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「廃炉を決定した原子炉の施設内での次世代革新炉への建て替え」に上関原発は含まれない と資源エネルギー庁の担当者が答える

 昨日、日本共産党山口県議団は、政府からレクチャーを受けました。

 政府職員から県政の諸課題に関する政府の考えについて説明を受けました。(左が河合県議 右が私)

 国土交通省から「サウンディング型市場調査」について、経済産業省から使用済み核燃料の中間貯蔵施設についてと脱炭素成長型経済構造移行推進戦略とエネルギー基本計画についてレクチャーを受けました。
 今日は、脱炭素成長型経済構造移行推進戦略(以下、戦略)とエネルギー基本計画について報告します。
 レクチャーは、資源エネルギー庁総務課戦略企画室の担当者から受けました。
 戦略の2ページの注釈に「この戦略は、脱炭素成長型経済構造への円滑な移行の推進に関する法律の規定に基づき、2021年10月に閣議決定した『第6次エネルギー基本計画』『地球温暖化対策計画』及び『パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略』を踏まえ」とあります。
 私たちの「脱炭素成長型経済構造移行推進戦略とエネルギー基本計画はどちらが上位計画か」の問いに、戦略企画室の担当者は、「上位計画はなく、戦略は、エネルギー基本計画を踏まえたものだ」と答えました。
 戦略の7ページに、「廃炉を決定した原発の敷地内での次世代革新炉への建て替えを対象として」とあります。
 私たちの「現時点での国策で、原発の新設は容認しているのか」の問いの答えは、この部分が回答でした。
 その上で、戦略企画室の担当者は、上関原発は、上記の引用部分の概念に「含んでいない」と答えました。
 これは極めて重要な回答だったと思います。
 この点については、2月県議会の質問に生かしていこうと思います。

自治体のデジタルガバメント移行で歳出が増加し、住民サービス削減にならないか

 地方議会議員政策セミナー二日目は、自治体行政のデジタル化政策について、稲葉一将名古屋大学教授などから講演を受けました。
 山口県は、この間、山口県デジタル・ガバメント構築連携会議を開催してきました。
 この会議の議題でもある二つの問題を通じて、自治体行政のデジタル化政策の課題を考えてみたいと思います。
 一つは、ガバメントクラウド移行問題です。
 東京自治労連の稲葉多喜生さんのこの部分での講演内容を紹介します。
 昨年、12月4日、読売新聞は、121自治体の内、3割が、政府クラウドの移行は困難と報じました。主な理由は、人件費などが賄えないことが理由です。
 東京自治労連が、東京都内の区市町村において、ガバメントクラウドへ移行するための統一標準化にかかる費用について聞き取り調査を行った結果、移行にかかるコストは区で60億円程度、市で数十億円の費用負担がかかることが分かりました。それを補う補助金は不足しているとの回答が多かったとのことです。
 基幹業務システムのガバメントクラウドへの移行のため、国は、財源の19%を補うといい、7000億円の財源を確保したというが、内容が不透明で利用しづらい状況だということです。
 稲葉さんは、「国庫負担に上限があるので自治体負担がある。全額国庫補助で行うべき。」と話します。
 また、稲葉さんは、「ガバメントクラウドを運用開始した後のランニングコストが自治体財政を圧迫させるのではないか。」と指摘します。
 22年9月デジタル庁「ガバメントクラウド先行事業における投資対効果の費用実証」の結果、財政規模が、大きい自治体は、盛岡市 マイナス8%となっている一方、財政規模が小さい自治体は増加している結果だと言います。
 稲葉さんは、この問題で最後に、「ガバメントクラウドへの移行でランニングコストが増加し、本来行われるべき福祉への支出などが削減される心配がある。」と指摘します。
 山口県でも県・市町の業務がガバメントクラウドへ移行させられようとしています。移行へ向けての現状を調査し、必要な発言を行っていきたいと思います。
 次に、アナログ規制の点検・見直しについて
 山口県は、この点に関し次の対応方針をガバメント連携構築会議で示しています。
● 「地方公共団体におけるアナログ規制の点検・見直しマニュアル」や国の見直し状況等を参考に見直しを進めることとして洗い出し作業を実施。
● 先般、アナログ規制見直し等の庁内の推進体制としてワーキンググループを設置。調査結果を精査の上、国の動向を踏まえ、書面掲示規制とFD等の記録媒体規制から、見直し方針を検討し、条例改正等を行う予定。
● その他の規制については、今後改訂が予定されている地方自治体向けのマニュアルや国の見直し状況などを踏まえ、年度内を目途に見直し方針を整理の上、随時、条例改正等を行う予定。
 アナログ規制の点検・見直しに関し、稲葉名古屋大学教授は、次の点を指摘しました。
 第一は、公務員の専門性をデジタルに代替できるのかという点です。
 例えば、保育現場に、監視カメラが設置され、保育士の目視を補えるのでアナログ規制を見直すとの議論があります。
 これまで培ってきた保育士の専門性はどうなるのかという問題が問われます。
 第二は、監視社会に突き進む危険性です。
 埼玉県戸田市で、教育現場において、子どもに、リストバンドを付けて、監視カメラを増やして、アナログ規制を見直す動きがあるそうです。
 教育や福祉現場で、対象者にリストバンドを付け、監視カメラで管理することが、教育や処遇の面で、本当に良いものと言えるのかとの疑問が指摘されました。
 山口県でも上記の方針の元、今年度末に方針が示され、2025年6月を目途にアナログ規制の見直しが進められようとしています。そのことで、住民へのサービスが向上することになるのか十分な検討を行いながら進めていく必要があることを実感しました。この点についても調査を行い、必要な発言を行っていきたいと思います。
 自治体行政のデジタル化政策に関する皆さんのご意見をお聞かせください。

