今朝の毎日新聞は、林芳正総務相の陣営が2024年10月の衆院選挙での疑義に対して、次のように報じました。
「林芳正総務相(衆院山口3区)の陣営が、2024年10月の衆院選で提出した選挙運動費用収支報告書に疑義が生じ、訂正した問題で、神戸学院大の上脇博之教授は16日、昨年12月に出した公選法違反容疑などの告発状の対象者に、林氏の秘書一人を加える書面を山口地検に送ったと明らかにした。陣営はポスター張りや宛名書きの労務費を支払ったとする報告書を県選挙管理委員会に提出。昨年12月、山陽小野田市の住人13人への支出計13万円分を削除した。林氏が『秘書が適切とは言えない経理処理をした』と説明した。追加の書面(で上脇氏は、13人は『ポスター維持管理』の労務をしておらず、報酬も受け取っていないと指摘。無断で領収書を偽造して報告書に虚偽記載した疑いがあるとしている。広島地検に送付した告発状が山口地検に回付されたことも明らかにした。13人中5人はこれまでの共同通信の取材に『労務もしておらず、報酬も受け取っていない』と証言している。」
昨年12月10日付、しんぶん赤旗日刊紙は、林芳正総務相の公選法違反疑惑を特集しました。
この時に、上脇教授は「実際に支出がなく、領収書の署名も本人以外の者が勝手に行ったと指摘し、有印私文書偽造・同行使罪(刑法第159条第1項、第16条第1項)と選挙運動費用収支報告書・領収書の協議記入罪(公選法第189条1項、第246条第1項第5号の2)に該当する」と指摘しました。
中国新聞は、昨日、上脇氏の告発状の補充内容について「林氏の秘書と当時の出納責任者が本人の了解を得ず領収書を偽造し、報告書に支出額を虚偽記入するなどして山口県選管に提出した疑いがあるとしている」と報じました。
私は、昨年、辰巳孝太郎衆院議員の秘書の方と一緒に領収書の住所の方を尋ねました。その結果、領収書の筆跡が本人ではない、労務も行っていない、お金も受け取っていないという方の証言を得ることができました。
告発状が広島地検から山口地検に回付されたことは前進とみるべきなのでしょうか。
この案件に対する山口地検の適切な対応を求めたいと思います。
この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。
12日、中国新聞は、2月11日に始まった日米合同訓練に対して、「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」が、岩国市に申し入れた内容を次のように報じました。
「島しょ防衛などを想定した自衛隊と米軍の共同訓練が九州、沖縄、山口エリアで11日に始まった。3月9日までの日程で、山口岩国市の米軍岩国基地には訓練期間中、陸上自衛隊と米海兵隊のオスプレイ計16機程度が飛来する予定。同機の安全性を疑問視する市民団体は、『岩国への過去最大規模の展開だ』として市に懸念を伝えた。日米の共同対処能力の向上を目的とした訓練『アイアン・フィスト26』。約4900人が参加し、海からの上陸や陸上訓練などをする。防衛省によると、岩国基地ではオスプレイが駐機や燃料補給、整備などをするという。海兵隊の4機程度と陸自12機程度が参加し、夜間の離着陸も予定している。訓練開始を踏まえ、市民団体『瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク』は12日、岩国でのオスプレイ使用に反対するよう市に申し入れた。久米慶典共同代表は米政府監視院がオスプレイの部品などの欠陥を指摘していると主張。『岩国が日米のオスプレイの共同作戦の拠点となっていくことになる』と指摘した。これに対して市側は『訓練の実施状況を注視し、問題があれば適切に対応する』と述べた。」
13日、しんぶん赤旗日刊紙は、米海兵隊がMV22オスプレイを27年12月まで無制限の運用を再開するとの見通しを発表したと次のように報じました。
「米海兵隊は10日、2026年度版『海兵航空計画』を公表しました。近年、墜落・乗組員死亡など重大事故が相次いだ垂直離着陸機MV22オスプレイに関し、27年12月までに無制限の運用を再開するとの見通しを示しました。現在、米海兵隊はMV22に関し、『近傍の飛行場から30分以内で着陸できる距離の飛行』などの制限を設けています。MV22は普天間基地(沖縄県宜野湾市)に20機配備されており、全国を飛び回っています。一方、重大事故の原因となった、エンジンの動力を伝えるプロップローター・ギアボックス(PRGB)の交換について、今年1月に開始し、完了は33年までかかるとしています。さらに、エンジンとプロペラをつなぐクラッチが再結合する際、すべって機体が不安定になるハードクラッチ・エンゲージメント(HCB)についても、クラッチを内蔵する『インプット・クイール・アセンブリ―(IQA)』の更新は、全面運用が再開された28年以降に再開されるとしています。破壊的な事故が発生するリスクを抱えながら、安全軽視・運用再開ありきの姿勢が如実に表れています。また、海兵航空計画は、普天間基地の滑走路の補修を27米会計年度(26年10月~27年9月)に行うと明記しました。補修工事中は近隣の米空軍嘉手納基地(同県嘉手納町)の運用が増えることが予想されます。」
