今日付けのしんぶん赤旗日刊紙は、子どもの医療費助成制度の全国的状況について次のように報じました。
「日本共産党地方議員団がねばり強い議会論戦とともに住民運7動を広げて大きく拡充させてきたのが、子どもの医療費助成(無料化)です。2009年当時に二つの自治体だけだった『高校卒業まで』の通院時の助成は21年4月現在、全国1741市区町村の半数近い817にまで広がっています。『やっぱり頼りになるのは共産党だ』と喜ばれています。厚生労働省の調査によると、都道府県の助成分に上乗せする形で、市区町村の約半数が通院・入院とともに『高卒まで』の助成を実施。『中学卒業』までと合わせると、通院は94・7%、入院は97・7%の市区町村に広がりました。『20歳まで』『22歳まで』の市町村もあります。対象年齢まで『通院1回につき最大500円』などという一部負担金がなく無料の市区町村は通院・入院ともに約7割を占めます。所得制限がない市区町村は通院・入院ともに約9割にのぼります。自治体ごとに差があるのは国が助成制度をつくらないためです。そのなかで20数年前は『小学校入学前まで』が大半で、十数年前は『高卒まで』がごくわずかでしたが、各地での努力が確実に全体を押し上げています。『1991年の初当選以来、議会で繰り返し質問し、子育て世代の皆さんと署名運動やスタンディング、シンポジウムを行ってきました。あきらめずに励ましあい、実現するまでやる姿勢が、反対してきた自民系市議や市町を前に動かしました』こう語るのは宮城県大崎市の鎌内つぎ子党市議(67)=9期目=。市は段階的拡充をへて、この10月から無料化の対象を『高卒まで』に引上げ、所得制限は撤廃しました。市販薬で子どもに我慢してもらうことが多かったという保護者たちから『財布の中を見ないで病院に行けます。本当に助かります』と喜ばれていると言います。『(やっぱり共産党だね)と言われるのが一番、励みになる。困っている人の声にさらに応えていきたい』
今年10月現在の県内市町の子ども医療費助成制度の状況について、私が委員を務めている2021年度決算特別委員会資料として県が示しました。
この資料によると、対象年齢が高校卒業にしているのは、萩市、光市(入院)、長門市、柳井市、和木町、阿武町です。
高校卒業まで、所得制限を撤廃しているのは、柳井市、和木町、阿武町です。
同じく決算特別委員会資料に、全国の福祉医療費助成制度の実施状況が示されています。
この資料によると、都道府県制度として、高校卒業まで医療費を無料にしているのは、福島県、静岡県、鳥取県、鹿児島県(入院のみ)です。
山口県は、対象年齢を就学前とし、20年以上、見直しを行っていません。
私は、県議通算20年となりますが、私が県議になって、殆ど対象年齢は、就学前のままです。
村岡知事は「子育て日本一の山口県」を標ぼうしていますが、本気度が問われますし、実態はそうなっていないことが福祉医療費助成制度では顕著です。
私は、県議になった当初から福祉医療制度の拡充を訴えてきました。
今後とも、子どもの医療費助成制度の拡充に力を入れていきます。
この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
10月28日、宇部地域労連の第34回定期大会が開かれ、日本共産党を代表して、私が挨拶を行いました。
宇部市男女共同参画センターフォーユーで開かれた宇部地域労連の定期大会
私が行った挨拶の要旨は、以下の通りです。
・・・
宇部地域労連第34回定期大会にご参加の皆さんご苦労様です。
山口県議会議員の藤本です。
岸田政権は、山極大臣が統一協会との癒着で辞任に追い込まれ、支持率は2割台となりました。来年は、私が候補者の県議選、市議選がありますが、総選挙も行われるかもしれない情勢となりました。
岸田さんの支持率低下は、統一協会だけではなく、物価高騰に私たちの暮らしが成り立たない怒りが根底にあります。消費税を5%に、大企業の内部留保に課税し、労働者の賃金を上げろと訴える日本共産党を県議選、市議選、総選挙で勝利させてください。
さて、昨日は、第三期県立高校再編計画前期実施計画の説明会が福祉会館で行われました。
新しい高校再編計画が出され、宇部西高校を2024年度に募集停止をすることが提案されています。
再編統合もしない、分校にもしない、いきなり募集停止する提案ははじめてです。
県教委は、今月中旬の県議会の委員会で素案を示し、12月中に教育委員会を開き成案を決めようとしています。
わずか、2カ月で結論を出そうとしています。徳山高校、徳山北分校などの募集停止を行った際、素案を説明した議会は、2018年9月議会、成案をまとめたんは、2020年6月議会ですから、1年9カ月かけて結論を出したのです。宇部西の募集停止の決め方はスピード違反です。