この20年間で介護保険料は約2倍になる一方で、年金は約2割下がっています

 昨日から東京都で開かれている自治体問題研究所が企画した「地方議会議員政策セミナー」に参加しています。
 昨日は、「介護保険改定の動向と自治体における課題」と題して大阪社保協介護保険対策委員会の日下部雅喜さんから講演を受けました。
 第一は、保険料2割負担の対象拡大についてです。
 昨年12月20日、政府は、第9期介護保険事業計画での2割負担対象拡大を見送ることを明らかにしました。
 昨年、12月22日の第110回社会保障審議会介護保険部会では、次の方針が示されました。
「利用者負担が2割となる「一定以上所得」の判断基準の見直しについては、以下の内容につき、引き続き早期に、介護サービスと医療サービスと利用実態が異なることを等を考慮しつつ、改めて総合的かつ多角的に検討を行い、第10期介護保険事業計画期間の開始(2027年度~)の前までに結論を得る」
 日下部さんは、引き続き、介護保険料の利用者負担2割拡大させない運動を強めていこうと訴えました。
 第二は、介護保険料をどう下げるかについてです。
 介護保険料は、全国平均で、第1期が2911円だったものが、第8期で6014円と2倍以上に値上がりしています。
 一方、この20年で、年金は、約3万2千円、約18%値下がっています。
 消費税10%化を受けて、介護保険料の公費軽減が拡大されました。
 第一段階は、0.5から0.3へ、第2段階では、0.75を0.50へ、第3段階では、0.75を0.70に改定されています。
 しかし、昨年12月の政府の介護保険部会で、第一段階の公費軽減分を0.2から1.17に、第2段階を0.25から0.2へ、第3段階を0.05から0.005に減少させることが示されました。
 その結果、公費負担が382億円減少します。この382億円を標準9段階から13段階へすることで賄うことが示されました。
 国は、介護保険の低所得者部分の公費負担を削減する382億円を、高所得者の保険料値上げで賄おうとしているのです。
 第三は、介護給付費準備基金についてです。
 市町村介護保険事業計画の3年間が経過して黒字となった財源が、介護給付費準備基金として積み上げられています。
 この介護給付費準備基金の全国合計は、第5期(2014年度)で、3024億4683万円で歳入額比3.1%だったものが、第7期(2020年度)で、7947億8111万円歳入額比6.9%と2倍以上に積みあがっています。
 市町村介護保険事業が赤字の場合、都道府県から借り入れを行います。これが、財政安定化基金です。第1期末(2002年度)全国で735保険者が、403億7千万の借り入れを行っていましたが、第8期1年目の20021年度、2年目の2022年度は、貸付を受ける保険者はゼロでした。
 日下部さんは、介護保険料を引き下げるために、国庫負担増を求めることの重要性を述べた上で、保険料の余りをため込んだ基金を保険料引き下げに回すことが大切だと訴えました。
 日下部さんは、和歌山県橋本市などでは、基金を取り崩し、保険料の値下げを実現していることを紹介しました。
 次に、介護予防・日常活動支援総合事業(以下総合事業)についてです。
 2015年度以降、軽度の介護度の方々のサービスを総合事業に移行させました。
 日下部さんは、総合事業において、必要なサービスが介護度の低い方々に提供できているのかのチェックが必要だと強調します。
 神奈川県では、従前相当サービスでは、(2022年3月末)横須賀市が100%で実施されている一方で川崎市では、0%であったりと市町村で大きな格差が生まれています。
 日下部さんは、総合事業のさらなる要介護者への拡大をさせない運動と要支援者への在宅サービスを拡充させ、総合事業を保険給付に戻す運動が重要だと強調しました。
 学んだことを山口県政に生かしていきたいと思います。
 介護保険に対する皆さんのご意見をお聞かせください。

