6月県議会で、私は、国保問題を取り上げました。この中で、下関市で国民健康保険証も、短期保険証も、資格証明書も発行していない、いわゆる「未更新」が1650世帯あることが明らかになりました。
この質問の中で、私は、短期保険証や資格証明書の窓口留置が、県内でどれ位あるのか実態調査すべきと質しました。渡邉健康福祉部長は「短期保険証などの留保の状況について早急に調査する」と答えました。
本日、県内の短期保険証や資格証明書の窓口留置の状況調査の結果が、県のホームページで公開されました。
県内でこのような調査が行われたことは初めてのことです。
詳しくは、県ホームページ医務保険課の所をご参照ください。
まず、短期保険者証の留置が3ヶ月以上に及んだものが、8月1日時点で、186世帯(1.6%)、9月1日時点で、45世帯(0.4%)ありました。9月1日時点で、5ヶ月以上留置された世帯が40世帯ありました。
資格証明書の留置が3ヶ月以上に及んだものが、8月1日時点で、547世帯(10.9%)、9月1日時点で、483世帯(11.3%)ありました。
8月1日時点で、6ヶ月以上の留置が215世帯あり、9月1日時点で、6ヶ月以上の留置が206世帯ありました。
国保法施行規則六条に「市町村は、世帯主に対し、被保険者証を交付しなければならない」とあります。下関市の「未更新」は、6条違反が明確ですが、短期保険証などを発行しながら、国保世帯に長期間に渡って保険証等を渡さない「留置」も、6条違反が明らかだと思います。
厚生労働省保険局国民健康保険課長通知(平成21年12月16日)は、窓口留置について「一定期間、これを窓口に留保することはやむを得ないが、留保が長期間に及ぶことは望ましくない」としています。
少なくとも3ヶ月以上も短期保険者証が渡らない世帯が県内に数百世帯の規模で存在していたことを深刻に受け止めなければなりません。特に、6ヶ月以上に渡って資格証が世帯主に渡っていなかった世帯が500世帯前後あった状況は一刻の猶予なく改善しなければなりません。
渡邉部長は、私の質問に、調査の結果を踏まえ「市町に対し、必要に応じて指導・助言を行っていく」と答えました。
今回の調査を踏まえ、少なくとも、3ヶ月以上も短期保険証等が世帯主に渡らないような状況が起きないような山口県となることを願っています。
その事を保障していくためにも、県として、最低、年1回は同様の調査を継続すべきであると思います。
国民健康保険の窓口留置問題について皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
本日、ルネサスリストラに対応するための関係機関の会議「雇用対策連携」会議が、宇部市と柳井市で行われました。
連携会議の中で、9月26日に締め切られたルネサス山口工場と柳井工場での「早期退職応募者」の状況が会社側から報告されました。
山口工場では、1219人の従業員の内、早期退職応募者は、716人(宇部市363人、山陽小野田市201人、山口市56人、下関市54人、美祢市27人、その他15人)でした。
柳井工場では、129人の従業員の内、早期退職応募者は、60人(柳井市25人、光市14人、田布施町7人、平生町7人、下松市3人、岩国市2人、その他2人)でした。
山口・柳井工場合計で、従業員1348人の内、早期退職応募者は、776人でした。早期退職応募者は、従業員の約58%にも及びます。
会社側は、退職時期は予定通り10月31日と説明しました。
ルネサスリストラで、今月末に776人が解雇されるというかつてない雇用の危機が県内で起こる事がいよいよ明らかになりました。
会社側は、「早期退職者が退職する11月以降も当面生産量を落とさない。そのために、今週から早期退職者に対して有期従業員としての再雇用の募集を行いたい。有期従業員としての再雇用者の確保状況を見ながら、グループ全体の支援や勤務体制の見直しを行いながら生産量を維持したい。」という趣旨の説明を行った模様です。
有期再雇用募集に応じても、従業員の労働条件は悪くなり、将来も見通せなくなることは明らかです。
ルネサスは、早期退職応募者が目標の1.5倍となったことを受けて、リストラ計画を見直し、最大限、正規のままでの雇用を継続すべきです。
今後の対応として、県としては、「9月県議会で増額補正した『雇用のセーフティーネット強化事業』を中心に、関係機関が連携して、離職者の再就職を積極的に支援する」としています。
具体的には、①求人開拓・求人確保要請②マッチング支援③委託訓練等の活用による職種④地元市における緊急雇用創出事業等による雇用の場の創出などの対策を講じるとしています。