記事にあるように、2月11日から始まった日米合同訓練では、米軍岩国地を使用し、米海兵隊のMV22オスプレイが4機程度と陸自のオスプレイが12機程度参加します。
しんぶん赤旗日刊紙の記事にあるように、オスプレイの数々の欠陥が未解決のまま、安全軽視・運用再開ありきでの訓練の強行は看過できません。
市民団体が主張するように、山口県や岩国市は、オスプレイの訓練を行わないよう求めるべきだと思います。
この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
11日付 しんぶん赤旗日刊紙は、神奈川県横須賀市で米兵による2件の死亡事故を含む重大交通事故相次いだ問題を次のように報じました。
「神奈川県横須賀市で米兵による2件の死亡事故を含む重大交通事故が相次いだ問題で、日本共産党の大村洋子市議が行った議会休会中の文書質問に対し上地克明市長は10日までに、書面で回答しました。大村氏が米軍の交通安全教育についてただしたのに対し、上地市長は、昨年12月に市と米海軍横須賀基地司令部、国の三者協議での米軍の説明をうのみにする形で、詳細が明らかにされていない交通教育について『しっかりと実施している』との認識を示しました。大村氏は、三者協議の報告に『在日米軍が日本の交通法規に従い、適切に運用されている』とあるが、重大事故が連続発生した原因の究明と具体的な再発防止策が示されていないと指摘。市民らの不安解消のため、実態把握と改善内容の報告・公表を国と在日米軍に要望し、市長が米軍の交通教育の現場を視察するよう求めました。市長は三者協議を継続し、視察はしないとの考えを示しました。米兵が死亡事故を起こしても運転免許(米軍発行の許可証)の停止などの行政処分を受けないことについて市長は、『日本の道路交通法による処分の対象ではないが、米軍独自の処分対象となる』と回答しましたが、詳細は示していません。大村氏は回答を受け、『市民が2人も亡くなっているのだから、市長自ら視察に行くべきだ。日米地位協定と道路交通法の改定を目指し、市民とともに運動を進める』と話しました。」
先日のブログで紹介しましたが、2017年から2025年までに、県内で米軍関係者の人身交通事故及び飲酒運転が、61件(1件飲酒含む)発生しています。この61件に対する行政処分は0件でした。
山本章子著・宮城裕也著「日米地位協定の現場を歩くー『基地のある街』の現実」(岩波新書)に、「2017年6月、岩国警察署や自動車学校が主催し、米兵や軍属ら25人が参加した米軍関係者向けの安全運転講習会を取材していた。」とあります。県内の米軍関係者の人身交通事故が、毎年、7件程度発生しています。私は、米軍関係者を対象にした安全運転講習会の開催状況を県警に照会したいと思います。
先述した本に「日米地位協定第10条1項では、米軍関係者は日本の運転免許を取得していなくても軍が許可した免許があれば運転ができる。道路交通法で規定されている国際運転免許、外国運転免許ではないため、違反した場合でも日本で行政処分ができないのだ。」とあります。
冒頭のしんぶん赤旗日刊紙の記事で木村洋子横須賀市議が指摘をしているように、日米地位協定と道路交通法の両方の改定が必要だと思います。
私は、道路交通法の改定について、県が、国に要望しているのか照会したいと思います。
米軍関係者が、日本の道路交通法での処分が出来ないという治外法権的な状況は早急に改善すべきです。
この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。
今朝のしんぶん赤旗日刊紙は、茨城県が臨時教員1600人を正規化する方針を明らかにしたと次のように報じました。