藤本かずのりサポーターズ春のつどいに130名集まり大成功

 昨日、宇部市内で、藤本かずのりサポーターズ春のつどいが開かれ、130名が集まり大成功しました。

 一部では、松井恵子共同代表の挨拶の後、私が、議会報告を行いました。

 会場いっぱいの130名が参加した藤本かずのりサポータズ春の集い 私が、議会報告をしている写真です。

 みふじ美智子衆議院山口1区候補も決意表明を行いました。

 2部では、朗読や踊り、バイオリン演奏、などに続き、私もメンバーの一人である西宇部PTAコーラスグリーンエコーズがコーラスを披露しました。

 最後に、本池純共同代表が閉会挨拶を行いました。

 私が、行った議会報告の要旨は以下の通りです。

・・・

 藤本かずのりサポータズ カエル春のつどいにご参加ありがとうございます。1部の議会報告をさせていただきます。昨年11月に行われた厚狭高校同窓会の福引きで1位のジム1年間無料券が当たり、約3か月ジムに通っています。来週は、笠戸島トレイルランにパートナーと参加予定です。今年は、還暦の竜年ですが、フットワークは、10年前と一緒となるという今年もしっかり働いていきたいと思います。今日お話しするテーマは、1枚目にある通りの5つです。印刷をして移行、解明した問題も含めて早速報告していきます。

 第一は、能登半島地震を受けた山口県での課題についてです。

 1月1日に発生した能登半島地震は、死者236人、避難者1万4588人という状況です。亡くなられた方にお悔やみを申し上げ、避難されている皆さんにお見舞いを申し上げます。能登半島地震の教訓を山口県に生かなさなければなりません。

 2ページ、津波注意報を受けた対応です。山口県地域防災計画の津波対応方針では、津波注意報では、警戒体制です。大津波警報でようやく災害対策本部が設置されます。長崎県地域防災計画は、津波注意報で、災害隊本部を設置する方針です。山口県地域防災計画を改訂すべきです。

 3ページ、避難所の改善です。

 避難所となる学校施設の防災機能に関する調査で、全国平均を下回っているのが、備蓄倉庫等です。改善が急がれます。

 冷房機器は、全国平均並みですが、体育館の空調施設の整備状況は、全国平均より県内は多く下回っています。小中学校の体育館の空調整備率は、全国平均が11.9%なのに、山口県は1.1%です。改善が必要です。