私は、9月県議会で、山本知事が、ルネサス本社に出向き、「事業の継続と従業員の雇用維持」を求めるよう求めました。
半田部長は「今後新たな進展があれば、必要に応じて、知事による本社要請もあり得る」と答えました。
ブログで報告した通り、半田部長は、地域商工委員会の中で、「早期退職応募者の発表が『新たな進展』ではない」と早々否定しました。
山口県は、ルネサスの従業員が今月末に776名が職を追われる事態に対して、ルネサス本社に対して、今こそ「事業の継続と従業員の雇用維持」を要請する時です。
私は、ルネサス従業員の雇用と、新規学卒者の雇用と関連会社や地元中小企業の営業を守るために、山口県知事がルネサスへの本社要請を行うことを強く求めたいと思います。
その上で、9月議会で増額補正した「雇用のセーフティネット強化事業」を中心に関係機関との連携を強化し離職者に対する万全の支援を強く求めたいと思います。
今日、「障がい者(児)の福祉をすすめる会」(米原ろしゅう会長)の日帰り旅行に、小2の娘と一緒に参加しました。
「すすめる会」には、私が大学を卒業して、宇部に帰ってきてすぐに入会しました。
入会をして25年を越えています。可能な限り、行事に参加するようにしています。
行事に参加するといつも「原点」に立ち返れる思いがします。
米原会長は、79才になられたそうですが、とても元気で、いつも学ばされます。
宇部市役所を10時に出発、車4台に20人が分乗して、下関市の住之江キッチンに向いました。
宇部市役所を車4台で午前10時に出発しました
おいしいバイキングをお腹いっぱいに食べて、大満足で、参加者一同笑顔です。
住之江キッチンのバイキングに舌鼓を打った参加者
隣接している住吉神社を参拝し、大楠まで散策しました。
住吉神社の奥にある御神木の楠の大木
昼食後は、唐戸市場で散策。
連休最終日の昼過ぎ、活況の唐戸市場
大道芸を娘と一緒に観ることが出来ました。
若いパフォーマーの演技に娘とともに魅了されました
映画「あなたへ」で高倉健のロケがあったのは、唐戸市場の海岸から、関門大橋を見上げたここからではないでしょうか。
映画「あなたへ」の下関ロケはここで行われたのでは
新鮮な魚が今夜の我が家の食卓に並びました。
娘は、車いすの方の介助を体験しました。
車いすの方の自動車への乗車の手伝いをする娘(手前)
いい経験が出来たのではないかと思います。
食事をしながら、障がい者の方々から様々なご意見を聞くことが出来て私にとっても大変勉強になりました。
障がい者を取り巻く問題に対して、皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
今日も妻と一緒に、昔ばなし大学山口第4回の二日目に出席しました。
今日は、「土地言葉による語り」という時限があり、3人の方が「語り」をされました。
一人は、木下順二さんの作品を九州弁で、一人は、三省堂日本昔話百選から関西弁で、もう一人は、山口弁で「ぶす」という話を語られました。
「ぶす」という話は、「ばかむすこ」が「だんご」を買ってこいと言われたが、「だんご」が覚えられず、「どっこいしょ」になったりする話です。
確か落語にも同じような話があるように思います。大きな声での朗読でとても面白く聞きました。
この物語の出典は、山口県小学校教育研究会国語部会編の「山口のむかし話」です。
「ぶす」は、新南陽地域に伝わっている話のようです。
「山口のむかし話」は、我が家に私が子どもの頃からある本です。
父の字で「昭和48年11月28日購入す」とあります。
私が、9歳の頃、我が家の末っ子の娘と同じ頃に父が購入したことになります。
小学校の教師をしていた父は、この本を執筆した先生の中には知り合いが多いという話をしてくれた事を思い出します。
以前、本ブログで紹介したこともありますが、この本の中に、「えんこう岩」という話があります。
この話は我が家に代々伝わっている話です。
いたずらをしない誓いとして、石に河童の手形を掘らせたという話ですが、河童の手形と言い伝えられている「えんこう岩」が私の子どもの頃までは、実際に残っていました。
この石が、災害や父の没後、どこを探してありません。
数年前に、この石を「えんこう岩」にしようと、私が、近くの河原で取ってきた石を実家の庭の隅に置きました。
小澤先生は、「自分の今しゃべっている言葉で、昔ばなしを語ってください」と強調されました。
私も我が家に残る「えんこう岩」を自分の言葉で語れるようになればと思います。
「山口のむかし話」は、初版以降、2度改定され、新しい本が出版されているようです。
山口にもすばらしい昔ばなしが多数残っていることに誇りを感じた今日の講座でした。
「山口のむかし話」を残す活動に参加出来たらと思います。
