく減るはずです。」

 この本は、快適に生きていくためのヒントが満載されたものだと感じました。

 これからも私は、話し、書き、行動し、日々「アウトプット」を続けていきます。

 少しでも、快適に、話し、書き、行動できるように、本書を読み、フィードバックしたいと思います。

 同世代の樺沢さんに著書を始めて読みました。これからも樺沢さんの著作に触れていきたいと思います。

 樺沢ファンの皆さん、お勧めの本をお教え下さい。

アウトプット大全

 数日前から精神科医・樺沢紫苑さんの「アウトプット大全」を読んでいます。

 私は、日々、本ブログを書き、フェイスブックなどSNSを更新し、様々な所で挨拶をしています。

 「書く」「話す」行為は、アウトプットです。

 常日頃、アウトプットを支えるインプットが追い付かないことが悩みでした。

 樺沢さんは、次のように書いています。

 「たとえば『月3冊読んで3冊アウトプットする人』と『月10冊読んで1冊もアウトプットしない人』とでは、どちらが成長するでしょうか?間違いなく『3冊読んで3冊アウトプットする人』、つまりアウトプット量が多い人です。」

 「約9割の人は読書したり、講義を受けたりしても、『わかったつもり』になっいぇいるだけで、実際は知識として記憶に定着していないのです。つまり、インプットはただの『自己満足』。『自己成長』はアウトプットの量に比例するのです。」

 私は、一般の人よりアウトプットを求められる仕事をしていると思います。

 それが「自己成長」に繋がっていることを実感しました。

 人前でお話すること、毎日ブログを更新することは、「大変」に感じる時もあります。

 しかし、「何を話そうかな」「何を書こうかな」と思う過程で、今まで読んで来たり、聞いたこと思い起こすのです。

 今までのインプットをアウトプットする過程で「自己成長」していけるのでしょう。

 その上で、樺沢さんは、アウトプットする上で大切なことをこの大全に網羅しています。

 まさに、私は、話し、書き、行動すること(アウトプット)そのものが仕事なので、一つ一つの指摘が大変参考になります。

 例えば、「話す」の中で、樺沢さんは、次のような指摘をしています。

 「仕事の成功や、良好な人間関係を維持するためには、ポジティブな言葉がネガティブな言葉の3倍以上必要であるということ。『アウトプットしよう!』といった場合、ネガティブなアウトプットをしない。ポジティブなアウトプットを増やさない限り、成功や幸せにつながらないのです。」

 私は、ブログで、映画や本の感想などを書く場合、ネガティブなことは書かないように心がけています。

 しかし、「話す」場合、身近であるほど、ネガティブな言葉が増えてくることに気づかされました。

 特に子どもたちに対しては、もっとポジティブな言葉で接するように心がけようと思いました。

 この本は、日々「アウトプット」する仕事をしている私にとってバイブルとなる本となりました。

 何度もこの本に立ち返り、ポジティブなアウトプットに努めていきたいと思います。

 樺沢紫苑さんは、様々な本を出しておられます。樺沢ファンも多いと思います。

 樺沢ファンの皆さん、樺沢さんの著作でお勧めの作品をお教え下さい。

陸上イージス 萩市長「不安解消」も重視

 今朝の毎日新聞は山口版で「陸上配備型迎撃ミサイルシステム『イージス・アショア』を萩市の陸上自衛隊むつみ演習場に配備する計画を巡り、藤道健二市長は、10日、配備に向けた防衛省の適地調査について『(配備受け入れを)判断する事実の一つ。住民の安全安心が確保できなければ反対することもあり得る』と述べた。同日の市議会後の取材に対し、調査結果だけでなく、住民の不安解消を判断基準とする考えを示した。」と報じました。

 10月12日の萩市議会全員協議会で、日本共産党の宮内議員は、迎撃ミサイル発射後の、1段目ブースターや二段目、三段目のロケットの落下地点について質問しました。五味戦略企画課長は「2、3段目は基本的に海上に落ちる。絶対に陸上に落ちないかということは、色々な条件があるので必ずしも100%ではないということも考えられる」「イージス・アショアを使用するのは、ミサイルが飛来してくる状況。そういった場合に迎撃する。2、3段目が落ちる可能性はゼロではない。イージス・アショアに限ったものではなく、イージス艦でもそう。PAC3(パトリオット3)でも破片とか落ちてくる。ただ、そうであっても弾道ミサイルが我が国を直撃することに比べると、全然比べようにならないほど、可能性も低いですし被害の度合いも比べものにならない」と答えたとはぎ時事が報じています。

