月別アーカイブ:2015年2月

問答無用で軍備拡大押し付ける安倍政権

 地元の声をふみにじって問答無用で軍事拡大を押し付ける安倍政権の強権姿勢が顕著です。

 一つは、沖縄県名護市辺野古への米軍新基地建設の強行です。

 沖縄県名護市の辺野古・大浦湾で新基地建設のための海上作業が連日行われています。

 海上保安庁や県警は、海上・ゲート前での抗議行動に対し、暴力的な強制排除を繰り返し、抗議する市民の中に負傷者が出たり、海上で拘束したカヌーに乗った市民を波の高い沖合までけん引して開放するなどの危険な行為が相次いでいます。

 沖縄県知事選や総選挙で示された民意を無視した工事に対する県民の怒りは頂点に達し、22日には、辺野古で県民集会が行われる予定です。

 二つは、佐賀空港へのオスプレイ配備計画です。

 1990年に県と関係漁協が締結した「佐賀空港建設に関する公害防止協定」には、「自衛隊との共用はしない」ことが明記されています。

 昨日の仁比参議院議員の質問に中谷防衛相は「昨年7月の(オスプレイ配備の)申し入れ以前に内容を把握したわけではない」と答弁し、国は空港建設の経緯や協定の内容を把握しないままオスプレイ配備計画を決めたことを認めました。

 佐賀県知事選挙では、安倍政権の全面支援を受けた候補が敗北し、新知事がオスプレイ配備計画を「全くの白紙」にすることを表明しました。

 昨日の国会で、それでも中谷大臣は、「現時点においては訓練移転のための使用を想定している」と強弁しました。

 仁比議員は、地元の理解を無視した問答無用の配備計画は「白紙撤回すべきだ」と主張しました。

 三つ目は、空母艦載機部隊の岩国基地への移転問題です。

 4日に「岩国基地に関する協議会」が開催され、大谷総務部理事から内容に関する報告が届きました。

 空母艦載機の岩国移駐等に係る施設整備について「現在進行中の事業としては、駐機場、格納庫等の整備を行っており、今後は司令部庁舎、家族住宅等の整備を予定している。これらの施設は2017年頃までに完成する予定である。」などの説明が国からあったとのことです。

 岩国市及び山口県は「普天間基地の移設の見通しが立たないうちに空母艦載機の移駐のみを切り離して進めることは認められない」という基本スタンスを示し、防衛省の取組みや本事業の進捗状況など、今後の動向を注視する旨を述べたとの報告もあります。

 しかし、このままでは、空母艦載機の岩国移駐等に係る施設整備を完了させ、たとえ普天間基地の移設の見通しが立たない場合でも、問答無用に空母艦載機の岩国移駐が強行されかねません。

 沖縄や佐賀と連帯して、空母艦載機部隊の岩国移駐の強行を認めない運動を山口県内で大きく高めていきましょう。

 空母艦載機の岩国移駐の強行を許すのかどうかが今度の県議選挙争点の一つです。

 日本共産党県議団は、強行を許さない県民の皆さんと連帯して力いっぱい頑張ってまいります。

 基地問題を始めとする安倍政権の問答無用の強行政治に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 

介護保険要支援事業移行7%

 介護保険の「要支援1・2」の高齢者(約170万人)向けサービスを介護保険から外して市町村による別のサービスに移行させる制度改悪で、初年度の2015年度中に移行できるのは114自治体(34都道府県)で、全体のわずか7.2%にとどまることが、厚生労働省の調べで明らかになりました。

 この調査は、全1579自治体を集計したもので、都道府県別でみると13都県で移行自治体はゼロでした。

 私が山口県の担当者に聞いた話では、移行ゼロの都道府県の中に山口県が含まれるとのことでした。

 移行する自治体は、16年度でも227(17.5%)にとどまり、時期未定も119(7.5%)ありました。

 大多数は最終期限の17年度に先送りしており、移行するうえで困難を抱えていることを示しています。

 サービス事業には予算に上限がつけられ、自治体は給付費の抑制を求められます。

 自治体や利用者からは「ボランティアなど受け皿がなく、移行は困難」「サービスが低下し、重度化が進む」との声が上がっています。

 要支援サービス移行が進まない問題は、特別養護老人ホームから要介護1・2の人を締め出し、サービス利用料の1割から2割への引き上げなど負担増・給付減と併せて、「介護難民」の問題をいっそう深刻にするだけです。

 公的介護保障を土台から掘り崩す改悪は中止・撤回し、引き続きこれまでのサービスが受けられるようにするなど国の責任で安心できる公的介護制度に抜本的に改革すべきです。

 介護保険の制度改悪に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

国道190号線の信号機に関する要望行う

 昨日、山口県警宇部署において、国道190号線の信号に関する要望を荒川宇部市議と一緒に行いました。

 第一は、信号機の設置についてです。

 宇部市東岐波の「きわらクリニック横の交差点」「ハヤシ電気前交差点」に信号機設置の要望を行いました。

 第二は、丸尾交差点についてです。

 丸尾方面からの右折が困難だとの声が出されています。信号機の調整を要望しました。

 第三は、床波交差点・権代交差点についてです。

 東岐波方面からの右折が困難だという声が出ています。右折用信号の設置を要望しました。

 宇部署の担当者は「後日回答します」と答えました。 

 皆さんの身近な要望を引き続き藤本までお寄せ下さい。

吉部荒滝の県道小野田美東線改修進む

 宇部市吉部荒滝で県道小野田美東線の歩道を設置する改良工事が進んでいます。

 地元住民から改良工事に関連して二つの要望が出され、先日、私は、県宇部土木建築事務所の担当者と一緒に現地を視察しました。

 一つは、歩道横の川への欄干設置についてです。

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歩道から川へ転落する危険解消のため欄干が必要

 歩道が設置され、歩行者が川に転落する事故が想定されます。

 県担当者は、「川への欄干設置を検討したい」と答えました。

 二つ目は、県道から厚東川への進入路の確保についてです。

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ブロックの向うが県道。県道から川に降りる道が必要

 道路から川へ降りる道が、道路改良工事によってなくなりました。

 県担当者は、「県道から農業用小型車両が通れるような厚東川へ降りれるよう道を設置したい」と答えました。

 引き続き、身近な皆さんの要望を県行政に届けていきたいと思います。

 皆さんの要望をお聞かせ下さい。

 