 資料にはない新しい解明は、日本海の大規模地震への対応です。

 国は2014年に日本海における大規模地震に関する調査報告書をまとめました。山口県近海には、F60、F59、F58活断層があります。

 山口県地域防災計画(震災対策編)津波浸水想定(日本海沿岸)は、

①見島付近西部活断層、②見島北方(ほっぽう)西部断層、③F60断層は想定していますが、F59・F58断層を想定に加えていません。

 明日、防災危機管理課に照会を行いたいと思います。

 次は、中間貯蔵施設です。

 2001年に上関原発を原電開発基本計画に組み入れることに同意する際の二井知事の意見書に、「使用済み核燃料が長期に渡らないよう」求める意見を付けています。11月県議会で木佐木県議が、知事意見に変更はないのか質し、産業労働部理事が「変更はない」と答えました。

 昨年の記者会見で、村岡知事は、上関原発と中間貯蔵施設が「同じエリアに存在することは、日本中どこにもない。過大なものだ」と述べました。

 5ページです。北陸電力は、志賀原発近くの活断層は、96キロだとしていましたが、実際動いた活断層は150キロと言われています。

 上関原発周辺で見ると、F4断層が40キロ、F3断層が33キロ、中国電力は繋がっていないと言います。総延長は73キロで、連動して動けば、阪神淡路大震災クラスの地震は十分起きると地質学者の越智先生は講演で述べられました。

 次に自民党の政治資金パーティーについてです。

 自民党山口県連は、毎年10月末に、「政経セミナー」という政治資金パーティーを行っています。21年10月の「政経セミナー」では、公選法違反で辞職した小松前副知事が、部下にパーティー券の購入を斡旋したことが報じられました。

 私は、22年23年のパーティーに知事はどう関わったのか照会を行った結果、村岡つぐまさ事務所から、22年のパーティー券は知事が購入し、参加した。23年のパーティー券も知事が購入していたと答えました。

 22年の「政経セミナー」の直前の記者会見で、案内状は送られてきたのか、会費支払いの協力があったのか問われ、知事は、「一切関わらないことを徹底したので(依頼)は行われていない」と答えました。

 記者会見の直後の「政経セミナー」に自らのパーティー券を購入して出席したことは、「一切関わらないことを徹底する」立場の知事自らがルールを破るものです。

 更に、22年2月6日投開票で県知事選が行われましたが、村岡つぐまさ選挙事務所の事務機器が、自民党下関支部から借りたもので、村岡事務所が13万8907円を支払っていたことが分かりました。

 次に、同性パートナーシップ制度の導入についてです。

 1月23日の記者会見で、村岡知事は、同性パートナーシップ制度の導入に向け、「調整会議」を立ち上げることを表明しました。

 私は、繰り返し、パートナーシップ制度の導入を県議会で質問してきました。昨年6月議会では、パートナーシップ制度の可否も含めて、関係課でワーキンググループを設置する」と私の質問に藤田環境生活部長が答えました。昨年11月県議会では、来年度までに27都府県で導入・予定となることが明らかにされました。日本で最先端の制度になるようにします。

 最後は、新型コロナ対策です。お配りした、1月14日までの1医療機関あたり平均患者数は、8.61人となっていますが、21日までの数字は、13.73人となっています。

 22年中に亡くなった方は、156万9千人です。その内、老人ホームで亡くなった方が17万2700人、その内、コロナ患者が6147人おられました。割合は3.6%です。22年、県内の老人ホームで亡くなられた方が1980人ですから、県内で、老人ホームでコロナを患って亡くなった方が70人はおられるということです。

 先日、日本福祉大学の県内同窓会で老人施設の施設長の方々とお話できました。職員への検査体制は、高齢者入所施設のみでした。全ての福祉施設で職員への検査は行うべきです。

