被災地を見てほしいという要望が続いています。今日は、私の郷里である宇部市旧楠地域2ヶ所の被災現場を視察しました。
まず、訪ねたのは、荒滝川です。父が現職の教員をしていた頃から荒滝の滝の景勝保存会を作って、滝への道の保存を行っていました。
合併後も旧楠の景勝地の一つとして荒滝の滝は位置づけられていると思います。
今日、現場を訪ねてみると、荒滝川は、荒れ放題になっていました。護岸は相次いで崩落し、橋もズタズタでした。
地元自治会長から「県でも市でもいいが、荒滝の滝への道を行政の力で確保してほしい」との要望をお聞きしました。
滝へ行く道はあちこちが大きくえぐられています
次の訪ねたのは、船木の大船台の入口です。
個人のお宅の擁壁ではありますが、大きく崩壊しています。崖の下には河川が流れており。更に崖が崩壊したら川が埋まってしまう危険もあります。
業者に見積もってもらったら400万円以上かかるそうです。住んでおられる方は、引っ越しも検討されているそうです。
「宇部市に問い合わせたら復旧は自己責任と言われた」ということですが、新潟県では助成が出るかもしれないケースですが、行政格差は歴然です。
安全安心の山口県を標榜するなら、やはり小規模急傾斜地災害防止事業の基準を1戸以上に引き下げるべきだと痛感しました。
大きな崖崩れ。復旧は自己責任で仕方がないのか。
今日、視察した問題についても明日、私たちが行う県と市への要望書の中に含めたいと思います。
引き続いて、皆さんの要望をお聞かせください。
映画「アマルフィ」の原作で真保裕一さんと出会って以来、彼の作品を読み続けています。
最新作の「アマルフィ」に続いて、「奇跡の人」「繋がれた明日」を読み、今、「ホワイトアウト」を読んでいます。
「奇跡の人」は、自治体学校に行く新幹線の中で一気に読みました。新幹線の中では眠たくもなるのですが、眠気を超える小説の面白さで一気に読み進みました。
最後の1ページまで、読み応えのある作品でした。今年読んだ作品の中では「奇跡の人」が一番よかったと言えます。
「繋がれた明日」も罪を犯した人に対する社会の冷たさを見事に描き出した作品で読み応えがありました。
今読んでいる「ホワイトアウト」は映画にもなった作品ですので、今日あたりDVDを借りてこようかなと考えています。
ビールの宣伝で、「長い付き合いになりそうです」というフレーズがありましたが、真保裕一は、私にとって長い付き合いになるような作家です。
どの作品も実に興味深いテーマばかりです。やっぱり読書は面白いですね。
真保裕一作品について皆さんの感想をお聞かせください。
先日、本屋に行きますと「やきとりじいさん体操」なる本が目に飛び込んできました。
この体操は、岡田麻紀さんが考案されたものす。YouTubeのアクセス数が昨年だけで50万件を突破し、全国で話題になっているそうです。
先日、太極拳の先生から「藤本さん少し疲れていますね」と言われ、「その通りなんです」と思っていた矢先に、この体操に出会いました。
考案者の岡田さんは、ダイエットとリバウンドに苦しみ、最後は、食べたものを吐くまでになったそうです。
その後、岡田さんは青年海外協力隊でアフリカを訪ねた経験などから、「食べ物がいたるところで売られていることに感謝の気持ちを持とう」と決意されたそうです。
この頃から食べ過ぎることが少なくなったそうです。
「やきとりじいさん」という人生応援歌に合わせて体操するのですが、とにかく楽しい体操です。何より、体操を指導する岡田さんの笑顔に癒されます。
座って行うバージョンやシェイプアップバージョンなどがあり、それぞれのレベルで楽しめます。
私は、シェイプアップバージョンを行っています。夜は子どもたちとやっていますが、朝は、寝起きで誰も一緒にやってくれないのが残念ですが、継続してみようと思います。
思いっきりやれば、この時期は汗が出ます。
この夏を、「やきとりじいさん体操」で乗り切りたいと思います。
本日、日本共産党宇部市議団の皆さんと、床上浸水被害の多かった厚東川ダム下流を視察しました。
28日現在、宇部市の床上浸水件数は、46件で、山口市、防府市に次いで多い数となっています。
宇部市の床上浸水46件を小学校区別で見ると、1位が厚東の15件。2位が二俣瀬の12件です。
この二つの校区で床上浸水が発生した原因に、厚東川の水位増加が関わっています。
私たちは、まず、床上浸水被害が出た一番南の沖の旦から末信周辺を視察しました。
当該地域は、厚東川の堤防が未整備の地域です。直接、厚東川の水が流入し、床上浸水の被害が発生しました。
県道琴芝際波線沖の旦橋以北の東岸は堤防が未整備のまま
次に訪ねたのは、寺世寺です。「上の湯」温泉は、床上1.5メートル浸水したそうです。
寺世寺川の水が、厚東川にはけなかったことが原因と考えられます。
「上の湯」温泉の券売機はほぼ水没したそうです
次に厚東駅前を訪ねました。浸水被害者の方々は、舟で厚東中学校に避難されたそうです。
88歳の女性の方は、「生まれてからずっとこの地域に住んでいるがこのようなことは初めて」と語っておられました。
大坪川の水が、厚東川にはけなかったことが原因と考えられます。
88歳の女性のお宅です。床上30センチ浸水しました。
私は、厚東川ダム下流の視察を終えて、県厚東川ダム管理事務所を訪ねました。
担当者は、「21日のピークでは、毎秒1280トンの水が厚東川ダムに流入し、毎秒1100トンの水を排出した」と話しておられました。
この数は、流入・排出とも測定史上最高だとも話されいました。
