昨日、児童心理治療施設 山口県みほり学園(以下学園)を視察しました。
児童心理治療施設 山口県みほり学園
佐賀園長さんや他の職員の方々から丁寧な説明をいただきました。
山口県みほり学園は、1972年、山口県が設置した施設です。
その後、社会福祉事業団が受託運営し、現在では、同事業団が指定管理を受けて運営しています。
学園は、県立山口総合支援学校みほり分校と併設して建てられています。1972年に小学部棟が、1978年に体育館が、1984年に特別教室棟が設置されました。
現在、男子23名、女子8名が入所し、分校で学んでいます。
男子の待機者は、4~5人いるが、受け入れられない状況とのことでした。
公認心理師3名を含む5名のセラピストが入所している子どもたちと外来相談に応じています。
外来相談は、昨年からスタートし、平日の午後に行っています。相談件数は、着実に増えているということです。
学園への入所は、原則として最長が1年間となていますが、1年で退所できないケースは多いようです。
入所した子どもたちの約7割が虐待の影響を受けている状況です。
児童相談所の一時保護の後に、入所してくるケースや児童養護施設などから入所してくるケースが多いとのことでした。
学園の概要説明を受けた後に、施設を見学しました。綺麗に維持されていますが、築47年経過した施設ですので、老朽化は否めません。
みほり分校部分を含めて施設の建て替えを検討する時期に来ていることを感じました。
建て替えの中で、男子を更に受け入れる体制をつくる問題や、小規模のユニットで子どもたちを支援する問題や、高校生の子どもを受け入れる問題などを検討すべきであると感じました。
明日は、みほり分校を視察することにしています。
県の健康福祉部と教育委員会という二つの部署に関わる問題です。
建て替えに向けて二つの部署が協議するテーブルを作る必要性を感じました。
少子化の傾向にあるが、虐待事案は増加しています。
県内の子どもたちの人権を擁護していくために、児童心理治療施設 山口県みほり学園の役割はますます重要になってくることを痛感する視察となりました。
昨日、学んだことをしっかり議会に反映していきたいと思います。
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