 また、認知症のコロナ患者は、入院を受け入れてもらえないという声も聞かれました。入院が必要な方が施設内療養を強いられ、亡くなられるケースが県内で起こっているという現実をどう改善していくかも大きな課題です。

 最後に鳥インフルエンザについてです。

 1月26日、防府市の養鶏場で鳥が死んでいることが県に報告され、27日、陽性が確認され、養鶏場の鳥は殺処分されました。

 感染を広げないように、県内2か所で消毒が始まりました。

 過去、2004年2月に阿東町で鳥インフルエンザが発生し、3万4千羽が殺処分され、20014年12月に、長門市で発生し、3万7千羽が殺処分されました。感染防止と被害農家の支援が必要です。

・・・

 今回もパワーポイントを使って報告しました。資料が欲しい方はお申しつけください。

 藤本サポーターズ春の集いにご参加、ご協力いただいた皆様に感謝いたします。

 引き続き、県政全般に対する皆さんのご意見をお聞かせください。

防府市内の養鶏場で鳥インフルエンザ陽性が確認される

 昨日、午後、NHK山口放送局は、防府の養鶏場で鳥インフルエンザでニワトリなど察処分を行ったと次のように報じました。
 「防府市の小規模な養鶏場で発生した鳥インフルエンザについて、山口県はニワトリなどの処分を終え、県内84か所の養鶏場に消毒を行うよう指示しました。26日に防府市のよう競馬から、ニワトリ9羽が相次いで死んたと県に通報があり、遺伝子検査の結果、27日、高病原性の「H5亜型」の鳥インフルエンザウイルスが検出されました。県は27日午前9時から開いた対策連絡会議で、この養鶏場で飼っていた残る14はのニワトリやアヒルの処分を終え、消毒作業を行ったと明らかにしました。また県⑦は、半径3キロから10lキロイにをその他の地域から出荷などを禁止する『搬出制限区域』に指定しました。県によりますと、この県内には2万羽あまりを飼育している養鶏場が1か所あるということです。そして県は、搬出制限区域内の畜産関係者の車両が頻繁に通る2か所の道路で消毒を行っています。さらに県は、27日の午前中に県内で100羽以上を飼育する84か所の養鶏場に対し、2月29日までに消毒するよう指示しました。県畜産振興課の小川賀雄課長は『他の養鶏場に感染が広がらないよう、緊張感を持って取り組んでいきたい』と話していました。県内の養鶏場で鳥インフルエンザの感染が確認されたのは、平成26年12月以来で、中国地方では今シーズン初めてです。防府市の養鶏場で鳥インフルエンザが発生したことを受け、山口県は、搬出制限区域内の畜産関係の車両が頻繁に通る二か所の道路で、畜産関係の車両を対象に消毒を行っています。このうち、養鶏場からおよそ9キロ離れた山口市かがわの「中部家畜保健衛生所」の入り口付近の道路には、消毒ポイントであることを示す看板が設置されています。保健所の駐車場には、防護服を身にまとった作業員が24時間態勢で待機し、噴射機を使って車両のタイヤなどの消毒にあたっていました。この消毒作業は2月17日まで続く予定です。」
 県では、対策会議を開催すると同時に発生農場近くの2か所で感染拡大防止のための消毒を行っています。
 また、各種相談窓口も開いて対応しています。詳しくは、県のホームページを参照ください。
 2014年12月、長門市で鳥インフルエンザが発生し、多くのニワトリが殺処分されました。
 その際は、仁比参議院議員や大平衆議院議員(当時)とともに、長門市を訪ね、状況をお聞きしたことを思い起こします。
 長門市の事案では、ニワトリ3万7000羽が殺処分されました。
 2004年2月には、阿東町でも鳥インフルエンザが発生したこともあります。その際も県議として当時、調査や発言したことを思い起こします。
 阿東町の事案では、3万4000羽が殺処分されました。
 県内では、ほぼ10年に1度、鳥インフルエンザが発生していることになります。
 当面、感染が、他の養鶏場に拡大しないようにすることが重要です。
 また、被害のあった畜産農家を救済していくことも重要です。
 防府市で発生した鳥インフルエンザに対する皆さんのご意見を藤本までお寄せください。

山口県地域防災計画震災対策編(日本海の津波想定)にF59・F58断層がないのはなぜか?