厚東川ダム下流で、今回、床上浸水被害が多かったのは、近年まれにみる水量をダムから排出したことが原因の一つだと思われます。
私は、台風が猛威をふるった錦川流域での床上浸水被害の時に、菅野ダムの排水が問題になったことを思いだしました。
その時の教訓から、菅野ダムでは、大雨の場合は、「事前放流」を行うシステムを確立したと聞いています。
厚東川ダムでも、21日に、事前放流が行われていれば、これほどの被害にならなかったのではないかと悔やまれます。
今回、厚東川ダム下流で床上浸水が多発したことを教訓として、今後の豪雨時は、「事前放流」を行うべきではないでしょうか。
このことが私が、今日、厚東川ダム下流の床上浸水被害地域を視察しての感想です。
厚東川で被災された皆さん、その他、関係者や専門家の皆さん、この問題をどうお考えでしょうか。
ご意見をお聞かせください。
私の所に、宇部市吉部の方から「裏山の崖が崩れた、行政の力で復旧してほしい」という要望が寄せられました。
昨日、宇部市役所楠総合支所に要望を伝えましたら、担当者は、「県の制度は、2戸以上の被害が対象であり、現状では行政による復旧は困難」と回答しました。
私は、仁比参議院議員事務所の山口秘書に、「1戸の被害から崖崩れを復旧する制度を持った自治体はないか」問い合わせを行っていました。
本日、回答がありました。新潟県では、日本共産党県議の議会質問を受けて、被害が1戸の崖崩れから助成をするとのことでした。
新潟県には、「小規模急傾斜地崩壊防止事業」があります。新潟県中越沖地震以前は、この事業の対象は、保全対象人家が2戸以上、高さ5メートル以上でした。
しかし、中越沖地震の被災を受けて、日本共産党県議が議会で追及した結果、制度の運用が、1戸以上、高さ3メートル以上に緩和されました。
「住み良さ日本一」「安心安全」を標榜する山口県ならば、1戸以上に、県制度を緩和すべきです。
日本共産党北南委員会(五島博委員長)と私と日本共産党宇部市議団(荒川憲幸団長)は、来週月曜日の午後、二井県知事と久保田宇部市長に対して、「豪雨災害に対する緊急要望」を行うよう準備をすすめています。
要望項目は、①床上浸水被害世帯を支援する制度を創設すること②急傾斜地の被害が1戸だけの場合を支援する制度を創設することです。
久保田市長も「安全安心」をマニュフヘストの第一に掲げておられます。市独自の制度創設かあるいは、制度創設を県に要望するよう宇部市に求めていきたいと思います。
安全安心は、災害の時にこそ問われています。安心できる山口県と宇部市を実現していくために取り組みを強めていこうと思います。
引き続き、皆さんのご要望をお寄せください。
昨夜、党県豪雨被害対策本部会議が、防府市で開かれました。
会議には、仁比参議院議員が参加し、各地域の被害状況が報告されました。
会議では、国道262号の復旧など道路や河川や崖崩れの早期改修を実現することと同時に、被災者支援の重要性が話されました。
県下で一番被害が大きかった防府市では、昨日までの被害が全壊家屋23件、半壊家屋26件となっています。
改正された被災者生活再建支援制度は、半壊とは「流失した部分の床面積がその住家の延床面積の20%以上70%未満のもの」などとされています。
さらにその内容を明らかにした「浸水等による住宅被害の認定について」という通知が、H16年10月28日、内閣府政策統括官から県知事に出されています。
この通知の中に「床上浸水等の被害に係る住宅の被害認定にあたっては、以下の点に留意し」という記述があります。
具体的にはたとえば、「浸水により、合成樹脂系床材が汚損や浮きが生じた場合には、『床』の損傷として取り扱うものであること」とあります。
会議では、これら、政府の全壊の概念も被災者の実情にあったものに更新されており、この成果が、防府市の住民に及ぶようにきめ細やかな対応を県や防府市に求めていくことが確認されました。
次に、災害救助法や被災者生活再建支援制度が、次に被害の多い山口市に適応されるよう働きかけていくことも話し合われました。
更に、当面、国の法や制度の適応にならない、被害件数の少ない自治体の被災者の住宅支援などをどう進めるかについても話し合われました。
私も、宇部市や山陽小野田市の床上浸水の被害者の方々を見てきましたが、対応の必要性を感じました。
この点で、国会議員の秘書から示されたのが、岡山県美作市災害被災者特別支援制度です。美作市では、今年7月に竜巻被害で数戸の家屋に被害が出ました。
しかし、被害戸数が少ないために、国の制度の適応はありませんでした。しかし、市で独自の制度を設けました。
市の制度は、家屋復旧費の2分の1を対象とし、全壊は、300万円、半壊は150万円、一部損壊は50万円を限度額に、市が負担する制度です。
また、都道府県も国の制度に上乗せする制度を創設しています。これまでの調査で、10県が上乗せを行っています。
岐阜県、大分県、宮崎県、鹿児島県では、、床上浸水についても支援金等を支給する制度を創設しています。
山口県でもぜひ、このような制度を創設させ、床上浸水の被害が出た地域に支援金を支給できるようにすべきです。
対策本部では、近く要望をまとめ、県との交渉を行う予定です。
県議会は、来月7日に行われます。その時は、この問題を大いに議論したいと思います。
被災者の住宅再建などは待ったなしです。山口県の英断が早急に求められます。
昨夜行われた県党豪雨対策本部会議の様子
右側の紺色の防災服を着ているのが仁比参議院議員