本日、河合喜代山口市議と一緒に山口県労働局・職業安定部職業安定課を訪ね、県の給食委託は偽装請負の疑いがあることを告発しました。
このことについては、繰り返し本ブログでも報告していますが、今一度おさらいをします。私は、昨年9月議会で、県が行っている給食委託は偽装請負の疑いが強いと指摘をしました。これに、県は、「調理設備等は無償で提供しているものの、受託者が専門的な技術や経験に基づいて業務を行っている」「国の労働者派遣と請負に関する基準に照らし、労働者派遣には該当しない」と答弁しました。
その後、7月15日に行われた、自治労連と厚生労働省職業安定課との交渉の内容が私に届きました。その中には、請負契約に耐えうる専門性とは何かが明らかになっていました。「発注者が指揮命令できるような業務は専門性があるとは言えない。」これが、国の見解です。ならば、例えば、県身障福祉センターの給食委託契約の中の「受託者は栄養士が作成した献立表に基づき」と書かれている点などは、受託者に専門性があるとは言えないのではないかと私は考えました。
今日は、これまでの積年の疑問を山口県労働局・職業安定部職業安定課の職員の方にぶつけました。
主なやり取りは次の通りです。
藤本「自治労連と国が行った交渉での国の見解と県労働局の見解は同じか」
県労働局「見解は一緒だ」
藤本「契約は、調理機器を県から無償で提供するものだし、県の栄養士が作成した献立表に基づき調理している点などから、請負の要件に合致しないことは明らかではないか」
県労働局「書面に問題があるならば、グレー(偽装の疑いがある)かも知れない」
藤本「県立福祉施設の給食業務委託が偽装請負ではないかどうか国の権限で調査すべきではないか」
県労働局「調査するかどうか検討する」
私は、30分程度県労働局の職員に、県の契約の内容を繰り返し告発し、「グレーかも知れない」との言葉を引き出しました。そして、県の給食業務についての国の対応について「調査するかどうか検討する」との答弁を引き出しました。
私は、本日の県労働局との懇談を通じて、改めて県に求めます。県として教育委員会と健康福祉部の給食業務が偽装請負の疑いはないのかどうか再度チェックすべきです。
先ほど長男と次男と一緒に、映画「20世紀少年」第一章を観てきました。漫画の通りの顔の俳優が出てくる度に、次男が「あ、万丈目だ。」などと声を出すので、長男が横から「シー」と静止していました。とにかく親子みんなで大変に楽しめる作品でした。第二章も3人で観に行きます。
世界を救う正義の味方と思っていた「ともだち」が世界を滅ぼそうとしています。「ともだち」は政党を作り権力の中枢を握ろうとしています。誰も「ともだち」に逆らうものはいません。その中で、ケンジたちは「ともだち」らに果敢に挑んでいきます。これが、この映画の基本的なストーリーですが、「権力に騙されるな」「歴史を繰り返すな」というのが、私がこの映画から学び取った最大の教訓です。この精神は、私が今行っている活動に共通するものがあり共感できます。
それと、仲間の素晴らしさが、この映画から学び取った二つ目の教訓でしょう。小学校を卒業して久しぶりにあった仲間たちが協力して「ともだち」に立ち向かいます。ケンジが生まれたのは1960年。今、48歳です。私の4つ上で、時代背景が良く分かります。ケンジ10歳の時が大阪万博。私は、6歳で幼稚園の年長でした。家族6人で万博に行きました。人が多かったのと、動く歩道に乗ったのをおぼろげながら思い出します。
さて、映画20世紀少年を観たおかげか、大学時代の友人のリッツからメールが先ほど届きました。彼女は昨日の上映初日に、20世紀少年を観たそうです。彼女は、今、有料老人ホームをプロデュースする仕事を行っています。ある区の有料老人ホームで、入居者の検診費用の助成が受けられなくなったそうです。陳情書を出したいが、何処にどのように出したらいいのかという内容でした。これも06年に成立した医療構造改革関連法案の影響でしょう。
私の分かる範囲で回答しておきましたが、これは、全国的な問題なのでしょうか。有料老人ホーム協会も厚生労働省に要望書を提出するそうです。詳しい方は是非お教えください。山口県の実態についても調査してみたいと思います。
彼女も現実と精一杯たたかっているのだなとメールを読んで私自身、勇気をもらいました。