皆さんの身近な昔ばなしをお教え下さい。
昨年6月から出席している昔ばなし大学(山口)も今回で、第4回目となりました。
今日と明日、宇部市立図書館で受講します。
今日は、小澤俊夫先生が講師で、休憩を挟みながら10時半~16時までみっちり学習しました。
今日は、「山梨とり」という日本の昔ばなしに関して①関敬吾さん②東京子ども図書館編②三省堂日本昔話百選④木下順二さん⑤松谷みよ子さんの5作品を比較検討しました。
関さんの作品が、「再話」に一番近いもので、木下さんや松谷さんの作品は、かなり脚色されたものになっていることが私にも分かりました。
特に木下さんの作品は、ばあさまが、「行くなちゃガサガサ」と言っている方の道に行けとなっており、「再話」とは、全く逆になっていました。
小澤先生は、「昔ばなしは昔ばなしのままで、土着性を守ることが大切」「昔ばなしに欠けた部分があった場合、同じ郡内で別の昔ばなしであれば、補ってもいいが、それより広域の話ならば、補うべきではない」と話されました。
小澤先生は、「戦後、昔話は文芸的レベルが低いとされ、文芸的レベルを高めるとして、木下氏や松谷氏らの創作が行われた背景がある」とも話されました。
そして、小澤先生は、今日もドイツの研究者リュティの理論を引用し、昔ばなしには、「拙劣さや不器用」ではなく「高度な形式の洗練」があることを力説されました。
明日も妻と二人で、小澤先生の「昔ばなし」の世界に浸かってきたいと思います。
本日、午後4時、原発をつくらせない山口県民の会(吉川五男筆頭代表委員)は、山本知事に対して、「上関原発建設予定地の公有水面埋立延長を永久に取り消し、伊方原発・島根原発1号機2号機の再稼働並びに島根3号機の稼働について反対する要請書を提出しました。
冒頭、要請書を藤永代表委員(県労連議長)が小泉商工労働部理事に提出しました。
代表委員の一人として延長申請問題などを問いました
(藤本は、交渉団前列の左端)
要請事項の第一は、上関原発建設計画を断念するよう中国電力に要請することです。
小泉理事は、「国の指針に基づき、中国電力が判断して手続きしているものであり、断念を求める考えはない」と答えました。
今日、枝野経済産業大臣は、上関原発について「原発を新増設しない原則の適用対象だ」と述べたとされる問題で、小泉理事は「閣議決定されたものではないので、コメントできない」などと答えました。
第二は、公有水面埋立免許の延長申請は応じないことです。
小泉理事は、「今日、3時に中国電力は柳井土木建築事務所に延長申請書を提出した」と報告し、「『延長申請があっても認めることは出来ない』との立場を堅持しつつ、法律に基づき適正に審査する」と答えました。
港湾課の担当者は、「審査は、県港湾課で行う。来週火曜日頃に柳井土木から書類が到着することになる。それ以降審査をすることになる。」「上関町への照会や縦覧などの手続きは行わない」「申請書を受け付けて標準処理期間は32日となっているが、必要があれば、中国電力に詳細を確認することなどが考えられ、そうなれば、延長することもあり得る」と答えました。
第三は、伊方原発の再稼働は容認できないことを愛媛県と四国電力に申し入れることです。
小泉理事は「伊方原発の安全性は国の責任で行われるものと考えており、申し入れを行う考えはない」と答えました。
第四は、四国電力と安全協定を結ぶことです。
これについて、防災危機管理課の担当者は「今年度中に、四国電力と安全協定を締結したい」と答えました。
第五は、島根原発の再稼働と3号機の新規稼働を行わないよう国と四国電力に働きかけることです。
小泉理事は「新しく出来た原子力規制委員会の動向を見守っていく」などと答えました。
第六は、自然エネルギーの普及を促進するために必要な施策を講じることと、上関町の新たな振興策を検討することです。
小泉理事は、自然エネルギーの普及促進について「現在、自然エネルギーの普及を促進するための県の指針である『再生可能エネルギー推進指針」を策定中である」と答えました。
上関町の新たな振興策については「上関町における地域振興ビジョンがまとまった段階で、町の意見を聞き、国、県、町の役割分担を明らかにした上で、適切に対応したい」と答えました。
参加者からは、「原発ゼロを求める県民の声に答えるよう、国や電力会社に県として働きかけを行うべきだ」との意見が相次いで出されました。
今日、中国電力が公有水面埋立免許の延長申請を行うという新たな段階となりました。
県は、「延長は認められない」とする基本スタンスを堅持して、埋立免許を失効させる迅速な判断を行うべきです。
上関原発問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。