「死ぬほど読書」以来、ファンになった公益財団法人日本中国友好協会会長の丹羽宇一郎さんが17日付しんぶん赤旗日刊紙でインタビューに登場されました。
丹羽さんの近著「戦争の大問題」について述べられています。
丹羽さんは、この本でいいたかったことの第一は「国民のみなさん、戦争に近づかないようにしよう」ということだと述べています。
その上で丹羽さんは「戦争を知らない時代に生まれた者がまず第一にできることは戦争の真実を知ることです。戦争を知らず、知ろうともせず、安易に戦争を口にすることは無責任です。結局、国家、国民、そして自らを害することになりかねません。」と述べています。
この夏、親戚の青年と沖縄について話していて、彼が、安易に沖縄の現状(米軍基地の存在)を容認する発言をすることに困惑したことを思い出しました。
「戦争を知らず、知ろうともせず、安易に戦争を口にすることは無責任であり、結局、国家、国民、そして自らを害することになる」とても深い言葉です。益々、丹羽ファンになりました。
今、丹羽宇一郎さんの「戦争の大問題」を読んでいます。
この本の冒頭に、田中角栄さんの言葉が出てきます。
「戦争を知っている世代が政治の中枢にいるうちは心配ない。平和について議論する必要もない。だが、戦争を知らない世代が政治の中枢となったときにはとても危ない。」
丹羽さんは、この本の「はじめに」で田中角栄さんの言葉を引用し「いまの日本は、まさに田中角栄の予見したとおりなのではないか。強硬論、好戦的な発言が飛び交う背景には、戦争体験者が正解から少なくなったという問題があると思われる。戦争を知らない世代は、戦争というものを具体的にイメージできないのだ。戦争を知らずに、気に入らない国はやっつけてしまえ、懲らしめてしまえという勢いだけがよい意見にはどこかリアリティがない。彼らはどこまで戦争を知ってるのだろうか。我々はもう一度戦争を学び直すべきだ。」と書いています。
丹羽さんは、赤旗のインタビューの最後にこう述べています。
「歴史あ勝者がつくるものといわれます。日本が目指すべきは『敗者の歴史』を冷静に検証する国です。相手にいかに非があっても、武力で正す方法は避けなければなりません。戦争による解決は選んではいけないのです。」
その上で今度の総選挙について丹羽さんはこう述べています。
「立候補者には『当選することだけを目的にせず、自分たちの主張を明確にしなさい。民主主義は民が主人で、党が主人ではない。自らの党のために主張を変えた人は国民に説明しなければならない』と言いたいです。私は主張が明確な候補者に投票するつもりです。」
北朝鮮問題に関して圧力ばかり強調する論調に私は、違和感を覚えます。
「戦争による解決は選んではならない」と思います。
「民主主義は民が主人」という立場で、この選挙、候補者の一人として残りの期間、全力をつくす決意です。
移動の時間の中で、丹羽さんの本を読みながら残りの選挙戦をたたかいたと思います。
戦争と平和について皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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