数年前に、宇部市で精神科医・香山リカさんの講演会を開いたことがあり、香山さんの言動には注目しています。
毎日新聞に、5月24日付「香山リカのココロの万華鏡」「土に触れてみませんか」に共感しました。
「この4月から地域医療の現場で仕事を始め、高齢の患者さんを多く診察するようになった。交通の便が悪く店も少ない地域だと教えると、東京の知人たちは『「それはお気の毒に』と言う。ところが、実際は全く違う。都会から遠く離れた小さな地区で暮らす高齢者たちは、みな元気なのだ。いや、薬や検査のために診療所に来るのだから、『元気』とういう表現はおかしい。ただ、たとえ何かの病気を持っていたとしても、十分生き生きと自分らしく生きている人が多い。なぜだろう。理由はいろいろあり、とても一言では説明できないが、一つのヒントは『野菜や花など作ること』にありそうだ。農業に自分や家族が従事していなくても、畑などはなくても、家の庭などのわずかなスペースを耕し、種や苗を植えて野菜や花を育てるのが気晴らし、と答える人が目につく。90代のある女性は言っていた。『土から芽が出てくるでしょう。それを見るとうれしくてうれしくて』おそらくそこには、『今年も春を迎えられた』『命はなんてたくましいのか』など多くの思いが込められているのだろう。『自分もまだ畑仕事ができる』という自信にもつながり、『子や孫に食べさせてやりたい』と意欲も湧く。これまで農作業どころかプランターで花を育てたことさえない私だが、そんな話を聴いていると、なんだか『やってみなくちゃ』という気持ちになってくる。『私も何か植えてみようかな』とつぶやくと、これまで高血圧や腰痛のことで嘆いていた患者さんの顔が輝き、『道具は誰から借りて、苗はどこで買って』などとあれこれ教えてくれる。『やるなら手伝いに行くよ』と言ってくれた80代もいた。土いじりや植え付けなどで手を動かす。植物という命に触れる。既設の移り変わりでめりはりを感じる。そして、獲れたものを子や孫にあげて喜ばれることで、自分が役に立ったという自信を得る。なんだか野菜づくりや花づくりはいいことずくめだ。とはいえ、都会では畑をやるにも場所がなく、すぐに誰もが土いじりを始められるわけではない。でも、たとえベランダのプランターや植木鉢でもいいではないか。『ああ、今年も春が来て夏が来る』と言いながら、ちょっと土に触れてみませんか。みんなに勧めたい気持ちである。」
私の母は、80代半ばで、病気もしたが、元気に、畑を作り、私たち子どもや孫たちに野菜を提供することを楽しみにしています。
以前のブログに書いたように、米作りは、今シーズンから、私が、全面でやるようになりました。
草刈りや用水路の管理や肥料まきなど、いかに、母がこれまで様々なことをやっていたのかと感心する今シーズンです。
昨日は、6月初旬に田植えをするための、第一回の代掻きをしました。最近、雨が降っていないので、田はカラカラ。水を田にあてはじめて、全体に水が行きわたるまでかなりの時間がかかります。
田は3枚しかありませんが、水が溜まるまで待ちながら、作業は午後遅くまでかかりました。
トラクターに乗っていると、カラスやサギやスズメやツバメなど、様々な鳥たちに出会えます。水の溜まった田の中では、カエルが泳ぎはじめます。
激動の日々ではありますが、農作業中は、季節を感じ、自然を感じる私にとって貴重な時間なのだと感じます。
これも、農業に少し気持ちが入ってきた今シーズンだから余計にそう思えるのかも知れません。
ご近所の農業の大先輩の方が、「テレビ番組の『ぽつんと一軒家』に出てくる人はみんな元気やろうが。」とよく言われます。
私のようななんちゃって農家が言うには憚られますが、私も香山さん同様、皆さんに「ちょっと土に触れてみませんか」とお勧めしたいと思います。
母の手が回らない畑地があります。皆さんの中で、何か作物を育てたいという方は、本ブログのトップページから私にご連絡ください。
畑をお貸しいたします。
農家の先輩の皆さん、田植えの準備はいかがですか。お気持ちをお聞かせください。
土木建築部次長が収賄で起訴され懲戒免職となった事件を受けて、土木建築部が職員の聞き取り調査を行った結果について、21日、中国新聞は次のように報じました。