山口県農民連第38回定期大会で挨拶

 昨日、山口市内で第38回山口県農民連定期大会が行われました。

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   第38回山口県農民連定期大会の様子

 私は、日本共産党を代表して挨拶を行いました。

 挨拶の要旨は以下の通りです。

・・・

 山口県農民連第38回定期大会に当たり一言ご挨拶を申し上げます。
 さて、山口県農業をめぐる3つの問題から日本共産党の役割を述べます。
 第一は、米価下落対策です。
 山口県における米60キロ当たりの生産費コストは21000円です。しかし、昨年産米の農協の概算金は、コシヒカリで8400円、ヒノヒカリで8160円。ペットボトルに米を入れ概算金で計算すると一本60円です。水より安い米では、農家は米作って飯食えない状況です。
 私は9月県議会で、米価暴落に対する県の対応を求め、日本共産党県委員会も無利子融資を求めました。その結果、12月から米価暴落に対する無利子融資がスタートしました。
 第二は、農産物の鳥獣被害対策です。
 私は、一昨年2月県議会で、ニホンザルの管理計画を設けるよう求め、当時の環境生活部長が「検討課題」と答えました。そして、昨年11月に公表された「第11次鳥獣保護管理事業計画(骨子案)」に、「ニホンザルによる農作物被害が急激に増加していることから、第二種特定鳥獣管理計画の策定を検討する」ことが明記されました。
 11月県議会で、私は、ニホンザルの管理計画をいつ策定するのかと質問を行い半田環境生活部長は「詳細な生息状況調査や専門家等への意見聴取を行った後、来年度末を目途に策定したい」と答えました。ニホンザルの計画が立案されるのは中国四国地方では初めてのこととなります。
 第三は、鳥インフルエンザ対策です。
 昨年末長門市で鳥インフルエンザが発生し、3万7千羽の種どりが殺処分されました。関係者の努力で、1月23日に終息宣言が出されました。
 日本共産党は、1月4日に、仁比そうへい参議院議員・大平喜信衆議院議員が長門市に入り、養鶏組合から様々な意見を聞きました。
 日本共産党山口県委員会が1月15日に行った新年度の予算要望の中に、鳥インフルエンザ対策を盛り込み「養鶏業者が被った損失は全額補償する」ことなどを県知事に直接求めました。
 日本共産党は、山口県農業を守るために、様々な問題で建設的な提案を行い県政を動かしてきました。日本共産党県議団を4名にして下さい。

・・・

 山口県の農業を守るために、引き続き奮闘する決意です。

 皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

長生炭鉱水没事故73周年犠牲者追悼式

 昨日、宇部市西岐波の長生炭鉱追悼ひろばで、長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会主催の長生炭鉱水没事故73周年犠牲者追悼式が行われました。

 長生炭鉱犠牲者遺族会の金会長が「いまだに死体の一体も発見されずに、冷たく深い海底に眠っておられる父や祖母の事を思うと、かなしい気持ちで一杯になります。日本政府が、海の底に放置されている死体を、一日でも早く引き上げ、韓国の地に安置できるようにしてくださるようお願い申し上げます。」と挨拶しました。

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     大韓民国遺族会の金会長の挨拶

 駐広島大韓民国丗徐総領事は、「今年は韓日国交正常化50周年を迎え両国関係を改善しなければならないという声が至る所から聞こえてきています。日本政府は戦後70周年の談話を新たに作成しているという便りも伝えてきています。まさに私たちは過去と未来とが交差する地点に立っており、過去に対する正しい認識に基づいて明るい未来を構築する責務を負わされています。」と挨拶しました。

 その後、追悼文が朗読されました。

 刻む会の碑文は、「私たちは、このような悲劇を生んだ日本の歴史を反省し、再び多民族を踏みつけにするような暴虐な権力の出現を許さないために、力の限り尽くすことを誓い、ここに犠牲者の名を刻みます。」という文章で締めくくられています。

 遺族会の碑文は、「お父さん!私達がお父さん達を故郷の地に帰す事が出来る力と智恵を下さいますように。その場所が微力で窮屈だとしても 故郷の地は私達の憩いの場ですから そこではもう少し安らかに休むことができるでしょう。お父さん!その日が来れば本当に安らかにお眠り下さい。」という文章で締めくくられています。

 遺族会の人たちは、韓国式の祈り(チェサ)を犠牲者に捧げました。

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 韓国の遺族の方々が犠牲者に祈りを捧げました

 追悼式に参加して、一日も早く、犠牲者の遺骨が韓国の遺族の元に帰るようにすべきだと思いました。

 同時に、この悲劇を繰り返すような権力の出現を許さず、日本と韓国の平和友好が発展する戦後70年の年にしなければならないと決意を新たにしました。

 長生炭鉱水没事故に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。