議員日誌

離島無人化の懸念

 先日の山口新聞に「離島振興法で指定された25都道府県の261の有人離島のうち、約2割の47島が人口100人以上で高齢者が半数以上を占め、今後、無人化が懸念されることが国土交通省の調査でわかった」との報道がありました。

 私は、地域振興部に山口県の状況が分かる資料を請求し、先日、回答が届きました。

 県内で、人口が100人以下で、高齢者が半数以上を占める島は、(H17年国勢調査の結果でみると)柱島群島の黒島、周防大島諸島の前島、熊毛群島の馬島・八島、萩諸島の櫃島の5島です。

 この内、黒島と櫃島は、高齢化率が実に100%です。更に、櫃島は、人口が2名となっています。これは、H17年国勢調査ですので、櫃島の現在の状況はどうなっているのか甚だ心配です。

 山口県は、「山口県離島振興計画~元気で存在感のある島づくりに向けて~(計画期間平成15年度~平成24年度)」を策定しています。

 取組みの内容としては、①交通・通信の確保②産業の振興③生活環境の整備④医療の確保⑤高齢者の福祉の増進⑥教育及び文化の振興⑦観光の開発⑧他地域との交流の促進⑨国土保全施設等の整備を挙げています。そして、それぞれの地域ごとの振興計画を明らかにしています。

 来年度でこの計画は終了しますが、どのような成果が上がり、残された課題は何なのか、今後の計画をどうするのかを今後、県に質していきたいと思います。

 長姉が、夫の仕事の関係で、数年間、野島で暮らしていました。数度訪ねたことがあります。一番感動したのは、盆踊りです。独自の唄と踊りが受け継がれていました。

 山口県には、かけがえのない離島が多数存在しています。離島の振興は、山口県にとって重要な課題です。

 離島振興について皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 

映画「プリンセス トヨトミ」

 万城目学原作「プリンセス トヨトミ」が映画となり、今日観ました。

 原作で男性の鳥居を女性にし綾瀬はるかさんが演じました。原作で女性の旭を男性にし岡田将生さんが演じました。

 どちらも、今、大注目の俳優さんです。それぞれが輝いていました。

 特に、綾瀬はるかさんはいいですね。彼女が演じると、何だか心が和んでいるのです。これがファンの心理でしょうか。

 松平は原作のイメージ通り、演じた堤真一さんは、私と同じ年。かっこいいですね。憧れます。

 真田を演じたのは中井貴一さん。原作の人物よりキッリとした感じでしたが、後半の総理大臣役はぴったりでした。

 最後の大阪府庁を民衆が取り巻くシーンは、相当な数のエキストラで、圧巻でした。

 この映画で、大阪の成り立ちを深く知ることが出来ました。

 家族の絆も大きなテーマでした。真田の回想シーンが涙を誘います。

 奇想天外なテーマでしたが上手く映画としてまとまっていました。

 何度も観たくなる映画です。その都度、感動する場面が変わってくるのではないかと思わせる大作でした。

 実は、映画館でもらえるサービス券が今日で7枚たまりました。1回無料で観ることが出来ます。妻が出張の間にもう一度観ようかとも思っています。

 そうなると「岳」でしょうか、「ブッダ」でしょうか。少し待って、「阪急電車」か「さや侍」を観ましょうか。

 ニヤニヤ悩んでいる今日この頃です。

 現在や近日上映予定の映画でお薦めの作品があればお教え下さい。

中川広域基幹河川改修事業促進協議会総会に参加

 本日、平成23年度中川広域基幹河川改修事業促進協議会総会に顧問として参加しました。

 中川は、宇部市の厚南地域を流れる延長約5キロの基幹河川です。

 厚南地域は、江戸時代から干拓によって開けた土地で、浸水被害が相次いでいました。

 浸水解消のために、昭和54年から中川の拡幅と浚渫工事が行われてきました。

 現在、3.9キロのⅠ期区間の工事が行われ、これまでに、約195億円の事業費が費やされ、今年度でほぼ工事が完了します。

 今年度は、2億5千万円の予算で、私も改修を要望していた城野団地への水路改修が行われます。また、県道宇部船木線の中川橋の架け替えのため、仮橋の設置工事が行われます。

 来年度以降は、約1キロのⅡ期工事が行われます。また、河口付近に3台目のポンプ場も設置される見込みです。来年度以降の事業費は73億の見込みです。

 私も厚南地域に住む住民の一人です。中川改修が進み、随分、浸水箇所が少なくなりましたが、引き続き、事業の促進が求められます。私も顧問の一人として力を尽くしたいと思います。

 中川改修やその他の河川改修に対して皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

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 総会で県職員が中川改修の進捗状況を説明

 

田植え無事終了

 台風の影響でしょうか、朝から断続的に雨が降り続ける中、実家の田植えを行いました。

 私が田植え機に乗って、母と我が家の子ども4人が手伝いです。

 特に、長男は、雨の中最後まで手伝ってくれて頼もしく感じました。

 写真班は次男が務めました。

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 断続的な雨の中、田植え作業は順調でしたが・・・。

 昼ごろ作業を終え、坂の上にある実家の前の井戸端で機械を洗おうとした時、トラブルが発生。

 トラクターもそうですが、田植え機もブレーキは、右と左に分かれています。

 田の中では、急カーブするためにそのようになっているのですが、通常の道路の場合は、右と左のブレーキを一つのするレバーをセットしなければいけません。

 それを忘れていて、実家前の坂道でブレーキをかけようとしましたが、右左が分かれたままで、上手く止まりません。坂道をズルズル下がってしまい、実家の石垣にぶつかって停止。

