今日、外出先で、ある有権者の方と対話になりました。「とにかく暮らしを安定させてほしい。」と言われました。ガソリンの値段を下げることは当然だと言われます。
政府・与党は、ガソリン税などに上乗せされている暫定税率を十年間延長しようとしていますが、とんでもありません。日本共産党は、暫定税率の廃止を主張しています。
二井知事は、18日の定例記者会見で、ガソリン税などの暫定税率の廃止には反対の意向を改めて表明したようです。山口県は、12月に、「道 命つなぎ 暮らしをささえ 未来をひらく」という道路特定財源と暫定税率廃止反対のパンフレットを作成するほどの熱心さです。山口県のパンフレットを見ると、暫定税率が廃止されると県に対して200億円の財源が減少すると書かれてあります。
そして、暫定税率が廃止されると、「道路をつくることができなくなります」「維持管理をすることもできなくなります」「過去の借入金の全額返済さえできなくなります」と結論づけ、暫定税率期間の延長を主張していますが、これには飛躍がありすぎるのではないでしょうか。
特に道路をつつくることができなくなるというのは明らかに議論の飛躍であり、本当に必要な道路は一般財源でつくればいいのです。そもそも、暫定税率の延長の議論の背景には、国が作成した「道路の中期計画」で言及されている十年間で、総額59兆円もの投資を道路だけで使いきるというも計画があります。
本当に、これだけの巨額の財源を道路だけに使うことが、国民や県民の暮らしの安定に取って得策なのか十二分に議論することが今大事です。暫定税率を下げ、ガソリンの小売価格を安くする。そして、道路特定財源を見直し、一般財源化することで、福祉や教育にも財源を回す。そして、必要な道路は、一般財源で整備していく。このことで国民の暮らしと経済を安定させる。ことがいいのか、このままの道路づくりを全国ですすめていくことがいいのか、大いに議論すべき時です。
県のパンフレットには、県道改良率全国43位などの数字が出ていますが、山口県は、道路満足度全国一位など道路に県民が満足しているなどのデータは多数あります。また、全体の道路予算は削減される中で、山口県の地域高規格道路の予算は増え続けています。山口県として道路予算を見直すと同時に、整備する道路の優先度を見直す必要に迫られていると思います。
山口県はパンフレットまで作って特定財源の確保や暫定税率の確保を主張しています。県内には、県民の暮らしの窮状から別の議論があるんだという事を2月の県議会で大いに議論していかなければなりません。また、夏の知事選挙の大きな争点にしなければなりません。このままの道路県山口こそが「命をつなぎ暮らしをささえ、未来をひらく」ことになるのかどうか大いなる議論が必要な時です。
「松本清張を読む」の作者、細谷正充氏によると、松本清張作品を原作にした映画は、平成17年現在で、35本あるそうです。年末年始に、「ゼロの焦点」を読み終え、先日、映画(DVD)を観ました。原作では、憲一、宗太郎、本多、田沼久子と男女4人が殺されますが、映画では、本多は殺されいないようです。このような違いをみつけるのも原作アンド映画の楽しさでしょうか。
次は、「鬼畜」を読み、映画を観ました。鬼畜は、短編ですぐ読めます。しかし、とにかく重い作品です。それを映像化するのですからまさにホラー映画のような恐怖を覚えました。しかし、映画の方が、ラストの場面で、父親の苦悩や長男の行く末などが描かれているので、救われた感じがありました。
それにしても、この映画を観ると子どもに優しく接している自分がいます。子どもは、社会の宝です。自分たちだけの私物ではありません。このことを痛感する映画です。次は、「張込み」を読んで映画を観ようと思っています。松本清張の原作アンド映画をもう少し続けていこうと思います。
いつも行かない別のビデオ屋さんに行ってみると新藤兼人監督の作品がいくつかありました。年末に、彼のエッセイを読んでいたので、エッセイの中にも出てきた「鬼婆」を借りました。新藤兼人作品も時間を見つけて観て行こうと思います。
昨日、本ブログの訪問者が3万人を突破しました。約1年での達成ですが、早いのか遅いのかわかりませんが、とにかく多くの訪問者の方々に感謝いたします。継続は力と信じこれからもかんばります。
今年も、日誌は、毎日の更新を目指しつつ、長期出張時以外は、二日以上は空けないことをモットーに継続していこうと思います。
今後も、硬過ぎず、軟らかすぎず、そして、県政の諸課題にも率直に意見を述べながら充実したブログにしていきたいと思います。
今後とも、皆さんの積極的なご意見、様々な情報をお寄せいただきたいと思います。
これでは、4万人突破の峰に向けて、また明日からのネタを仕込んで行きたいと思います。
