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参議院選挙をたたかって

 10日、投開票で行われた参議院選挙の結果について日本共産党山口県委員会の佐藤文明委員長が談話を発表しましたので紹介します。

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 参議院選挙をたたかって

  日本共産党山口県委員会委員長 佐藤文明

 今度の参議院選挙は、安倍暴走政治のもとで自公とその補完勢力との対決のために、選挙での野党共闘の勝利と、比例での躍進を目標にたたかった選挙でした。全国の32の一人区で野党共闘が成立し、初めて野党3党と市民が連合して候補者をたてるという歴史的な選挙戦となりました。山口県では残念ながら勝利することはできませんしたが、全国11の選挙区で野党共闘候補が当選し、大きな一歩を踏み出すことができました。

 纐纈厚さんは投票後の記者会見で、「3党が共同して推す選挙の候補者としてたたかえたことは大変光栄であり、これが山口から政治を変える大きな一歩になると思う。自公連立与党の悪政を倒すには野党の共同しかない」と新たな決意を述べました。

 今度の選挙戦で生まれた野党共闘と市民の共同のたたかいは、日本の政治を大きく変えていく展望を持ったたたかいとなりました。纐纈さんには山口県での「野党は一緒に!」のたたかいのシンボルとしてこれから存分に力を発揮してほしいと心からお願いするものです。

 論戦は自民、公明が争点そらしに終始し、安倍首相の本音である改憲についてはいっさい口を閉ざしました。全面に出したアベノミクスについても「道半ば」を繰り返し、最後は反共と「野合」批判でしめくくり、まともな論戦をしようとはしませんでした。そのなかで私たちは、安保法制の廃止と立憲主義の回復、アベノミクスからの3つのチェンジをかかげ全国的には比例区5議席、東京選挙区での当選で6議席を獲得し、改選議席を倍増しました。山口県でも党と後援会の奮闘で最後に追い上げましたが、残念ながら比例代表の得票を前回から484票後退させました。党の自力の後退などこれから議論を重ね、次の政治戦に血からをつけていく決意です。

 安倍政権のもとで、憲法9条が危機にさらされます。戦後70年余の平和が安倍首相の野望で壊される危険をはらみ、格差と貧困がいっそう広がる政治が続きます。

 今度の選挙で体験した野党共闘と市民との共同の力強いたたかいとともに、日本共産党そのものの力をさらに強く大きくすることで、日本の政治のあり方を大きく変えるためにみなさんとともに奮闘する決意です。

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 私は、日本共産党北南地区副委員長として総がかり行動うべ実行委員会事務局長としてこうけつ厚選挙区候補の勝利と日本共産党の勝利のために力を尽くしてきました。

 引き続き、野党と市民の共闘の前進のために力を尽くしたいと思います。

 参議院選挙に対する皆さんのご意見をお聞かせください。

組曲

 昨日の参議院選挙の投票日の昼間、市内を移動する車の中で、「NHKのど自慢」を聴いていました。

 ある方が中島みゆきの「麦の唄」を歌われました。その方の野太い声が歌にぴったりで、思わず歌を聴きながら涙が流れてきました。

 中島みゆきの楽曲に改めて感動し、夕方、中島みゆきさんの最新アルバム「組曲」を購入し、移動中の車の中で聴いています。

 ここ数日、選挙に明け暮れていた自分の気持ちにぴったりきた二つの曲がありました。

 一つは、「空がある限り」

 「なつかしさも わずらわしさも 美しさも 汚さも あなたと私の町」

 私は、今日も明日も、愛する宇部市の町と一緒に歩んでいこうと気持ちを新たにさせてくれる楽曲です。

 二つは、「Why&No」

 「どこか痛いと心の鱗 無理に剥がされる音がした だけど異論が無礼なようで 進めなければ時間ないようで どこか痛いと匂いのように疑わしさがそそり立つ だけど異論は間違いなようで 進めなければ仕方ないようで いつもの繰り返しだ その弱み知られている 甘いもんだよ ちょろいもんだと エサになっている 言うべきだったね『ことわる」ってね」

