読売新聞は、安倍首相が集団的自衛権の限度容認を異例のたとえ話で説明したとして「首相は7日の自民党のインターネット番組で、『友達のアソウさんと一緒に帰り、3人ぐらい不良が殴りかかってきたら、私もアソウさんを守る。今度の法制で出来ることだ』と述べた。」と報じました。
柳澤協二さんの「亡国の集団的自衛権」の中に「集団的自衛権が必要だとする主な論拠として、たとえば『友達が殴られそうになったときに守らなくていいのか』という主張が挙げられます。」とあります。
柳澤さんは、「だいたいアメリカは、世界で他に誰からも殴られないような『強い友達』なのですから、この『友達が殴られたから殴り返す』と言う議論には、殴られるのは、より弱そうな、隣にいる日本かもしれない、という発想が欠けているように思います。」と指摘しています。
柳澤さんは、「自衛隊が『大変だから、お助けします』と出て行ったら、必然的に武力紛争につながっていきます。情報収集が武力紛争に発展する事態はアメリカが望むことではありませんし、そうした事態を招きかねない自衛隊の『救援』は迷惑でしかなくなってしまうでしょう。」とも指摘してしまいます。
柳澤さんは、結論として「同盟国であるアメリカが危ないとき、日本が助けられるよにならなければいけない、というわけですが、この論旨は非常に粗雑なものだと言わざるを得ません。」と述べています。
第一次安倍政権で安全保障の参謀役を務めた柳澤さんの指摘は重いものがあると思います。
安倍首相は、安保法制について説明すればするほど、内容が「戦争法案」そのものであることが明らかになります。
法案の本質が戦争法案ならば、憲法9条違反が鮮明であり、この戦争法案は廃案しかありません。
戦争法案に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
芥川賞作家・中村文則さんの最新作「教団X」を読み始めています。
560ページを超える長編小説ですが、最後まで読み通したいと思います。
6日付のしんぶん赤旗日刊紙に中村文則さんのインタビューが掲載されました。
中村さんは、インタビューの中で、「僕は今の日本の流れに危機感を持っています。秘密保護法制定、集団的自衛権行使容認の強行など、全体主義の方向に傾きつつあるのではないか。」と語っています。
「教団X」について中村さんは「『教団X』は、謎のカルト教団に対抗する自称アマチュア思索家・松尾の語りの中で、僕の理想を掲げました。『我々は、平和平和と連呼する、戦争を望む国々から煙たがられる存在になるべきです』『〈紛争〉で大国の企業達が利益を得るような状態を防ぐ行為をし続けたい』『暗躍する軍需産業を野放しにするわけにはいかない』」と語っています。
そして、中村さんは、「ナチスに反対したドイツのマルティン・ニーメラー牧師の言葉がありますね。『ナチスが最初共産主義者を攻撃した時、私は声あげなかった。私は共産主義者ではなかったから。社会主義者が牢獄に入れられた時、私は声をあげなかった。私は社会主義者ではなかったから」-そして最後に自分たちが攻撃された時には全てが遅すぎた、と。今ならまだ遅くない。」
自民党内で、言論弾圧事件が後をたちませんが、これが戦争の始まりだったとしてはなりません。
今ならまだ遅くない。憲法違反の戦争法案は廃案に追い込みましょう。
中村さんの言葉に励まされます。
「教団X]で、中村さんが引用された部分にまだ到達していませんが、中村さんの作品とじっくり向き合いたいと思います。
中村ファンの皆さん。お勧めの作品をお教え下さい。
十八歳選挙権実施を前に、主権者としての意識を高める授業が6月24日、県立柳井高校(小林真理校長)で行われ、安全保障関連法案を題材に、もっとも説得力がある発表に投票する授業が行われました。
この授業は、マスコミにも公開され各紙が報道しました。
この授業について、3日、自民党の笠本県議が、一般質問で、「政治的中立性があるか疑問」などと質問し、浅原教育長が「指導が不十分だった」と答弁する場面がありました。
