議員日誌

県が中電に繰り返している補足説明の情報公開

 「原発をつくらせない山口県民の会」は、昨日、県に対し、中国電力への公有水面埋立免許延長申請を不許可にするよう申し入れを行いました。

 申し入れの内容が、今朝の朝刊で一斉に報道されました。

 各社が報道した主な内容は、私たちが情報公開請求で入手した県が中電に行った補足説明についてです。

 私たちが、入手したのは、昨年の10月23日(第1回)、11月22日(第2回)、今年の1月4日(第3回)に県が中国電力に提出した文書です。

 公開されているのは、項目だけで、その他は全て黒塗りです。

 また、1回、2回、3回と同じ内容の項目があることも分かりました。

 今日、NHK山口放送局から取材を受け、その内容が夕方テレビやラジオで報道されました。

 マスコミ各社が取り上げた背景は、審査が行われて4ヶ月が経過していることと、その内容が不透明だということです。

 その上、情報公開請求しても、会社の不利益情報が含まれるなどを理由に殆どの内容が公開されなかったという事実も各社の報道を後押ししたと思われます。

 県の基本スタンスは、国のエネルギー政策が不透明な中、上関原発の土地利用計画は不透明であり、現時点では延長申請は許可できないというものです。

 その基本スタンスが鮮明であるからこそ、何を4ヶ月も県は中電に質問しているのか県民の疑問は深まっているのです。

 やはり、県は不許可の判断を行うしか道はありません。

 この問題に関する皆さんのご意見を引き続きお聞かせ下さい。

「原発をつくらせない山口県民の会」が県へ要請を行う

 本日、原発をつくらせない山口県民の会(吉川五男筆頭代表委員)は、山本知事に対して「4度にわたる、中国電力への『質問』内容を公表するとともに、上関原発建設予定地公有水面埋め立ての延長申請を直ちに不許可とする要請」書を提出しました。

原発をつくらせない県民の会の参加者(前列右端が私)

 昨年10月5日、中国電力が県に対して公有水面埋立の延長申請を行いました。

 山口県は、1月30日に、中国電力に対し、4度めの補足説明を求めました。

 本日の要請は、この事に抗議し、直ちに不許可とするよう求めたものです。

 要請項目の第一は、上関原発予定地公有水面埋め立て許可の延長申請を直ちに却下することです。

 小泉商工労働部理事は「中国電力の延長申請の内容に関し、不明な点があったため、現在補足説明を求めている」と答えました。

 第二は、中国電力に対する4度の「質問」を全て公表することです。

 小泉理事は「法人の不利益情報が含まれているために公表はできない」と答えました。

 第三は、上関原発の建設計画について白紙撤回し、全面的に断念するよう中国電力に対し、要請することです。

 小泉理事は「中国電力の判断で行われているものであり、白紙撤回を要請する考えはない」と答えました。

 第四は、原発再稼働・新規建設への推進姿勢を打ち出した安倍新政権に対して抗議し、原発ゼロという民意に沿った政策を実施するよう要請することです。

 小泉理事は「国には新たなエネルギー基本計画を早急に作成してほしい」と答えました。

 私は、標準処理期間が32日であるのに、審査が3ヶ月を越える異常な事態となった理由を質しました。

 私は総務省が編集した行政手続法の逐条解説に標準期間に含まれないものとして、「審査のための必要なデータを追加することになった場合に要する期間」があることを指摘し、その内容を質しました。

 港湾課の岡本主査は「不明な点に対し、必要なデータを中電に求めているが、意思形成過程情報でもあり公開はできない」と答えました。

 更に私は、会として行った情報公開請求の結果、県が中電に行った補足説明の項目が毎回同じである点を質しました。

 岡本主査は「毎回、新たな不明点が生まれ、その都度、中国電力に補足説明を求めてきたもの」と答えました。

 更に、私は、5回目の補足説明を求める可能性を質しました。

 岡本主査は「現在、県が求めた補足説明に対する中国電力の回答を待っているところだ」と答えました。

 最後に、私は、国のエネルギー政策の見直しが不透明な中、土地利用計画が不透明であり、現時点で免許の延長は認められないとする県のスタンスを堅持すれば不許可はあたり前だと重ねて訴えました。

 県の基本スタンスから逸脱した対応は認められません。この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

緑豊舎の見学会に参加

 特別非営利法人ときわの就労継続支援B型事業所「緑豊舎」の見学会が宇部市大字車地の同施設で行われ、娘と一緒に参加してきました。

 

   古民家風の建物の中が事業所となっています

 緑豊舎は、「ときわ」の3番目の事業所として今年2月1日に開所しました。

  中はフローリングで、梁を出した天井が特徴です

 宇部市二俣瀬地域に立地し、1609㎡の土地を有し、この施設で、農作業を行うことも計画されているそうです。

 関心のある方は、下記にご連絡下さい。

 緑豊舎

 〒759-0133

 山口県宇部市大字車地636番地2

 Tel 0836-62-5355

 Fax 0836-62-5356

第5回全中国空手道交流大会

 本日、新極真会山口中央支部主催で第5回全中国空手道交流大会が、宇部市武道館で行われ、中国・九州地方も含めた県内外から212名の選手が集いました。

 昼休みに、今年4月リトアニアで行われる第5回「カラテワールドカップ」に出場する島本、大下、山野、越智、藤原選手が紹介されました。

 