そうそう、20世紀少年の配役を友人関係に当てはめてみるのも、もう一つのこの映画の楽しみかも知れません。
自己中心的・自画自賛で言わせていただきますと、私が唐沢寿明演じるケンジなら、リッツは、常盤貴子演じるユキジでしょうか。映画「20世紀少年」の余韻に浸り過ぎ、お互いを褒めすぎたところで、今日は、キーを置くことにします。
日本福祉大学同窓会誌No101号が送られてきました。表紙は、2008北京パラリンピック車椅子バスケットボール女子に出場する高林美香選手です。彼女は、1995年社会福祉学部卒です。
その他、車椅子バスケットバール男子には、情報社会学部2年生の宮島徹也選手と、95年経済学部卒の森紀之選手が出場します。
パラリンピックの選手団が、本日北京に出発したとの報道がありましたが、同窓の3選手も北京に出発したことでしょう。私も同窓3選手が出場する車椅子バスケットバール日本代表選手を一生懸命応援したいと思います。
さて、今日は、親子劇場の地域行事で、妻と子どもたちがキャンプに行きました。ですから私は、食事をしながらテレビを一人観ていました。今日から24時間テレビ。釘付けになりました。両上腕欠損の正太君が100メートルを泳ぎきりました。11の病を抱えた明日実さんが、夏川りみさんと一緒に「涙そうそう」を歌いました。親の気持ちが分かるからか、年相応からか、彼らの姿に涙が止まりせんでした。
私は、大学1年の後半から、知的障害の子どもさんの家庭教師を始めてました。その時に、この子らの力になる生き方をしようと誓いました。大学卒業後も障害者の方と列車での旅行を行う「ひまわり号」の運動に関わったりしてきました。現在では、障害者の福祉をすすめる会などに所属し、障害者の方々が住みやすい地域を作る運動に関わっています。20歳の時の誓いは今も持ち続けています。
特に、私の生き方を変えたのは大学時代に学んだ「発達保障論」です。障害者の発達には、個人と地域と社会の系が関わっている。そべての系が連関して障害者の発達を促進するという理論です。
個人の努力だけでは障害者の発達を保障することは出来ない。障害者を取り巻く地域や社会をも変えなければ発達は保障できない。その上で実現できた障害者の発達を保障する社会は、全ての人々の発達を保障する社会である。
障害者に限らず、社会福祉の目的は、個人を変えようとするものです。しかし、個人を変えようと思えば、彼らを取り巻く社会をも変えなければならない。私はこのような思いもあって、大学を卒業する前に、日本共産党に入党しました。
私は、20才の誓いを実現していくために、これからも、障害者福祉の向上をライフワークとして議員として、一人の人間として社会に尽くしていきたと思います。
ハンディキャップを抱えながら生きる人の姿は人の心を打ちます。その尊敬の念が、私を今まで頑張らせているのかも知れないと思います。
これからも障害者の方々から元気をもらいながら歩み続けたいと思います。
県立こころの医療センター開院式に参加しました。入院棟は、18年度末に開設しましたが、外来棟が9月から開設されることに伴い、本日の開院式となりました。
私は、市議会議員の時代に、当時の静和荘に入院された方から見舞いに来てほしいと言われ、行った時の強烈な印象を忘れることが出来ません。正直に申し上げて陰鬱な印象を受けました。
しかし、本日開院した病院は、光に満ち溢れた開放的な施設でした。この間の、精神医療の発展の度合いを示すようでした。外来棟では、従来のアルコール依存症外来に加え、10月から思春期、老年期外来も開設されるようです。県立こころの医療センターが名前に相応しく、県民のこころの拠り所として発展していくことを切に望みます。
国の「公立病院改革ガイドライン」に基づき、山口県は、県立病院改革プラン策定検討懇話会を設置し、「県立病院改革プラン」を今年度中に策定するために作業を進めています。改革プランの中には、「新たな経営形態への移行計画」が含まれます。具体的には、地方独立行政法人化や指定管理者への委託などへの検討が強いられます。私は、こころの医療センターが今後も公的責任を発揮できるように県立病院としての存続を切に望みます。
精神障害を抱えた患者さんの生活と医療の確保なしには、病院の発展も有り得ません。様々な軽減策があるとはいえ、障害者自立支援法の導入によって精神障害者の医療や福祉の負担が増えました。精神障害者の方々が安心して医療や福祉を受けることが出来る県づくりをすすめるというソフト事業とこころの医療センター新設というハード事業が両輪となって、はじめて、県民の充足は生まれるのだと思います。