 同じ方向を向かなければならないような圧迫感が強まっている時代だと思います。

 それが「戦前」というものならば、「Why&No」の声を挙げ続けなければいけないと感じました。

 今回、久しぶりに、中島みゆきさんのアルバムを聴いて、比類なき中島きゆきさんの骨太い歌詞と歌唱を再認識しました。

 本ブログで時々取り上げているように、私は、時々、無性に中島みゆきさんを聴きたくなるのです。

 孫悟空が筋斗雲で飛び回っているつもりでいても、結局は、仏さまの手の上であったという逸話があります。

 私は、いろんなアーティストの楽曲を聴いてきましたが、結局は、中島みゆきさんに帰ってくるようです。

 結局、ここ10数年の中島さんのアルバムはほぼすべて持っています。

 最近のアルバムの中で、この「組曲」は秀逸な曲が揃っているような感じがします。

 中島みゆきさん、これからもこの時代に斬り込むロックな歌詞で野太く歌い続けていただきたいと思います。

 やはり、私は、中島みゆきのファンであることを再認識しました。これらも応援します。

 中島みゆきファンの皆さん、お勧めの楽曲をお教えください。

 

本日は、お日柄もよく

 原田マハさんの「本日は、お日柄もよく」を読んでいます。

 OLの二ノ宮こと葉は、幼なじみ厚志の結婚式に出席。

 そこで、伝説のスピーチライター久遠久美に出会います。

 二ノ宮こと葉がスピーチライターとして成長していく物語です。

 厚志の父は野党・民衆党の幹事長を長く務めていました。

 末期がんを患い、最後の国会質問に臨みます。

 久遠がサポートした今川篤朗の最期の質問にわが意を得ました。

 「日本国憲法第9条が絶対であるように、日本国憲法第25条も絶対なのです。私はいつも、この二つの憲法を誇りに思い、胸に抱きしめています。死ぬまで抱きしめて参ります。総理、思い出してください。平和が戦争を封じ込め、強きが弱きを助ける国。それが私たちの国、日本なのです。」

 本日はお日柄もよく参議院選挙の投票日を迎えました。

 憲法9条が守られ、平和が戦争を封じ込める日本であり続けるための選択を行いたい。

 原田マハさんの小説を読みながら、このようなことを思いました。

 小説「本日はお日柄もよく」がWOWOWで連続ドラマ化されることが決まりました。

 監督は、山口県出身の佐々部清さんです。放送時期やキャストなど詳細は今後発表される見込みですが、今から楽しみです。

 とにもかくにも、今日は投票日です。一人でも多くの皆さん、投票所に足を運んでください。

 力あわせ、希望ある未来をひらきましょう。

 

「摂取不捨」と「因果応報」

 バングラデッシュの首都ダッカで、武装集団がレストランを襲い、中にいた外国時’が多数死傷されました。日本人7名の命も奪われました。

 この事件について、先日の朝日新聞で瀬戸内寂聴さんは、「何の宗教に属していようが、人を殺せと命じる宗教などあるはずがない。あるとすれば邪教である。」と述べておられました。

 私はある聴聞で、親鸞の浄土和讃82「十方微塵世界の念仏の衆生をみそなはし摂取してすてざればすてざれば阿弥陀となづけたてまつる」を学びました。

 現代語訳は「阿弥陀如来は、あらゆる世界でその名をよぶものを見出して、救い取って捨てることはないと誓われたので、『阿弥陀』という名を名のられているのです。」

 他の宗教を排除するのではなく、宗教間の対立がなくなることを願わずにはいられません。

 瀬戸内寂聴さんは、「因果応報という仏教の言葉は、いいことをすればいい結果が報われ、悪事を働けば、ひどい目に遭うというような単純なことではないらしい。何がいいことで、何が悪いことか、その基準さえ、時代と共に刻々変化している。たまたま、参議院選の投開票日が目前に迫っている。現在の日本の善い、悪いの定めを、改めて見直し、とくと、考えてみる必要があるのでは。」と朝日新聞のエッセーで書いています。