この問題について、山口民報(7月12日付・印刷済み)は、「質問は『政治的中立性』の口実で教育現場に介入する恐れがあり、それ以上に答弁は現場教師を萎縮させかねない危険を含んでいるといわなければなりません。」「柳井高校の授業は、十八歳選挙権の実施を前に、主権者意識を正しく身につけようと行われたもの。題材は安全保障関連法案でしたが、最初から賛否を党のが目的でないこと、事前にマスコミにも公開を伝えて政治的公平中立を旨に行われたこと、校長自身も授業参観していることなど、質問も答弁も筋違い。『問題視』すること自体が主権者教育を非難する点で問題です。」と報じました。
この問題について、4日の毎日新聞は、「来年の参議院選から18歳の高校生が投票権を行使する公算も大きい中、専門家から『時代錯誤的で、かつ現場を萎縮させる発言だ』との批判が起きている」と報じ、大東文化大学の村山名誉教授の談話を掲載しています。
村山大東文化大学名誉教授は、毎日新聞に「「政治教育に試行錯誤をしている現場を萎縮させることにもつながる、時代錯誤的な発言だ。」との談話を寄せています。
7日の中国新聞は、この問題について「『18歳選挙権』に向けた取り組みに水を差す形で、専門家は『教育現場が萎縮し、賛否が割れる課題は取り上げないとの雰囲気が広がらないか心配』懸念する。」と報じ、吉川山大教授の談話を掲載しています。
吉川山大教授は、中国新聞に、「1回の授業だけで内容を批判するのは短絡的。教育長は答弁で授業の評価できる点に触れておらず、現場は気の毒」「原発など賛否の割れる課題を取り上げないという雰囲気が広がると教育実践の発展に良くない」との談話を寄せています。
戦争法案は今国会で通すなの国民世論が大きく広がる中での自民党県議の質問です。
沖縄のマスコミをつぶせとの発言が飛び出した自民党学習会での言論弾圧事案と同じ体質を今回の問題にも感じます。
県議会での質問は、今の状況に対する自民党の「焦りと驕り」が現れたものと私は感じました。
県教育委員会は、政治的中立性と現場を守る姿勢で山口県の教育に臨むべきだと思います。
皆さんは、この問題をどのようにお考えですかお尋ねします。
自民党県議団は、開会中の6月県議会に、国会で審議中の「戦争法案」の早期成立を求める意見書(表題は『戦争を阻止し国民の生命と安全を守る法制に関する意見書』)を提出しました。公明党、新政クラブ、無所属の会など5回はが賛同してます。安倍政権の憲法つぶしを後押しするのが目的で、全国でも異例な動き。今日にも委員会採択、10日には本会議で採決を強行する構えです。
山口県憲法共同センターでは、「採択するな!」の声を集中するよう呼びかけています。
「戦争法案」推進会派のファックス番号
自民党 083-933-4139
自民党新生会 083-933-4249
自民党県政クラブ 083-933-4329
公明党 083-933-4389
新政クラブ(合志栄一議員)083-933-4229
無所属の会(渋谷正議員)083-933-4229
推進会派に、「立憲主義を否定する『意見書』は撤回して下さい」のファックスを送りましょう。
詳しくは、山口県憲法共同センター 083-922-0465にお問い合わせください。
歴史に逆行する県議会での意見書採択は許されません。
皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
知り合いの方から厚南手話会への入会を勧められ、昨日、初めての例会に参加しました。
早速、手話で自己紹介をしたり、グループで、寸劇をしたり、とても勉強になる例会でした。
私が学んだ日本福祉大学には、聴覚に障がいを持った学生の方が多数おられました。
特に、3年生からは、障がい者問題を学ぶゼミだったので、多くの聴覚障がいを持った学生の方々とグループ討論や日常活動を行いました。
その時、少しは手話が出来、分かっていたのですが、あれから30年近くが経過して、手話の知識はほぼゼロのレベルです。
50の手習いとなりますが、これを機会に、聴覚に障がいを持った方々と会話ができるようになりたいと思います。
手話は、手の動きも重要ですが、表情が重要だということが昨日の例会で分かりました。
早速、書店で、NHKみんなの手話のテキストを購入しました。
日常に手話を取り入れて学んでいこうと思います。
厚南手話会で多くの新しいご縁をいただきました、これを今後の人生に生かしたいと思います。
聴覚に障がいを持った皆さん、お話いたしましょう。