 急いで、ブレーキのレバーをセットして、トラブルを回避することが出来ました。幸い、機械の破損もありませんでした。

 石垣の反対は、小川が流れているので、その方向に転落したら事故になるところでした。

 昨日、岩国市で田植え機が横転し、一人が重体とのニュースを今朝読んできたばかりだったので、少しのトラブルで済んで胸を撫で下ろしました。

 中山間地域はアップダウンがあり、少しのミスが重大事故になります。

 今回のトラブルを今後の教訓にしたいと思います。通常走行の前には、ブレーキの右と左を一つにするレバーをチェックしなければなりません。

 トラクターは機械自体が重いので、気を付けていたのですが、田植え機も同様で、転落事故になると自らを傷つけることになることを痛感しました。

 父が亡くなり私が本格的に機械に乗り始めた4年前にトラクターを田の中で横転させるトラブルを起こしました。(幸い怪我はありませんでしたが)

 それに次、ヒヤリハットでした。慎重には慎重を期して農作業を続けていきます。

 何事もあせったり、急いだりしては駄目ですね。反省、反省。

 そして、妻が被災地に向い、家族5人の最初の夕食は、瓦そばでした。

 我が家で初めての瓦そばでしたが、役割分担して、とても美味しくいただきました。

 お好み焼きに次いで、我が家の定番になりそうです。

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  我が家で初めての瓦そば。とても美味でした。

 

精神障がい者の権利保障を

 本日、10時から精神障がい者の地域活動を支援するNPO法人ふらっとコミュニティの総会に、11時から精神障がい者の就労支援を行うNPO法人ときわの総会に参加しました。

 私は、これらNPO法人が発足した時から個人会員として総会に参加しています。

 また、精神障がい者の地域活動を支援するNPO法人むつみ会の会員でもあります。

 宇部市は、山口大学医学部や県こころの医療センターなどを中心に、精神障がい者の保健・医療・福祉のネットワークが県内で一番構築されている地域ではないかと思います。

 特に、琴芝地域が、核となっているようです。

 私は、今後ともこれらの活動を支援していきたいと思っています。

 妻は、精神保健福祉士として宇部協立病院精神科に勤務しています。

 明日から、被災地、福島県相馬市で精神保健・医療の支援活動を行うために出発します。

 相馬市は、福島第一原発の北約40キロに位置します。来週の土曜日まで1週間の予定です。

 明日から1週間、妻の活動の後方支援をしっかり行いたいと思います。

 子ども4人を起こし、朝食を食べさせ、学校に送り出し、夕食を食べさせ、寝かせなければなりません。

 子どもたちの体調維持にも気を配らなくてはなりません。

 一番下の小学校1年生は夜寝てくれるでしょうか。後方支援をする私も試練の1週間になりそうです。

 宇部市で、被災地で、精神障がい者の方々の権利が保障されるように、私も微力を尽くしたいとます。

 精神障がい者の保健や医療や福祉について皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 

愛しの座敷わらし

 ここ数日、萩原浩著「愛しの座敷わらし」を読んでいます。

 萩原浩さんの作品を本格的に読むのはほぼ初めてですが、一人一人人物の掘り下げが丁寧で、とても読みやすく面白く読みました。

 仕事に追われる父、晃一。主婦業をしながら鬱積が溜まっている母、史子。家族から痴呆を疑われている祖母、澄代。

 友だちづくりに悩む長女、梓美。喘息を克服したが体力が心配な長男、智也。

 家族がばらばらになっていましたが、父が東北地方の支店に転勤になり、古民家に住むことになり、家族の状況は一変します。

 そして、その家には、座敷わらしが。

 座敷わらしは、間引きされた子どもの化身だと言うこともこの小説を読んで分かりました。

 座敷わらしを取り巻いて家族が一つになる物語。この突飛さを当たり前のように私たちに語りかけるのが作家の力量でしょう。

 東京の大都会から、東北の田舎で暮らす家族。これまでの常識や価値観が本当に正しいのかを問う小説でもありました。

 東日本大震災で、効率一辺倒の社会の在り方が問われているように、この小説は、現代に警鐘を鳴らしていると感じました。

 この作品は、映画化され、来年ロードショーの予定です。父は水谷豊さんが演じるようです。その他の家族は誰が演じるのでしょうか。

 また、現れては消える座敷わらしがどのように映像化されるのか今から楽しみです。

 萩原浩さんの作品には、若年性アルツハイマーを取り扱った「明日への記憶」や、現代の少年が戦争中の社会にタイムスリップする「僕たちの戦争」などがあります。

 これらは、映像化されており、小説を読み、映像を見ながら、来年の映画を待つことにします。

 萩原浩ファンの皆さん。どの作品がおすすめですか。お教え下さい。