10月30日(水)に、岸外務副大臣らが、山口県庁を訪れ、10月3日に開催された日米安全保障協議会(2プラス2)の共同発表の追加説明を行いました。
主な内容は、15機の空中給油機を来年6月~9月の間に岩国飛行場へ移駐する見込みだということです。
藤部副知事は、「普天間基地の全面返還に係る諸条件の整う前の先行移駐は認められない」という県の基本的な考え方を示した上で、「国は、『空中給油機の移駐は、普天間代替施設の見通しが立った後に行われる』としてきたが、今回、見解が変わった理由」「岩国飛行場へ移駐する空中給油機の機数が12機から15機へ変わった理由」を質しました。
木原防衛大臣政務官は、「沖縄の基地負担の軽減を目に見える形で精力的に進める観点から、来年6月から9月の間に、空中給油機の岩国飛行場への移駐を実現していく必要がある」「運用上の所要や情勢の変化に対応できるよう適切な態勢を維持するため、岩国飛行場に移駐する空中給油機が12機から15機に変更された」と答えました。
これは、沖縄の負担が減れば、岩国との約束を反故にしてもいいという暴論だと言えます。
沖縄の苦しみは、岩国の苦しみとなります。国は、オール山口の「空中給油機の先行移駐は認めない」との意思を尊重すべきです。
その他、国は、空域の効率的かつ完全な運用を図るため、米軍機と岩国飛行場との間の通信が必要になったことを理由に、「祖生通信所に鉄塔や通信局舎を整備する計画となった」と説明しました。
祖生通信所は、米軍が使用していなかった施設で、返還の対象となっていた施設でした。この施設に鉄塔と通信局舎が建設されるということも、岩国基地の機能強化といえるものです。
「沖縄の負担軽減」などを理由に、岩国基地に当初の2プラス2を大きく上回る負担が強いられようとしています。県民運動を強め、岩国基地の基地機能強化を食い止めていきましょう。
岩国基地の機能強化に関する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
10月30日から総務企画委員会の県外視察に参加しました。
10月30日は、福井県鯖江市を訪ね、メガネ産業の振興策について視察しました。
鯖江市で生産される眼鏡フレームは、国内製造シェアの約95%を誇っています。
最近では、中国の台頭などで、鯖江市の眼鏡産業は、縮小の一途をたどっています。
鯖江市では、眼鏡産業の再生に向けて、①オリジナルブランド構築②後継者育成③情報媒体活用④産業観光に取り組んでいることが語られました。
10月31日の午前中は、小松市民防災センターを訪ねました。
消火器を使用する体験なども実際に行いました。
平成12年に、防災学習の場として、約12億円建設費をかけて小松市民防災センターが設置されました。
7千人だった来館者が平成24年に4千人台になり、展示物等のリニュアルが課題だということでした。
来館者増加対策としては、近隣の観光施設と連携したリーフレットを作成したり、インターネットのサイトの充実などに取り組んでいるということでした。
午後は、金沢市立金沢21世紀美術館を見学しました。
金沢21世紀美術館は、2004年にオープンしました。毎年150万人が来館している日本を代表する地方美術館です。
現代彫刻に特化した特徴ある美術館です。
来館者が多い理由は多々ありますが主なものは次の点です。
まず、美術館の建物が、国際建築賞を受賞するなど特徴的なものであるということです。
次に、海外作家の企画展など魅力ある展覧会事業に取り組んでいることです。
金沢市内の小学校4年生を招待するミュジュージアム・クルーズを継続的に行っていました。
更に、美術館を市民ギャラリーとして提供し多くの市民が活用していました。
近隣の商店街と連携した取り組みが行われていました。
更に、組織の中に広報室があり、積極的な広報活動が展開されていました。
今日は、松井秀喜ベースボールミュージーアムなどを見学しました。
山口県政に生かせる様々な視察をすることが出来ました。
視察を山口県政に生かしていきたいと思います。
今朝の読売新聞に「岩国移駐米空中給油機3機増」との報道がありました。
これまでの日米合意では、普天間から岩国へ移駐される空中給油機は12機となっていました。
報道では、「今月3日の日米の外務、防衛担当閣僚による日米安全保障協議委員会(2プラス2)では、沖縄の負担軽減策として『2国間協議を加速し、可能な限り速やかに完了させる』との方針を確認していた」とあり、このことが、岩国移駐の空中給油機が増加した原因だとあります。
今日にも、岸信夫外務副大臣らが岩国市と山口県を訪ね、説明するとの報道もあります。
報道にあったように2プラス2は、今月3日に行われました。この時に、空中給油機問題で明らかになったのは、「二国間の協議を加速し、この協議を可能な限り速やかに完了させる」ことです。
機数増の話は、どのような日米協議の中で明らかになったのか政府は明確にすべきです。
空中給油機移転問題での県の基本スタンスは「普天間基地の全面返還に係る諸条件の整う前の先行移駐は認められない」ですから、機数を増やそうが、空中給油機の先行移駐は認められないことは明確です。
今日、この問題で国からの説明があるのなら、山口県は、基本スタンスについて改めて説明すべきです。
次に、平成18年に当時の防衛施設庁が行った「岩国飛行場に係る航空機騒音予測コンター」についてです。
この時のKC-130の機数は12ですので、15にするのなら、予測コンターのやり直しが求められます。この事も県は政府に強く求めるべきです。
米軍再編の見直し作業の中で、自衛隊の残留やF-35Bの配備や空中給油機の機数増など岩国基地の負担が当初より増えてきていることに危惧を覚えます。
山口県は、「国に言うべきことは言う」と議会で繰り返し答弁しています。
なぜ、岩国基地ばかりに負担が増えるのかについても県は、国にはっきり物を言っていく時だと思います。