私は、来月、宇部市の精神障害者家族会の旅行に参加します。生の声を多く聞かせていただいて、今後の県政に生かす発言を行っていきたいと思います。
本日、PTA会長として初めて会員の方の葬儀に参列しました。亡くなられたのは36歳のYさん。私の次男と同級生の3年生と保育園に通う子どもさんのお父さんでした。Yさんのご両親には私が市議会議員時代から大変にお世話になっているという縁もありました。Yさんは、大手電気メーカーの社員でしたが、治療に専念したいと実家に帰られ、子どもさんは、昨年の2学期から西宇部小学校に通われています。
残された奥さんの家族親族代表の挨拶と、見送りの時に、小学校3年の息子さんがこれからお父さんの遺骨が入る骨壷を持つ姿に思わず涙しました。PTA会長として、このような場がこれ以上ないことを祈ります。
さて、夕方は、久しぶりに、空手教室に次男と参加しました。最近、我が道場では、少年部の健闘が続いています。まず、8月9日~10日に東京体育館で行われた「カラテドリームカップ2008」小学3年生男子の部で、山尾君が準優勝しました。この様子は、宇部日報にも報道されました。今日、道場にその賞状が飾られていました。また、全中国大会小学4年生男子の部で、藤村君が優勝し、花岡君が準優勝しました。二人とも船木小学校です。新学期にご披露もある予定です。
山口大会を10月にこれまで以上の大きな規模で開催すると師範からお話しがありました。「藤本さん大会のパンフレットを作るので、大会実行委員長としての挨拶文をお願いします。」と師範から要請されました。
更に、9月7日が、昇級試験です。私は無理ですが、次男が参加します。前回は、直前に手首を骨折して参加できませんでしたが、リベンジです。10月山口大会には次男も参加する予定です。
今朝の朝日新聞に、「消防統合計画に県市長会が異論」という記事が掲載されていました。新聞によると、26日、下関市内で県市長会の定例会議が開かれ、県内13消防本部を4本部に統合する県の計画について、「新たな財政負担が生じ、消防力が強化される見通しはない」として統合実施前に、各市町と十分な協議を求める議案を全会一致で可決したとされています。
私は、昨年の6月県議会で、消防の広域化の問題を取り上げました。この時に三好総務部長は消防広域化計画策定の基本認識について、「消防署の統廃合や消防職員の削減を行わないことを基本に、消防の広域化を推進し、消防力の強化を図ることにより、県民の生命と財産を守ることが重要であると認識している。」と答えました。
しかし、県内の市長には、「消防の広域化によって消防力が強化される」とは伝わらなかったようです。私は、消防の広域化の中で、益田市で、分遣所が統廃合された例を挙げて、絶対に山口県で、消防力を低下させてはならないと再質問で釘を刺しました。
前衛8月号には、消防・防災専門家の小竹三郎さんが、「消防の広域化で消防力は強化されるのか」という論文を書かれています。この中に、広域化を実施した愛知県の例が出ています。愛知県の衣浦東部消防局は、広域化前に412人だった消防職員が402人に減員しています。また、合併後の一宮市では、300人の警防隊員が287名に減員されています。小竹氏は、消防本部の規模が大きくなったことにより本部機能を強化しなければならないことが原因だと説明します。
実際に広域化を行った自治体で、消防力が低下している事例が次々に明らかになっている中、市長会が「消防力が強化される見通しはない」と結論づけるのは当然です。
私は、昨年の6月県議会で、消防組織法の改正時に、「市町村の自主性を損なわないようにすること」との付帯決議がなされていることを指摘しました。三好部長は、「今後、市町の意見を十分に踏まえて、検討をすすめることとしている」と答えました。
市町の意見を尊重すると言うなら、私は、市長会の議決を尊重して、県の消防広域化推進計画を白紙に戻すべきだと考えます。そして、国が目指すタイムテーブルに拘らず、再度、市町の意見を集約する作業からやり直すべきだと考えます。
市長会の意見を無視して、今年度中に県の組み合わせ通りに協議会を設置するなどを強行すれば、知事の「市町とともに歩む県政」も地に落ちることになります。