15日、中国新聞は、米軍岩国基地のF35B隊が4隊になると次のように報じました。
「米軍岩国基地(岩国市)による米海兵隊のステルス戦闘機F35Bの飛行隊が新たに展開したことを巡り、在日米海兵隊第1海兵航空団(沖縄県)は14日、展開してきた部隊が『岩国基地の4番目のF35部隊から1隊増えたことになる。』中国新聞の取材に答えた。航空団によると、新たな飛行隊は米国のユマ基地を拠点とする部隊で、『10日に岩国へ展開した』としている。海兵隊はもともと岩国基地に3隊のF35Bの飛行隊を配置しており、うち2隊は常駐の部隊、1隊は他基地とローテーション展開をする部隊だった。新たな飛行隊もローテーション展開の部隊とみられる。一方、今回の展開で市への事前通知はなかった。駐留期間は明らかになっていないが、仮に長期に及ぶ場合には騒音の増大など住民生活に影響が出る可能性もある。岩国市は中国四国防衛局を通じて期間や展開の理由を尋ねているが、14日までに回答はないという。生活環境の悪化につながる基地機能の強化は認められない、というのが基地をめぐる市のスタンツ。市基地対策課は『国からの回答がなく現段階では住民への影響を判断できない』としている。F35Bの新たな展開を巡っては、市が4月末にステルス戦闘機の飛来と駐留を確認し、防衛省に事実関係の確認を求めた。防衛局は、在日米海兵隊第一海兵航空団の情報提供を受け、ユマ基地を拠点とするF35Bの飛行隊の展開だと市に知らせた。」
昨年7月15日、防衛省・外務省が来庁し、岩国基地の機種変更等の説明を行いました。その際、F35Bは、若干減少すると説明し、昨年8月20日の県の照会文書に対する中国四国防衛局の回答には、「航空機の総数は現在より10機程度減少すると認識している」と答えました。その結果、県と地元市町において整理したF35Bについての「機種更新後」の見通しは、F35Bが「約10機減少」するというものでした。
8月20日の中国四国防衛局の回答には、今回の機種更新等に関し、米側は環境レビューを行う考えはないとの説明を受けていると答えました。
一方、F35Bの事故の発生状況については、「2018年9月に米国サウスカロライナ州において、2020年9月に米国カリフォルニア州において、2023年9月に米国サウスカロライナ州において、それぞれ米軍が運用するF-35Bが墜落したものと承知しております。また、墜落以外の事故として、2016年10月に米国サウスカロライナ州で飛行中に出火、安全に着陸し、死傷者はなかったなかった」などと回答しています。
今回、墜落事故の多い、F35Bの部隊が岩国基地に展開していることは、昨年の国からの説明とは異なる重大な内容であります。県は、国に事実関係の照会を行うべきです。そして、記事にある通り、「基地機能強化は認められない」とのスタンスに立ち、岩国市と一緒にF35Bの新たな部隊の展開は認められないことを米側と国に求めるべきです。2017年にF35Bが配備されることが明らかになった際には、環境レビューを行っています。今後、F35Bの新たな部隊の展開なら、環境レビューを行い、騒音等の測定などを米側に求めることは、県と岩国市が米側に求めるべき最低限の課題だと考えます。
日本共産党山口県委員会と県議団は、この問題で、22日、県に申し入れを行う予定です。
米軍岩国基地に新たにF35Bの部隊が展開しています。皆さんのご意見をお聞かせください。
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