「茨城県は13日までに、教員の産休・育休などで欠員が生じた場合に代替で雇う臨時的任用教員(臨時教員)について、9割以上にあたる約1600人を2032年度までに段階的に正規化する方針を決めました。代替教員を探す現場の負担軽減や、教員の雇用の安定確保につなげるねらいもあります。日本共産党県議団も臨時教員の正規化をすすめるよう、県にくり返し求めてきました。県教委改革課によると、県内の臨時教員数は約1700人。小・中学校1100人、高校350人、特別支援250人にのぼり、特別支援学校は全体の1割以上が臨時教員です。年収も臨時教員と正規教員で約150万円もの開きがあり、正規化を進めることで待遇改善をはかります。県は正規化に年間25億円の負担増を見込んでいます。大井川和彦知事は会見で『臨時的に都合よく代替職員を探すというやり方を切り替えて、正規の教職員を採用するという方向に大きくかじを切る』と意義を強調しました。これまで正規化を求め続けてきた日本共産党の江尻加那県議は『現場で問題になっている慢性的な教員不足の解消につながる』として県の取り組みを評価。その上で、学級担任や学年主任になる負担感から正規になるのをためらうことも考えられるとして、教員確保のために『長時間労働や残業代を不支給としている現状など、教員の働き方の抜本的な改善を求めていきたい』と話しています。」
2024年決算特別委員会資料に「公立小中高校の教員数の推移(雇用形態別、5年間)があります。
2025年の数を見てみます。県内の臨時的任用教員数は、小学校512人、中学校286人、高等学校214人、特別支援学校391人、計1403人となっているます。
県内の特別支援学校の雇用形態別の内訳は、本採用教員785人、臨時的任用教員391人、非常勤講師120人です。特別支援学校では、約30.2%が臨時的教員です。
茨城県の状況から、山口県を想定すると、臨時教員を正規化すれば、年間20億円程度必要になると思われます。
山口県では、中学校2年3年生を38人学級にしたことがありました。この背景には、教員確保が叶わなかったことがあります。
県内で、教員確保が困難な状況が続いています。この状況を改善するために、山口県においても、茨城県に学び、約1400人の臨時教員の正規化を行うべきです。この問題は、来る2月県議会で取り上げる方向で検討したいと思います。
茨城県が、臨時教員1600人を正規化する方針を示しました。
引き続き、青木理著「闇の奥」を読んでいます。
青木さんの選択夫婦別姓に関する論評に共感しました。
青木さんは、1996年、法相の諮問機関が選択的夫婦別姓の導入を提言した際、「人類学者有志の会」の賛成声明を引用しています。
「夫婦同姓制度は、明治31年の民法制定以後に普及したものに過ぎません。しかも、それは欧米の結婚制度を範とされたものです。ですから、夫婦同姓は、『伝統的な日本の文化』という主張は、学問的に正しいものではありません。そもそも姓は、日本固有の文化ではありません。中国からの輸入文化です。それで中国古来の慣習に倣って、明治になるまで結婚によって姓を変えることはありませんでした。源頼朝の妻は北条政子で、足利義政の妻は日野富子。木下藤吉郎は、自分で勝手に羽柴と名乗り、周囲に認めさせた。日本人は中国に倣って『異文化』を取り入れましたが、中国式の慣習に固執することなく、柔軟に扱っていたのです。夫婦別姓に反対する人々は、長男が『後継ぎ』として家に残り、両親と同居する『三世代同居』が日本の文化であり、淳風美俗だと考えていますが、これも誤解です。日本の西南部では、末息子が家督を相続する『末子相続』という制度が広く見られました。家督を継ぐのは男に限られるわけでもありません。第一子であれば男女の別なく家督を継がせる慣習もありました。日本の家族制度は豊かな多様性を持っていたのです。」
「昔から日本の文化は地方色に彩られた多様性を持っていました。この多様性こそが日本の文化を豊かにしてきたのです。そのうえ日本人は進取の気風に富み、新しい文化を積極的に取り入れてきました。新しい文化を取り入れながら、多様な習慣を守ってきたのです。いつの時代も、古いものと新しいものを巧みに取り合わせ、多様性と活力を維持してきたのが日本の文化と言えるでしょう。文化とは、よりよい暮らしを求めて日々努力する人間が不断に変革していくものです。日本の文化は常に多様であり、常に変化してきたのです。新しい変化を恐れて、現状に甘んじることは、日本の伝統ではありません。勇気を持って積極的に新しい文化を生みだすことこそ日本の伝統なのです。」
今日の中国新聞に、「夫婦の姓」Q&Aが掲載されています。
この中に、「法務大臣の諮問機関が、1996年2月、別姓を選べるようにする民法改正要綱を答申しましたが、保守系議員の反対で法案提出に至っていません。」とあります。
青木さんが引用された「人類学者有志の会」賛成声明は、この答申について出されたものです。改めて、有志の会の賛成声明を国会議員の皆さんで共有していただきたいと思います。