「県は20日、土木建築部の元部次長の収賄事件を受け、職員に聞き取り調査をした結果をまとめた。7人が元職員や民間企業に部外秘の情報を求められた経験があると回答。うち2人は上司に報告せず、コンプライアンス(法令順守)違反に該当していた。3、4月に各部署で単価表などを扱う技術職員の計869人を調べた。部外秘の情報を要求されたことがあると答えた職員は土木建築部と農林水産部に3人、企業局に1人いた。全員が応じていないと回答。要求された内容は予定価格が最多の3件で、指名業者名や工事検査の基準などもあった。相手は民間企業が5件、元職員が2件だった。県が2013年に定めたコンプライアンス要綱では業者などから不当な働きかけなどがあった場合、記録して上司に報告するよう定めている。村岡嗣政知事は『調査結果を踏まえ、研修の拡充など、職員の綱紀粛正をより徹底する』とコメントした。県はまた、元部次長の収賄事件を巡り、長門市の土木解体工事会社、仙崎市川組を20日から1年間、営業停止処分とした。贈賄罪で元代表取締役男性の有罪判決が確定したため。」
私も、調査結果を受けての記者配布資料を入手しました。
7人が部外秘の情報を元職員や民間企業から求められたことは重大です。
記者配布資料には明記されていませんが、中国新聞に、その内、二人が上司に報告しなかったことも重大です。
県は、5月18日施行で、「山口県建設工事等発注事務に関するコンプライアンス要綱」の改正を行ったと発表しました。
改正内容は「必要に応じて、働きかけ内容等を公表する」ことです。
収賄事件で、そして今回のアンケート結果からも明らかになったのは、コンプライアンス要綱が生かされていないということです。
今回の要綱改正も受け、不当な働きかけが行われたことが、要綱に基づき報告され記録される仕組みを構築していくことが必要だと思います。
また、公平・公正な入札になるよう、入札制度の不断の見直しも必要だと思います。
収賄事件を受け、土木建築部などが行った調査結果が公表されました。
皆さんはこの問題をどうお考えですか。ご意見をお聞かせ下さい。
昨日、原ふれあいセンターで県政・市政報告会を行いました。
車座で、市民の皆さんに県政・市政を報告し、様々な要望をお聞きしました。
初めて報告会に参加された方もあり、多くの質問も出て、報告会は大きく盛り上がりました。
私が、冒頭、報告した内容は、次のとおりです。
・・・
県政・市政報告会にご参加の皆さん、県議会議員の藤本です。
私は、1999年に県議に初当選して、5期目を務めています。この間、原校区で取り組んできたいくつかの問題と2月県議会で取り上げた問題を報告したいと思います。
まず、宇部湾岸線について、原校区の南にある二階建ての道路が宇部湾岸線です。国道からサンパーク方面に行く小野田湾岸線と宇部湾岸線を繋ぐ計画がありましたが、計画は凍結され、宇部湾岸線を一般道に繋げる必要が出てきました。その際に、宇部興産道路の半分を県道にすることとなり、現在、国道190号の岡田屋から宇部興産道路を通って宇部湾岸線に至る道が整備されました。この際、宇部興産道路周辺の住民の方から、「夜間の騒音が心配」との声が署名として県に出され、私は議会で質問を行いました。その結果、高さ6.4㍍、延長460㍍、県下最大規模の防音壁を設置させることが出来ました。
二つ目は、石炭火力発電所についてです。原校区の最南端の西沖の山地区で、宇部興産、大阪ガス、電源開発が山口宇部パワーと言う会社を立ち上げ、石炭火力発電所を建設する計画を進めてきました。前回の県議選の直前の2019年2月20日、私と、宇部市議団名で、久保田市長と村岡知事に対し「石炭火力発電所の中止を求める申し入れ」を行いました。私は、再選直後の6月県議会でも建設中止を求める質問を行い、その結果、昨年の4月16日、宇部興産・電源開発は、「本計画を取り止める」ことを発表し、この計画が中止されました。
三つ目は、JR小野田線の維持についてです。
今年に入り、JR西日本の長谷川社長は、「輸送密度が1日当たり2000人未満の線区は、大量輸送機関として鉄道の特性を発揮できていないと考えており、このままの形で維持するのは難しい」と述べました。
資料1は、輸送密度2000人未満の路線を示したものであり、2019年度、小野田線は、444人という数字で、維持が難しい路線に入っています。
1月25日、中国地方知事会は、JR西日本に「対し、JR西日本への地方ローカル線の維持・存続に関する要望」書を提出しました。
私は、要望書を受け、県は、市町と連携し、県内全てのJR線が維持されるよう引き続き、JR西日本に要請すべきと指摘しました。観光スポーツ文化部長は「県内全てのローカル線の維持」を要望すると応えました。
去年と今年のダイヤ改正で、県内で、48本減便されています。小野田線は、昨年から最終列車が、新川発21時17分が19時28分に、小野田発22時20分が、20:03分と2時間程度早くなっています。
私は、コロナ収束後は、速やかにダイヤを復活するようJRに求めるべきだと質しました。観光スポーツ文化部長は「コロナ後のダイヤ復活を求めていく」と答えました。