更に、これまでは、素案の段階でいつから募集停止するかは明記していませんでしたが、今回は、いきなり、2024年度から募集停止しますと、最初からゴールを示した提案であり、まさに結論ありきの提案です。
しかし、昨日は、80名以上が会場を埋め尽くし、再度、説明会を開くことになりました。署名も一気に広がっています。
私の娘が西宇部高の3年生です。100年の伝統校をなくしてはけません。宇部西高校を存続させるために皆さんとともに力を尽くすことをお誓いし、私からの挨拶とします。
・・・
決算特別委員会も終わり平常モードになりました。
引き続き、皆さんの要望をお聞かせ下さい。
27日、2021年度決算特別委員会三日目の審議が行われました。
午前中、最初は、教育委員会に関する審議が行われました。
私は、県立高校将来構想について質問しました。
2021年度末に、第三期県立高校将来構想が策定されました。
2021年までの3年間に、定時制を除き、西市高校の分校化、光高校と光丘高校の再編統合、徳山高校徳山北分校、同鹿野分校の募集停止が行われました。
私は、これらの学校の中で、平成合併前の旧郡部にあった学校はどこか質しました。
梅田高校教育課長は「西市高校、徳山高校鹿野分校だ」と答えました。
私は、これらの学校について、実施計画(素案)を説明した時期、パブリックコメント・地域説明会を実施した時期、実施年度(案)を示した時期について質しました。
梅田高校教育課長は、次のように答えました。
西市高校の分校化は、2016年11月県議会で実施計画(素案)を示し、2016年12月~2017年1月に、パブリックコメントと地域説明会を行い、2017年9月議会で実施年度(案)を説明したと答えました。
徳山高校鹿野分校の募集停止は、2018年9月県議会で実施計画(素案)を示し、2018年10月~11月にパブリックコメントと地域説明会を行い、2020年6月県議会で実施年度(案)を説明しています。
私は、これまで、1年半以上かけて結論を出していたものが、今回は、わずか2カ月足らずで結論を出すことはあまりに性急すぎることを指摘しました。
私が行った質疑で、これまでは、素案の段階で、実施年度を示していなかったことも分かりました。
また、統合もなく、分校化もなく、いきなり募集停止という提案も今回初めてだということが分かりました。
また、統合もなく、分校化もなく、いきなり募集停止という提案も今回初めてだということが分かりました。
県警関係では、宿直を労働時間に含めるかどうについて質しました。
熊本県警では、2017年に自死した巡査の公務災害を巡る審査の中で、当直勤務を労働時間から除外していたことが判明しました。熊本県警は2020年から当直を廃止し、夜間勤務も正規労働時間とする当番制に移行しています。
私は、山口県警の状況について尋ねました。
石田警務課長は「県警察では、事件・事故等に対応する当直員につき、翌日が平日の場合には、17時15分から21時30分までを勤務時間としていますが、それ以外の宿直時間(翌朝8時30分まで。途中4時30分の仮眠時間あり。)については勤務時間には算入していません。宿直勤務については、県の条例、規則に従って実施しているものですが、引き続き勤務時間のあり方について検討をしているところであります。」と答えました。
午後、最初は環境生活部の審議を行いました。
2021年度、感染防止対策に取り組む飲食店を県が認証する「やまぐち安心飲食店認証制度」を創設しました。
私は、2021年度の認定等店舗数を尋ねました。
櫻井生活衛生課長は「2021年8月17日から11月30日まで応援金20万円を給付した店舗数は5892店であり、昨年度の認証数は計6119件である。現在までに6166店を認証した。」と答えました。
私は、「応援金20万円を復活して、対象店舗の約9000店を認証すべきだ」と訴えました。
午後、続いて、健康福祉部の審議を行いました。
2021年度、県内で取り扱った児童虐待相談件数は、1268件でした。前年度より108件増加しました。一方、児童相談所での児童虐待相談は、662件で、前年度より662件減少しました。
児童相談所での相談件数が減少したことについて岡田こども家庭課長は「市町での相談体制が充実したことが理由である。」と答えました。
私は、子ども本人からの虐待相談件数を尋ねました。
岡田課長は「9件で1.4%だ。」と答えました。
27日、2024年度の宇部西高校の生徒募集停止などを盛り込んだ県立高校再編整備計画の前期実施計画素案に関連し、宇部市内で、県教育委員会の説明会が行われました。
説明会で挨拶する梅田高校教育課長(起立してマイクを握る男性)
説明会の内容を山口新聞は次のように報じました。