中国新聞の記事には、更に「現行制度ではアイデンティティーの喪失キャリアの断絶につながるとして、選択的夫婦別姓の導入を求める声は根強いです。2024年10月に国連欧州本部で開かれた女性差別撤廃委員会の最終見解は、日本政府に4度目の改善勧告をしました。姓を選べないのは女性活躍を阻む一因とされ、経団連なども制度実現を求めています。」とあります。
ここでも、有志の会の賛成声明にある「現状に甘んじることは、日本の伝統では」ないとの指摘を学びたいと思います。
昨日の中国新聞に、共同通信による衆議院選挙で当選した議員へのアンケート調査結果が報じられています。
夫婦別姓では、「同姓を維持しつつ、通称機会を拡大」と答えた議員が、63.8%で最多でした。
今日の中国新聞は、「旧姓の通称使用法制化では、アイデンティティーに関わる問題は解決できないとの批判があります。個人の生き方や人権に直結する問題なのですから。」と書いています。
日本国憲法に、国民主権が明記され、個人の尊厳が明記されています。個人の尊厳を尊重す憲法を持つ国として、国連女性差別撤廃委員会の勧告や経団連の提言にも学び、選択的夫婦別姓制度を導入する選択をするべきだと私は、考えます。
夫婦の姓についての皆さんのご意見をお聞かせください。
10日付の中国新聞の文化覧に、世界的ベストセラー「パパラギ」の新訳が刊行されたと次の記事が掲載されました。
「約100年前にドイツで出版され、1960~70年代に若者を中心に熱狂的な支持を集めた世界的ベストセラー『パパラギ』が、広島市で中学・高校時代を過ごしたドイツ文学者松永美穂さんの訳、人気児童書『パンどろぼう』で知られる柴田ケイコさんの装画・挿画で新たに刊行された。語り手は、南太平洋の島国、サモアの村長。欧州を訪れて体験した文化や生活様式について、帰国後に島民たちに語って聞かせる。村長の観察は鋭く、西洋文化を風刺する言葉はユーモアに富む。著者はサモアに移住経験のあるドイツ人作家エーリヒ・ショイアマン(1878~1957年)。出版当時はノンフィクションとして紹介されたが、現在は創作とみられている。パパラギとは、白人やよそ者のこと。本書には、他者を顧みずに『すべて自分のものだ』と主張するパパラギが描かれる。その姿は、現在の国内外の情勢をほうふつとさせる。」
「パパラギ」は、日本では、1981年に岡崎照男さんの訳が出版されました。私は、その本の存在は認識していましたが、昨年出版された松永美穂さんの翻訳本で、この「パパラギ」を読んでいます。
松永さんは、「訳者あとがき」の最後に、「ここに描かれた『パパラギ(白人)』たちの生活は、現代の先進国の生活にも当てはまる部分が多いように感じる。特に、アメリカのトランプ政権が民主主義や自由貿易の仕組みを脅かし、世界を混乱させているように見えてしまう現在、『自分たちさえよければ』という態度が露骨なものとなり『自国ファースト』を謳う政党がヨーロッパでも人気を集めている。日本でも例外ではない。こうした点では、本書の内容は古くなっていない。ショイアマンが示している先見の明と鋭い文明批判にはあらためて衝撃を受けるし、当時のヨーロッパとサモアの対比からも多くのことを考えさせられる。」
松永さんのこの指摘に、私は、この本の最終章「パパラギはわたしたちを自分の暗闇のなかに引き込もうとしている」で深く共感しました。
ショイァマンは、パパラギを次のように批判します。
「彼の心を満たしているのは憎しみと欲望と敵対心なのだ。彼の心は大きくて先の尖った鉤のようになってしまった。その鉤は物を奪うことだけを目的にしていて、闇の中に進んですべてを照らしたり温めたりする光であろうとはしない。」
「パパラギはくるったように凶暴になってしまった。誰かが誰かを殺しているのだ。血と恐怖と腐敗がすべてだ。パパラギはようやく『わたしのなかに、神はいない』と白状する。彼の手のなかの光は消えかけている。」
松永さんが指摘する「自分たちさえよければ」という態度が、「誰かが誰かを殺す」「血と恐怖と腐敗」に満ちた社会を形成している状態は、現在の世界ですし、現在の日本の様です。
対立の延長に平和はやってこない、対話の延長にこそ平和がやってくることを「パパラギ」から学びました。
今回の総選挙の結果が、人と人や国と国との対立を助長する方向に向かわないように、監視の目を強めていく必要があることを「パパラギ」から学びました。
「パパラギ」は私の座右の書の一冊となりました。素晴らしい書籍との出会いに嬉しくなる昨今です。
岡崎照男さんの訳を含めて、「パパラギ」ファンの皆さん感想をお聞かせください。