議員日誌

真締川の白濁事象について

  真締川において、河川が数時間白濁する現象が見られております。
 この現象について、宇部市環境政策課と県宇部環境保健所が調査を行い、結果について次のような報告を受けました。

①調査結果
・白濁水から有害物質(環境基準健康項目8(除くPCB))の基準超過はありませんでした。
・白濁現象は硫黄コロイドによるものであることがわかりました。硫黄コロイドは乳白色に濁る硫黄温泉や青潮の白濁と同様のものです。
・硫黄コロイドは真締川上流の排水口(宇部テクノパーク及び瀬戸原団地(以下産業団地)の事業場排水の放流先)からの放流水が原因で生じることがわかりました。
・白濁時は、硫酸イオン、硫化物イオン及び硫化水素が関与することがわかりました。

②現象の説明
硫黄コロイドの生成理由は以下のとおりです。
・産業団地から排出される硫酸イオンが真締川に至る間の管路において化学変化(還元)し、硫化物イオン及び硫化水素となります。
※硫酸イオンは有害性はなく、規制対象物質でもありません。海水に大量に含まれるものです。
・硫化物イオン及び硫化水素は真締川に放流されるとさらに化学変化(酸化)し、硫黄コロイドが発生します。
(白濁現象は排水が真締川に放流されると必ず起こるわけではありません。)

③対策
・硫酸イオンの排水対策
 硫黄コロイドの供給源となる硫酸イオンは無害であり規制対象物質でもありませんが、関係する事業場に硫酸イオンの排出対策への協力を依頼しております。
・管路対策
 産業団地から真締川に至る管路を管理する宇部市では、管路対策を早急に講じることで硫酸イオンを硫化物イオン及び硫化水素に化学変化(還元)させないように努めます。

 この間、地元住民への説明は、県や市の担当者から行われています。
 以上の説明に関する問い合わせは、
 宇部市環境政策課環境保全対策係 0836-34-8248
 宇部市企業誘致・雇用創造課 雇用創造係 0836-34-8361
 までお願いいたします。

 引き続き、県政に関わる様々なご意見をお聞かせ下さい。

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