 毎日新聞は、藤道市長の萩市議会での答弁について「発射した迎撃ミサイルから切り離されたブースターが、陸上に落ちる可能性を認めた同省の説明が『住民に寄り添っていない』と改めて批判していた。」と報じました。

 毎日新聞は、藤道市長が萩市議会で「市民の安全安心の確保が判断の条件だ」と答弁したと報じました。

 阿武町の花田町長は、しんぶん赤旗のインタビューに「私の大義は、町民の安全・安心の確保です。それを脅かすものを排除するのは町長の責務です。」ち述べています。 

 ここにきて、イージス・アショア配備計画地の二人の首長さんが、「住民の安全安心の確保が判断の条件」という立場で一致しました。

 迎撃ミサイルから切り離されたブースターが陸上に落ちる可能性をゼロにするためには、イージス・アショアの配備を中止するしかないと私は考えます。

 そのことが、何よりも住民の安全安心の確保につながると私は考えます。

 藤道萩市長が、市議会で「市民の安全安心の確保が判断の条件だ」と発言しました。

 イージス・アショアに対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 

民商婦人部総会で挨拶

 この土日も様々な会合で挨拶をしました。

 次の文章は、第51回宇部民商婦人部定期総会に参加し挨拶した要旨です。

・・・

 民商婦人部総会にお招きいただきましてありがとうございます。
 来年は、4月7日が、県議会議員選挙の投票日です。今日が、12月8日ですから、残り4ヶ月の勝負です。必ず勝利する決意です。
 安倍政権が来年10月からの消費税10%を強行しようとしています。
 消費税が10%になれば、一世帯あたり年間8万円という負担増です。アベノミクスの6年間で、労働者の実質賃金は18万円も減り、暮らしはくるしくなるばかりです。安倍首相は、一部の食料品の税率の据え置きやキャッシュレス決裁でポイント還元、プレミアム商品券など、消費が落ち込まない対策を取るといっていますが、どれも焼け石に水です。中小業者と消費者には混乱と負担増を招くものばかりです。
 安倍政権のもとで大企業に対する法人税は、37%から29.74%まで減税され、内部留保は史上最高の425・8兆円です。
 日産のカルロス・ゴーン会長は、50億円もの巨額な奉秋は隠した疑いで逮捕されました。ゴーン氏は、国内の工場を閉鎖して2万人以上の大規模リストラを強行しました。
 労働者や下請け企業を切り捨て、アベノミクスで大儲けをしている大企業・富裕層にこそ増税をすべきであり、消費税の増税は中止すべきです。
 安倍首相が執念を燃やす憲法「改正」の自民党案を今国会に提出するたくらみは、憲法審査会が開かれず、不可能になりました。安倍首相を更に追い詰め、改憲そのものを断念させましょう。
 しんぶん赤旗日曜版に登場した花田阿武町長は、イージス・アショアの配備に反対する理由について「町民の信託を受けて町長に就任した私の大義は、町民の信託を受けて町長に就任した私の大義は、町民の安心・安全の確保です。それを脅かすものを排除するのは町長の当然の責務です。」と述べました。花田町長は、「地方自治の本旨」を具現化しようとしています。一方、米軍岩国基地所属機が墜落したことを受けて、村岡県知事は、米軍に飛行停止を求める考えがないことを明らかにしました。村岡県知事の大義は県民の安心・安全なのかが問われています。県民の命を守る議席を宇部市から必ず奪還する決意です。
 定数5の宇部市から市民の暮らしを守る議席を県議会に送って下さい。