「県教育委員会は27日、2024年度の宇部西高校の生徒募集停止などを盛り込んだ県立高校再編整備計画の前期実施計画素案に関連し、宇部市内で地域説明会を開いた。地元住民や教職員、中学生ら約80人が参加し、『統合も分校化もなく、いきなり募集停止は性急すぎる』など厳しい意見が相次いだ。県教委の担当者は、望ましい学校規模が1学年4~8学級に対し同校は3学級で、総合学科は農業や家庭、福祉、普通の系列があるなど選択幅が広く、再編統合には『ある程度の学校規模が必要』とし、施設設備の状況や交通の利便性なども検討した結果、再編統合は困難と判断したと説明。農業系列は山口農業高(山口市)に機能継承する考えを示した。参加者からは『卒業生に県内就職者が多く、これだけ地元に貢献している学校はない』『子どもたちの将来の選択肢を狭める』『県立高校将来構想にある(特色のある学校づくりの推進)と宇部西高の廃校は矛盾している』などと計画の白紙撤回を求める意見が上ったほか、『進学を考えている生徒にどう進路指導すれば良いか』と現役教諭の困惑する声もあった。県教委側は『生徒数が急激に減少する中、より質の高い教育を提供するためには積極的に対応していく必要がある』などと理解を求めた。県教委は、実施中のパブリックコメントや説明会の意見を参考に、前期実施計画を策定する。同校は1918(大正7)年、宇部村立宇部実業補習学校として開校。80年に宇部西高に変更、98年に県内高校で初めて総合学科を設置。県教委によると、現在の定員は1学年3学級105人。名目志願倍率は20年度1・1倍、21年度0・8倍、22年度0・7倍で、定員365人に対し242人が在籍している。」
私も説明会に参加し、発言しました。
説明会の最後に、「再度、説明会を開いてほしい」との要望が出され、梅田課長は、再度、説明会を開催することを了解しました。
再度の説明会の日程が決まれば、報告します。
2021年度決算特別委員会二日目の審議が行われました。
2021年度決算特別委員会に参加する私(写真は決算特別委員会一日目)
午前中は、商工労働部と観光スポーツ文化部の審査が行われました。
商工労働部の審査で私は、企業立地促進補助金返還金の収入未済額について質しました。
会計管理局の決算特別委員会説明資料の収入未済額に、「山口県企業立地促進補助金返還金の未収」があると明記されています。
私は、「企業立地補助金返還金の未収の内容」について質しました。
末廣企業立地推進課長は「平成25年に宇部テクノパークに進出を決定した誘致企業に対し、操業開始後10年間、事業を継続することを条件に、設備投資額の一部などへの支援として補助金を交付していたが、令和3年10月1日に同社が営業を停止、廃業したことから、所要額について補助金の返還請求を行った。しかし、この補助金返還金については、同社が破産手続きに移行したことから現時点で返還がなされず、未収金となっている。当該補助金の返還に向けて、債権者集会での情報収集など、破産手続きの状況を注視している。未収額は約2100万円である。」と答えました。
次に創業・新事業展開支援資金と小規模企業支援資金についてです。令和3年度包括外部監査の結果報告書で、「創業・新事業展開資金や小規模企業支援資金について、令和2年度に新設された事業承継支援資金を除き、直近3期間で新規融資実績がゼロ、または、減少傾向の継続が目立つ状況である。」「現実的に求められる融資の制度設計として資金項目の見直し(新設・改廃・統合等)を図っていくことが望まれる。」と指摘されています。
私は、この指摘にどう対処したのか質ました。
日高経営金融課長は「令和2年度をもって生産性向上資金を、令和3年度をもって新事業展開等支援資金を廃止した。令和3年度から事業承継資金の限度額を、令和4年度から創業応援資金の限度額をそれぞれ拡充した。」と答えました。
次に、観光スポーツ文化部についてです。
まず、秋吉台国際芸術村についてです。
2020年6月に行財政構造改革の一部凍結の方針が示され、秋吉台国際芸術村など、県有施設11箇所が「市町との移管等に関する協議は中止する」との方針が示され、秋吉台国際芸術村は県有施設して存続いました。秋吉台国際芸術村の存続を求める署名は、1万8000筆に及び、山口大学関係者20人が県に、存続の要望を行う場面もありました。
私は、「秋吉台国際芸術村は、世界中のアーティストが滞在して作品を作成する『アーティストインレジデンス』事業が評価されていることが分かった。」として、アーティストインレジデンス事業の取組状況を質しました。
河村文化振興課長は「令和3年度は、新型コロナウイルスの関係で、アーティストインレジデンス事業をは実施できなかったが、今年度は、事業を実施している」と答えました。
午後は、農林水産部の審査を行いました。
県産小麦に係る県としての支援策について質しました。
山口県は、県産小麦に係る県の支援策として①学校給食用パン補助事業(県産原料100%)と②県産小麦の振興策について(県産小麦の販売促進に対する支援策)を行っています。
私は、令和3年度の取組について質しました。
