13日付の中国新聞は「12日で公開から1ケ月のアニメーション映画『この世界の片隅に』(片淵須直監督)が、異例のヒットを見せている。週末の観客動員は4週間連続で伸び続け、上映館は封切り時から3倍以上になる見通し。人気が原作漫画にも波及するなど反響が広がる。」「『この世界の片隅に』は、広島市出身の漫画家こうの史代さん(48才)の同盟漫画が原作。戦中、戦後の広島や呉に生きた主人公の女性すずたちの日常を細やかに切り取っている。」「11日現在で計43万9307人が鑑賞、興行収入は6億円に迫る。社会現象になったアニメ映画『君の名は。』には遠く及ばないものの、戦時下の日常という派手さとは対極のテーマの作品では異例のヒットといえる。」と報じています。
日本共産党中央委員会発行の「女性のひろば」2017年1月号では、漫画評論家・紙屋高雪さんの「アニメーション映画『この世界の片隅に』 私たちの『この世界』と『あの戦争』をつなぐ」と題する小論が掲載されています。
紙屋さんは、「戦争をじかに体験した世代が描いた作品には、それを体験していたという確信がうかがえましたが、こうのや片淵のような戦後世代にはそれがありません。しかしその謙虚さが、逆によい意味での慎重を生み、物語世界の細部にわたって執拗なまでに事実を積み上げる徹底を生むことになりました。原作者のこうのは、このアニメについてこんなふうに言っています。『話すことのきっかけになる。いろんな世代の人と一緒に来て、共有していただけたら嬉しいですね』今の私たちは、戦争経験者から直接話を聞ける最後の世代です。戦前や戦時のささやかな日常の一部、楽しかったことから始まって、やがてそれが時代や戦争をどう観て、どう感じていたかをひもといていくきっかけになる-そうした戦争体験継承の意図が込められた作品だと思わずにはいれません。」と書いています。
NHKのラジオでお笑いコンビ「麒麟」の川島さんが、「日本人として絶対に観るべき映画」とこの作品を紹介していました。
主人公のすず役は、NHKの朝ドラ「あまちゃん」の主人公を演じた女優ののん(能年玲奈さんが改名した)さんが演じます。
今、こうの史代さんの漫画の原作本を読み直しています。
映画「この世界の片隅に」は、県内では防府市内で上映されているようです。
アニメを勉強している次男も、妻も、観たいといっています。
年末年始の間に、家族で「この世の片隅に」を観に行きたいと思っています。
防府市の映画館の関係者の皆さん、来年も「この世界の片隅に」を上映していただければ幸いです。
映画「この世界の片隅に」を観られた皆さん、感想をお聞かせ下さい。
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