子どもたちが通っている保育園は、卒園式に向けて文集を作成します。文集は、子どもごとに1ページ。親が自由に作成します。自らの選挙の年(例えば昨年)ではない年は、私が書いています。最大で、3人子どもたちが、保育園に通っていた時がありましたが、今は、今年卒園する3男と、3歳の長女が保育園に通っています。ですから、二人分の紙面を考えなければなりません。私は、単純に、子どもらに送るメッセージのような文章を書いています。紙面は、B5、ワードの12ポイントで700字になります。毎回、最初に文章につまってしまいます。その後に、子どもとの様々な場面が浮かんできます。それを文章にします。
3男とは、昨年は、釣りに行ったし、今年からは、太極拳教室に行っていますので、わりと早く700字が埋まりました。意外に、長女が浮かびません。長女と私との時間が少なかったことを痛感します。今年は、二人での時間を作りたいと思います。
この文集作りが、親として子ども一人ひとりを見つめ直すいい機会になっています。文集作りも来年からついに長女一人だけになります。それでも一人ひとりの子どもを見つめ直しながら、子育てをしていきたいと思います。
子どもたちの人生に影響を与えるような親でいたいと思います。子育ては親育てであることを痛感する日々です。
四月から実施が予定されている後期高齢者医療制度について、全国で、465の地方議会が、見直しや中止・撤回を求める意見書を可決したり、請願を採択していることが、中央社会保障推進協議会としんぶん赤旗の調査で明らかになりました。この数は、全地方議会の4分の1になります。都道府県では、13府県です。山口県も12月県議会において、「地域医療・介護体制の確保を求める意見書」を可決し、その中で、後期高齢者医療制度の見直しを求めています。
「政府においては、完全実施の延長などが検討されている後期高齢者医療制度は、保険料が過度の負担とならないよう、財政措置を含め必要な措置を講ずるなど、高齢者が適切な負担で必要かつ十分な医療が受けられる制度となるよう見直すこと」。これが、山口県の意見書の文章です。
政府は、全国での意見書の広がりと山口県の意見書の趣旨を汲み、更なる改善をこの制度で図るべきです。
宇部市では、後期高齢者医療制度の見直しを求める請願署名活動に取り組んでいます。この署名を2月4日に提出する計画です。また、2月2日には、倉敷市会議員であり、岡山県の後期高齢者広域連合の議員である田辺さんを講師に学習会を計画しています。これらの取組みに、改めて皆さんのご協力をお願いいたします。
昨日、朝、NHKラジオ「鎌田實いのちと対話」を聞きながら山口市で開かれた党会議会場まで行きました。最初の30分しか聞けませんでしたが、ゲストの水中写真家中村征夫さんの話しに共感しました。
中村さんは、土門拳賞などを受賞した日本を代表する写真家の一人です。そんな彼が、奥尻島の地震に遭遇します。島民数百人が亡くなる大惨事の中、彼は、一命をとりとめます。彼は、なぜ自分だけが生き残ったのだろうと悩み、全ての撮影器材を喪失したことを機に、写真を止めようと決意します。
しかし、ある時、自分は、亡くなった人たちの力によって生かされているのではないかと考えます。そして、一から器材を揃え、写真の世界に戻ります。そして、地球環境に対して人間が冒した現実を深く捉える作品を発表するようになります。
このような内容の話しだったと思います。私がなぜ、彼の体験に共感するかといえば、私の20才の時の体験によります。以前にもこのブログに書きましたが、私は、20才の時、大学の体育の授業で行われたスキーツアーで、一瞬の内に、25名の学友を亡くしてしまう経験をしているからです。ツアーに参加したバス3台の内、私が乗車したのは、1号車。3号車が、長野県の犀川に転落し、25名の命が奪われたのです。
同じツアーに行っている私たちは、地元の警察署で待機を命じられ、やがて、事故が知らされ、自宅への電話と、生存者に対して、服などの提供を命じられます。山口県からの参加者は、数名で、私の母のインタビューも当時の山口版に掲載されたそうです。
事故が起きた夕方には、地元のお寺で借りの通夜が行われました。マスコミのフラッシュの中、お寺の参道を登りました。25の棺を前に、仮通夜が行われる中、障子を破り、マスコミのカメラが突っ込まれました。遺族の一人が、「お前らそれでも人間か」と叫んだ声が私の脳裏から離れません。
そして、数日後、大学による学園葬が行われ、その中で、「ケサラ」を合唱しました。涙が止まりません。今でも「ケサラ」を聴くと、涙が出てきます。
その後の自分が「生かされている」という認識を持ったことはありません。しかし、彼らの死が私の生きる力になっていることは明らかです。
このような体験から、事故(戦争や自然災害や交通事故など)から生還された話しなどを聴くと、共感してしまいます。