際限のない岩国基地の機能強化に抗議する運動を強めてまいりましょう。
普天間から岩国への空中給油機の機数が増加しようとしています。
皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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さて、今日から、11月1日まで、県議会総務企画委員会の県外視察で、石川県を訪ねます。
地場産業のスポーツ振興、防災対策の問題などを視察します。
明日のブログは休みます。視察の報告は明後日以降行います。
フェイスブックは更新していますので、検索してください。
今朝の各社の報道に山本知事が昨日開かれた九州地方知事会議に出席中に体調を崩し、県内の病院に入院したとあります。
山本知事は、昨日、次のコメントを発表しました。
「このたびは、来年度予算編成や災害復旧等で大切な時期に入院することとなり、県民の皆様に御心配をおかけし、誠に申し訳ありません。
今後は、療養に努め、一日も早く退院して、公務に復帰できるようにしたいと考えております。」
現時点で、職務代理者を置くなどの処置はされていません。
私は、今年6月県議会で、知事の健康状況についての質問を行いました。
私は、「県民の間に知事の健康状況を憂慮する声が広がっている」「県民の憂慮に対し、きちんと説明責任を果たすべき」と質問しました。
知事は、「就任直後の入院などにより、議員、県民の皆様にご心配をおかけしたことは私の不徳のいたすところでありまして、改めておわびを申し上げます」「体調につきましては、定例記者会見などを通じてきちんと説明させていただいているものと考えております」と答えました。
定例記者会見の場で、知事は、体調に問題はないとの認識を繰り返されています。
なぜ、再入院なのか、私は、山本知事が今こそ、県民に説明責任を果たす時だと思います。
知事が入院されたことについては、お見舞いの気持ちを述べます。
その上で、公人としての責務を果たしていただきたいと思います。
山本知事の入院にあたって皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
阪本順次監督の映画「人類資金」を観ました。
映画のパンフレットで、映画評論家の上野昻志さんが次のように述べています。
「『人類資金』は、その意味で、現代世界を動かす経済の支配的なシステムへの果敢な戦いを描いた物語であると同時に、阪本順次のうちに潜在していたロマンティズムが、シニカルな屈折や衒いなしに、人類の明日に向けて大きく開かれた快作である。おそらく、そこには、阪本なるの3.11の受け止め方があるのだろう。近代資本主義社会の行き着いた先に、あの原発事故があったのなら、その先に世界の『別な風景』が開かれなければならないという。」
私は、この評論と全く同じ感想を映画「人類資金」を観ていだきました。
映画を観おわって「人類資金」という言葉の重みを感じます。
この映画は、日本軍が保有していた財産を戦後活用したのではないかと言われるM資金が大きなテーマとなっています。
映画の後半で、M資金のMは、「マンカインド」のMを意味します。
つまり「人類」の資金です。
森山未来演じる石が、国連の演説で、「富をシェアしよう」と訴えます。
石は、富が一部に集まるルールが今までのルールで、富が分配されるルールになると、世界の貧困も解決するのではないかという主旨を国連で訴えます。
石の演説に私は魅了されました。
森山未来という俳優の力強さと深さを感じました。
資本主義に変わるルールを模索する意欲的な映画でした。
皆さんもぜひ、劇場でご覧下さい。
阪本順次監督作品にこれからも注目していきたいと思います。
日本共産党山口県議団が高知県を視察した報告の最後は、室戸ジオパークです。
10月24日(木)の午前中に高知県室戸市を訪ねました。
室戸市ジオパーク推進室から説明を受けました
当日は、台風が接近中で、雨と風が強まる中での視察でした。
秋吉台が日本ジオパークの認定を見送られました。
室戸ジオパークは、日本に6つしかない世界ジオパークの認定地です。
秋吉台のジオパーク認定に生かす課題を見出すために室戸市の視察を選定しました。
室戸市は、平成20年6月に、市・県・大学等関係者が集まり、室戸ジオパーク推進協議会を設立しました。
平成20年12月に日本ジオパークに認定され、H22年9月に世界ジオパークの候補地に選定されました。
室戸市のジオパーク認定にあたっては、室戸市でジオパーク推進室が設置されるなどの取組みの強化がありましたが、高知県の支援が背景にあったことは明白です。
そもそも、ジオパークへの申請をしたらどうかと持ちかけたのは、高知県でした。
高知県でも平成21年に、高知県ジオパーク推進チームを設置して室戸市を支援しています。
財政的には、ジオパークでH21年から今年度の当初まで2億7千万円の経費がかかっていますが、その内、1億5700万円を県が支出しています。
高知県の人的支援が室戸市に継続的に行われている点も目をみはるものがあります。
世界ジオパークへの申請時には、3名、現在では、1名の県職員が、室戸市のジオパークの取組みを支援していました。
山口県では、当面、日本ジオパークの認定に向けて、美祢市を支援していくことが求められています。
ジオパークの認定前後で、市内の拠点施設の人員が1.5倍となり、経済効果も明白だということでした。
平成27年度オープンを目指して廃校した中学校を4億円かけて大規模改修し、ジオパークの中核的施設を整備する計画があるとのことでした。
室内での視察後、プレートの堆積物が露頭している岩を直接視察しましたが圧巻でした。
室戸岬のプレートの堆積物が露頭している岩です
秋吉台が日本ジオパークに指定されるように、私も可能な支援をしていきたいと思います。
ジオパークについての皆さんのご意見をお聞かせ下さい。