昨年6月から出席している昔ばなし大学(山口)も今回で、第4回目となりました。
今日と明日、宇部市立図書館で受講します。
今日は、小澤俊夫先生が講師で、休憩を挟みながら10時半~16時までみっちり学習しました。
今日は、「山梨とり」という日本の昔ばなしに関して①関敬吾さん②東京子ども図書館編②三省堂日本昔話百選④木下順二さん⑤松谷みよ子さんの5作品を比較検討しました。
関さんの作品が、「再話」に一番近いもので、木下さんや松谷さんの作品は、かなり脚色されたものになっていることが私にも分かりました。
特に木下さんの作品は、ばあさまが、「行くなちゃガサガサ」と言っている方の道に行けとなっており、「再話」とは、全く逆になっていました。
小澤先生は、「昔ばなしは昔ばなしのままで、土着性を守ることが大切」「昔ばなしに欠けた部分があった場合、同じ郡内で別の昔ばなしであれば、補ってもいいが、それより広域の話ならば、補うべきではない」と話されました。
小澤先生は、「戦後、昔話は文芸的レベルが低いとされ、文芸的レベルを高めるとして、木下氏や松谷氏らの創作が行われた背景がある」とも話されました。
そして、小澤先生は、今日もドイツの研究者リュティの理論を引用し、昔ばなしには、「拙劣さや不器用」ではなく「高度な形式の洗練」があることを力説されました。
明日も妻と二人で、小澤先生の「昔ばなし」の世界に浸かってきたいと思います。
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