 1月24日、毎日新聞は、石川県の地震想定について次のように報じました。
 「最大深度7を測定したマグニチュード(M)7・6の能登半島地震で被災した石川県が、東日本大震災「語に津波被害の想定を見直したにもかかわらず、地震被害の想定は四半世紀前から見直しておらず、地震と津波で想定に齟齬が生じていた。地震の被害が過小に見積もられており、防災体制に影響した可能性がある。県の地域防災計画では、最大規模の津波を起こす震源として、能登半島北方沖にある海底活断層(M7・6程度)を想定している。この活断層は、2007年の能登半島地震(M6・9)を機に産業技術総合研究所(茨城県)が調査をして明らかになった。国土交通省などが14年にまとめた日本海側の津波想定被害で『F43断層』として盛り込まれた。県は11年の東日本大震災を機に津波想定の見直しを始め、F43断層を想定に加えた。複数の専門家によると、F43断層は、今回の能登半島地震の震源断層と長さや地震規模がよく一致している。一方、県は東日本大震災を経ても地震想定は見直さず、1997年にまとめた能登半島北方沖の海底活断層(M7・0)を使い続けていた。この想定による被害は『ごく局地的な被害で、災害度は低い』と評価され、建物全壊は120棟、死者7人、避難者は訳2800人と試算していた。これは今回の能登半島地震の被害(住宅被害3万8000棟超、死者230人超、避難者1万5000人超)より大幅に小さい。能登地方では20年12月から群発地震が活発化した。県はこれを機に地震想定の見直しに着手したが、間に合わないまま能登半島地震が起きた。地震想定だけ見直しが遅れたことについて、地域防災計画を作る県防災会議・震災対策部会の複数の専門家が取材に応じ、県が、国の地震調査委員会による活断層評価(長期評価)の結果を待っていたと証言した。調査委は東日本大震災後、全国をエリアごとに区切った活断層評価を始めたが、能登を含む中部地方は未着手のままだ。部会長を務める室崎益輝・神戸大名誉教授(防災計画学)は『国の評価が遅れていたことと、県の結果待ちの姿勢だったという両方がある』と指摘した。委員の平松良浩・金沢大教授(地震学)は、被害市日本大震災後に『(見直しに)至急取組べきだ』という意見書を県に提出していた。しかし県側は『国の評価が出ていない』と見直さない理由を説明していたという。室崎氏は『被害想定が非常に古く、きちんとできていなかったことが一番の根本。結果として対策が極めて不十分だった』と話した。石川県危機対策課は『国の評価が出た段階で(見直しを)することにしており、国に(早く出してください)と言っていた。足元で群発地震もあり、国の結果を待たずにすることになった』と説明した。」
 新聞にある2014年の日本海の調査とは、「日本海における大規模地震に関する調査検討会」によるものだと思います。
 この検討会の報告書を見ると、山口県周辺に、F60、F59、F58断層があります。
 山口県地域防災計画 震災対策編で、津波浸水想定(日本海沿岸)を見ると、「最大クラスの津波をもたらすと想定される地震」として①見島付近西部断層(規模M7.16)、②見島北方西部断層(規模M7.13)③F60断層(規模7.59)が示されています。
 なぜ、この中に、F59断層、F58断層は入っていないのでしょうか。
 先ほどの報告書を見ると、F59断層の長さは88キロで、M7.38とあり、F58断層は、長さ50キロで、M7.13とあります。
 この二つの断層を山口県の地域防災計画の日本海沿岸の津波浸水想定に含めていない問題については、来週以降、担当する防災危機管理課にその理由を質したいと思います。
 最新の知見が、地域防災計画に反映されるよう引き続き調査を続けたいと思います。
 この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。