3月21日、中国新聞は、公立小中学校のトイレの洋式化の状況について次のように報じました。
「一般家庭に洋式トイレが普及した近年、全国の公立小中学校でもトイレの洋式化が進んでいる。全国調査では6割に迫るが、中国地方5県はいずれも平均を下回り、整備の遅れが目立つ。学校は地域の防災時の避難場所にもなるため高齢者の足腰に負担が少ない洋式トイレの需要は高い。さらに新型コロナウイルスの感染拡大を受け、衛生面でも必要性が高まっている。『きれいで明るく、使いやすい』。児童が口をそろえるのが、広島県熊野町の熊野第四小のトイレだ。同校では校舎6カ所にあるトイレは大半が和式だったが、2020年度に全て洋式にした。タイルだった床は張り替えられ、掃除の時に水を流さずに済む衛生的な『乾式』に。手洗いは手をかざすと水が出るタッチレスだ。4年の藤井大河さん(10)は『前は暗くてちょっと臭かった。掃除もしやすくなった』と喜ぶ。トイレの使い方や掃除を指導する養護教諭の稲垣直美さんも『回収前は自宅とは違う和式説いてに行くのを嫌がる児童もいた。教室まで届いていた匂いも改善され、衛生的になった』と歓迎する。同町の町立小中のトイレ洋式化率は16年度の調査で県内ワーストだった。だが、18年7月に校区で大規模な土砂災害に見舞われ、学校が避難場所になったことで、見直しの機運が高まったという。足腰の弱った高齢者が和式で用を足すのは難しいからだ。町は20年度に3億5千万円を投じ、大規模改修などを予定する校舎を除く町内6校の校舎や体育館のトイレ計123基を洋式にした。町教委は『学校や保護者の要望の要望もあった。災害時にも安心して利用してもらえる』と語る。文部科学省の20年9月の調査によると、全国の公立小中にある約136万基の便器のうち洋式は57・0%で、残りは和式だ。中国5県の洋式化率は広島51・4%▽山口37・1%▽岡山49・0%▽島根35・3%▽鳥取54・1%で、いずれも全国平均を下回る。島根は全国ワースト、山口は下から2番目だった。全国トップは79・3%の富山県。東京都が71・1%で続く。比較的、地震が少ないとされ、学校の耐震化が遅れていた中国地方。東日本大震災などを受け、命を守る学校の耐震化を急ぐ必要があり、多額の費用がかかるトイレ改修は後回しにされた面もある。文科省の担当者は『中国地方ではトイレの洋式化はこれからという自治体が多いのではないか』とみる。実際、耐震改修が一定に進んだ中国地方の自治体では、トイレの洋式化を加速化させる自治体が出ている。広島市は17年度から小中学校のトイレの洋式化を本格化。21年度末の洋式化率は53・3%まで高まる。さらに『23年度までに60%』としていた目標を本年度、杭が示した『25年度末までに95%』に上方修正した。新年度は小学校25校で539基を洋式にする。岩国市も新年度、小中学校4校でトイレの大幅改修に向け設計に入る。2月15日時点の洋式化率は34・3%と低いが、市教委は『できるだけ早い段階で60%を目指したい』と見据える。『学校トイレの洋式化の動きが活発なのは、新型コロナに伴う衛生意識の高まりも大きい』。TOTO(北九州市小倉北区)などトイレ関連企業6社でつくる『学校のトイレ研究会』主任研究員の井尾加奈子さん(49)は指摘する。和式の方が洋式より多くの大腸菌が床から検出されたという調査もあるという。井尾さんは『和式は底が浅く、便や尿が悲惨しやすい』と説明。その上で『トイレが誰もが落ち着ける空間であってほしい』。学校のトイレ環境の改善を見つめ直すことが重要とする。」
2020年の山口県の小中学校におけるトイレの洋式化率は、37.1%で全国ワースト2です。
現在、県立学校(県立中学校、県立高等学校、県立総合支援学校)のトイレの洋式化率を調査中です。
状況は分かれば本ブログで報告します。
文中に、「国が示した『25年度末までに95%』」とあります。これは、何を指すのかも調査したいと思います。
県内の公立学校で、トイレの洋式化が進むように、調査を進め必要な発言を行っていきたいと思います。
学校のトイレの洋式化に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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