谷岡ぶちうまやまぐち推進課長は「県産小麦を使用したパンを提供する小中学校等への補助により、381校で県産原料100%のパンが提供された。また、関係団体と連携し、県産小麦の利用促進を進めてきた。」と答えました。
2021年度の決算特別委員会の審議が始まりました。
今日は、午前中に、会計管理局長と監査委員等の総括説明が行われ、質疑が行われました。
監査委員は監査意見書の中で、行財政構造改革が一時凍結の中ではあるが、「改革の個別の取組について、全庁的な進行管理を適切に実施されたい」と指摘しています。
私は、この指摘の意図について質問しました。
秋本監査委員事務局次長は「行財政構造改革の取組については、令和2年6月の行財政構造改革統括本部会議において一時凍結が決定された際に、改革の個別の取組については、『選択と集中の観点から、行財政構造改革統括本部において全庁的な進行管理を適切に実施』することとされている。監査委員としては、統括本部が示した対応の方向に沿って、全庁的な進行管理を適切に実施する必要があると考えており、個別の問題について、具体的にどうすべきであるとの認識は持っていない。」と答えました。
私は、「2021年度決算において、行財政構造改革の一時凍結の影響は軽微だと思う。今後においても、総人件費の縮減や事務事業の見直しなど、県民サービスの低下につながりかねない行財政構造改革は当面再開させる必要はないものと考える。」との意見を述べ、会計管理局長に、2021年度決算における行財政構造改革を一時凍結の影響に対する認識を質しました。
京牟礼会計管理局長は「新型コロナウイルス感染症の感染拡大の防止や県内経済の回復に向けて人的資源・財源の集中投資を行うため令和2年に行財政構造改革を一時凍結したところである。
こうした中で令和3年度においては、企業収益の回復に伴い増加した県税収入や国からの新型コロナウイルス感染症対策関連交付金、地方交付税等の財源を活用して保健所の体制強化を含めた新型コロナウイルス感染症対策にの徹底や経済活性化の取り組み、また、危機から生まれた変化を成長へとつなげる県づくりの取り組みなどコロナ禍において求められる喫緊の課題への対応を重点的に進めることができたものと考えている。
令和3年度の決算については、令和2年度に引き続き新型コロナウイルス感染症の影響が大きくなるが、そうした中にあっても県債残高の減少や財源調整用基金の増加など財政の健全化という観点からもより堅実な決算になったものと考えている。」と答えました。
午後からは、公営企業管理者・監査委員等の総括説明と企業局関係の審査が行われました。
私は、電気事業地域振興長期貸付金ついて質問を行いました。
2021年度、電気事業から一般会計に行った「電気事業地域振興長期貸付金」の年度末残高は、21億円にのぼっています。
私は、一般会計からの返済の見通しを質しました。
宮本企業局総務課長は「令和5年度末には返済が完了される見通しだ。」と述べました。
私は、工業用水だけでなく電気事業を取り巻く環境も厳しいことから、今後、企業局から一般会計に貸付を行うべきではないと質しました。
宮本企業局総務課長は「企業局から現時点では、一般会計に新たな貸付を行う考えはない。」と答えました。
私は、工業用水の未稼働水について質問を行いました。
2021年度末において、生見川工業用水に、86300㎥/日、佐波川第2工業用水に40450㎥/日、木屋川第2工業用水に18600㎥/日、合計14万5千㎥/日の未稼働水があります。
私は、未稼働水部分のダム分担金について質しました。
宮本課長は「令和3年度、生見川に22百万円、佐波川2期に29百万円、合計51百万円のダム分担金を負担している。木屋川第2期は、企業局保有ダムなので分担金は生じない。」と答えました。
私は、未稼働水分の企業債元利償還金について質しました。
宮本課長は「令和3年度は、木屋川2期に75万1千円の企業債元利償還金がある。木屋川2期は令和3年度で償還が終わる。生見川と佐波川2期は平成28年度で償還が終了している。」と答えました。
私は、未稼働水分のトータルのダム分担金と企業債元利償還金の累計額について後日、資料の提示を求めています。結果が分かり次第、報告します。
最後は、工業用水の未事業化分についてです。
監査意見書に「一般会計へ移管した弥栄ダム未事業化分(先行水源)については、県民共有の貴重な財産であることから、企業局としても引き続き、多面的な活用方策の検討に積極的に参画されたい。」と指摘しています。
私は、「企業局は、この監査委員の指摘に対し、どう対処したのか。」質しました。
宮本課長は「弥栄ダム未事業化の利用方法については、『水資源対策推進協議会』(総合企画部所管)において各活用方策の検討が進められている。企業局としては、主に工業用水の需要開拓を軸に活用策を検討することとなっている。」と答えました。