 カラテワールドカップに出場する選手。左端は島本選手

 各クラスの優勝者は、次の通りです。

 幼年の部は、古庄選手(広島支部)。小学1年男子は、志和選手(福岡支部)。小学2年男子は、末廣選手(福岡支部)。小学3年男子は、田中選手(山口中央支部)。小学4年男子は、高橋選手(福岡支部)。小学5年男子は、木村選手(広島支部)。小学6年男子は、野口選手(福岡支部)。中学生男子は、藤原選手(広島支部)。高校生男子は、倉重選手(拳心館)。小学1・2年女子は、安光選手(安原道場)。小学3・4年女子は、志和選手(福岡支部)。小学5・6年女子は、石原選手(岡山東支部)。一般女子は、福岡選手(広島支部)。壮年男子Aは、山田選手(佐賀筑後支部)。壮年男子Bは、日山選手(広島支部)。一般初級男子は、原田選手(山口中央支部)。一般上級男子は、内梨選手(福岡支部)でした。

 楠佐賀筑後支部長から記念品を受け取る内梨選手

 最後に、参加者一同で記念写真を撮りました。

 3位までに入賞した選手との記念撮影(左後に私)

 大会に最後まで参加することは初めてでした。

 選手の皆さんとスタッフの皆さんの大変さを痛感した一日でした。

 特に他県から参加されて皆さんありがとうございました。

ライフ オブ パイ トラと漂流した227日

 今日、次男と映画に行きました。

 次男は、「青のエクソシスト」。私は、アン・リー監督の「ライフ オブ パイ」を観ました。

 この映画は3Dで有名ですが、息子と時間を合せる関係で、”2Dの字幕版を観ました。

 2Dではありましたが、嵐のシーンや主人公のパイがトラのパーカーと対峙するシーンは迫力満点でした。

 パイがなぜ227日漂流し、生還出来たのか。

 パイは、トラのパーカーがいたから出来た、感謝していると語ります。

 パイは、初めて魚を殺すときに魚に謝ります。

 パイの漂流を通して、私たちに、生きるとは何かを語りかけます。

 近代社会の中で私たちは、自然からかけ離れた世界で生きているように感じますが、自然なしに、私たちは一日たりとも生きていけないことをパイの漂流から知る事ができます。

 子どもたちにも観てほしい映画です。

 この作品は、第85回アカデミー賞に11部門でノミネートされています。

 アカデミー賞へのノミネートと言えば、「レ・ミゼラブル」も同様です。

 作品賞は、「パイ」か「レ・ミゼラブル」か、はたまた他の作品か、2月25日が楽しみです。

 また、この映画の原作であるヤン・マーテルの「パイの物語」は、イギリスの文学賞である2002年度ブッカー賞を受賞しています。

 原作にも挑戦中です。映画を観た後なので、スイスイ読めています。

 生きることや地球について広い視野と深い視点で考え直すことの出来る映画です。

 私に深い感動を与えてくれた映画でした。

 もう一度、観たいとも思う映画でした。

 「ライフ オブ パイ」をご覧になった皆さん、感想をお聞かせ下さい。

家族

 山田洋次名作映画DVDマガジンVol.3「家族」を観ました。

 1970年の作品です。私が6歳の時、映画の中の剛が私そのものに思えました。

 風見家の父と母と祖父と息子と娘が長崎県の伊王島から北海道の中標津まで移動する物語。

 途中の大阪で、万博に寄るシーンがあります。

 私も幼稚園の年長の時に、家族で万博に行きました。

 当時は、大阪までの新幹線はなく、藤本家も風見家のように、普通電車で行ったのでしょうね。

 万博での記憶は、動く歩道に乗ったことと国ごとのパビリオンに寄ったことがおぼろにある程度です。

 万博の時の写真は残っていて、この映画の母親役の倍賞千恵子とはいいませんが、当時の母は若かったなあと思います。

 万博に向う人々を映した映像に藤本家がいないか探す自分がいました。

 まさに、高度経済成長を駆け上がっていく日本の現実がリアルに描写された作品です。

 伊王島の炭鉱、福山の工場群と社宅、函館の街並みなど、当時を知る資料としても貴重な映像です。

 風見家は、藤本家のようでもあり、40数年を経て、それぞれの今があるのでしょう。

 風見家では剛君が40代後半になり、酪農家として生活していることでしょう。

 剛君の子どもたちは酪農を続けていくのでしょうか。そんなことも考えてしまいました。

 山田洋次監督の50年は、私の歩んできた人生の時々を振り返ることが出来きると同時に多くの示唆を与えてくれます。

 子どもたちと一緒に観ながら、様々な対話も出来る作品ばかりです。

 次回は、「遥かなる山の呼び声」です。これも楽しみです。