次に新型コロナウイルスに関する問題を報告します。
資料2の通り、5月13日、自宅療養中の感染者が亡くなるという事案が発生しました。この患者さんは、基礎疾患がある50代の女性でした。3日間連絡が取れず、職員が自宅を訪問して死亡が確認されたというものです。
村岡知事は、1月13日の記者会見で、軽症者は宿泊療養が原則であった方針を「軽症者は、自宅療養を基本」と方針転換すると述べました。
知事は、「毎日、電話による体調の確認を行う体制を確保する」と述べました。基礎疾患を持つ方がなぜ自宅療養になったのか、3日後に体調確認となったのはなぜか、明らかにする必要があります。
資料3の通り、19日の自宅療養者は、県内で2431人です。このほどの自宅療養者の体調を毎日確認する体制にあるのかについてもチェックする必要があります。この点を6月県議会で指摘したいと思います。
最後に、県営住宅について報告します。
資料4は、県営住宅の災害リスク別の立地状況を報じた中国新聞の報道です。122の県営住宅団地の内、4割の48団地に災害リスクがあることが分かりました。宇部市では、厚南にある中野団地を含め6団地に災害リスクがあることが明らかになりました。中野・藤山団地は、洪水・高潮・津波と3つの浸水・災害想定区域に立地していることが分かりました。土砂災害対策、浸水災害対策が、十分とられるように、6月県議会でしっかり発言していきたいと思います。
・・・
21日付の中国新聞は、コンビナート低炭素化構想について次のように報じました。
「県は20日、2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの実現に向けた県内コンビナートの低炭素化構想案を関係する企業や団体、市町に示した。二酸化炭素(CO²)を資源として利活用するカーボンリサイクルなど企業の特性や技術力を生かす。現時点の構想案では、基本目標にコンビナートの国際競争力の維持・強化とカーボンニュートラルの実現の両立を掲げる。県の産業の特性と技術を生かして脱炭素エネルギーを生み出し、供給する拠点として地域の経済を引っ張るコンビナートを将来像に描く。県によると、県内の16年度の温室効果ガスの総排出量のうち産業関係の割合は約68%を占め、全国平均の2倍近い。事業活動に必要なエネルギーは主に石炭による火力発電に頼っており、CO²を排出する化石燃料からの転換が課題となっている。このため回収したCO²と水素でつくる次世代の合成燃料を生産する体制などを整えていく。この日のウェブ会議は、関係する企業や団体などから25人が出席した。会議後に村岡嗣政知事は『コンビナート企業は県の経済と雇用を支える大きな屋台骨で、成長の源。行政もしっかりと連携して取り組みたい』と強調した。夏ごろに最終案を示す。」
2月県議会の一般質問での民政会・井上県議への答弁で平屋副知事は、県が「カーボンニュートラル宣言」を行う見通しについて「今後予定されている脱炭素特別委員会のご提言とコンビナート低炭素化構想を踏まえ、慎重に検討したい」と答えました。
脱炭素特別委員会報告書は、県が「カーボンニュートラル宣言」を行うことに言及しました。
コンビナート低炭素化構想案について、中国新聞は「基本目標にコンビナートの国際協力の維持・強化とカーボンニュートラルの実現の両立を掲げる」内容だったと報じました。
県が、カーボンニュートラル宣言を検討する上で、踏まえるとした脱炭素特別委員会報告書にも、コンビナート低炭素化構想案にも「カーボンニュートラルの実現」の方向が言及されているのなら、県は、カーボンニュートラル宣言の実施を今こそ検討する時です。
環境省がまとめた、4月28日時点の「2050年二酸化炭素排出実質ゼロ表明自治体」数は、42都道府県を含む696自治体で、表明自治体総人口は約1億1802人となりました。
私が、4月19日のブログで取り上げた時より、宣言を行った都道府県では、秋田県が増えました。
ですから、ゼロ表明していない都道府県は、茨城県、埼玉県、石川県、愛知県、山口県の5県のみとなりました。
山口県がゼロ表明を行っていない5県に含まれることは甚だ残念です。
県は、早急に、カーボンニュートラル宣言を行うべきです。
山口県が、ゼロ表明を行っていない5県に含まれていることを皆さんはどうお考えですか。
この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
昨日、私と三好睦子日本共産党美祢市議団長は、筒井克彦山口県警美祢警察署長に対して「赤郷駐在所存続の要望」を行いました。