・・・

 藤本を囲む会を引き続き各地で開催しています。

 開催希望の方は、トップページから私に連絡下さい。

こんな夜更けにバナナかよ

 師走と来年の選挙が間近に迫り、慌ただしい毎日です。

 行事と行事の間、空いた時間は、本屋に居ます。

 思わず手に取ったのが渡辺一史著「こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち」です。

 私は、母校・日本福祉大学のゼミで障害者福祉を学びました。

 今年一番衝撃を受けた本は藤井克徳著「わたしを最後にして ナチスの障害者虐殺と優生思想」でした。

 この本も筋ジストロフィー症を抱えた鹿野靖明さんと鹿野さんを支えたボランティアの物語です。

 この本の解説で脚本家の山田太一さんが、原作者である渡辺一史さんが尊厳死について語った次の言葉を紹介しています。

 「尊厳死を認める社会的な背景には『自分のことが自分で出来ないような生き方には、尊厳がない』とか『家族に迷惑をかけたくない』とか『ウンチやオシッコを人にとってもらうなんて情けない』とか、そういう些細な価値観に支配されている部分がとても大きいと思うんです。でも『人に迷惑をかけない生き方』が、じゃあ尊厳のある生き方なのかというと、ぼくは鹿野さんを見ていたからでしょうけど、とてもそうは言い切れないという気がするんです。」

 私は、この解説を読んで、この本を持ってレジに向かいました。

 鹿野さんは、介助ノートにこう書いています。「今の世の中は、人間関係がものすごく希薄です。みんな自分本位です。そんな中、障害者を助けることやボランティアという行為は人類が生き残るための最後の手段だと思います。人に助けを求めるのは少しも悪いことじゃないのです。私はどんなことをしても生きたい、また生きていくことでしょう。日本の福祉を変えたいんです。」

 私は、この文章を読んで、山際寿一さんの「ゴリラからの警告 人間社会、ここがおかしい」を想起しました。

 「けんかの種となる食物を分け合い、仲よく向かい合って食べるなんて、サルから見たらとんでもない行為である。なぜこんなことに人間はわざわざ時間をかけるるのだろう。それは、相手と競合しそうな食物をあえて間に置き、けんかをせずに平和な関係であることを前提にして、食べる行為を同調させることが大切なのだ。同じ物をいっしょに食べることによって、ともに生きようとする実感がわいてくる。それが信頼する気持ち、ともに歩もうとする気持ちを生みだすのだと思う。ところが、近年の技術はこのような人間的な食事の時間を短縮させ、個食を増加させて社会関係の構築を妨げているように見える。自分の好きなものを好きな時間と場所で好きなように食べるには、むしろ相手がいないほうがいい。そう考える人が増えているのではないだろうか。でも、それは私たちがこれまで食事によって育んできた共感能力や連帯能力を低下させる。個人の利益だけを追求する気持ちが強まり、仲間のために何かをしてあげたいという心が弱くなる。勝ち負けが気になり、勝ち馬に乗ろうとする傾向が強まって、自分に都合のいい仲間を求めるようになる。つまり、現代の私たちはサルの社会に似た閉鎖的な個人主義社会をつくろうとしているように見えるのだ。」

 山際さんと同じ疑問を鹿野さんは抱き、変えようとして発言しているのだと感じました。

 鹿野さんの周りにいは、福祉や医療系の学生がボランティアとして集まっていました。

 渡辺さんはこう書いています。

 「鹿野がきびきびした声で、自分のカラダと医療的ケアの注意点について解説を始める。たまたまこのときの研修には、看護学校生や医大生、福祉系学生と、専門家の卵が多かったのだ、彼らにしてみれば、まさに鹿野に無料で教わる、という形になるわけだ。むしろ感謝されるのは、鹿野の方だということになる。そのことに、うまく言えないが、小さな衝撃を受けていた。つまり、この場所では、鹿野はまったく『弱者』ではないことになる。このときが、『~できない』と『~できる』をめぐり、なんというか、頭の中がねじれるようなややこしさを覚えた、最初の体験だったのである。」

 実に興味深い文章です。

 この本は、講談社ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞をダブル受賞しました。

 そして、12月28日から、この本を原作にした映画が全国で上映されます。

 鹿野さんは、北海道札幌市で生活した方です。

 舞台が北海道なら主演は大泉洋さんで決まりです。

 鹿野さんの役を大泉さんが演じます。

 北海道が舞台で大泉洋さんが主演の映画と言えば、シリーズ化されている「探偵はバーにいる」が有名です。

 真逆と言っていい役を大泉さんが演じます。

 いや真逆ではないかも知れませんね。破天荒な主人公は共通しているのかも知れません。

 宇部市でも上映されます。是非、観に行きたいと思います。

 原作も引き続き、読み進めたいと思います。

 「こんな夜更けにバナナかよ」を読まれた皆さん、感想をお聞かせ下さい。