 よりよい世の中への「選択」が必要な時なのでしょう。

こうけつ厚さん総決起集会に1000人

 6日夜、こうけつ厚・野党統一候補の総決起集会が山口市で開かれ1000人が集いました。

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 集会が終わり参加者と握手するこうけつ厚候補

 日本共産党の山下芳生副委員長ら野党の国会議員が駆けつけ、「いよいよラストスパートだ」と気勢を上げました。

 山下氏は「安倍首相が狙う改憲の本丸は9条。自民党への一票は、戦争による多大な犠牲の上に手にした9条を壊す1票になる。憲法を守るために立場を超えて行動できる人は、こうけつ厚さんしかない」と訴えました。

 民進党から柿沢未途選対委員長代理と相原久美子参議院議員が参加。柿沢氏は「安保法制で海外に自衛隊を出し、戦争の当事国になる重大なリスクを抱えることになった。このような歩みにストップをかけ、白紙に戻さなければ」と訴えました。

 総がかり行動やまぐちの那須正幹共同代表が「自民党を支持している人にも声を掛けましょう」と呼びかけ、市民連合の中野晃一・上智大学教授は「こうけつさんは、絶望の中で希望を叫ぶ道を選んだ。この勝負に勝ち抜こう」と訴えました。

 連合山口の中繁尊範会長は「こうけつ候補の必勝を目指して最後までたたかう」と語りました。

 こうけつ候補は「有事法制に反対する研究に取り組んできた。安保法制は絶対に許せない。動員・統制・管理の政治から、自由・自治・自立の社会に転換したい」と訴えました。

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 最後に参加者一同で、政治を変えようとコール

 私は、総がかり行動うべ実行委員会事務局長としてこうけつ候補の勝利に力を尽くしたいと思います。

 皆さんのご支援をよろしくお願いいたします。

特養待機者 見かけ上減少

 1日の毎日新聞は、「52万人が入所待ちしていた『特別養護老人ホーム』の待機者が、各地で大幅に減ったことが分かった。埼玉県で4割、北九州市で3割、東京都で2割弱など毎日新聞が取材した10自治体ですべて減っていた。軽度の要介護者の入所制限や利用者負担の引き上げなど、政府の介護費抑制策が原因とみられる。一方、要介護度が低くても徘徊のある人らが宙に浮いており、施設関係者らは『介護難民』が増えたと指摘している。」と報じました。

 毎日新聞は、「東京都高齢者福祉施設協議会が今年1~2月、457施設に調査したところ、2013年と15年で1施設あたりの平均待機者数は17.7%減っていた。」とも報じています。

 伊藤周平鹿児島大学法科大学院教授は「待機者減は深刻な実態を示している。自己負担の引き上げで家族の負担が重くなり、無届け施設に行かざるを得ない人も増えるだろう。介護ニーズがある人の切り捨てで、『介護棄民』を生む。厚労省は介護サービスの抑制を繰り返しており、国は、公費負担を増やす必要がある。」と毎日新聞の記事の中で述べています。

 安倍政権は、発足後の4年間で1兆3200億円もの社会保障予算の「自然増」を削減し、年金支給の連続削減、70歳~74歳の医療費窓口負担の引き下げ、要支援者のヘルパー・デイサービスの保険給付外し、介護報酬の大幅削減、生活保護費の切り下げなど、社会保障を連続改悪してきました。「社会保障のため」といって消費税を増税しながら社会保障を大削減する、これは国家的詐欺に等しいやり方です。

 今後も毎年3000億円から5000億円の「支援増」削減を続ける(骨太の方針)とし、年金支給削減、後期高齢者医療保険料の大幅引き上げ、要支援者に続いて「要介護1・2」も保険保険給付外にする介護保険の第改悪などを、参議院選後の国会に提出しようとしています。

 日本共産党は連続改悪でズタズタにされた年金・医療・介護・福祉を立て直し、憲法25条が定める生存権保障にふさわしい制度へと改革していきます。

 特養ホームなど介護施設の抜本的増設で、待機者問題を解消します。介護保険料・利用料の負担減免をすすめ、削減された介護報酬を引き上げ、介護・福祉労働者の賃上げと労働条件の改善をはかります。

 憲法25条が生きる国になるよう、私も微力を尽くしたいと思います。

 特養ホームの問題をはじめ、介護の問題などに対するみなさんのご意見をお聞かせください。