美祢署は、①2025年4月までに署内の美東交番の建て替えを完了させたい②綾木駐在所と赤郷駐在所を美東交番と統合し、2カ所の駐在所を廃止したいーとの提案を関係者に説明しています。
綾木駐在所は、美東交番から3キロしか離れていませんが、赤郷駐在所は、美東交番から7キロも離れており、赤郷駐在所の存続を求めました。
要望書は、赤郷駐在所が存続される理由を次のように説明しています。
①駐在所もない町は人口減少に拍車がかかる。
②赤郷地域は秋吉台、大正洞、オートキャンプ場、サファリランドもあり市外・県外からの観光客の車・バイク等の往来があり、駐在所の役目は大きい。
③居住人口が減少しているが、高齢化・独居化が進み、駐在所が果たす役割は大きい。駐在所があることで、住民の安心は深まる。ミニパトの巡回は、高齢者の詐欺被害防止などにも役立つ。
④美東交番の建て替えは必要である。美東交番の建て替えとは別問題として、赤郷駐在所の役割は大きい。
応対した筒井美祢所長は、「現在、美東交番の建て替えと二つの駐在所を美東交番に統合する案を関係者に説明している。今月末を目途に、住民や関係者の意見を集約したいと考えている。その結果を、三好市議に伝える。」と回答しました。
私は、県警本部に、次の資料請求を行っています。
①交番・駐在所の5年前と現在の数
②現在、美祢市を含めた、交番・駐在所の統廃合計画の状況
③県警本部としての交番・派出所を統廃合する場合の基本的な考え方
県内で、警察署の統廃合と合わせて、交番・駐在所の統廃合が進められています。
この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
17日、しんぶん赤旗日刊紙は、鳥取県の物価高騰対策について次のように報じました。
「鳥取県は、高騰する飼料の値上げ分を補填する制度を創設する方針で、31日開会の5月定例県議会に提案します。県は、中国による飼料需要増加や南米産トウモロコシの不出来、ウクライナ情勢、原油高、円安などで飼料、資材、燃料代などの経営を圧迫しているとして、緊急支援策を提示。酪農の飼料のうち2割を占める輸入穀物の配合飼料は、現状で生産者がトン当たり4千円を負担して損失補填を受ける制度があり、それ以外の8割を占める独自の配合飼料、粗飼料の補填制度がないため、県独自の制度を創設します。県が前年度比で値上がり分の3分の1を補助、大山乳業協同組合と市町村が協力して生産者の負担が増えないようにします。肉牛と豚は、国制度で損失の9割が補填され、生産者が負担する1頭当たり牛6千円、豚88円の半分を県が補助します。養鶏農家は、配合飼料価格安定制度で補填され、生産者負担のトン当たり600円の半分を県が補助します。また、県立養護学校などの給食食材費も値上がりしており、保護者負担が増えないよう前年度比で値上がり分を県が補填します。高騰する飼料代や給食費への支援は、日本共産党の市谷知子県議が現場の声を聞き、県に申し入れていました。」
文部科学省は、4月28日、「コロナ禍における『原油価格・物価高騰等総合緊急対策』について」という通知を自治体に発出しました。
文科省の通知は次のように要請しています。
「学校給食等の負担軽減等として、『地域の実情に応じ、これまで通りの栄養バランスや量を保った学校給食等が実施されるよう、新型コロナウイルス感染症対応地方臨時交付金を拡充・活用し、コロナ禍において物価高騰等に直面する保護者の負担軽減に向けた自治体の取組を強化に促し、必要な支援を迅速に行う」「『コロナ禍における原油価格・物価高騰対応分』を活用し、学校給食等の保護者負担の軽減に向けた取組を進めていただくようお願いします。」
日本共産党中央委員会自治体局の調査で、山口県に配分される21年度補正の「地方単独分22年度繰り越し分」は、26億4777万余円。物価高騰分交付限度額は、56億1321万余円です。
山口県6月定例県議会は、6月8日から始まる予定です。県議会に、6月補正予算が提出される見込みです。この中で、上記の繰り越し分と物価高騰分交付金を財源とした歳出が提案されるものと思います。
6月補正予算の歳出においては、物価高騰で苦しむ県民の暮らしをしっかり支援する内容になることを望みます。
その上で、鳥取県で実施予定の、畜産経営者を支援する制度や県立学校の給食費値上げに対する支援を山口県でも行うことを強く要望したいと思います。
コロナ禍に加え、物価高騰が県民の暮らしを苦しめています。
これらの問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。